5日のNYSEとNASDAQは上昇しましたが、日経平均は前日並で寄り付き、その後は若干安くなる場面もありましたが、後場小動きとなり、結局6円安で引けました。取引内容を見ると、外人は250万株の売り越となり、出来高も17.7億株と減少し、高値更新銘柄数が減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナスに転換しました。欧米株式市場の休場や、米雇用統計待ちで、 様子見ムードが蔓延し、東証1部の出来高は今年2番目の低水準でした。ここ数日市場予想を下回る経済統計が相次ぎ、景気減速への警戒感は払拭しきれていないようです。今後も、米国市場の推移次第ではありますが、世界の市場は戻しつつありますので、短期投資スタンスは、まだ"買い"を継続します。企業業績面では、2月決算銘柄の発表に伴い、東証一部銘柄の平均増益率は、-0.6%とマイナス予想に変化してきましたが、日経平均採用銘柄予想増益率は、9.0%と、まだ比較的好調です、国際優良株のi増益基調と小型株の業績低迷の2局化が顕著となってきました。米国市場の今期増益率は6.4%なので、日経平均が若干優位となってきましが、イールド・スプレッドの差が縮小してきたことから、当面は米国市場と連動した動きとなると思われます。日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移しています。一目均衡表では、まだ雲の中に在りますが、総合乖離率はプラス(9.3%)ですので、中期的上昇トレンドは、一応、青信号に戻ったと考えて良いでしょう。今日の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、依然としてほぼ同水準となり、引き続き連動性を裏付けています。当面、日米市場とも、米国の景気後退観測と資源インフレ観測に関する見方次第となりそうですが、イランでの英国兵の解放で資源インフレ感は一服しています。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》