日経平均の予想: 日経平均の今後の見通し060908

Saturday, September 09, 2006

日経平均の今後の見通し060908

日経平均は米国市場の原油高を原因とするインフレ懸念による金利上昇と景気後退懸念による2ヶ月の下落(4月-6月)の後、一旦リバウンドして200日線まで戻し(6月)、その後、ボリンジャー・バンド下限近くまで下落し(7月中旬)、再びリバウンドしてボリンジャー・バンド上限付近まで上昇(8月)した後、25日移動平均線まで下落(8月末)、三度リバウンドしてボリンジャー・バンド上限付近まで上昇(9月初旬)し、そこから25日移動平均線近辺まで下落している状態です。昨夜も住宅需要が予想以上に落ち込んでいるとの報道からNYSEとNASDAQは大幅下落したことを受けて、日経平均も朝方から大幅に下落して始まったものの後場は地合いが一変、結局68円高で引けました。高値更新銘柄数は若干増加したものの安値更新銘柄数優位は拡大しています。出来高は24億株と高水準ながらSQによる増加なので実質は前日なみ。外人は1270万株の売り越しでした。今日は米国市場安にもかかわらず後場切り替えしましたが、反転したとまではまだ言えません。今夜の米国市場も要注目です。今後は、米国市場が強い動きになれば、当面の目標であったボリンジャーバンド上限値と8月高値を簡単に抜きましたので、次の目標値を16700円に再設定しても良さそうです。しかし、OECDは5日、前回5月の予測(2.8%)後に公表されたGDP統計などを映し、2006年の日本の実質経済成長率が2.5%になるとの経済見通しを発表しましたので、伸び率は0.3ポイント下方修正となりました。この結果、中期的には、GDP考慮後のイールド・スプレッドの日米差は+0.3となり、日本市場の割安感はさほどなくなりましたので米国市場との連動性はより高まりそうです。第一四半期の業績は良かったものの年間の増益修正発表には至らずに、中間決算発表期待(10月~11月)となりました。ここからは、米国市場が強い動きになれば、日本市場も事前に年間の好業績を織り込む強い動きとなる可能性も有り、その場合、日経平均は17000円前後までの上昇も有りそうです。しかし、米国市場が弱い場合は、16000円が上限との見方が妥当でしょう。
[材料や参考銘柄、日経平均チャートについては左のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。]

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