昨日のNYSEとNASDAQが金利低下を好感して上昇したものの、日経平均は前日終値近辺で寄り付き、その後上昇に転じ、結局136円高で引けました。外人は1360万株の売り越しとなりましたが、出来高は23.7億株と高水準を維持し、高値更新銘柄数は反転増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差はプラスに転換しました。今日は外人が大幅売り越にも関わらず、朝方にあまり下げなかったことで逆に先物買いが入り、一転上昇となりました、しかし17500円近辺に達すると伸び悩むと云う展開でした。米国市場が出直ってきた点ほ日本市場にとっては好材料です。ここ数日、上げたり、下げたり、方向感にとぼしい相場となっていますので、基本スタンスは、やはり"売り"から"中立"に変更します。ここ2ヶ月の上昇相場は、今週から始まる第三四半期の業績発表で通期の業績予想が上方修正されることを前提とした動きと思われますので、業績発表が進むと、たとえ好業績でも、材料で尽くしで下げるリスクもあります。しかし、チャート上からは昨年10月高値の16902円を大きく更新し、一目均衡表の雲を抜け、200日移動平均線の上で推移し、総合乖離率もプラス幅を拡大している点から、中期的上昇トレンドは維持されていると思われますので、特別な弱気材料が出てこなければ、今後下げに転じても下落幅はそれほど大きくならないのではないかと思います。企業の業績面では、中間決算は良好でしたが、第三四半期決算発表による東証一部銘柄の増益率は、今のところ+1.9%(日経平均採用銘柄予想増益率は+7.7%)と、2局化が顕著となってきました。今後、米国市場が強い動きが続き、外人買いが継続し、決算発表により増益率が大幅改善されれば、日経平均は、18500円近辺への上昇も考えられます。しかし、下期の業績予想に変化がなく、米国市場が下落し、外人が売り越す場合は、16500円を上限としたボックス相場へ逆戻りとなるでしょう。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》