日経平均の予想: [2026/09/14]今後の日経平均の見通し

Monday, September 14, 2026

[2026/09/14]今後の日経平均の見通し

[市況]

911日、NYDowNASDAQは上昇しました。914日の日経平均先物は、前日比960円安で寄り付くと、午前中は1430円安から550円安と下落幅を縮め、午後は860円安から440円安と下落幅を縮めて、結局、610円安で取引を終えました。日経平均の終値は518円安の63492円で、出来高は19.75億株でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を5日ぶりに下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱まりました。

 

911日の米国市場では、「湾岸諸国とイランが外相会合を開き、ホルムズ海峡の航行をめぐって協議する見通し」との報道を受け、原油先物相場の上昇が一服したことから、株式を買い直す動きが広がりました。また、8月の消費者物価指数(CPI)が市場予想と一致し、長期金利が前日比で低下したことも追い風となりました。NYDowNASDAQ5営業日ぶりに反発しました。

914の日本市場では、米アンソロピックのCEOが「最先端のAI開発を減速すべき」と述べたことや、米オープンAIが年内の新規株式公開(IPO)を見送るとの報道を受け、AI・半導体関連株が軒並み売りに押され、指数を押し下げました。中東情勢をめぐる楽観的な見方が後退し、原油先物相場が上昇したことも相場の重石となりました。一方で、業績面で安心感のある内需株には買いが向かったほか、日経平均先物にも断続的に押し目買いが入り、指数を下支えしました。日経平均は続落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。

総合乖離率は-2.0%とマイナスに転換し、200日線との乖離率は+6.9%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素のうち2つがマイナスであり、中期トレンドには黄信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。

 

NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の中に戻りました。NASDAQも、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには赤信号が点灯しています。中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+0.5ポイントとプラス幅を縮め、日平均が320円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+1.9ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が1210円ほど割高であることを示しています

 

日経VI31.06と前日より上昇し、VIX15.85と前日より低下しました。日経VIは、投資が不安を強めているとされる目安の20を大きく上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.97、米国+0.02と日本が2.99ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+5.8)2.9ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.09ポイント(日経平均換算で1010円ほど)割安の状態です。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP改定値は前期比年率1.5%増で、速報値1.5%増と一致しました。また、46月期の米企業の決算は、5年ぶりの好決算を記録する見通しです。

 

米国の経済指標は:

8月のISM非製造業景況指数、7月の製造業受注、8月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、8月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想を上回りました。また、8月の消費者物価指数は市場予想と一致しました。一方、9月のミシガン大学消費者信頼感指数、8月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、8月のISM製造業景況指数、8月のシカゴ購買部協会景気指数、7月の鉱工業生産指数、6月の耐久財受注、7月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標57負で、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが下がるという面では強気材料です。

 

米国の8月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比16.2万人増で、市場予想の5.3万人増を大幅に上回りました。一方、失業率は4.1%で、前月の4.1%から横ばいでした。雇用は、景気面では強気材料ですが、利上げペースが上がるという面では弱気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

8月の住宅市場指数は市場予想を上回りました。一方、7月の新築住宅販売件数、7月の住宅着工件数、7月の中古住宅販売仮契約指数、6月の中古住宅販売件数は市場予想を下回りました。6月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+2.1%で、市場予想の+1.7%を上回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが下がるという面では強気材料です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、7月のFOMCでも政策金利を据え置きましたが、参加者の多くは「インフレ圧力次第では追加の金融引き締めが必要」と評価しています。ECBも、7月の会合では、中銀預金金利を2.25%に据え置きました。日銀も、7月の金融政策決定会合では政策金利を現在の1.0%程度に据え置きましたが、報道では9月・10月利上げを視野に入れているとされています。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER16.83PBR1.84となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE11.0%となり、これは3か月前より0.4ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+17.9%で、こちらは3か月前より8.1ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前週末のNYDowが上昇したにもかかわらず下落しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.4%となり、日経平均は910円の割高から270円の割安に転換しました。プレミアム値は、ここ一週間、-270円~+2050円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、1.97ポイントから1.99ポイントに拡大しました。ドル円相場はもみあいました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均も同様に、短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。

 

914日の米国市場では、重要な経済指標の発表は予定されていません。個別の材料が注目されるでしょう。引き続き、長期金利や原油価格の推移も相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を下ぶれしました。上値は想定ラインを980円ほど下回り、下値は想定ラインを550円ほど下回りました。目先は、ボリンジャーバンド-1σ-300円(現在64370円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-2σ-200円(現在63080円近辺)が下値の目安となります。

 

日経平均は続落しました。しばらくは、ボリンジャーバンド-2σに沿った動きとなりそうです。



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