日経平均の予想

Thursday, May 08, 2025

[2025/05/08]今後の日経平均の見通し

[市況]

57日、NYDowNASDAQは上昇しました。58日の日経平均先物は、前日比60円高で寄り付くと、午前中は80円安まで下落したのち300円高まで上昇幅を拡げ、午後は210円高から360円高の間でもみあって、結局、360円高で取引を終えました。日経平均の終値は148円高の36928円で、出来高は19.11億株でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を3日ぶりに上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、強まりました。

 

57日の米国市場では、米中が週内にも貿易問題をめぐる閣僚級の協議に入ると伝わり、両国間の緊張が緩和されるとの期待から、主力株に買いが入りました。また、FRBFOMCで政策金利を据え置いたことは無難と受け止められ、一定の買い安心感につながりました。結局、NYDowNASDAQ3営業日ぶりに反発しました。

58日の日本市場では、米中関係改善への期待から前日の米株式相場が上昇した流れが引き継がれ、半導体関連株を中心に買いが先行しました。朝高後は利益確定の売りが優勢となりましたが、売りが一巡すると海外短期筋による株価指数先物への買いが相場を押し上げました。ただ、節目の37000円が意識され、午後は一進一退の展開となりました。日経平均は反発しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+3.1%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率は-2.7%とマイナス幅を縮めました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素のうち1つがプラスであり、中期トレンドには黄信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、200日線の下にありますが、9日線と25日線の上にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQも、200日線の下にありますが、9日線と25日線の上にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドには赤信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、+0.7ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が260円ほど割高であることを示しています。一方、NYDowとの差は、+0.1ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が40円ほど割高であることを示しています

 

日経VI28.05と前日より低下し、VIX23.55と前日より低下しました。両指数ともに、投資家が不安心理を強めているとされる20を上回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態ですが、前日比で強さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-5.4、米国-0.4と日本が5.0ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.3、米国が+4.4)1.1ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.86ポイント(日経平均換算で50000円)割安となっています。

 

市場は現在、「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP速報値は前期比年率0.3%減で、市場予想の0.2%減を下回りました。一方、13月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

経済指標を見てみます。

4月のISM非製造業景況指数、4月のISM製造業景況指数、4月のミシガン大学消費者信頼感指数、4月の耐久財受注、3月の小売売上高、4月のニューヨーク連銀製造業景況指数、2月の製造業受注は市場予想を上回りました。一方、4月のシカゴ購買部協会景気指数、4月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、3月の鉱工業生産指数、3月の消費者物価指数は市場予想を下回りました。経済指標は75負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが鈍るという面では弱気材料です

 

米国の4月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比17.7万人増で、市場予想の13.8万人増を上回りました。一方、失業率は4.2%で、前月の4.2%から横ばいでした。雇用は、景気面では強気材料ですが、利下げペースが鈍るという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

3月の新築住宅販売件数、4月の住宅市場指数、2月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を上回りました。一方、4月の中古住宅販売件数、3月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。2月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+4.5%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRBは、米経済は堅調であるとして利下げを急がない姿勢を示しており、年内の利下げ回数は2回との見通しを維持しています。ECBは、6会合連続で利下げを実施し、中銀預金金利を2.25%としました。日銀は、5月の金融政策決定会合でも0.5%の金利水準を維持しました。既に、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER14.91PBR1.37となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.2%となり、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。一方、今期予想利益の伸率は+5.1%で、こちらは3か月前より2.7ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と連動して上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+3.0%となり、日経平均の割高幅は1310円から1050円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、+1010円~+1320円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.04ポイントから2.99ポイントに縮小しましたが、ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的には下降トレンドです。日経平均は、短期的には上昇トレンドで、中期的にはもみあいです。

 

57日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数のほか、ショッピファイなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、トランプ政権の動きや長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを520円ほど下回り、下値は想定ラインを250円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ-400円(現在37200円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ+300円(現在36460円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、依然として20を大きく上回る高水準にあります。また、信用の売り圧力は、やや強まりました。きょうの日経平均は反発しました。引き続き、ボリンジャーバンド+2σ(現在37596円)に到達できるか、あるいは跳ね返されるかが、目先の注目点です。



ブログランキング・アップに、ご協力をお願いします。

右のバナーをクリック!

世界の市場のリアルチャートはこちら世界の市場のリアルチャート

Wednesday, May 07, 2025

[2025/05/07]今後の日経平均の見通し

[市況]

56日、NYDowNASDAQは下落しました。57日の日経平均先物は、前日比30円安で寄り付くと、午前中は30円安から370円安と下落幅を拡げ、午後は200円安から380円安の間でもみあって、結局、350円安で取引を終えました。日経平均の終値は51円安の36779円で、出来高は21.55億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を2日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱い状態です。

 

56日の米国市場では、トランプ大統領が「2週間以内に医薬品への関税について発表する」と述べたことを受け、警戒感から製薬株が売られました。また、ビッグデータ分析のパランティア・テクノロジーズが12%安となり、投資家心理の重石となりました。一方、ベッセント財務長官が「早ければ週内にも、主要な貿易相手国の一部と貿易協定を発表する可能性がある」と述べたことは、一定の安心感につながりました。NYDowNASDAQは続落しました。

57日の日本市場では、連休前の連騰の反動で、戻り待ちの売りや利益確定の売りがかさみました。前日の米株式市場で主要3指数がそろって下落したことや、連休中に円相場が円高ドル安方向に振れたことも重石となりました。一方、米中が週内にも貿易問題をめぐる閣僚協議を開くと伝わったことは投資家心理の支えとなりました。もっとも、FOMCを前に様子見ムードが強く、積極的な売買は限定的でした。結局、日経平均は8営業日ぶりに反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+2.0%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率は-3.2%とマイナス幅を拡げました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素のうち1つがプラスであり、中期トレンドには黄信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、200日線の下にありますが、9日線と25日線の上にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQも、200日線の下にありますが、9日線と25日線の上にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドには赤信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、+0.5ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が180円ほど割高であることを示しています。一方、NYDowとの差は、+0.3ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が110円ほど割高であることを示しています

 

日経VI29.48と前日より上昇し、VIX24.76と前日より上昇しました。両指数ともに、投資家が不安心理を強めているとされる20を上回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態ですが、前日比で強さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-5.5、米国-0.4と日本が5.1ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.3、米国が+4.4)1.1ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.95ポイント(日経平均換算で51940円)割安となっています。

 

市場は現在、「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP速報値は前期比年率0.3%減で、市場予想の0.2%減を下回りました。一方、13月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

経済指標を見てみます。

4月のISM非製造業景況指数、4月のISM製造業景況指数、4月のミシガン大学消費者信頼感指数、4月の耐久財受注、3月の小売売上高、4月のニューヨーク連銀製造業景況指数、2月の製造業受注は市場予想を上回りました。一方、4月のシカゴ購買部協会景気指数、4月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、3月の鉱工業生産指数、3月の消費者物価指数は市場予想を下回りました。経済指標は75負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが鈍るという面では弱気材料です

 

米国の4月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比17.7万人増で、市場予想の13.8万人増を上回りました。一方、失業率は4.2%で、前月の4.2%から横ばいでした。雇用は、景気面では強気材料ですが、利下げペースが鈍るという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

3月の新築住宅販売件数、4月の住宅市場指数、2月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を上回りました。一方、4月の中古住宅販売件数、3月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。2月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+4.5%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRBは、米経済は堅調であるとして利下げを急がない姿勢を示しており、年内の利下げ回数は2回との見通しを維持しています。ECBは、6会合連続で利下げを実施し、中銀預金金利を2.25%としました。日銀は、5月の金融政策決定会合でも0.5%の金利水準を維持しました。既に、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER14.81PBR1.36となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.2%となり、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。一方、今期予想利益の伸率は+5.2%で、こちらは3か月前より3.1ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの下落と連動して下げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+3.8%となり、日経平均の割高幅は1320円から1310円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、+1010円~+1500円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.97ポイントから3.04ポイントに拡大しましたが、ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的には下降トレンドです。日経平均は、短期的には上昇トレンドで、中期的にはもみあいです。

 

57日の米国市場では、FOMCおよびパウエルFRB議長の会見のほか、アーム・ホールディングス、ウーバー・テクノロジーズ、ウォルト・ディズニー、フォーティネットなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、トランプ政権の動きや長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを490円ほど下回り、下値は想定ラインを380円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ-100円(現在37330円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ+200円(現在36250円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、依然として20を大きく上回る高水準にあります。一方、信用の売り圧力は、弱い状態です。連休明けの日経平均は反落しました。引き続き、ボリンジャーバンド+2σ(現在37427円)に到達できるか、あるいは跳ね返されるかが、目先の注目点です。



ブログランキング・アップに、ご協力をお願いします。

右のバナーをクリック!

世界の市場のリアルチャートはこちら世界の市場のリアルチャート

Monday, May 05, 2025

[2025/5/6]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

先週の米国市場では、米中の協議が進み、米中貿易摩擦が緩和に向かうとの期待や、概ね好調な経済指標の発表が続き、株価指数は週間では上昇しました。

週間変動率 NYダウ:+3.00%, NASDAQ:+3.42%, S&P500:+2.92.

 

一方、中長期的なリスクとしてはウクライナ紛争の長期化懸念、エネルギー・コスト、金利上昇による金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、東アジア、中東の地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、2025年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が3.85ポイント割安となっています。割安の要因はS&P500PER21.1対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER15.1との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

日米市場が均衡するためには、次の条件が必要です。

現在の日経平均の価格に対して、2025年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに3.85ポイント拡大する。(日本が下方修正又は米国が上方修正される)。又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER36.0程度になる。又は、日経平均が87,910円程度となる。

結果的に、中長期的に日本市場は51,080円ほど割安です。

 

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、51,080円ほど魅力に欠けるとも言えます。先週、日本市場の弱さは拡大しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2025GDP予測値(現在+3.3%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陽線となりました。日足は200日線の下に在り、一目均衡表の雲の下に在ります。NASDAQの週足は陽線となりました。日足は200日線の下に在り、一目均衡表の雲の下に在ります。今週は、NYダウが200日線の上に戻れるか否かに注目。

  決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+9.2%となりました。3ヶ月前に比べて同水準です。利益伸び率は+5.2%となりました。3ヶ月前に比べて+2.6%ポイント改善しています。

  米国の長期金利は上昇し、日米間の金利差は2.91から3.06と拡大したものの、ドル円は144円台から143円台の範囲で円高方向に動きました。ドル・インデックスは週間で-0.23%下落しました。

  OECDの日米の2025年の名目GDP伸び率は、日本が+3.3%で、米国は+4.4%と予想されていますので、この面では日本市場の方が1.1ポイント劣ります。

  4月第4週は買い越しで、4月第5週は買い越しだった可能性が高く、今週は買い越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①が強気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に1.0ポイント(日経平均に勘算する370円程度)割安です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に0.8ポイント(日経平均に勘算する290円程度)割安です。

 

日本市場はNYダウとNASDAQに対して、弱い状態です。米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 24.4 と低下しました。 日経 VI は 週間で 27.1と低下しました。米国市場と日本市場とも疑心暗鬼状態です。

 

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには"信号”が点灯しています。

日経平均は一目均衡表の雲の下にあります。総合乖離率は+2.2%、200日移動平均線との乖離率は-3.1%。これら2つの要因がマイナスですので、中期トレンドには"黄信号“が点灯しています。

                                                        

NYDowは、9日線と25日線の上にありますが、200日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQは、9日線と25日線の上にありますが、200日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。

米国市場は、短期的には"信号”で、中期的には"信号”が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場をファンダメンタル面で見ると目先、景気後退懸念は増幅しています。また、ロシア・ウクライナ戦争によるインフレと金利上昇、EU圏のエネルギー不足と政治情勢悪化などによる景気後退、米中貿易摩擦、中国の不動産バブルの崩壊と信用収縮に伴う金融市場混乱、中東の地政学的リスク拡大などもリスク要因として存在します。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期下降トレンドで、短期は上昇トレンドです。

日本市場は中期もみあいで、短期は上昇トレンドです。

 

為替市場を分析すると、20251月につけた156円をトップに円高方向に転換しています。今週は144円台から142円台が想定されます。

 

今週の米国市場では、米中間の関税交渉の可能性、FRBの金利決定とその後のFRB高官の発言、そして相次ぐ第1四半期の決算報告が注目されるでしょう。また、ISMサービス業PMIや貿易統計など、重要なデータも発表されます。世界的には、英国の金融政策決定、ドイツの製造業受注と鉱工業生産、中国のサービス業PMIと人民元建て新規融資などが注目されます。

 

先週の日経平均は想定範囲内で推移しました。上値は510円下回り、下値は910円上回りました。

今週の日経平均の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド+2σ+800(現在38290円近辺)で、下値がボリンジャーバンド+2σ-800円(現在36890円近辺)の間での動きが想定されます。

                       

今週の日経平均は、今後、ボリンジャーバンド+2σに沿った動きへ移行できるか、又は、跳ね返させられるかどうかを見極める週となりそうです。


ブログランキング・アップに、ご協力をお願いします。

右のバナーをクリック!

世界の市場のリアルチャートはこちら世界の市場のリアルチャート

Friday, May 02, 2025

[2025/05/02]今後の日経平均の見通し

[市況]

51日、NYDowNASDAQは上昇しました。52日の日経平均先物は、前日比180円高で寄り付くと、午前中は100円高から460円高の間で上下し、午後は120円高から400円高まで戻して、結局、260円高で取引を終えました。日経平均の終値は378円高の36830円で、出来高は19.71億株でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱まりました。

 

51日の米国市場では、決算の内容が好感されたマイクロソフトやメタが大幅高となり、相場上昇を牽引しました。4月のISM製造業景況指数が市場予想ほど悪化しなかったことも投資家心理の支えとなりました。ただ、4月の雇用統計の発表を前に主力株には持ち高調整の売りが出て、相場の上値を抑えました。結局、NYDow8日続伸し、NASDAQも反発しました。

52日の日本市場では、前日の米株式市場で主要3指数がそろって上昇した流れが引き継がれ、買いが優勢となりました。外国為替市場で円安ドル高が進んだことも追い風となりました。また、2回目となる日米関税交渉を波乱なく通過したとの観測も、安心感につながりました。ただ、連休を前に様子見姿勢も強まり、積極的な上値追いの動きは限定的でした。日経平均は7日続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+2.2%とプラスに転じ、200日線との乖離率は-3.1%とマイナス幅を縮めました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素のうち1つがプラスとなり、中期トレンドは赤信号から黄信号に変わりました。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、200日線の下にありますが、9日線と25日線の上にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQも、200日線の下にありますが、9日線と25日線の上にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドには赤信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、+0.4ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が150円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+0.5ポイントとプラスに転換し、日経平均が180円ほど割高であることを示しています

 

日経VI27.11と前日より上昇し、VIX23.61と前日より低下しました。両指数ともにピークアウトしたものの、投資家が不安心理を強めているとされる20を依然として上回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態に転換しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-5.4、米国-0.7と日本が4.7ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.3、米国が+4.4)1.1ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.62ポイント(日経平均換算で44200円)割安となっています。

 

市場は現在、「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP速報値は前期比年率0.3%減で、市場予想の0.2%減を下回りました。一方、13月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

経済指標を見てみます。

4月のISM製造業景況指数、4月のミシガン大学消費者信頼感指数、4月の耐久財受注、3月の小売売上高、4月のニューヨーク連銀製造業景況指数、2月の製造業受注は市場予想を上回りました。一方、4月のシカゴ購買部協会景気指数、4月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、3月の鉱工業生産指数、3月の消費者物価指数、3月のISM非製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は66負で、景気・金利の両面で中立です

 

米国の3月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比22.8万人増で、市場予想の13.5万人増を上回りました。一方、失業率は4.2%で、前月の4.1%から悪化しました。雇用は、景気面では強気材料ですが、利下げペースが鈍るという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

3月の新築住宅販売件数、4月の住宅市場指数、2月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を上回りました。一方、4月の中古住宅販売件数、3月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。2月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+4.5%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRBは、米経済は堅調であるとして利下げを急がない姿勢を示しており、年内の利下げ回数は2回との見通しを維持しています。ECBは、6会合連続で利下げを実施し、中銀預金金利を2.25%としました。日銀は、5月の金融政策決定会合でも0.5%の金利水準を維持しました。既に、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER15.07PBR1.36となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.0%となり、これは3か月前と同水準です。一方、今期予想利益の伸率は+3.9%で、こちらは3か月前より2.5ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と連動して上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+3.7%となり、日経平均の割高幅は1500円から1290円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、+1290円~+2000円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.93ポイントから2.97ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的には下降トレンドです。日経平均は、短期的には上昇トレンドで、中期的にはもみあいです。

 

52日の米国市場では、4月の雇用統計や3月の製造業新規受注のほか、エクソン・モービル、シグナ、シェブロンなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、トランプ政権の動きや長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを110円ほど下回り、下値は想定ラインを620円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ(現在37490円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ+300円(現在36390円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、依然として20を大きく上回る高水準にあります。一方、信用の売り圧力は、弱まりました。日経平均は7日続伸しました。引き続き、ボリンジャーバンド+2σ(現在37490円)に到達できるかどうかが、目先の注目点です。



ブログランキング・アップに、ご協力をお願いします。

右のバナーをクリック!

世界の市場のリアルチャートはこちら世界の市場のリアルチャート

Thursday, May 01, 2025

[2025/05/01]今後の日経平均の見通し

[市況]

430日、NYDowNASDAQは上昇しました。51日の日経平均先物は、前日比200円高で寄り付くと、午前中は320円高から40円高の間で上下し、午後は210円高から540円高と上昇幅を拡げて、結局、520円高で取引を終えました。日経平均の終値は406円高の36452円で、出来高は18.65億株でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや強まりました。

 

430日の米国市場では、13月期のGDP速報値が市場予想を下回ったことや、全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数が市場予想を下回ったことなどが米景気の減速を意識させ、売りが先行しました。ただ、引けにかけては、GDP統計は見かけほど悪くないとの見方から、次第に買いが優勢となりました。FRBによる早期利下げ観測も追い風となりました。結局、NYDow7日続伸し、NASDAQは戻しきれず小幅に反落しました。

51日の日本市場では、NYDow7日続伸が投資家心理を上向かせ、株買いを誘いました。同日に決算を発表したマイクロソフトやメタプラットフォームズが時間外取引で大幅高となったことも支援材料となりました。加えて、日銀が金融政策決定会合で政策金利の現状維持を決定し、外国為替市場で円安ドル高が進行したことも追い風となりました。日経平均は6日続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は-1.1%とマイナス幅を縮め、200日線との乖離率も-4.1%とマイナス幅を縮めました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素すべてがマイナスであり、中期トレンドには赤信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、200日線の下にありますが、9日線と25日線の上にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQも、200日線の下にありますが、9日線と25日線の上にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドには赤信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、+0.8ポイントとプラスに転換し、日経平均が290円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、-0.3ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が110円ほど割安であることを示しています

 

日経VI26.13と前日より低下し、VIX24.70と前日より上昇しました。両指数ともにピークアウトしたものの、投資家が不安心理を強めているとされる20を依然として上回っており、市場は不安定な状態にあります。NYDowと比べて、日経平均は弱い状態ですが、前日比で弱さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-5.4、米国-0.7と日本が4.7ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.3、米国が+4.4)1.1ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.62ポイント(日経平均換算で43210円)割安となっています。

 

市場は現在、「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP速報値は前期比年率0.3%減で、市場予想の0.2%減を下回りました。一方、13月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

経済指標を見てみます。

4月のミシガン大学消費者信頼感指数、4月の耐久財受注、3月の小売売上高、4月のニューヨーク連銀製造業景況指数、2月の製造業受注は市場予想を上回りました。一方、4月のシカゴ購買部協会景気指数、4月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、3月の鉱工業生産指数、3月の消費者物価指数、3月のISM非製造業景況指数、3月のISM製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です

 

米国の3月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比22.8万人増で、市場予想の13.5万人増を上回りました。一方、失業率は4.2%で、前月の4.1%から悪化しました。雇用は、景気面では強気材料ですが、利下げペースが鈍るという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

3月の新築住宅販売件数、4月の住宅市場指数、2月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を上回りました。一方、4月の中古住宅販売件数、3月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。2月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+4.5%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRBは、米経済は堅調であるとして利下げを急がない姿勢を示しており、年内の利下げ回数は2回との見通しを維持しています。ECBは、6会合連続で利下げを実施し、中銀預金金利を2.25%としました。日銀は、5月の金融政策決定会合でも0.5%の金利水準を維持しました。既に、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER14.98PBR1.36となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.0%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。一方、今期予想利益の伸率は+5.3%で、こちらは3か月前より2.2ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と連動して上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+4.3%となり、日経平均の割高幅は1550円から1500円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、+1500円~+2000円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.87ポイントから2.93ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的には下降トレンドです。日経平均も同様に、短期的には上昇トレンドで、中期的には下降トレンドです。

 

51日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数や、3月のISM製造業景況指数のほか、アマゾン・ドット・コム、アップル、マクドナルド、マスターカード、イーライリリー、モデルナ、エスティローダー、エアビーアンドビーなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、トランプ政権の動きや長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲をやや上ぶれしました。上値は想定ラインを50円ほど上回り、下値は想定ラインを510円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ-400円(現在37270円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-100円(現在36100円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、依然として20を大きく上回る高水準にあります。一方、信用の売り圧力は、弱まりました。日経平均は6日続伸し、311日の安値(35987円)を大きく上回りました。ボリンジャーバンド+2σに到達できるかどうかが、次の注目点です。



ブログランキング・アップに、ご協力をお願いします。

右のバナーをクリック!

世界の市場のリアルチャートはこちら世界の市場のリアルチャート