Monday, August 28, 2006
日経平均の今後の見通し
日経平均は米国市場の原油高を原因とするインフレ懸念による金利上昇と景気後退懸念による下落(4月-6月)の後、一旦リバウンドして200日線まで戻し(6月)、その後、ボリンジャー・バンド下限近くまで下落し(7月中旬)、再びリバウンドしてボリンジャー・バンド上限付近まで上昇(8月)した後下落している状態です。先週末のNYSEとNASDAQは小動きでしたが、日経平均は寄り付きから徐々に安くなり、結局176円安で引けました。結果、高値更新銘柄数は減少し、出来高も13.6億株と低水準でしたが、外人は210万株の買い越しでしたが、引き続き買いエネルギー不足で、調整局面入りがはっきりしてきました。総合乖離率は直近ピークから9ポイント下落した状態ですが、サイコロジカルラインは33とすでに下値圏であることを示していますので、この下落は長引かない可能性が大きそうです。日経平均は中期的には上昇トレンドに復帰を確認しましたので、その面でも、今回の調整幅はあまり大きくはないと思われます。とりあえず、下値目安は25日移動平均線近辺(あと100円で到達)を意識しておけば良いかと思われます。中期的には、日本のGDPの今年の伸び率が6月12日に上方修正されたことで、GDP考慮後のイールド・スプレッドの日米差がプラスに転じて日本市場の割安感が出てきたと云う好材料もありますので、米国市場よりは高めに推移しそうです。当面の関心事である7月末から始まった第一四半期の業績修正発表はほぼ出揃いましたが東証一部の平均増益率は4.7%増に留まっています。日本市場が中期的に継続的な上昇となるには今期の増益率が10%以上になるような増益修正発表が必要ですが、その期待は、中間決算発表(10月~11月)まで持ち越しと考えた方が良さそうです。つまり、目先の日経平均のピーク予想値は16000円近辺ですので、現在の環境下では16000円以上は上げすぎと思われますので、米国市場次第ではありますが、一旦調整しても良い局面です。(材料や参考銘柄、日経平均チャートについては左のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。)
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