Saturday, September 02, 2006
日経平均の今後の見通し060901
日経平均は米国市場の原油高を原因とするインフレ懸念による金利上昇と景気後退懸念による下落(4月-6月)の後、一旦リバウンドして200日線まで戻し(6月)、その後、ボリンジャー・バンド下限近くまで下落し(7月中旬)、再びリバウンドしてボリンジャー・バンド上限付近まで上昇(8月)した後、調整している状態です。昨日のNYSEとNASDAQは小幅上昇しましたが、日経平均は昨日の大幅高の反動も有り、午前中は100円ほど安くなる場面もありましたが、午後戻し、結局6円安で引けました。高値更新銘柄数は減少ながら安値更新銘柄数も減少、出来高は15.0億株と低水準でしたが、外人は190万株の買い越しでした。今日は買いエネルギーは減少したものの堅調な動きです。昨日は結局25日移動平均線までは下がりませんでしたが、もう少し調整した方が良かったのでしょうが、ほぼ予想通りの水準でリバウンドしたと言えます。当面の上値目標はボリンジャーバンド上限付近の16350円ぐらいに、一旦は置き、(上昇余地はあと200円ほどです)簡単に抜けば、次の目標値を16700円に再設定する2段構えが良さそうです。しかし、一方で、一昨日は十分な調整がない内に、大きな材料なく先物主導で上げましたので、すぐに化けの皮が剥がれ下落し、調整局面に戻る可能性も捨て切れません。中期的には、日本のGDPの今年の伸び率が6月12日に上方修正されたことで、GDP考慮後のイールド・スプレッドの日米差がプラスに転じて日本市場の割安感が出てきたと云う好材料もありますので、米国市場よりは高めに推移しそうです。第一四半期の業績は良かったものの年間の増益修正発表には至らずに、中間決算発表期待(10月~11月)となりました。ここからは、市場は事前に年間の好業績を織り込む強い動きとなる可能性も有り、合わせて、米国市場が強い動きになれば17000円前後までの上昇も有りそうです。(材料や参考銘柄、日経平均チャートについては左のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。)
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