日経平均の予想: 日経平均の今後の見通し061113

Monday, November 13, 2006

日経平均の今後の見通し061113

日経平均は米国市場の原油高を原因とするインフレ懸念による金利上昇と景気後退懸念による2ヶ月の下落(4月-6月)の後、一旦リバウンドして6月に200日線まで戻し、その後、7月中旬にボリンジャー・バンド下限近くまで下落し、再びリバウンドして8月にボリンジャー・バンド上限付近まで上昇した後、8月末に25日移動平均線まで下落、三度リバウンドして9月初旬にボリンジャー・バンド上限付近まで上昇し、その後9月下旬にボリンジャー・バンド下限近くまで下落し、そこから10月上旬ボリンジャー・バンド上限付近までもどし、10月下旬に直近高値を更新して一服してボリンジャーバンドの下限値まで下落している状態です。先週末のNYSEとNASDAQの上昇にも関わらず、日経平均は100円ほど安く寄り付いた後も下げ、一時200円安となる場面がありましたが、結局89円安で引けました。出来高は16.4億株と低水準、外人は280万株の買い越しとなり、安値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差はマイナス幅が1000を超え安値圏到達を示しています。さらに、日経平均はボリンジャーバンドの下限値16100円に到達し、サイコロジカルラインと総合乖離率も下値圏到達を示していまので、そろそろ上昇に転換するタイミングです。しかし、今日は先週末の9月機械受注統計悪化発表を引きずった動きとなりました。中間決算発表が半分終わりましたが期待に反して今期の増益率は2.3%と返って下方修正気味です。これと機械受注悪化が相まって、気になっていた、下期業績悪化懸念が急浮上して来ました。この面から、明日のGDP統計の発表にも注目する必要が出てきました。さらに、需給面の重しとなっている「あおぞら銀行」も明日上場ですので、14日は上へ行くか、さらに下へ行くかの方向が明確になる日となりそうです。中期的な見通しですが、中間決算は良好で経常益は今のところ前年同期比で+16%の増益のようです。どうも通期予想に慎重な会社が多すぎます。下期がそんなに悪くなるようにも思えないと言う立場に立てば、実際の今期増益率はいずれ+10%程度に修正される可能性も一方では有ると云うことです。チャート的には、日経平均は9月高値を抜きましたので、まだ中期的な上昇トレンドは維持していると考えられます。今後、米国市場が強い動きが続き、外人買いが入り、決算発表により増益率が大幅改善されれば、日経平均は上昇トレンドを維持して、17000円を抜く上昇も考えられます。しかし、下期の業績悪化が顕著になり、外人買いが入らない場合は、16500円が上限との見方が妥当でしょう。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては左のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》