21日のNYSEと、NASDAQが下落したことを受けて、日経平均は前日比90円ほど安く寄り付き、午前中はその水準で上下していましたが、後場戻す動きとなり、結局3円安で引けました。出来高は18.2億株と低水準で、外人は今日も1080万株の売り越しで、安値更新銘柄数が増加し、依然として安値更新銘柄数が高値更新銘柄数を533上回って大変弱い動きです。東証1部の規模別株価指数では、大型株のみが下落し、中型、小型株が上昇するなど、中小型株の復調が目に付きます。2極化相場に変化の兆しが見られます。今週から決算発表が本格化してきましたが、企業業績に対する警戒感から買いが手控えられているようです。相変わらず、出来高が低迷している点と外人の本格的買いがない点が問題です。これらの問題が解消しないと本格的上昇も無さそうですが、世界の各市場はすでに世界同時株安以前の水準に戻っていますので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。企業業績面では、3月決算銘柄の発表が始まり、東証一部銘柄の平均増益率は、+0.8%とプラス予想に変化してきました。日経平均採用銘柄予想増益率は、8.9%と比較的好調です。日経平均は上昇トレンドにあるにもかかわらず安値更新銘柄数の方が多い状態が続いていますので、個別銘柄投資には注意が必要です。米国市場の今期増益率は6.3%なので、日経平均が若干優位で、イールド・スプレッドの差も拡大してきたことから、日経平均に割安感がでてきました。基本的には米国市場と連動した動きとなると思われますので、いずれ日経平均も米国市場指数に近づくと思われます。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率はプラス(5.7%)ですので、中期上昇トレンドは、まだ青信号が点灯しています。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が3%下回っておりこの面でも割安感があります。来週から、日米市場とも、決算発表に関心が移るものと思われます。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》