日経平均の予想

Monday, August 25, 2025

[2025/08/25]今後の日経平均の見通し

[市況]

822日、NYDowNASDAQは大幅上昇しました823日の日経平均先物は、前日比580高で寄り付くと、午前中は630円高から220円高と上昇幅を縮め、午後は260円高から100円高の間でもみあって、結局、200円高で取引を終えました。日経平均の終値は174高の42807円で、出来高は17.77億株でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態ですが、買われ過ぎの水準です。

空売り比率は、5日平均を上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、強まりました。

 

822日の米国市場では、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の発言がハト派的と受け止められ、9月利下げ観測を補強するとの見方から、幅広い銘柄に買いが膨らみました。足元で調整が続いていた半導体株やハイテク株にも買いが向かい、相場を押し上げました。NYDowは大幅に反発し、およそ8か月半ぶりに過去最高値を更新しました。NASAQ4日ぶりに反発しました。

825日の日本市場では、前週末の米株式市場で主要な株価指数がそろって上昇した流れが引き継がれ、幅広い銘柄に買いが先行しました。ただ、買い一巡後は、外国為替市場の円高ドル安進行を嫌気した売りが相場の重石となりました。日経平均は続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の上にありますが、9日線の下にあります。短期トレンドには黄信号が点灯しています。

総合乖離率は+21.8%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率は+11.1%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の上にありますが、9日線の下にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、200日線の上にあり、9日線と25日線を上回りました。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、-0.6ポイントとマイナスに転換し、日経平均が260円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、+5.0ポイントとプラス幅を縮め、日経平均2140円ほど割高であることを示しています

 

日経VI24.25と前日より低下し、VIX15.01と前日より低下しました。日経VIは、投資家が不安心理を強めているとされる20を依然として上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-4.0、米国+0.0と日本が4.0ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.3、米国が+4.4)1.1ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より2.95ポイント(日経平均換算で47570円)割安となっています。

 

市場は現在、「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナをめぐる地政学的リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP速報値は前期比年率3.0%増で、市場予想の2.4%増を上回りました。また、46月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

8月のニューヨーク連銀製造業景況指数、7月のシカゴ購買部協会景気指数、7月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、6月の耐久財受注は市場予想を上回りました。また、7月の小売売上高は市場予想と一致しました。一方、8月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、8月のミシガン大学消費者信頼感指数、7月の鉱工業生産指数、7月の消費者物価指数、7月のISM非製造業景況指数、7月の製造業受注、7月のISM製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です。

 

米国の7月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比7.3万人増で、市場予想の10.8万人増を下回りました。また、失業率は4.2%で、前月の4.1%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標は:

7月の中古住宅販売件数、7月の住宅着工件数は市場予想を上回りました。一方、8月の住宅市場指数、6月の新築住宅販売件数、6月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を下回りました。5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+2.3%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です

 

欧米日の金融政策は:

FRBは米政権の高関税政策がインフレを招きかねないと警戒しており、利下げを急がない姿勢を示しています。ECBは、7月の会合では利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、7月の金融政策決定会合でも0.5%の金利水準を維持しました。既に、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER17.82PBR1.58となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.8%となり、これは3か月前より0.2ポイント悪化しています。一方、今期予想利益の伸率は-6.5%で、こちらは3か月前より4.2ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前週末のNYDowの上昇と連動して上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.1%となり、日経平均の割高幅は320円から40円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、+40円~+1810円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.72ポイントから2.66ポイントに縮小しました。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。日経平均は、短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。

 

825日の米国市場では、7月の新築住宅販売件数などが注目されるでしょう。引き続き、関税の影響や長期金利の動向も株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを100円ほど上回り、下値は想定ラインを560円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ+300円(現在43200円近辺)が上値の目安に、25日線+500円(現在42220円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、依然として20を上回る高水準にあります。また、信用の売り圧力は強まりました。日経平均は続伸しましたが、日足は陰線となりました。上昇が続くか、あるいは22日の安値(42331円)を下回るかが、目先の注目点です。



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Saturday, August 23, 2025

[2025/8/24]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

先週の米国市場では、半導体関連などハイテク株が一服する中、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を受けて、投資家の利下げ期待が強まったことで、株価指数は週間では、まちまちとなりました。

週間変動率 NYダウ:+1.53%, NASDAQ:-0.58%, S&P500:+0.27%.

 

一方、中長期的なリスクとしてはウクライナ紛争の長期化懸念、米政権の関税政策、金利上昇による金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、東アジア、中東の地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、2025年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が2.99ポイント割安となっています。割安の要因はS&P500PER23.7対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER17.7との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

日米市場が均衡するためには、次の条件が必要です。

現在の日経平均の価格に対して、2025年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに2.99ポイント拡大する。(日本が下方修正又は米国が上方修正される)。又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER37.4程度になる。又は、日経平均が90,160円程度となる。

結果的に、中長期的に日本市場は47,530円ほど割安です。

 

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、47,530円ほど魅力に欠けるとも言えます。先週、日本市場の弱さは、縮小しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2025GDP予測値(現在+3.3%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQの週足は陰線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。今週は、NYダウが25日線の上を維持できるか否かに注目。

  決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+8.8%となりました。3ヶ月前に比べて-0.2%ポイント悪化しています。利益伸び率は-6.5%となりました。3ヶ月前に比べて-2.2%ポイント悪化しています。

  米国の長期金利は低下し、日米間の金利差は2.76から2.64と縮小して、ドル円は148円台から146円台の範囲で円高方向に動きました。ドル・インデックスは週間で-0.11%下落しました。

  OECDの日米の2025年の名目GDP伸び率は、日本が+3.3%で、米国は+4.4%と予想されていますので、この面では日本市場の方が1.1ポイント劣ります。

  8月第2週は買い越しで、8月第3週は売り越しだった可能性が高く、今週は買い越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①が弱気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に1.0ポイント(日経平均に勘算すると430円程度)割安です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に4.6ポイント(日経平均に勘算すると1960円程度)割高です。

 

日本市場はNYダウよりは強く、NASDAQよりは弱い状態です。米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 14.2と低下しました。 日経 VI は 週間で 25.1と上昇しました。米国市場は楽観的で、日本市場は疑心暗鬼状態です。

 

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには"信号”が点灯しています。

日経平均は一目均衡表の雲の上にあります。総合乖離率は+21.1%となり、200日移動平均線乖離率は+10.7%となりました。3つの要因がプラスですので、中期トレンドには"信号“が点灯しています。

                                                        

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。

米国市場は、短期的には"信号”で、中期的には"信号”が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場をファンダメンタル面で見ると目先、景気後退懸念は残っています。また、ロシア・ウクライナ戦争によるインフレと金利上昇、EU圏のエネルギー不足と政治情勢悪化などによる景気後退、米中貿易摩擦、中国の不動産バブルの崩壊と信用収縮に伴う金融市場混乱、中東の地政学的リスク拡大などもリスク要因として存在します。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。

日本市場は中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。

 

為替市場を分析すると、20251月につけた156円をトップに円高方向に転換しています。今週は147円台から145円台が想定されます。

 

今週の米国市場では、パウエル議長によるジャクソンホールでの講演に伴い、金利見通しが引き続き注目されます。経済指標では、個人所得、消費支出、PCE価格指数に加え、第2四半期GDPの改定値、耐久財受注、住宅価格と販売に関する一連の指標、消費者信頼感指数が発表されます。また、Nvidiaの決算はAIの動向に関する新たな洞察を提供します。世界的には、中国のPMIECB会議の議事録、ユーロ圏のインフレ率も注目されます。

 

先週の日経平均は想定範囲を下振れしました。上値は950円下回り、下値は490円下回りました。

今週の日経平均の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド+2σ(現在44030円近辺)で、下値が25日線(現在41600円近辺)の間での動きが想定されます。

                       

今週の日経平均は、最高値更新にチャレンジする動きが期待できそうです。


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Friday, August 22, 2025

[2025/08/22]今後の日経平均の見通し

[市況]

821日、NYDowNASDAQは下落しました822日の日経平均先物は、前日終値と同値で寄り付くと、午前中は110円高から300円安の間で上下し、午後は90円安から0円安の間でもみあって、結局、40円安で取引を終えました。日経平均の終値は23円高の42633円で、出来高は17.01億株でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を5日ぶりに下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱まりました。

 

821日の米国市場では、57月期決算で1株利益が市場予想を下回ったウォルマートが大幅に下落し、他の消費関連株にも売りが波及しました。また、相対的に割高感のあるハイテク株は、前日に続いて利益確定の売りに押されました。もっとも、ジャクソンホール会議を間近に控えて様子見の投資家も多く、相場の下値は限定的でした。NYDow3日ぶりに反落し、NASDAQ3日続落しました。

822日の日本市場では、ジャクソンホール会議およびパウエルFRB議長の講演を今晩に控えて様子見ムードが強まるなか、外国為替市場の円安ドル高進行を好感した買いや、個人投資家による押し目買いがやや優勢となりました。日経平均は4日ぶりに小幅に反発しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の上にありますが、9日線の下にあります。短期トレンドには黄信号が点灯しています。

総合乖離率は+21.1%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率は+10.7%と前日比横ばいでした。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の上にありますが、9日線の下にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドは黄信号が点灯しています。中期トレンドには青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+1.0ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が430円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+6.6ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均2810円ほど割高であることを示しています

 

日経VI25.11と前日より上昇し、VIX16.60と前日より上昇しました。日経VIは、投資家が不安心理を強めているとされる20を依然として上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-4.1、米国+0.2と日本が4.3ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.3、米国が+4.4)1.1ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.13ポイント(日経平均換算で52550円)割安となっています。

 

市場は現在、「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナをめぐる地政学的リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP速報値は前期比年率3.0%増で、市場予想の2.4%増を上回りました。また、46月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

8月のニューヨーク連銀製造業景況指数、7月のシカゴ購買部協会景気指数、7月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、6月の耐久財受注は市場予想を上回りました。また、7月の小売売上高は市場予想と一致しました。一方、8月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、8月のミシガン大学消費者信頼感指数、7月の鉱工業生産指数、7月の消費者物価指数、7月のISM非製造業景況指数、7月の製造業受注、7月のISM製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です。

 

米国の7月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比7.3万人増で、市場予想の10.8万人増を下回りました。また、失業率は4.2%で、前月の4.1%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標は:

7月の住宅着工件数は市場予想を上回りました。一方、8月の住宅市場指数、6月の新築住宅販売件数、6月の中古住宅販売件数、6月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を下回りました。5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+2.3%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は15負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です

 

欧米日の金融政策は:

FRBは米政権の高関税政策がインフレを招きかねないと警戒しており、利下げを急がない姿勢を示しています。ECBは、7月の会合では利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、7月の金融政策決定会合でも0.5%の金利水準を維持しました。既に、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER17.66PBR1.56となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.8%となり、これは3か月前より0.2ポイント悪化しています。一方、今期予想利益の伸率は-6.5%で、こちらは3か月前より4.2ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが下落したにもかかわらず上昇しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.8%となり、日経平均の割高幅は680円から320円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、+320円~+2140円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.70ポイントから2.72ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。日経平均も、短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。

 

821日の米国市場では、7月の中古住宅販売件数や、ジャクソンホール会議およびパウエルFRB議長の講演のほか、ウォルマート、ノードソン、インチュイット、ロス・ストアーズなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、関税の影響や長期金利の動向も株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを400円ほど下回り、下値は想定ラインを230円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ+200円(現在43020円近辺)が上値の目安に、25日線+400円(現在42000円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、依然として20を上回る高水準にあります。一方、信用の売り圧力は、弱まりました。日経平均は小幅に反発しましたが、このまま上昇に転じるかどうかは、パウエルFRB議長の講演内容次第となりそうです。



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Thursday, August 21, 2025

[2025/08/21]今後の日経平均の見通し

[市況]

820日、NYDowは小幅に上昇し、NASDAQは下落しました821日の日経平均先物は、前日比140円安で寄り付くと、午前中は10円高まで浮上したのち320円安まで下落幅を拡げ、午後は230円安から360円安の間でもみあって、結局、310円安で取引を終えました。日経平均の終値は278円安の42610円で、出来高は17.42億株でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を4日連続で上回りましたが、個別銘柄への信用の売り圧力は、やや弱まりました。

 

820日の米国市場では、半導体関連株やハイテク株に利益確定の売りや持ち高調整の売りが向かいました。AI関連投資は過剰であるとの見方が浮上したことや、「米政権が半導体株の取得を検討中」との報道を受けて過介入が警戒されたことなどが投資家心理の重石となりました。一方でディフェンシブ株には物色が向かい、相場を支えました。結局、NYDowは小幅に続伸し、NASDAQは続落しました。

821日の日本市場では、前日の米ハイテク株安を受けて半導体関連株の一角やハイテク株が売られました。ジャクソンホール会議を意識した利益確定の売りや持ち高調整の売りも相場の重石となりました。一方で日本株の先高観は根強く、下値では押し目を拾う動きも見られました。日経平均は3日続落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の上にありますが、9日線を下回りました。短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。

総合乖離率は+21.5%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+10.7%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の上にありますが、9日線の下にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、200日線の上にありますが、9日線の下にあり、25日線を下回りました。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドは黄信号が点灯しています。中期トレンドには青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+0.5ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が210円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+6.2ポイントとプラス幅を縮め、日経平均2640円ほど割高であることを示しています

 

日経VI25.06と前日より低下し、VIX15.69と前日より上昇しました。日経VIは、投資家が不安心理を強めているとされる20を依然として上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-4.1、米国+0.1と日本が4.2ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.3、米国が+4.4)1.1ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.11ポイント(日経平均換算で51810円)割安となっています。

 

市場は現在、「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナをめぐる地政学的リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP速報値は前期比年率3.0%増で、市場予想の2.4%増を上回りました。また、46月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

8月のニューヨーク連銀製造業景況指数、7月のシカゴ購買部協会景気指数、7月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、6月の耐久財受注、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は市場予想を上回りました。また、7月の小売売上高は市場予想と一致しました。一方、8月のミシガン大学消費者信頼感指数、7月の鉱工業生産指数、7月の消費者物価指数、7月のISM非製造業景況指数、7月の製造業受注、7月のISM製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は66負で、景気・金利の両面で中立です。

 

米国の7月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比7.3万人増で、市場予想の10.8万人増を下回りました。また、失業率は4.2%で、前月の4.1%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標は:

7月の住宅着工件数は市場予想を上回りました。一方、8月の住宅市場指数、6月の新築住宅販売件数、6月の中古住宅販売件数、6月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を下回りました。5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+2.3%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は15負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です

 

欧米日の金融政策は:

FRBは米政権の高関税政策がインフレを招きかねないと警戒しており、利下げを急がない姿勢を示しています。ECBは、7月の会合では利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、7月の金融政策決定会合でも0.5%の金利水準を維持しました。既に、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER17.65PBR1.56となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前より0.2ポイント悪化しています。一方、今期予想利益の伸率は-6.6%で、こちらは3か月前より4.3ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが上昇したにもかかわらず下落しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.7%となり、日経平均の割高幅は1080円から680円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、+680円~+2160円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.72ポイントから2.70ポイントに縮小しました。ドル円相場はもみあいました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。日経平均も、短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。

 

821日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数などが注目されるでしょう。引き続き、関税の影響や長期金利の動向も株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを460円ほど下回り、下値は想定ラインを230円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ+300円(現在43040円近辺)が上値の目安に、25日線+500円(現在41980円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、依然として20を上回る高水準にあります。一方、信用の売り圧力は、やや弱まりました。日経平均は4日続落し、ボリンジャーバンド+1σを割り込みました。次は、25日線で持ちこたえられるかどうかが注目点です。



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Wednesday, August 20, 2025

[2025/08/20]今後の日経平均の見通し

[市況]

819日、NYDowは小幅に上昇し、NASDAQは下落しました820日の日経平均先物は、前日比180円安で寄り付くと、午前中は150円安から800円安と下落幅を拡げ、午後は850円安から600円安の間でもみあって、結局、640円安で取引を終えました。日経平均の終値は657円安の42888円で、出来高は19.12億株でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を3日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや強まりました。

 

819日の米国市場では、四半期決算を発表したホーム・デポが大きく買われたほか、ディフェンシブ株の一角に買いが入り、指数を支えました。FRBによる9月利下げ観測も引き続き投資家心理を支えました。一方、エヌビディアやマイクロソフトなどハイテク株を中心に持ち高調整の売りが広がり、相場全体の重石となりました。結局、NYDowは小幅に反発し、NASDAQは反落しました。

820日の日本市場では、前日の米株式市場でハイテク株が下落した流れを受け、ソフトバンクグループやアドバンテストなど足元で上昇が目立っていたハイテク株に売りが向かいました。また、株価指数先物にリスク回避的な売りが出て、相場の重石となりました。一方で、内需関連の一角には物色が向かい、指数を下支えしました。日経平均は続落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+24.1%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+11.5%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の上にありますが、9日線を下回りました。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、25日線と200日線の上にありますが、9日線を下回りました。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。中期トレンドには青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+0.6ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が260円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+7.0ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が3000円ほど割高であることを示しています

 

日経VI25.15と前日より上昇し、VIX15.57と前日より上昇しました。日経VIは、投資家が不安心理を強めているとされる20を依然として上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-4.1、米国+0.2と日本が4.3ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.3、米国が+4.4)1.1ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.14ポイント(日経平均換算で53030円)割安となっています。

 

市場は現在、「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナをめぐる地政学的リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP速報値は前期比年率3.0%増で、市場予想の2.4%増を上回りました。また、46月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

8月のニューヨーク連銀製造業景況指数、7月のシカゴ購買部協会景気指数、7月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、6月の耐久財受注、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は市場予想を上回りました。また、7月の小売売上高は市場予想と一致しました。一方、8月のミシガン大学消費者信頼感指数、7月の鉱工業生産指数、7月の消費者物価指数、7月のISM非製造業景況指数、7月の製造業受注、7月のISM製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は66負で、景気・金利の両面で中立です。

 

米国の7月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比7.3万人増で、市場予想の10.8万人増を下回りました。また、失業率は4.2%で、前月の4.1%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標は:

7月の住宅着工件数は市場予想を上回りました。一方、8月の住宅市場指数、6月の新築住宅販売件数、6月の中古住宅販売件数、6月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を下回りました。5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+2.3%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は15負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です

 

欧米日の金融政策は:

FRBは米政権の高関税政策がインフレを招きかねないと警戒しており、利下げを急がない姿勢を示しています。ECBは、7月の会合では利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、7月の金融政策決定会合でも0.5%の金利水準を維持しました。既に、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER17.63PBR1.57となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前より0.2ポイント悪化しています。一方、今期予想利益の伸率は-6.7%で、こちらは3か月前より4.2ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが上昇したにもかかわらず下落しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.6%となり、日経平均の割高幅は1810円から1080円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、+1080円~+2160円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.76ポイントから2.72ポイントに縮小しました。ドル円相場はもみあいました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。日経平均は、短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。

 

820日の米国市場では、7月開催のFOMC議事要旨のほか、トール・ブラザーズ、エスティ・ローダー、ロウズ・カンパニーズ、TJXカンパニー、ターゲット、アナログ・デバイセズなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、関税の影響や長期金利の動向も株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を下ぶれしました。上値は想定ラインを500円ほど下回り、下値は想定ラインを220円ほど下回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ-600円(現在43320円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-400円(現在42240円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、依然として20を上回る高水準にあります。また、信用の売り圧力は、やや強まりました。日経平均は3日続落し、ボリンジャーバンド+2σに沿った動きから外れました。目先は、ボリンジャーバンド+1σで持ちこたえられるかどうかが注目点です。



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