日経平均の予想

Thursday, October 06, 2022

[2022/10/06]今後の日経平均の見通し

[市況]

105日、NYDowNASDAQは下落しました。106日の日経平均先物は、前日比60円高で寄付くと、午前中は20円高から310円高と上昇幅を拡げ、午後は320円高から200円高と上昇幅を縮めて、結局、210円高で取引を終了しました。日経平均の終値は190円高の27311円で、出来高は11.39億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

また、空売り比率は、5日平均を6日連続で下回りましたが、個別銘柄への信用の売り圧力は上昇傾向にあります。

 

105日の米国市場では、利益確定の売りが優勢となりました。9月のADP雇用リポートで非農業部門の雇用者数が市場予想を上回ったことから、労働市場は堅調であることの見方が強まり、FRBが利上げペースを緩めるとの観測がひとまず後退しました。長期金利の上昇も株売りにつながりました。NYDowNASDAQ3営業日ぶりに反落しました。

106日の日本市場では、前日の米株式市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3日続伸したことを受けて半導体関連株が買われ、指数を押し上げました。米株価指数先物が堅調に推移したことも好感されました。一方で、短期的な過熱感を警戒した利益確定の売りが相場の上値を抑えました。日経平均は4日続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の下にありますが、9日線の上にあります。短期トレンドには黄信号が点灯しています。

総合乖離率は-0.7%と前日よりマイナス幅を縮め、200日線との乖離率も-0.0%と前日よりマイナス幅を縮めました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素すべてがマイナスであり、中期トレンドには赤信号が点灯しています。

また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の下にありますが、9日線の上にあります。

 

NYDowは、25日線と200日線の下にありますが、9日線の上にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQも、25日線と200日線の下にありますが、9日線の上にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドには赤信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、+12.1ポイントと前日よりプラス幅を拡げ、日経平均が3300円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+8.4ポイントと前日よりプラス幅を拡げ、日経平均が2290円ほど割高であることを示しています

 

日経VI22.86と前日より低下し、VIX28.55と前日より低下しました。VIXは、不安心理がかなり高いとされる25を上回っています。日米市場のボラティリティーの差は拡大し、NYDowと比較して、日経平均の強さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-7.7、米国-2.4と日本が5.3ポイント割安ですが、OECD2023年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.5、米国が+4.9)1.4ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.94ポイント(日経平均換算で27180円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP確定値は前期比年率0.6%減で、改定値の0.6%減から変化しませんでした。また、46月期の米企業の決算は、下方修正が目立ちました。

 

経済指標を見てみます。

9月のISM非製造業景況指数、9月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、8月の耐久財受注、8月の小売売上高、9月のニューヨーク連銀製造業景況指数、8月の消費者物価指数は市場予想を上回りました。また、8月の製造業受注は市場予想と一致しました。一方、9月のISM製造業景況指数、9月のシカゴ購買部協会景気指数、9月のミシガン大学消費者信頼感指数、9月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、8月の鉱工業生産指数は市場予想を下回りました。経済指標は75負で、景気面では強気材料ですが、利上げペースが上がるという面では弱気材料です

 

米国の8月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比31.5万人増で、市場予想の30万人増をやや上回りました。また、失業率は3.7%で、先月の3.5%から悪化しました。雇用は、景気面ではやや弱気材料ですが、利上げペースが落ち着くという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

8月の新築住宅販売件数数、8月の中古住宅販売件数、8月の住宅着工件数は市場予想を上回りました。一方、8月の中古住宅販売仮契約指数、9月の住宅市場指数は市場予想を下回りました。7月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+16.1%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立材料です。

 

新型コロナウイルス騒動による景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2022年末まで利上げを継続すると予想されています。また、テーパリングの加速が決定しています。ECBは、7月に0.5%利上げし、マイナス金利と量的緩和策を終了しました。一方、日銀は、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では、930 3.7547% 103 3.7482% 104 3.7407%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、2022930日に記録した3.7547%がここ5年間の最高金利です。ただ、市場金利と比べ、今のところ、金融不安を示唆するほど上昇しているとは言えません。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER12.67PBR1.17となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.2%となり、これは3か月前より0.2ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+4.9%で、こちらは3か月前より4.1ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と連動して上げました。結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.7%となり、日経平均の割高幅は0円から190円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-200円から+410円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.39ポイントから3.50ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的には下降トレンドです。日経平均も、短期的にはもみあいで、中期的には下降トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。ドイツ銀行をはじめとする欧州の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。中国最大の不動産企業である恒大集団の破綻が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBはゼロ金利政策を続けていますが、量的緩和政策は終了に向かいつつあります

 

106日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数や、ノーベル文学賞の発表などが注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向も株式市場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを70円ほど下回り、下値は想定ラインを300円ほど上回りました。目先は、25日線+300円(現在27660円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-1σ+400円(現在27040円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

空売り比率は5日平均を6日連続で下回りましたが、信用の売り圧力は上昇傾向にあります。一方、日経VIVIXはともに低下傾向にあります。依然として、日経平均が200日線(現在27320円)を越えるか、または跳ね返されるかが注目点です。



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Wednesday, October 05, 2022

[2022/10/05]今後の日経平均の見通し

[市況]

104日、NYDowNASDAQは大幅上昇しました。105日の日経平均先物は、前日比230円高で寄付くと、午前中は280円高から100円高と上昇幅を縮め、午後は110円高から230円高と上昇幅を拡げて、結局、170円高で取引を終了しました。日経平均の終値は128円高の27120円で、出来高は11.86億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

また、空売り比率は、5日平均を5日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱い状態です。

 

104日の米国市場では、オーストラリア中銀が市場予想に反して利上げ幅を縮小したことから、主要な中央銀行が利上げペースを緩めるとの観測が強まり、株式を買い直す動きが優勢となりました。8月の雇用動態調査で求人件数が前月比で市場予想以上に減少したことも支援材料となりました。NYDowNASDAQは続伸しました。

105日の日本市場では、前日の米株高を受けて投資家心理が上向き、運用リスクをとる動きが優勢となりました。ただ、前日までの2日間で日経平均は1000円超上昇しており、目先の利益を確定する売りが相場の上値を抑えました。午後は手がかり難で様子見ムードが強まりました。日経平均は3日続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の下にありますが、9日線の上にあります。短期トレンドには黄信号が点灯しています。

総合乖離率は-2.8%と前日よりマイナス幅を縮め、200日線との乖離率も-0.7%と前日よりマイナス幅を縮めました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素すべてがマイナスであり、中期トレンドには赤信号が点灯しています。

また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の下にありますが、9日線の上にあります。

 

NYDowは、25日線と200日線の下にありますが、9日線の上にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQも、25日線と200日線の下にありますが、9日線を上回りました。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドには赤信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、+11.4ポイントと前日よりプラス幅を縮め、日経平均が3090円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+7.7ポイントと前日よりプラス幅を縮め、日経平均が2090円ほど割高であることを示しています

 

日経VI23.46と低下し、VIX29.07と低下しました。VIXは、不安心理が極めて高いとされる30を下回りました。日米市場のボラティリティーの差は拡大しましたが、NYDowと比較して、日経平均の強さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-7.7、米国-2.5と日本が5.2ポイント割安ですが、OECD2023年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.5、米国が+4.9)1.4ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.85ポイント(日経平均換算で25690円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP確定値は前期比年率0.6%減で、改定値の0.6%減から変化しませんでした。また、46月期の米企業の決算は、下方修正が目立ちました。

 

経済指標を見てみます。

9月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、8月の耐久財受注、8月の小売売上高、9月のニューヨーク連銀製造業景況指数、8月の消費者物価指数、8月のISM非製造業景況指数は市場予想を上回りました。また、8月の製造業受注は市場予想と一致しました。一方、9月のISM製造業景況指数、9月のシカゴ購買部協会景気指数、9月のミシガン大学消費者信頼感指数、9月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、8月の鉱工業生産指数は市場予想を下回りました。経済指標は75負で、景気面では強気材料ですが、利上げペースが早まるという面では弱気材料です

 

米国の8月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比31.5万人増で、市場予想の30万人増をやや上回りました。また、失業率は3.7%で、先月の3.5%から悪化しました。雇用は、景気面ではやや弱気材料ですが、利上げペースが落ち着くという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

8月の新築住宅販売件数数、8月の中古住宅販売件数、8月の住宅着工件数は市場予想を上回りました。一方、8月の中古住宅販売仮契約指数、9月の住宅市場指数は市場予想を下回りました。7月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+16.1%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立材料です。

 

新型コロナウイルス騒動による景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2022年末まで利上げを継続すると予想されています。また、テーパリングの加速が決定しています。ECBは、7月に0.5%利上げし、マイナス金利と量的緩和策を終了しました。一方、日銀は、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では、929 3.7428% 930 3.7547% 103 3.7482%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、2022930日に記録した3.7547%がここ5年間の最高金利です。ただ、今のところ、金融不安を示唆するほど上昇しているとは言えません。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER12.63PBR1.16となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.1%となり、これは3か月前より0.2ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+5.0%で、こちらは3か月前より4.2ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と連動して上げました。結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.0%となり、両指数が均衡していることを示しています。プレミアム値は、ここ一週間、-320円から+410円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.41ポイントから3.39ポイントに縮小しました。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的には下降トレンドです。日経平均も、短期的にはもみあいで、中期的には下降トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。ドイツ銀行をはじめとする欧州の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。中国最大の不動産企業である恒大集団の破綻が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBはゼロ金利政策を続けていますが、量的緩和政策は終了に向かいつつあります

 

105日の米国市場では、ノーベル化学賞の発表や、9月のADP全米雇用リポート、9月のISM非製造業景況指数、OPECプラス会合などが注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向も株式市場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを180円ほど下回り、下値は想定ラインを370円ほど上回りました。目先は、25日線+100円(現在27500円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-1σ+200円(現在26860円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

空売り比率は5日平均を5日連続で下回りました。また、VIXは、不安心理が極めて高いとされる30を下回りました。引き続き、200日線(現在27320円)を越えるか、または跳ね返されるかが注目点です。



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Tuesday, October 04, 2022

[2022/10/04]今後の日経平均の見通し

[市況]

103日、NYDowNASDAQは大幅上昇しました。104日の日経平均先物は、前日比410円高で寄付くと、午前中は400円高から700円高と上昇幅を拡げ、午後は610円高から760円高と上昇幅を拡げて、結局、680円高で取引を終了しました。日経平均の終値は776円高の26992円で、出来高は13.79億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラスに転換しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態となりました。

また、空売り比率は、5日平均を4日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱まりました。

 

103日の米国市場では、長期金利の低下を受けて株式の相対的な割高感が弱まり、幅広い銘柄に自律反発狙いの買いが入りました。9月のISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことや、欧州金融大手クレディ・スイスの財務不安説を受け、欧米の主要中銀が利上げペースを緩めるとの思惑が浮上したことも支えとなりました。また、英政府が所得税の最高税率を引き下げる案を撤回したことも好感されました。NYDowNASDAQ3営業日ぶりに反発しました。

104日の日本市場では、前日の米株の急伸を受け、投資家の運用リスクをとる姿勢が強まり、主力銘柄を中心とした幅広い銘柄に買いが膨らみました。また、相場の流れに順張りするCTA(商品投資顧問)の買いが相場上昇に拍車をかける形となりました。日経平均は大幅に続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の下にありますが、9日線を上回りました。短期トレンドは赤信号から黄信号に変わりました。

総合乖離率は-4.3%と前日よりマイナス幅を縮め、200日線との乖離率も-1.2%と前日よりマイナス幅を縮めました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素すべてがマイナスであり、中期トレンドには赤信号が点灯しています。

また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の下にありますが、9日線を上回りました。

 

NYDowは、25日線と200日線の下にありますが、9日線を上回りました。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQは、9日線・25日線・200日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドは赤信号から黄信号に変わりました。中期トレンドには赤信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、+13.9ポイントと前日よりプラス幅を拡げ、日経平均が3750円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+9.7ポイントと前日よりプラス幅を拡げ、日経平均が2620円ほど割高であることを示しています

 

日経VI24.52と低下し、VIX30.10と低下しました。日経VIは、不安心理がかなり高まっているとされる25を下回りました。一方、VIXは、不安心理が極めて高いとされる30を上回っています。日米市場のボラティリティーの差は拡大し、NYDowと比較して、日経平均の強さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-7.8、米国-2.5と日本が5.3ポイント割安ですが、OECD2023年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.5、米国が+4.9)1.4ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.93ポイント(日経平均換算で26200円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP確定値は前期比年率0.6%減で、改定値の0.6%減から変化しませんでした。また、46月期の米企業の決算は、下方修正が目立ちました。

 

経済指標を見てみます。

9月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、8月の耐久財受注、8月の小売売上高、9月のニューヨーク連銀製造業景況指数、8月の消費者物価指数、8月のISM非製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、9月のISM製造業景況指数、9月のシカゴ購買部協会景気指数、9月のミシガン大学消費者信頼感指数、9月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、8月の鉱工業生産指数、7月の製造業受注は市場予想を下回りました。経済指標は66負で、景気・金利の両面で中立材料です。

 

米国の8月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比31.5万人増で、市場予想の30万人増をやや上回りました。また、失業率は3.7%で、先月の3.5%から悪化しました。雇用は、景気面ではやや弱気材料ですが、利上げペースが落ち着くという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

8月の新築住宅販売件数数、8月の中古住宅販売件数、8月の住宅着工件数は市場予想を上回りました。一方、8月の中古住宅販売仮契約指数、9月の住宅市場指数は市場予想を下回りました。7月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+16.1%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立材料です。

 

新型コロナウイルス騒動による景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2022年末まで利上げを継続すると予想されています。また、テーパリングの加速が決定しています。ECBは、7月に0.5%利上げし、マイナス金利と量的緩和策を終了しました。一方、日銀は、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、ここ8か月は低下傾向にありますが、昨年3月末と6月末には一時的に上昇しました。直近では、928 3.6741% 929 3.7428% 930 3.7547%と、ここ5年の最高値を連日で更新しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、2022930日に記録した3.7547%がここ5年間の最高金利です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER12.54PBR1.14となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.1%となり、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+4.3%で、こちらは3か月前より3.7ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と連動して上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.5%で、日経平均は410円ほど割高となっています。プレミアム値は、ここ一週間、-320円から+410円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.54ポイントから3.41ポイントに縮小しました。ドル円相場はもみあいました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的には下降トレンドです。日経平均も、短期的にはもみあいで、中期的には下降トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。ドイツ銀行をはじめとする欧州の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。中国最大の不動産企業である恒大集団の破綻が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBはゼロ金利政策を続けていますが、量的緩和政策は終了に向かいつつあります

 

104日の米国市場では、ノーベル物理学賞の発表や、8月の製造業受注などが注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向も株式市場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを610円ほど上回り、下値は想定ラインを690円ほど上回りました。目先は、25日線(現在27430円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-1σ(現在26690円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

空売り比率は5日平均を4日連続で下回り、売り圧力は弱まりました。また、日経VIは、不安心理がかなり高まっているとされる25を下回りました。リバウンドはまだ継続が期待できそうです。200日線(現在27330円)を上回るかどうかが、次の注目点です。



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Monday, October 03, 2022

[2022/10/03]今後の日経平均の見通し

[市況]

930日、NYDowNASDAQは下落しました。103日の日経平均先物は、前日比160円安で寄付くと、午前中は400円安から130円高と上昇に転じ、午後は0円高から240円高と上昇幅を拡げて、結局、220円高で取引を終了しました。日経平均の終値は278円高の26215円で、出来高は12.69億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態ですが、売られ過ぎの水準です。

また、空売り比率は、5日平均を3日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや低下したものの、かなり強い状態です。

 

930日の米国市場では、8月の個人消費支出の物価指数で、コア指数の伸びが前月比で加速したことから、インフレの高止まりが警戒され、売りが優勢となりました。また、金融引き締めが景気を冷やし企業収益を圧迫するとの見方も引き続き重石となりました。NYDowNASDAQは続落しました。

103日の日本市場では、前週末の米株安を受けて売りが先行しましたが、売り一巡後は短期的な売られ過ぎを意識した買い優勢となりました。ただ、新たな材料は乏しく、午後は上値の重い展開となりました。円相場の不安定な動きも警戒されました。日経平均は反発しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。

総合乖離率は-13.1%と前週末よりマイナス幅を縮め、200日線との乖離率も-4.1%と前週末よりマイナス幅を縮めました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素すべてがマイナスであり、中期トレンドにも赤信号が点灯しています。

また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の下にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには赤信号が点灯しています。中期トレンドにも赤信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、+13.0ポイントと前週末よりプラス幅を拡げ、日経平均が3410円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+9.2ポイントと前週末よりプラス幅を拡げ、日経平均が2410円ほど割高であることを示しています

 

日経VI26.28とやや低下し、VIX31.62とやや低下しました。日経VIは、不安心理がかなり高まっているとされる25を上回っています。また、VIXは、不安心理が極めて高いとされる30を上回っています。日米市場のボラティリティーの差は縮小しましたが、NYDowと比較して、日経平均の強さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-8.1、米国-2.4と日本が5.7ポイント割安ですが、OECD2023年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.5、米国が+4.9)1.4ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.36ポイント(日経平均換算で29210円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP確定値は前期比年率0.6%減で、改定値の0.6%減と変わりませんでした。また、46月期の米企業の決算は、下方修正が目立ちました。

 

経済指標を見てみます。

9月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、8月の耐久財受注、8月の小売売上高、9月のニューヨーク連銀製造業景況指数、8月の消費者物価指数、8月のISM非製造業景況指数、8月のISM製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、9月のシカゴ購買部協会景気指数、9月のミシガン大学消費者信頼感指数、9月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、8月の鉱工業生産指数、7月の製造業受注は市場予想を下回りました。経済指標は75負で、景気面では強気材料ですが、利上げペースが上がるという面では弱気材料です

 

米国の8月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比31.5万人増で、市場予想の30万人増をやや上回りました。また、失業率は3.7%で、先月の3.5%から悪化しました。雇用は、景気面ではやや弱気材料ですが、利上げペースが落ち着くという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

8月の新築住宅販売件数数、8月の中古住宅販売件数、8月の住宅着工件数は市場予想を上回りました。一方、8月の中古住宅販売仮契約指数、9月の住宅市場指数は市場予想を下回りました。6月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+16.1%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立材料です。

 

新型コロナウイルス騒動による景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2022年末まで利上げを継続すると予想されています。また、テーパリングの加速が決定しています。ECBは、7月に0.5%利上げし、マイナス金利と量的緩和策を終了しました。一方、日銀は、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、ここ8か月は低下傾向にありますが、昨年3月末と6月末には一時的に上昇しました。直近では、928 3.6741% 929 3.7428% 930 3.7547%と、ここ5年の最高値を連日で更新しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、2022930日に記録した3.7547%がここ5年間の最高金利です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER12.08PBR1.10となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.1%となり、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+4.6%で、こちらは3か月前より4.4ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前週末のNYDowが下落したにもかかわらず上昇しました。結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.5%となり、日経平均は200円の割安から410円の割高に転換しました。プレミアム値は、ここ一週間、-320円から+410円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.54ポイントから3.54ポイントと横ばいでした。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に下降トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に下降トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。ドイツ銀行をはじめとする欧州の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。中国最大の不動産企業である恒大集団の破綻が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBはゼロ金利政策を続けていますが、量的緩和政策は終了に向かいつつあります

 

103日の米国市場では、ノーベル医学生理学賞の発表や、9月のISM製造業景況指数などが注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向も株式市場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを200円ほど下回り、下値は想定ラインを420円ほど下回りました。目先は、ボリンジャーバンド-1σ(現在26720円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-2σ(現在25950円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

空売り比率は5日平均を3日連続で下回りましたが、売り圧力はかなり強い状態です。また、日経VIは、前週より低下したものの、不安心理がかなり高まっているとされる25を上回っています。日経平均はリバウンドしました。強い陽線となったので、リバウンドの継続が期待できそうです。



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Saturday, October 01, 2022

[2022/10/02]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタルの現状認識]

先週の米国市場では、世界的な金融引き締めが景気を冷やし、企業業績が悪化するとの懸念から株価指数は週間で大幅下落しました。

週間変動率 NYダウ:-2.92% NASAQ:-2.69% S&P500:-2.91%.

 

一方、中長期的なリスクとしてはウクライナ紛争の長期化懸念、エネルギー・コスト、サプライチェーン混乱の長期化による世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、東アジア、中東の地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、改定された2023年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が4.51ポイント割安となっています。割安の要因はS&P500PER16.4に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER12.0との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

これは、現在の日経平均の価格に対して、2022年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに4.51ポイント拡大するか(日本が下方修正又は米国が上方修正される)、又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER25.9程度になるか、又は、日経平均が56260円程度となると、日米市場が均衡すると解釈できますので、中長期的に日本市場は30320円ほど割安です。

 

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、30320円分魅力に欠けるとも言えます。先週、日本市場の弱さは拡大しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2023GDP予測値(現在+3.5%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陰線となりました。日足は200日線の下に在り、一目均衡表の雲の下に在ります。NASDAQの週足は陰線となりました。日足は200日線の下に在り、一目均衡表の雲の下に在ります。今週は、NYDow9日線の上に戻れるか否かに注目したいと思います。

  四半期決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は9.1%となりました。3ヶ月前に比べて0.1ポイント改善しています。また、利益伸び率は+4.6%3ヶ月前に比べて3.9%ポイント改善しています。

  米国の長期金利は上昇し、日米間の金利差は3.46から3.60と拡大して、ドル円は143円から144円の範囲で円安方向に動きました。ドル・インデックスは週間で-0.75%下落しました。

  OECDの日米の2023年の名目GDP伸び率は、日本が+3.54%で、米国は+4.88%と予想されていますので、この面では日本市場の方が1.34ポイント劣ります。

  93週は売り越しで、94週も売り越しだった可能性が高く、今週は売り越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①と⑤が弱気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に11.9ポイント(日経平均に勘算すると3090円程度)割高です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に8.1ポイント(日経平均に勘算する2100円程度)割高です。

 

週間では米国市場に対する日本市場の強さは増大しました。米国市場のボラティリティーを示す、VIX31.6投資家の強い不安心理示す30を上回り、上昇しました。

 

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには"赤信号”が点灯しています。

日経平均は、一目均衡表の雲の下に在ります。総合乖離率は-16.5%となり先週と比較しマイナス幅が拡大しました。 200日移動平均線との乖離率は-5.2%で、マイナス幅が拡大しました。3つの要素がマイナスですので、中期トレンドにも、"赤信号"が点灯しています。

 

米国市場では、NYDowは、9日線・25日線・200日線の下にあります。一目均衡表の雲の下に在ります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の下にあります。一目均衡表の雲の下に在ります。

短期的には赤信号で、中期的にも赤信号が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場をファンダメンタル面で見ると新型コロナウイルス感染拡大に伴う世界経済減速懸念、EU圏の銀行の信用力不足と政治情勢、米中貿易摩擦、北朝鮮の問題、などの懸念は後退しているものの、ウクライナ紛争、米国の利上げ、長期金利の上昇、原油相場の上昇、中国の不動産バブルの崩壊と信用収縮に伴う金融市場混乱、中東や東アジアの地政学的リスクなどがリスク要因として存在します。

 

直近のLIBOR金利は上昇傾向で、引き続き注意が必要です。20203月にも、短期金利が低下しているにも関わらずLIBOR金利は上昇したことから、金融不安再燃の可能性が意識されていました。

 

一方、好材料としては日銀による金融緩和政策の維持が挙げられます

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期下落トレンドで、短期も下落トレンドです。日本市場も中期下降トレンドで、短期も下降トレンドです。

 

為替市場を分析すると、2020年は、ゆるやかに円高方向に動いていましたが、2021年に入り、円安トレンドが続いています。今週は143円台から145円台が想定されます。

 

今週、米国では、9月の雇用統計の発表が注目されます。また、オーストラリアとニュージーランドの金融政策が発表されます。重要な経済指標には、米国のISM製造業景気指数、ADP全米雇用リポートISM非製造業指数などがあります。その他、OPECプラス会合やノーベル賞発表も注目されます。

 

先週の日経平均は、想定レンジ内で推移しました。上値は想定ラインを540円ほど下回り、下値は想定ラインを120円ほど上回りました。今週の日経平均の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド-1σ(現在26840円近辺)で、下値がボリンジャーバンド-3σ(現在25330円近辺)の間での動きが想定されます。

 

先週の米国市場は下落し、ボラティリティーは週間では上昇しました。日米とも売られ過ぎゾーンに入ってきたものの反発期待は裏切られ、今週も日経平均は買場を探す週となりそうです。


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