日経平均の予想

Tuesday, August 06, 2024

[2023/08/06]今後の日経平均の見通し

[市況]

85日、NYDowNASDAQは大幅下落しました。86日の日経平均先物は、前日比2520円高で寄り付くと、午前中は1790円高から3530円高と上昇幅を拡げ、午後は3480円高から2120円高の間で上下して、結局、2860円高で取引を終えました。日経平均の終値は3217円高の34675円で、出来高は34.81億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を3日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、かなり弱い状態です。

 

85日の米国市場では、米景気の先行きに対する不安が強まるなか、世界的な株安が追い打ちをかける形となり、これまで相場上昇を牽引してきたハイテク株を中心に、リスク回避の売りが優勢となりました。NYDowNASDAQは大幅に3日続落しました。

86日の日本市場では、前日の大暴落の反動で、自律反発狙いの買いが膨らみました。米長期金利が下げ止まり、外国為替市場で円相場が下落したことも追い風となりました。また、アジア株が軒並み上昇したことや、米株価指数先物が上昇したことも支えとなりました。日経平均は大幅に反発し、上昇幅は過去最大を記録しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。

総合乖離率は-28.4%とマイナス幅を縮め、200日線との乖離率も-5.9%とマイナス幅を縮めました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素すべてがマイナスであり、中期トレンドにも赤信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の下にあります。

 

NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下に出ました。NASDAQは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下に出ました。米国市場の短期トレンドには赤信号が点灯しています。中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-7.4ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が2570円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差も、-7.4ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が2570円ほど割安であることを示しています

 

日経VI50.61と前日より大幅に低下しましたが、依然として高い状態です。また、VIX38.57と急上昇しました。NYDowと比べて、日経平均は弱い状態ですが、前日比で弱さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-6.1、米国-0.7と日本が5.4ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+3.9)1.0ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.42ポイント(日経平均換算で60130円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP速報値は前期比年率2.8%増で、市場予想の2.1%増を上回りました。また、46月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

7月のISM非製造業景況指数、7月のシカゴ購買部協会景気指数、7月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、7月のミシガン大学消費者信頼感指数、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、6月の鉱工業生産指数、6月の小売売上高は市場予想を上回りました。一方、6月の製造業受注、7月のISM製造業景況指数、6月の耐久財受注、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数、6月の消費者物価指数は市場予想を下回りました。経済指標は75負で、景気面では強気材料ですが、利下げ次期が遅れるという面では弱気材料です

 

米国の7月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比11.4万人増で、市場予想の17.5万人増を下回りました。また、失業率は4.3%で、前月の4.1%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

6月の中古住宅販売仮契約指数、6月の住宅着工件数、5月の中古住宅販売件数は予想を上回りました。一方、6月の新築住宅販売件数、7月の住宅市場指数は予想を下回りました。5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+6.8%で、市場予想と一致しました。住宅関連の指標は42負で、景気面では強気材料ですが、利下げ次期が遅れるという面では弱気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

市場は、FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性を意識しており、9月利下げ開始への期待を高めています。ECBは、利下げを開始しましたが、追加の利下げには慎重な姿勢を示しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を達成できる見通しがついたとして、利上げに踏み切りました。また、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では731 5.5027% 81 5.5037% 82 5.4893%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇していますが、直近ピークアウトしています。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER14.34PBR1.27となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.8%となり、これは3か月前より0.3ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+1.5%で、こちらは3か月前より0.5ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

前日のNYDowは下落しましたが、日経平均は買い戻しで上昇しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-3.5%となり、日経平均の割安幅は4350円から1310円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-4350円から-340円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.95ポイントから2.96ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的にも下降トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、景気が減速ぎみに推移しており、FRBが利下げに転換する時期を探る動きとなっています。対ドルで円安が進みにくい状況です。尚、ECBは利下げに踏み出しています

 

86日の米国市場では、6月の貿易収支のほか、キャタピラー、ウーバー・テクノロジーズ、アムジェンなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲をやや下ぶれしました。上値は想定ラインを400円ほど下回り、下値は想定ラインを40円ほど下回りました。目先は、ボリンジャーバンド-1σ-1000円(現在35910円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-2σ(現在34520円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは大幅に低下しましたが、依然として高い状態です。一方、信用の売り圧力は、かなり弱い状態です。日経平均は大幅に反発しました。NASDAQ200日移動平均線との乖離率が+1.5%なので、日経平均(現在-5.9%)も同程度までは戻す可能性がありそうです。



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Monday, August 05, 2024

[2023/08/05]今後の日経平均の見通し

[市況]

82日、NYDowNASDAQは大幅下落しました。85日の日経平均先物は、前日比1670円安で寄り付くと、午前中は1580円安から2680円安と下落幅を拡げ、午後は1730円安から5550円安と下落幅を拡げて、結局、4540円安で取引を終えました。日経平均の終値は4451円安の31458円で、出来高は40.90億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態ですが、売られ過ぎの水準です。

空売り比率は、5日平均を下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、かなり弱まりました。

 

82日の米国市場では、7月の雇用統計で雇用者数が市場予想を下回り、失業率も前月より悪化したことから、米経済の減速は想定以上であるとの懸念が強まり、主力株を中心に運用リスク回避の動きが広がりました。決算で業績や見通しがさえなかった銘柄にも売りが広がりました。NYDowNASAQは続落しました。

85日の日本市場では、米景気が後退局面に入ったとの懸念が広がるなか、外国為替市場で急激に円高ドル安が進行し、幅広い銘柄にリスク回避の売りが膨らみました。海外短期筋による株価指数先物への売りも、引き続き重石となりました。午後も売りが売りを呼ぶ展開となり、結局、日経平均は大幅に3日続落しました。下げ幅は過去最大となりました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。

総合乖離率は-54.1%とマイナス幅を拡げ、200日線との乖離率も-14.6%とマイナス幅を拡げました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素すべてがマイナスであり、中期トレンドにも赤信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の下にあります。

 

NYDowは、200日線の上にありますが、9日線の下にあり、25日線を下回りました。一目均衡表では雲の上あります。NASDAQは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の中にあります。米国市場の短期トレンドは黄信号から赤信号に変わりました。中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-19.9ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が6260円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、-18.9ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が5950円ほど割安であることを示しています

 

日経VI70.69と急上昇し、恐怖心の高まりを示しています。また、VIX23.39と前日より上昇しました。NYDowと比べて、日経平均は弱い状態であり、前日比で弱さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-6.9、米国-0.8と日本が6.1ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+3.9)1.0ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より5.10ポイント(日経平均換算で62660円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP速報値は前期比年率2.8%増で、市場予想の2.1%増を上回りました。また、46月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

7月のシカゴ購買部協会景気指数、7月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、7月のミシガン大学消費者信頼感指数、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、6月の鉱工業生産指数、6月の小売売上高は市場予想を上回りました。一方、6月の製造業受注、7月のISM製造業景況指数、6月の耐久財受注、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数、6月の消費者物価指数、6月のISM非製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は66負で、景気・金利の両面で中立です

 

米国の7月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比11.4万人増で、市場予想の17.5万人増を下回りました。一方、失業率は4.3%で、前月の4.1%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

6月の中古住宅販売仮契約指数、6月の住宅着工件数、5月の中古住宅販売件数は予想を上回りました。一方、6月の新築住宅販売件数、7月の住宅市場指数は予想を下回りました。5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+6.8%で、市場予想と一致しました。住宅関連の指標は42負で、景気面では強気材料ですが、利下げ次期が遅れるという面では弱気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

市場は、FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性を意識しており、9月利下げ開始への期待を高めています。ECBは、利下げを開始しましたが、追加の利下げには慎重な姿勢を示しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を達成できる見通しがついたとして、利上げに踏み切りました。また、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では731 5.5027% 81 5.5037% 82 5.4893%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇していますが、直近ピークアウトしています。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER13.05PBR1.16となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は+1.3%で、こちらは3か月前より10.7ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前週末のNYDowの下落率以上に下げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-12.1%となり、日経平均の割安幅は2150円から4350円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-4350円から-340円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.01ポイントから2.95ポイントに縮小しました。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的にも下降トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、景気が減速ぎみに推移しており、FRBが利下げに転換する時期を探る動きとなっています。対ドルで円安が進みにくい状況です。尚、ECBは利下げに踏み出しています

 

85日の米国市場では、7月のISM非製造業景況指数のほか、タイソン・フーズなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上下に逸脱しました。上値は想定ラインを200円ほど上回り、下値は想定ラインを1250円ほど下回りました。目先は、ボリンジャーバンド-2σ(現在35100円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-3σ(現在32900円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VI70.69と急上昇し、恐怖心が最高潮に達していることを示しています。一方、信用の売り圧力は、かなり弱まりました。日経平均は暴落しました。テクニカルには明らかに売られ過ぎの水準ですが、反転には何かきっかけとなる材料が必要でしょう。



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Saturday, August 03, 2024

[2024/8/4]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

先週の米国市場では、ISM製造業景況指数や雇用統計が市場予想を下回ったことで、景気後退が意識されて、株価指数は大幅下落しました。

週間変動率 NYダウ:-2.10%, NASDAQ:-3.35%, S&P500:-2.06%.

 

一方、中長期的なリスクとしてはウクライナ紛争の長期化懸念、エネルギー・コスト、金利上昇による金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、東アジア、中東の地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、2025年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が4.06ポイント割安となっています。割安の要因はS&P500PER22.2に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER14.9との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

これは、現在の日経平均の価格に対して、2022年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに4.06ポイント拡大するか(日本が下方修正又は米国が上方修正される)、又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER37.7程度になるか、又は、日経平均が90,870円程度となると、日米市場が均衡すると解釈できますので、中長期的に日本市場は54,960円ほど割安です。

 

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、54,960円ほど魅力に欠けるとも言えます。先週、日本市場の弱さは縮小しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2025GDP予測値(現在+2.9%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陰線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQの週足は陰線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に在ります。今週は、NYダウが25日線の上に戻れるか否かに注目。

  3月期本決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+8.9%となりました。3ヶ月前に比べて0.3ポイント改善しました。また、利益伸び率は+1.3%となりました。3ヶ月前に比べて3.1%ポイント悪化しています。

  米国の長期金利は低下し、日米間の金利差は3.14から2.86と縮小して、ドル円は155円台から146円台の範囲で円高方向に動きました。ドル・インデックスは週間で-1.06%上昇しました。

  OECDの日米の2025年の名目GDP伸び率は、日本が+2.9%で、米国は+3.9%と予想されていますので、この面では日本市場の方が1.0ポイント劣ります。

  7月第4週は売り超しで、7月第5週は売り越しだった可能性が高く、今週は売り越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①と③が弱気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に7.9ポイント(日経平均に勘算すると2840円程度)割安です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に6.9ポイント(日経平均に勘算する2480円程度)割高です。

 

日本市場はNYダウとNASDAQに対しては弱い状態です。米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 23.4 と上昇しました。 日経 VI は 週間で 29.4と上昇しました。米国市場は悲観的で日本市場はかなり悲観的です。

 

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには"信号”が点灯しています。

日経平均は、一目均衡表の雲の下に在ります。日経平均の総合乖離率は-20.3%となり、また、200日移動平均線との乖離率は-2.6%でした。 3つの要素がマイナスですので、中期トレンドには、"赤信号"が点灯しています。

                                                        

米国市場では、NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。また、一目均衡表の雲の上に在ります。

NASDAQは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。また、一目均衡表の雲の中に在ります。

短期的には"信号”で、中期的には"信号”が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場をファンダメンタル面で見ると目先、世界経済減速懸念は後退しているものの、ロシア・ウクライナ戦争によるインフレと金利上昇とEU圏のエネルギー不足と政治情勢悪化などによる景気後退、米中貿易摩擦、中国の不動産バブルの崩壊と信用収縮に伴う金融市場混乱、中東や東アジアの地政学的リスクなどがリスク要因として存在します。

 

直近のLIBOR金利は上昇傾向で、引き続き金融不安再燃に注意が必要です。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期もみあいで、短期ももみあいです。

日本市場は中期もみあいで、短期は上昇トレンドです。

 

為替市場を分析すると、20246月につけた162円台をピークに円高方向に転換しています。今週は146台から142台が想定されます。

 

今週の米国市場では、ISMサービス業PMIと貿易収支が注目されます。また、大企業の決算シーズンは徐々に終わりを告げようとしています。世界的には、中国の PMI、貿易収支、生産者物価指数、消費者物価指数、ドイツの製造業受注と鉱工業生産、ユーロ圏の小売売上高が注目されます。

 

先週の日経平均は、想定レンジを下振れしました。上値は想定を850円ほど下回り、下値は想定ラインを1020円ほど下回りました。

今週の日経平均の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド-2σ(現在36900円近辺)で、下値がボリンジャーバンド-3σ(現在35430円近辺)の間での動きが想定されます。

 

今週は、市場のセンチメントを転換させる可能性のある米国のイベントは少なそうですので、日経平均は軟調な展開が続きそうです。


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Friday, August 02, 2024

[2023/08/02]今後の日経平均の見通し

[市況]

81日、NYDowNASDAQは大幅下落しました。82日の日経平均先物は、前日比1290円安で寄り付くと、午前中は1280円安から1820円安と下落幅を拡げ、午後は1540円安から2150円安と下落幅を拡げて、結局、2030円安で取引を終えました。日経平均の終値は2216円安の35909円で、出来高は29.70億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態ですが、売られ過ぎの水準です。

空売り比率は、5日平均を下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱まりました。

 

81日の米国市場では、7月のISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことや、週間の新規失業保険申請件数が市場予想を上回ったことなどから、米景気の後退や労働市場の減速が意識され、景気敏感株を中心に売りが優勢となりました。NYDow3営業日ぶりに反落し、NASDAQも反落しました。

82日の日本市場では、前日の米株式相場の大幅下落や外国為替市場の円高進行が投資家心理を悪化させ、幅広い銘柄に売りが膨らみました。海外短期筋による株価指数先物への売りも現物株を押し下げました。アジア各国・地域の株価指数に下げが目立ったことや、米株価指数先物が下落したことなども重石となりました。日経平均は大幅に続落し、終値で節目の36000円を割り込みました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。

総合乖離率は-20.3%とマイナス幅を拡げ、200日線との乖離率は-2.6%とマイナスに転換しました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素すべてがマイナスとなり、中期トレンドも気信号から赤信号に変りました。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線の下にあり、9日線と200日線を下回りました。

 

NYDowは、25日線と200日線の上にありますが、9日線を下回りました。一目均衡表では雲の上あります。NASDAQは、200日線の上にありますが、25日線の下にあり、9日線を下回りました。一目均衡表では雲の中に入りました。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドも青信号から黄信号に変わりました。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-10.6ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が3810円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、-8.6ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が3090円ほど割安であることを示しています

 

日経VI29.44と急上昇し、恐怖心の高まりを示しています。また、VIX20.44と前日より上昇しました。NYDowと比べて、日経平均は弱い状態であり、前日比で弱さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-5.8、米国-0.6と日本が5.2ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+3.9)1.0ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.19ポイント(日経平均換算で59860円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP速報値は前期比年率2.8%増で、市場予想の2.1%増を上回りました。また、46月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

7月のシカゴ購買部協会景気指数、7月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、7月のミシガン大学消費者信頼感指数、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、6月の鉱工業生産指数、6月の小売売上高は市場予想を上回りました。一方、7月のISM製造業景況指数、6月の耐久財受注、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数、6月の消費者物価指数、6月のISM非製造業景況指数、5月の製造業受注は市場予想を下回りました。経済指標は66負で、景気・金利の両面で中立です

 

米国の6月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比20.6万人増で、市場予想の20.0万人増をやや上回りました。一方、失業率は4.1%で、前月の4.0%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

6月の中古住宅販売仮契約指数、6月の住宅着工件数、5月の中古住宅販売件数は予想を上回りました。一方、6月の新築住宅販売件数、7月の住宅市場指数は予想を下回りました。5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+6.8%で、市場予想と一致しました。住宅関連の指標は42負で、景気面では強気材料ですが、利下げ次期が遅れるという面では弱気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

市場は、FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性を意識しており、9月利下げ開始への期待を高めています。ECBは、利下げを開始しましたが、追加の利下げには慎重な姿勢を示しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を達成できる見通しがついたとして、利上げに踏み切りました。また、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では、729 5.5137% 730 5.5092% 731 5.5027%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇していますが、直近ピークアウトしています。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER14.91PBR1.33となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前より0.3ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+1.7%で、こちらは3か月前より3.1ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの下落率以上に下げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-5.7%となり、日経平均の割安幅は890円から2150円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-2150円から-340円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.02ポイントから3.01ポイントに縮小しました。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的にももみあいです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的にも下降トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、景気が減速ぎみに推移しており、FRBが利下げに転換する時期を探る動きとなっています。対ドルで円安が進みにくい状況です。尚、ECBは利下げに踏み出しています

 

82日の米国市場では、7月の雇用統計や6月の製造業受注のほか、エクソン・モービルやシェブロンなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を下ぶれしました。上値は想定ラインを800円ほど下回り、下値は想定ラインを1420円ほど下回りました。目先は、ボリンジャーバンド-2σ(現在36900円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-3σ+500円(現在35930円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VI29.44と恐怖心の高まりを示すレベルに上昇しました。一方、信用の売り圧力は弱まりました。日経平均は大幅に続落し、ボリンジャーバンド-2σを大きく下回りました。米雇用統計が弱さを示せば、さらなる下落もありえそうですが、テクニカル的には売られ過ぎのレベルにあり、いつ自律反発してもおかしくはありません。



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Thursday, August 01, 2024

[2023/08/01]今後の日経平均の見通し

[市況]

731日、NYDowNASDAQは上昇しました。81日の日経平均先物は、前日比500円安で寄り付くと、午前中は470円安から1500円安と下落幅を拡げ、午後は1060円安から1350円安の間でもみあって、結局、1280円安で取引を終えました。日経平均の終値は975円安の38126円で、出来高は25.72億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態ですが、売られ過ぎの水準です。

空売り比率は、5日平均を上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は強まりました。

 

731日の米国市場では、パウエルFRB議長がFOMC後の記者会見で「利下げに転じる時期が近づいている」との見解を示したことから、9月利下げ開始の可能性が高まり、主力株を中心に買いが入りました。半導体株が買われたことも支えとなりました。ただ、NYDow17日につけた最高値を上回ると、高値警戒感が強まり、その後は上昇幅を縮める展開となりました。NYDowは続伸し、NASDAQは大幅に反発しました。

81日の日本市場では、日銀の利上げ決定を背景に外国為替市場で急激に円高ドル安が進行したことから、輸出関連株に売りが膨らみました。円高に歩調を合わせた海外短期筋の株価指数先物への売りも重石となりました。日経平均は4営業日ぶりに大幅に反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の下にあり、9日線を下回りました。短期トレンドは黄信号から赤信号に変わりました。

総合乖離率は-3.4%とマイナスに転換し、200日線との乖離率は+3.5%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の下に抜けました。3つの要素のうち2つがマイナスとなり、中期トレンドは青信号から黄信号に変りました。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線と200日線の上にありますが、25日線を下回りました。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上あります。NASDAQは、25日線の下にありますが、200日線の上にあり、9日線を上回りました。一目均衡表では雲の上に出ました。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-7.2ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が2750円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、-3.9ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が1490円ほど割安であることを示しています

 

日経VI21.82と前日より上昇し、VIX16.19と前日より低下しました。日経VIは、変動率の高まりを示す20を上回っています。NYDowと比べて、日経平均は弱い状態であり、前日比で弱さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-5.2、米国-0.5と日本が4.7ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+3.9)1.0ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.73ポイント(日経平均換算で56830円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP速報値は前期比年率2.8%増で、市場予想の2.1%増を上回りました。また、46月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

7月のシカゴ購買部協会景気指数、7月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、7月のミシガン大学消費者信頼感指数、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、6月の鉱工業生産指数、6月の小売売上高は市場予想を上回りました。一方、6月の耐久財受注、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数、6月の消費者物価指数、6月のISM非製造業景況指数、5月の製造業受注、6月のISM製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は66負で、景気・金利の両面で中立です

 

米国の6月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比20.6万人増で、市場予想の20.0万人増をやや上回りました。一方、失業率は4.1%で、前月の4.0%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

6月の中古住宅販売仮契約指数、6月の住宅着工件数、5月の中古住宅販売件数は予想を上回りました。一方、6月の新築住宅販売件数、7月の住宅市場指数は予想を下回りました。5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+6.8%で、市場予想と一致しました。住宅関連の指標は42負で、景気面では強気材料ですが、利下げ次期が遅れるという面では弱気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

市場は、FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性を意識しており、9月利下げ開始への期待を高めています。ECBは、利下げを開始しましたが、追加の利下げには慎重な姿勢を示しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を達成できる見通しがついたとして、利上げに踏み切りました。また、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では、726 5.5169% 729 5.5137% 730 5.5092%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇していますが、直近ピークアウトしています。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER16.03PBR1.43となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は+1.6%で、こちらは3か月前より7.6ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが上昇したにもかかわらず大幅に下落しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-2.3%となり、日経平均の割安幅は340円から890円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-1360円から-340円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.09ポイントから3.02ポイントに縮小しました。ドル円相場は急激に円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、景気が減速ぎみに推移しており、FRBが利下げに転換する時期を探る動きとなっています。対ドルで円安が進みにくい状況です。尚、ECBは利下げに踏み出しています

 

81日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数、や7月のISM製造業景況指数のほか、アップル、アマゾン・ドットコム、インテル、ブッキング・ホールディングス、バイオジェン、モデルナ、シグナなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を下ぶれしました。上値は想定ラインを690円ほど下回り、下値は想定ラインを900円ほど下回りました。目先は、ボリンジャーバンド-1σ-100円(現在38640円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-2σ+400円(現在37900円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは、変動率の高まりを示す20を上回っています。また、信用の売り圧力は強まりました。日経平均は円高ドル安進行を受けて大幅に反落しました。726日の安値(37611円)を下回るかどうかが、次の注目点です。



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