昨日のNYSEとNASDAQは上昇しましたが、日経平均は40円ほど安く寄り付き、前場は日銀の政策決定待ちから小動きで推移しましたが、後場に利上げニュースが伝わると荒い値動きとなり、結局、前日終値25円安で引けました。外人は830万株の買い越しで、出来高も30.6億株と急増して、高値更新銘柄数は増加少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差はプラス幅を拡大しました。日銀金融政策決定会合で利上げが決定されました。本来は弱気材料ですが、予想どうり市場はすでに折込済みのようです。市場はこれで参議院選挙までは追加利上げないとのコンセンサスが主流となりプラス材料となりそうですし、出来高急増の割りには、まだ過熱感もありませんので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。第三四半期の業績発表は、今日までのところ、東証一部銘柄の平均増益率は、+2.5%と元気がありませんが、日経平均採用銘柄予想増益率は、+8.9%と徐々に上方修正され、比較的好調です、増益銘柄と減益銘柄の2局化が顕著となってきました。米国市場の今期増益率は+6.6%なので、日経平均が若干優位となってきました。イールド・スプレッドの差からも日本市場の割安感が有りますので、今後も、日本市場への資金流入が期待できそうです。日銀の利上げも通過しましたので、急激な円高にならなければ、当面の懸念材料はなくなりました。チャート上からは昨年10月高値の16902円を大きく更新し、一目均衡表の雲を抜け、200日移動平均線の上で推移し、総合乖離率もプラス幅を拡大している点から、中期的上昇トレンドは維持されていると思われますので、特別な弱気材料が出てこなければ、今後下げに転じても下落幅はそれほど大きくならないのではないかと思います。今後、米国市場が強い動きが続き、外人買いが継続し、決算発表により増益率が大幅改善されれば、日経平均は、18500円近辺への上昇も考えられます。しかし、下期の業績予想に変化がなく、米国市場が下落し、外人が売り越す場合は、16500円を上限としたボックス相場へ逆戻りとなるでしょう。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》