24日のNYSEと、NASDAQが上昇しましたが、日経平均は前日比70円ほど安く寄り付き、午前中にさらに下落しました。後場戻す動きとはならず、結局215円安で引けました。出来高は18.1億株と低水準で、外人は今日も970万株の売り越しでしたが、安値更新銘柄数が減少し、て安値更新銘柄数と高値更新銘柄数の差は326と減少し下げ止まり感も少しでてきました。日経平均は25日移動平均(17446円)のみならず、3月末の終値(17287円)をも下回り正念場を迎えたようです。米国株、中国株を筆頭としたアジア株が史上最高値圏で推移するなか、日本株の弱さが目立っています。決算発表が本格化しているが、今のところ、企業業績に対する不信感から積極的な買いが入りにくいようです。相変わらず、出来高が低迷している点と外人の本格的買いがない点が問題です。これらの問題が解消しないと本格的上昇も無さそうですが、世界の各市場が上昇しているのに日本市場だけが下げる理由は今のところ見当たりませんので、優良株は絶好の買い場となっていると思います。決算発表のピークは5月中旬ですので、それまでがチャンスと思われますので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。企業業績面では、3月決算銘柄の発表が始まり、東証一部銘柄の平均増益率は、+0.5%とプラス予想に変化してきました。日経平均採用銘柄予想増益率は、9.1%と比較的好調です。日経平均は上昇トレンドにあるにもかかわらず安値更新銘柄数の方が多い状態が続いていますので、個別銘柄投資には注意が必要ですが、ヤフーのように下げている銘柄が増益発表すると急騰するものも出てきています。米国市場の今期増益率は6.3%なので、日経平均が若干優位で、イールド・スプレッドの差も拡大してきたことから、日経平均に割安感がでてきました。基本的には米国市場と連動した動きとなると思われますので、いずれ日経平均も米国市場指数に近づくと思われます。しかし、テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移していますが、一目均衡表では、雲の中入り、総合乖離率はかろじてプラス(1.8%)ですので、中期上昇トレンドは、青信号から黄信号に変わりました。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が4%下回っておりこの面でも割安感があります。今後しばらく、日米市場とも、決算発表に一喜一憂するものと思われます。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》