[市況]
9月24日、NYDowは下落し、NASDAQは小幅上昇しました。9月25日の日経平均先物は、前日比20円安で寄り付くと、午前中は160円安から730円高と上昇に転じ、午後は480円高から840円高の間でもみあって、結局、840円高で取引を終えました。日経平均の終値は850円高の66364円で、出来高は21.49億株でした。
高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
空売り比率は、5日平均を下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや弱まりました。
9月24日の米国市場では、インフレ懸念を背景とした長期金利の高止まり(10年債利回りは2007年以来の高水準、30年債利回りは2004年以来の高水準)が重石となり、主力株を中心に売りが優勢となりました。一方で、米国とイランが戦闘終結に向けた段階的な道を探っているとの報道は一定の安心感につながりました。結局、NYDowは3日続落し、NASDAQは5日ぶりに小幅に反発しました。
9月25日の日本市場では、東京エレクトロンやアドバンテスト、イビデンなどAI・半導体関連銘柄に買いが入り、相場を押し上げました。業績が金利上昇の恩恵を受ける金融セクターにも買いが向かいました。3月期決算企業の中間配当の権利付き最終売買日を28日に控え、権利取り狙いの買いも入ったようです。一方、ソフトバンクグループは売られ、指数の重石となりました。日経平均は5日続伸しました。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。
総合乖離率は+12.1%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+10.8%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の中に入りました。3つの要素のうちプラスは2つであり、中期トレンドには黄信号が点灯しています。
ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にあり、9日線と25日線を上回りました。
NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドにも黄信号が点灯しています。
日経平均とNASDAQの200日移動平均乖離率の差は、+1.6ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が1060円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+8.6ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が5710円ほど割高であることを示しています。
日経VIは20.30と前日より低下し、VIXも15.68と前日より低下しました。日経VIは、投資が不安を強めているとされる目安の20を依然として上回っていますが、低下傾向にあります。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドは、日本-2.72、米国+0.18と日本が2.90ポイント割安ですが、OECDの2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+5.8)は2.9ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場とほぼ均衡している状態です。
市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。
米国の4~6月期のGDP改定値は前期比年率1.5%増で、速報値の1.5%増と一致しました。また、4~6月期の米企業の決算は、5年ぶりの好決算を記録する見通しです。
米国の経済指標は:
9月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、8月の小売売上高、8月のISM非製造業景況指数、7月の製造業受注、7月の耐久財受注は市場予想を上回りました。また、8月の消費者物価指数は市場予想と一致しました。一方、8月の鉱工業生産指数、9月のニューヨーク連銀製造業景況指数、9月のミシガン大学消費者信頼感指数、8月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、8月のISM製造業景況指数、8月のシカゴ購買部協会景気指数は市場予想を下回りました。経済指標6勝6負で、景気・金利の両面で中立です。
米国の8月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比16.2万人増で、市場予想の5.3万人増を大幅に上回りました。一方、失業率は4.1%で、前月の4.1%から横ばいでした。雇用は、景気面では強気材料ですが、利上げペースが上がるという面では弱気材料です。
米国の住宅関連の指標は:
8月の新築住宅販売件数、8月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を上回りました。一方、8月の中古住宅販売件数、8月の住宅着工件数、9月の住宅市場指数は市場予想を下回りました。6月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+2.1%で、市場予想の+1.7%を上回りました。住宅関連の指標は3勝3負で、景気・金利の両面で中立です。
欧米日の金融政策は:
FRBは、9月のFOMCで政策金利を0.25%引き上げ、政策金利見通しでは年内にさらに0.25%の利上げを示唆しました。ECBも、9月の理事会で0.25%の利上げを決定し、中銀預金金利を2.5%としました。日銀も、9月の金融政策決定会合で政策金利の0.25%引き上げを決定しました。
日経平均採用銘柄全体では、今期予想PERが17.34、PBRが1.89となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROEは10.9%となり、これは3か月前より0.3ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+18.0%で、こちらは3か月前より8.0ポイント改善されています。
[今後の見通し]
日経平均は、前日のNYDowが下落したにもかかわらず上昇しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+3.2%となり、日経平均の割高幅は1170円から2090円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、+1170円~+2250円の間で推移しています。
日米の長期金利の差は、2.05ポイントから2.11ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移していましたが、片山財務相が会見で「トランプ大統領が円安に懸念を示している」と発言すると、円高方向に傾きました。
テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的にももみあいです。日経平均は、短期的には上昇トレンドで、中期的にはもみあいです。
9月25日の米国市場では、8月の耐久財受注、9月のミシガン大学消費者信頼感指数確報値などが注目されるでしょう。引き続き、長期金利や原油価格の推移も相場に影響を与えそうです。
きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを190円ほど上回り、下値は想定ラインを470円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ-100円(現在67080円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-200円(現在66030円近辺)が下値の目安となります。
日経平均は5日続伸しました。引き続き、9月8日の高値(66791円)を超えらるかどうかが、次の注目点です。
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