4日のNYSEとNASDAQは上昇しましたが、日経平均は40円ほど安く寄り付き、その後は方向感のとぼしい動きとなり、結局52円安で引けました。取引内容を見ると、外人は80万株の売り越となり、出来高も21.4億株と減少しましたが、高値更新銘柄数が若干増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を若干拡大しました。直近2日間で日経平均が500円超上昇していたことに加え、円安進展が一服したことで相場全体に戻り待ち売り機運が高まったようです。米国市場は世界同時株安以前前の水準まで今一歩ですが、ここ数日市場予想を下回る経済統計が相次ぎ、景気減速への警戒感は払拭しきれていないようです。今日のボリンジャー値は1.2となり、サイコロジカルラインも67%と上限接近感は多少やわらぎましたが、ここからの買いは注意が必要です。今後も、米国市場の推移次第ではありますが、短期投資スタンスは、まだ"買い"を継続します。企業業績面では、2月決算銘柄の発表に伴い、東証一部銘柄の平均増益率は、-0.8%とマイナス予想に変化してきましたが、日経平均採用銘柄予想増益率は、9.0%と、まだ比較的好調です、国際優良株のi増益基調と小型株の業績低迷の2局化が顕著となってきました。米国市場の今期増益率は6.4%なので、日経平均が若干優位となってきましが、イールド・スプレッドの差が縮小してきたことから、当面は米国市場と連動した動きとなると思われます。日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移しています。一目均衡表では、まだ雲の中に在りますが、総合乖離率はプラス(9.5%)ですので、中期的上昇トレンドは、一応、青信号に戻ったと考えて良いでしょう。今日の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、依然としてほぼ同水準となり、引き続き連動性を裏付けています。当面、日米市場とも、米国の景気後退観測と資源インフレ観測に関する見方次第となりそうです。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》