昨日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は40円ほど高く付き、寄り付き段階でザラ場高値(17633円)を更新すると、後場上げ幅を拡大し、一時150円超上昇する場面もあり、結局、前日比131円高で引けました。外人が4日ぶりに980万株の買い越しとなり、出来高は今日も23.9億株と高水準で、高値更新銘柄数は若干減少したものの、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差はプラス幅を拡大しました。米国株高に加え、明日発表のGDPに対する期待感も強かった模様です。10-12月GDPの市場予想は前期比+3.8%程度(年率)と、高い成長が予想されており、これを上回る着地となれば株価上昇に弾みが付きそうだが、直近の上昇である程度織り込まれ感があるだけに、市場予想通りならば利益確定売りに押される可能性もりそうですが、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。第三四半期の業績発表は、今のところ通期の業績予想はあまり上方修正されていませんので、返って材料出尽くし感で下げることには繋がっていません。今日までのところ、東証一部銘柄の平均増益率は、+2.0%と変化はあまり有りませんが、日経平均採用銘柄予想増益率は+8.4%と若干上方修正され、比較的好調です、増益銘柄と減益銘柄の2局化が顕著となってきました。米国市場の今期増益率は+6.8%なので、日経平均が若干優位となってきました。イールド・スプレッドの差からも日本市場の割安感が有りますので、今後も、日本市場への資金流入が期待できそうです。チャート上からは昨年10月高値の16902円を大きく更新し、一目均衡表の雲を抜け、200日移動平均線の上で推移し、総合乖離率もプラス幅を拡大している点から、中期的上昇トレンドは維持されていると思われますので、特別な弱気材料が出てこなければ、今後下げに転じても下落幅はそれほど大きくならないのではないかと思います。今後、米国市場が強い動きが続き、外人買いが継続し、決算発表により増益率が大幅改善されれば、日経平均は、18500円近辺への上昇も考えられます。しかし、下期の業績予想に変化がなく、米国市場が下落し、外人が売り越す場合は、16500円を上限としたボックス相場へ逆戻りとなるでしょう。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》