日経平均の予想: [070404] 日経平均の今後の見通し

Wednesday, April 04, 2007

[070404] 日経平均の今後の見通し

3日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受け、日経平均は160円ほど高く寄り付き、その後も堅調に推移し、後場にさらに値を上げ、結局300円高で引けました。取引内容を見ると、外人は1170万株の買い越となり、出来高も23.1億株と高水準で、高値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラスに転換しました。前日の米国市場で、イラン情勢が沈静化するとの思惑から原油先物相場が下落し、住宅販売指数が市場予想を上回わり、サブプライムと呼ばれる高金利の住宅ローンの焦げ付き問題が住宅市場全体に悪影響を及ぼしていないとの見方につながり、買いに拍車をかける要因となったようです。日経平均も米国株高や円安進展を背景に買いが膨らみました。しかし、今日の上昇でボリンジャー値は1.4となり、サイコロジカルラインも75%など上限に接近を示している指標も出てきましたので、ここからの買いは注意が必要です。今後も、米国市場の推移次第ではありますが、短期投資スタンスは、まだ"買い"を継続します。企業業績面では、2月決算銘柄の発表に伴い、東証一部銘柄の平均増益率は、-0.7%とマイナス予想に変化してきましたが、日経平均採用銘柄予想増益率は、9.1%と、まだ比較的好調です、国際優良株のi増益基調と小型株の業績低迷の2局化が顕著となってきました。米国市場の今期増益率は6.5%なので、日経平均が若干優位となってきましが、イールド・スプレッドの差が縮小してきたことから、当面は米国市場と連動した動きとなると思われます。日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移していますが、一目均衡表では、まだ雲の中に在りますが、総合乖離率はプラス(10%)ですので、中期的上昇トレンドは、黄信号から青信号に戻ったと考えて良いでしょう。今日の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、依然としてほぼ同水準となり、引き続き連動性を裏付けています。当面、日米市場とも、米国の景気後退観測と資源インフレ観測に関する見方次第となりそうです。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》