昨日のNYSEとNASDAQが小幅高だったことを受けて、日経平均は20円ほど高く寄り付き、前日比70円ほど高くなりましたが、25日の高値17618円を抜けず,午後は下落に転じ、結局19円高で引けました。外人は今日も2130万株の買い越しとなり、出来高も23.2億株と高水準を維持し、高値更新銘柄数は連続増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差はプラス幅を拡大しました。今日も外人は12日連続で買い越しとなりました、個人の利食い売りを外人が強力に買っていると言う構図が続いています。しかし、米国長期金利の上昇と景気減速感の出現も有り、米国市場は軟調です。これに応じて国際優良株が安くなっているものが散見されます。日本市場も第三四半期の決算発表が本格的になりますので、業績次第で株価に影響が出そうです。今日までの発表内容は上方修正期待に反する結果ですので、基本スタンスは"中立"を継続します。ここ2ヶ月の上昇相場は、今週から始まる第三四半期の業績発表で通期の業績予想が上方修正されることを前提とした動きと思われますので、業績発表が進むと、たとえ好業績でも、材料で尽くしで下げるリスクもあります。しかし、チャート上からは昨年10月高値の16902円を大きく更新し、一目均衡表の雲を抜け、200日移動平均線の上で推移し、総合乖離率もプラス幅を拡大している点から、中期的上昇トレンドは維持されていると思われますので、特別な弱気材料が出てこなければ、今後下げに転じても下落幅はそれほど大きくならないのではないかと思います。企業の業績面では、中間決算は良好でしたが、第三四半期決算発表による東証一部銘柄の増益率は、今のところ+2.3%(日経平均採用銘柄予想増益率は7.0%)と、まだあまり変化が見られません。今後、米国市場が強い動きが続き、外人買いが継続し、決算発表により増益率が大幅改善されれば、日経平均は、18500円近辺への上昇も考えられます。しかし、下期の業績予想に変化がなく、米国市場が下落し、外人が売り越す場合は、16500円を上限としたボックス相場へ逆戻りとなるでしょう。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》