日経平均の予想: 日経平均の今後の見通し070131

Wednesday, January 31, 2007

日経平均の今後の見通し070131

昨日のNYSEとNASDAQが小幅高でしたが、日経平均は前日終値近辺で寄り付き、その後利食い売りに押され下落し、一時前日比200円ほど安くなる場面もありましたが、引け際にもどし、結局106円安で引けました。出来高は21.2億株と高水準を維持しましたが、外人は340万株の売り越しとなり、、高値更新銘柄数は反転減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差はマイナスに転換しました。やはり外人が売り越すと買い主体がなくなり下落するようです。個人の利食い売りを外人が強力に買っていると言う構図に変化が出ました。米国市場は軟調で、これに応じて国際優良株が安くなっているものが散見されます。第三四半期の決算発表が本格的になってきましたが、株価へはプラスに反応する銘柄は比較的少ないのが現状です。外人の売り越しを重視し、基本スタンスは"中立"から"売り"に変更します。ここ2ヶ月の上昇相場は、今週から始まる第三四半期の業績発表で通期の業績予想が上方修正されることを前提とした動きと思われますので、業績発表が進むと、たとえ好業績でも、材料で尽くしで下げるリスクもあります。しかし、チャート上からは昨年10月高値の16902円を大きく更新し、一目均衡表の雲を抜け、200日移動平均線の上で推移し、総合乖離率もプラス幅を拡大している点から、中期的上昇トレンドは維持されていると思われますので、特別な弱気材料が出てこなければ、今後下げに転じても下落幅はそれほど大きくならないのではないかと思います。企業の業績面では、中間決算は良好でしたが、第三四半期決算発表による東証一部銘柄の増益率は、今のところ+2.6%(日経平均採用銘柄予想増益率は+7.3%)と、まだあまり変化が見られません。今後、米国市場が強い動きが続き、外人買いが継続し、決算発表により増益率が大幅改善されれば、日経平均は、18500円近辺への上昇も考えられます。しかし、下期の業績予想に変化がなく、米国市場が下落し、外人が売り越す場合は、16500円を上限としたボックス相場へ逆戻りとなるでしょう。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》