日経平均の予想

Wednesday, July 10, 2024

[2023/07/10]今後の日経平均の見通し

[市況]

79日、NYDowは下落し、NASDAQは上昇しました。710日の日経平均先物は、前日比100円安で寄り付くと、午前中は180円安から140円高の間で上下し、午後は100円安から340円高と上昇幅を拡げて、結局、320円高で取引を終えました。日経平均の終値は251円高の41831円で、出来高は18.97億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナスに転換しました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態となりました。

空売り比率は、5日平均を上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや強まりました。

 

79日の米国市場では、パウエルFRB議長が上院銀行委員会で利下げ開始が遅れることへの警戒感を示したことから、9月利下げ観測が強まり、株買いをさそいました。ただ、米景気の先行きを不安視する向きもあり、買い一巡後は景気敏感株などへの売りが重石となりました。結局、NYDowは続落しました。NASDAQ6日続伸し、連日で過去最高値を更新しました。

710日の日本市場では、前日に急伸した反動で利益確定の売りが先行しましたが、売り一巡後は日本株の下値の堅さを意識した買いが広がりました。オプション7月物のSQ算出を控えて思惑的な買いも入ったようです。一方、中国の内需低迷への警戒感から、業績が中国景気の影響を受けやすい銘柄は売られました。日経平均は続伸し、連日で過去最高値を更新しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+28.4%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+15.3%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上あります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-3.4ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が1420円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、+10.5ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が4390円ほど割高であることを示しています

 

日経VI17.79と前日より上昇し、VIX12.51と前日より上昇しました。両指数ともに、変動率の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態であり、前日比で強さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-4.7、米国-0.1と日本が4.6ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.0、米国が+3.9)0.9ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.63ポイント(日経平均換算で72500円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP確定値は前期比年率1.4%増で、改定値の1.3%増を上回りました。また、13月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

6月のシカゴ購買部協会景気指数、6月のミシガン大学消費者信頼感指数、5月の耐久財受注、5月の鉱工業生産指数、6月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、6月のISM非製造業景況指数、5月の製造業受注、6月のISM製造業景況指数、6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、5月の消費者物価指数、5月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の6月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比20.6万人増で、市場予想の20.0万人増をやや上回りました。一方、失業率は4.1%で、前月の4.0%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

5月の中古住宅販売件数は予想を上回りました。一方、5月の中古住宅販売仮契約指数、5月の新築住宅販売件数、5月の住宅着工件数、6月の住宅市場指数は予想を下回りました。4月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+7.2%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

市場は、FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性を意識していますが、利下げ開始時期は不透明です。ECBは、利下げを開始しましたが、追加の利下げには慎重な姿勢を示しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を維持しつつも、マイナス金利政策の解除と、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では74 5.5758% 75 5.5685% 78 5.5662%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇していますが、直近ピークアウトしています。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER17.47PBR1.56となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前より0.2ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は+0.8%で、こちらは3か月前より10.9ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが下落したにもかかわらず上昇しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+4.0%となり、日経平均の割高幅は1430円から1600円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、+650円から+1600円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.21ポイントから3.22ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、景気が減速ぎみに推移しており、FRBが利下げに転換する時期を探る動きとなっています。対ドルで円安が進みにくい状況です。尚、ECBは利下げに踏み出しています

 

710日の米国市場では、重要な経済指標の発表は予定されていません。個別の材料が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを170円ほど下回り、下値は想定ラインを400円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ+300円(現在41830円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+2σ-400円(現在41130円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは、変動率の高まりを示す20を下回っています。一方、信用の売り圧力は、やや強まりました。日経平均は、まだボリンジャーバンド+2σに沿った動きが期待できそうです。



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Tuesday, July 09, 2024

[2023/07/09]今後の日経平均の見通し

[市況]

78日、NYDowは小幅下落し、NASDAQは上昇しました。79日の日経平均先物は、前日比90円高で寄り付くと、午前中は90円高から560円高と上昇幅を拡げ、午後は530円高から940円高と上昇幅を拡げて、結局、770円高で取引を終えました。日経平均の終値は799円高の41580円で、出来高は17.10億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を3日ぶりに下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、かなり弱まりました。

 

78日の米国市場では、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の発表や、パウエルFRB議長の議会証言などを週内に控えて様子見ムードが強まり、持ち高調整の売りが優勢となりました。ただ、出遅れ感のある一部の銘柄には見直し買いが入りました。インテルの上昇も投資家心理の支えとなりました。結局、NYDowは反落し、NASDAQ5日続伸しました。

79日の日本市場では、前日の米ハイテク株高を受けて半導体関連株や電気機器株が買われ、相場を押し上げました。9月利下げ開始観測を背景に米株価指数先物が上昇したことも投資家心理を上向かせました。日本株の上昇基調を受けて、売り持ち高を構築していた投機筋が株価指数先物への買い戻しを迫られたという面もあったようです。日経平均は3営業日ぶりに大幅に反発し、過去最高値を更新しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+26.9%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+14.8%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上あります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-3.9ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が1620円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、+9.7ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が4030円ほど割高であることを示しています

 

日経VI17.46と前日よりやや上昇し、VIX12.37と前日より低下しました。両指数ともに、変動率の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態であり、前日比で強さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-4.6、米国-0.1と日本が4.5ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.0、米国が+3.9)0.9ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.61ポイント(日経平均換算で71250円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP確定値は前期比年率1.4%増で、改定値の1.3%増を上回りました。また、13月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

6月のシカゴ購買部協会景気指数、6月のミシガン大学消費者信頼感指数、5月の耐久財受注、5月の鉱工業生産指数、6月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、6月のISM非製造業景況指数、5月の製造業受注、6月のISM製造業景況指数、6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、5月の消費者物価指数、5月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の6月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比20.6万人増で、市場予想の20.0万人増をやや上回りました。一方、失業率は4.1%で、前月の4.0%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

5月の中古住宅販売件数は予想を上回りました。一方、5月の中古住宅販売仮契約指数、5月の新築住宅販売件数、5月の住宅着工件数、6月の住宅市場指数は予想を下回りました。4月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+7.2%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

市場は、FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性を意識していますが、利下げ開始時期は不透明です。ECBは、利下げを開始しましたが、追加の利下げには慎重な姿勢を示しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を維持しつつも、マイナス金利政策の解除と、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では、73 5.5758% 74 5.5758% 75 5.5685%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇していますが、直近ピークアウトしています。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER17.51PBR1.57となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.0%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は+0.8%で、こちらは3か月前より10.9ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが下落したにもかかわらず上昇しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+3.6%となり、日経平均の割高幅は710円から1430円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、+270円から+1430円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.22ポイントから3.21ポイントに縮小しました。ドル円相場は円安水準でもみあいました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、景気が減速ぎみに推移しており、FRBが利下げに転換する時期を探る動きとなっています。対ドルで円安が進みにくい状況です。尚、ECBは利下げに踏み出しています

 

79日の米国市場では、パウエルFRB議長の議会証言が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを470円ほど上回り、下値は想定ラインを470円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+3σ-500円(現在41620円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+2σ-500円(現在40700円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは、変動率の高まりを示す20を下回っています。また、信用の売り圧力は、かなり弱まりました。日経平均は75日のザラ場に付けた高値(41100円)を終値で大きく上回りました。しばらくは、ボリンジャーバンド+2σに沿った動きが期待できそうです。



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Monday, July 08, 2024

[2023/07/08]今後の日経平均の見通し

[市況]

75日、NYDowNASDAQは上昇しました。76日の日経平均先物は、前日比50円高で寄り付くと、午前中は70円安から170円高の間で上下し、午後は260円高から50円安と下落に転じて、結局、10円安で取引を終えました。日経平均の終値は131円安の40780円で、出来高は16.62億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を2日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや強まりました。

 

75日の米国市場では、6月の雇用統計が労働需給の緩和を示す内容だったことから、FRBによる年内利下げへの期待が高まり、株買いにつながりました。また、長期金利が低下し、株式の相対的な割高感が薄れたことも追い風となりました。NYDowは反発しました。NASDAQ4日続伸し、連日で過去最高値を更新しました。

78日の日本市場では、前週末の米ハイテク株高を手がかりに買いが優勢となる場面もありましたが、一方で短期的な過熱感が意識され、利益確定の売りが相場を押し下げました。8日と10日に、ETFの運用会社が分配金を捻出するための売りを出すとみられていることも重石となりました。日経平均は続落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+21.1%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+12.7%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上あります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-5.9ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が2410円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、+7.5ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が3060円ほど割高であることを示しています

 

日経VI17.44と前日より上昇し、VIX12.48と前日より上昇しました。両指数ともに、変動率の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態ですが、前日比で強さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-4.7、米国-0.1と日本が4.6ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.0、米国が+3.9)0.9ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.71ポイント(日経平均換算で72230円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP確定値は前期比年率1.4%増で、改定値の1.3%増を上回りました。また、13月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

6月のシカゴ購買部協会景気指数、6月のミシガン大学消費者信頼感指数、5月の耐久財受注、5月の鉱工業生産指数、6月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、6月のISM非製造業景況指数、5月の製造業受注、6月のISM製造業景況指数、6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、5月の消費者物価指数、5月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の6月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比20.6万人増で、市場予想の20.0万人増をやや上回りました。一方、失業率は4.1%で、前月の4.0%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

5月の中古住宅販売件数は予想を上回りました。一方、5月の中古住宅販売仮契約指数、5月の新築住宅販売件数、5月の住宅着工件数、6月の住宅市場指数は予想を下回りました。4月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+7.2%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

市場は、FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性を意識していますが、利下げ開始時期は不透明です。ECBは、利下げを開始しましたが、追加の利下げには慎重な姿勢を示しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を維持しつつも、マイナス金利政策の解除と、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では、73 5.5758% 74 5.5758% 75 5.5685%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇していますが、直近ピークアウトしています。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER17.22PBR1.54となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前より0.2ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は+0.7%で、こちらは3か月前より11.5ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前週末のNYDowが上昇したにもかかわらず下落しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.8%となり、日経平均の割高幅は810円から710円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、+10円から+810円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.29ポイントから3.22ポイントに縮小しました。ドル円相場は円安水準でもみあいました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、景気が減速ぎみに推移しており、FRBが利下げに転換する時期を探る動きとなっています。対ドルで円安が進みにくい状況です。尚、ECBは利下げに踏み出しています

 

78日の米国市場では、重要な経済指標の発表は予定されていません。個別の材料が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを150円ほど下回り、下値は想定ラインを330円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ+100円(現在40960円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ+200円(現在40250円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは、変動率の高まりを示す20を下回っています。一方、信用の売り圧力は、やや強まりました。日経平均は75日のザラ場に付けた高値(41100円)をいったん上回りましたが、終値では続落となりました。引き続き、継続的に上昇できるかどうかが注目点です。



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Saturday, July 06, 2024

[2024/7/7]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

先週の米国市場では、経済指標が労働需給が総じて緩和していることを示し、長期金利が低下したことで、買いが優勢となり、株価指数は上昇しました。

週間変動率 NYダウ:+0.66%, NASDAQ:+3.50%, S&P500:+1.95%.

 

一方、中長期的なリスクとしてはウクライナ紛争の長期化懸念、エネルギー・コスト、金利上昇による金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、東アジア、中東の地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、2025年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が3.67ポイント割安となっています。割安の要因はS&P500PER22.7に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER17.4との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

これは、現在の日経平均の価格に対して、2022年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに3.67ポイント拡大するか(日本が下方修正又は米国が上方修正される)、又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER47.3程度になるか、又は、日経平均が112,560円程度となると、日米市場が均衡すると解釈できますので、中長期的に日本市場は71,650円ほど割安です。

 

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、71,650円ほど魅力に欠けるとも言えます。先週、日本市場の弱さは縮小しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2025GDP予測値(現在+3.0%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。今週は、NYダウが25日線を維持できるか否かに注目。

  3月期本決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+8.9%となりました。3ヶ月前に比べて0.1ポイント悪化しました。また、利益伸び率は+0.7%となりました。3ヶ月前に比べて11.3%ポイント悪化しています。

  米国の長期金利は低下し、日米間の金利差は3.36から3.22と縮小して、ドル円は160円台から161円台の範囲でやや円高方向に動きました。ドル・インデックスは週間で-0.92%下落しました。

  OECDの日米の2025年の名目GDP伸び率は、日本が+3.0%で、米国は+3.9%と予想されていますので、この面では日本市場の方が0.9ポイント劣ります。

  6月第4週は買い超しで、7月第1週は買い越しだった可能性が高く、今週は買い越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①が強気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に5.4ポイント(日経平均に勘算すると2210円程度)割安です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に8.0ポイント(日経平均に勘算する3270円程度)割高です。

 

日本市場はNYダウに対しては強く、NASDAQに対しては弱い状態です。米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 12.5 と横這いでした。 日経 VI は 週間で 16.8と上昇しました。米国市場は楽観的で日本市場はやや楽観的です。

 

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには"信号”が点灯しています。

日経平均は、一目均衡表の雲の上に在ります。日経平均の総合乖離率は+22.5%となり、また、200日移動平均線との乖離率は+13.2%でした。 3つの要素がプラスですので、中期トレンドには、"青信号"が点灯しています。

                                                        

米国市場では、NYDowは、9日線と25日線・200日線の上にあります。また、一目均衡表の雲の上に在ります。

NASDAQは、29日線と25日線・200日線の上にあります。また、一目均衡表の雲の上に在ります。

短期的には"信号”で、中期的には"信号”が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場をファンダメンタル面で見ると目先、世界経済減速懸念は後退しているものの、ロシア・ウクライナ戦争によるインフレと金利上昇とEU圏のエネルギー不足と政治情勢悪化などによる景気後退、米中貿易摩擦、中国の不動産バブルの崩壊と信用収縮に伴う金融市場混乱、中東や東アジアの地政学的リスクなどがリスク要因として存在します。

 

直近のLIBOR金利は上昇傾向で、引き続き金融不安再燃に注意が必要です。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期もみあいで、短期ももみあいです。

日本市場は中期もみあいで、短期は上昇トレンドです。

 

為替市場を分析すると、19904月以来の160円台となっています。今週は161台から158台が想定されます。

 

今週の米国市場では、6月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の発表に続き、パウエルFRB議長が上院銀行委員会で金融政策に関する証言を行います。また、ミシガン大学消費者信頼感指数も注目されます。欧州では、フランス議会選挙の第2回投票が注目されます。その他では、中国のインフレ・データと貿易収支、英国の鉱工業生産と小売売上高、ドイツの貿易収支なども注目されます。

 

先週の日経平均は、想定レンジ内ですいいしました。上値は想定ラインに一致し、下値は想定ラインを100円ほど上回りました。

今週の日経平均の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド+2σ(現在40660円近辺)で、下値がボリンジャーバンド+1σ(現在39910円近辺)の間での動きが想定されます。

 

今週は、発表されるインフレ・データが景気後退を示唆するか、利下げ時期にどう影響するかを検証する週となりそうですが、日経平均はボリンジャーバンド+2σと+1σの間での動きとなりそうです。


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Friday, July 05, 2024

[2023/07/05]今後の日経平均の見通し

[市況]

74日、米国市場は休場でした。75日の日経平均先物は、前日比20円安で寄り付くと、午前中は230円高から70円安の間で上下し、午後は130円高から140円安の間で上下して、結局、30円安で取引を終えました。日経平均の終値は1円安の40912円で、出来高は16.36億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を4日ぶりに上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや強まりました。

 

74日の米国は独立記念日の祝日で、株式市場は休場でした。

75日の日本市場では、前日の欧州株高の流れを受けて幅広い銘柄に買いが先行しました。日経平均は取引時間中としての最高値を更新しましたが、朝方の買い一巡後は短期的な過熱感から利益確定の売りが出て相場を押し下げました。外国為替市場で円相場が円高ドル安方向に振れたことも重石となりました。結局、日経平均は6営業日ぶりに小幅に反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+22.5%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+13.2%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上あります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-4.7ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が1920円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、+8.0ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が3270円ほど割高であることを示しています

 

日経VI16.76と前日より低下しました。VIX12.08と低水準です。両指数ともに、変動率の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態ですが、前日比で強さはやや縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-4.7、米国-0.1と日本が4.6ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.4、米国が+3.9)0.5ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.06ポイント(日経平均換算で97770円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP確定値は前期比年率1.4%増で、改定値の1.3%増を上回りました。また、13月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

6月のシカゴ購買部協会景気指数、6月のミシガン大学消費者信頼感指数、5月の耐久財受注、5月の鉱工業生産指数、6月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、6月のISM非製造業景況指数、5月の製造業受注、6月のISM製造業景況指数、6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、5月の消費者物価指数、5月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の5月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比27.2万人増で、市場予想の18.0万人増を大きく上回りました。一方、失業率は4.0%で、前月の3.9%から悪化しました。雇用は、景気面では強気材料ですが、利下げ次期が遅れるという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

5月の中古住宅販売件数は予想を上回りました。一方、5月の中古住宅販売仮契約指数、5月の新築住宅販売件数、5月の住宅着工件数、6月の住宅市場指数は予想を下回りました。4月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+7.2%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

市場は、FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性を意識していますが、利下げ開始時期は不透明です。ECBは、利下げを開始しましたが、追加の利下げには慎重な姿勢を示しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を維持しつつも、マイナス金利政策の解除と、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では、71 5.5825% 72 5.5797% 73 5.5758%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇していますが、直近ピークアウトしています。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER17.35PBR1.55となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は+0.9%で、こちらは3か月前より11.3ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

前日の米国市場は休場でしたが、日経平均は小幅に下落しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.0%となり、日経平均の割高幅は650円から810円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-290円から+810円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.29ポイントから3.29ポイントと横ばいでした。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、景気が減速ぎみに推移しており、FRBが利下げに転換する時期を探る動きとなっています。対ドルで円安が進みにくい状況です。尚、ECBは利下げに踏み出しています

 

75日の米国市場では、6月の雇用統計が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを200円ほど下回り、下値は想定ラインを290円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+3σ-400円(現在41000円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+2σ-400円(現在40260円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは、変動率の高まりを示す20を下回っています。また、信用の売り圧力は、かなり弱い状態です。日経平均は、322日のザラ場に付けた高値(41088円)をいったん上回りました。継続的に上昇できるかどうかが今後の注目点です。



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