日経平均の予想

Wednesday, July 17, 2024

[2023/07/17]今後の日経平均の見通し

[市況]

716日、NYDowは大幅上昇し、NASDAQも上昇しました。717日の日経平均先物は、前日比350円高で寄り付くと、午前中は350円高から50円高と上昇幅を縮め、午後は130円高から180円安とマイナスに転じて、結局、160円安で取引を終えました。日経平均の終値は177円安の41097円で、出来高は16.86億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を3日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、強まりました。

 

715日の米国市場では、6月の小売売上高が市場予想を上回ったことから、景気の底堅さが意識され、幅広い銘柄に買いが向かいました。また、ユナイテッドヘルス・グループなど好決算を発表した銘柄が買われ、指数を押し上げました。NYDow5日続伸し、連日で過去最高値を更新しました。NASDAQ3日続伸しました。

716日の日本市場では、前日の米株高を受けて買いが先行しましたが、買い一巡後は利益確定の売りが相場の上値を抑えました。午後、「バイデン政権が同盟国に対し、制裁をほのめかし、今より厳しい対中半導体規制を適用するよう求めた」との報道が伝わると、値がさの半導体関連株に売りが膨らみ、指数を押し下げました。結局、日経平均は反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の上にありますが、9日線を下回りました。短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。

総合乖離率は+20.9%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+12.8%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上あります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-5.4ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が2220円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、+4.0ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が1640円ほど割高であることを示しています

 

日経VI18.00と前日より上昇し、VIX13.19と前日より上昇しました。両指数ともに、変動率の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態ですが、前日比で強さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-4.8、米国-0.2と日本が4.6ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.0、米国が+3.9)0.9ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.54ポイント(日経平均換算で64690円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP確定値は前期比年率1.4%増で、改定値の1.3%増を上回りました。また、13月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

6月の小売売上高、6月のシカゴ購買部協会景気指数、5月の耐久財受注、5月の鉱工業生産指数は市場予想を上回りました。一方、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数、7月のミシガン大学消費者信頼感指数、6月の消費者物価指数、6月のISM非製造業景況指数、5月の製造業受注、6月のISM製造業景況指数、6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は48負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の6月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比20.6万人増で、市場予想の20.0万人増をやや上回りました。一方、失業率は4.1%で、前月の4.0%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

5月の中古住宅販売件数は予想を上回りました。一方、7月の住宅市場指数、5月の中古住宅販売仮契約指数、5月の新築住宅販売件数、5月の住宅着工件数は予想を下回りました。4月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+7.2%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

市場は、FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性を意識していますが、利下げ開始時期は不透明です。ECBは、利下げを開始しましたが、追加の利下げには慎重な姿勢を示しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を維持しつつも、マイナス金利政策の解除と、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では711 5.5629% 712 5.5477% 715 5.5473%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇していますが、直近ピークアウトしています。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER17.26PBR1.54となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前より0.2ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は+1.0%で、こちらは3か月前より11.1ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが上昇したにもかかわらず下落しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.4%となり、日経平均は540円の割高から150円の割安に転換しました。プレミアム値は、ここ一週間、-150円から+1490円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.18ポイントから3.15ポイントに縮小しました。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均は、短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、景気が減速ぎみに推移しており、FRBが利下げに転換する時期を探る動きとなっています。対ドルで円安が進みにくい状況です。尚、ECBは利下げに踏み出しています

 

717日の米国市場では、6月の住宅着工件数や、6月の鉱工業生産指数、地区連銀経済報告(ベージュブック)のほか、J&JUSバンコープ、ノーザン・トラスト、シンクロニー・ファイナンシャルなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを140円ほど下回り、下値は想定ラインを150円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ+300円(現在41410円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-500円(現在40610円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは、変動率の高まりを示す20を下回っています。一方、信用の売り圧力は強まりました。日経平均は反落しました。しばらくは軟調な展開が続きそうです。



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Tuesday, July 16, 2024

[2023/07/16]今後の日経平均の見通し

[市況]

715日、NYDowNASDAQは上昇しました。716日の日経平均先物は、前日比50円高で寄り付くと、午前中は20円安から300円高の間で上下し、午後は200円高から20円安と一時マイナス圏に戻して、結局、10円高で取引を終えました。日経平均の終値は84円高の41275円で、出来高は16.16億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を2日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや強い状態です。

 

715日の米国市場では、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数が市場予想を下回ったことや、パウエルFRB議長がインフレ鈍化を歓迎する旨の発言をしたことなどを受け、FRB9月にも利下げを始めるとの観測が高まり、株買いをさそいました。一方で、長期金利の上昇が重石となり、指数は取引終盤にかけて伸び悩みました。NYDow4日続伸し、NASDAQも続伸しました。

716日の日本市場では、前日の米株高が好感され、半導体関連株や電子部品関連株を中心に買いが優勢となりました。日経平均は前週末に大幅下落しており、自律反発を狙った買いも入りました。ただ、依然として短期的な過熱感を警戒する向きもあり、指数が上昇した場面では利益確定の売りが強まりました。日経平均は反発しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+22.6%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+13.4%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上あります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-4.7ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が1940円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、+6.5ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が2680円ほど割高であることを示しています

 

日経VI17.91と前日より低下し、VIX13.12と前日より上昇しました。両指数ともに、変動率の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態ですが、前日比で強さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-4.8、米国-0.2と日本が4.6ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.0、米国が+3.9)0.9ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.56ポイント(日経平均換算で66090円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP確定値は前期比年率1.4%増で、改定値の1.3%増を上回りました。また、13月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

6月のシカゴ購買部協会景気指数、5月の耐久財受注、5月の鉱工業生産指数は市場予想を上回りました。一方、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数、7月のミシガン大学消費者信頼感指数、6月の消費者物価指数、6月のISM非製造業景況指数、5月の製造業受注、6月のISM製造業景況指数、6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、5月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は39負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の6月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比20.6万人増で、市場予想の20.0万人増をやや上回りました。一方、失業率は4.1%で、前月の4.0%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

5月の中古住宅販売件数は予想を上回りました。一方、5月の中古住宅販売仮契約指数、5月の新築住宅販売件数、5月の住宅着工件数、6月の住宅市場指数は予想を下回りました。4月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+7.2%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

市場は、FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性を意識していますが、利下げ開始時期は不透明です。ECBは、利下げを開始しましたが、追加の利下げには慎重な姿勢を示しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を維持しつつも、マイナス金利政策の解除と、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では710 5.5657% 711 5.5629% 712 5.5477%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇していますが、直近ピークアウトしています。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER17.31PBR1.54となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前より0.2ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は+0.8%で、こちらは3か月前より11.3ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と連動して上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.4%となり、日経平均の割高幅は900円から540円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、+540円から+1600円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.17ポイントから3.18ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、景気が減速ぎみに推移しており、FRBが利下げに転換する時期を探る動きとなっています。対ドルで円安が進みにくい状況です。尚、ECBは利下げに踏み出しています

 

716日の米国市場では、6月の小売売上高や、7月の住宅市場指数のほか、モルガン・スタンレー、ユナイテッドヘルス・グループ、ステート・ストリート、バンク・オブ・アメリカ、PNCファイナンシャル、プログレッシブ・コープなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを180円ほど下回り、下値は想定ラインを610円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ+500円(現在41510円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-200円(現在40810円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは、変動率の高まりを示す20を下回っています。一方、信用の売り圧力は、やや強い状態です。きょうの日経平均は反発しましたが、目先、上昇の勢いは弱まりそうです。



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Sunday, July 14, 2024

[2024/7/15]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

先週の米国市場では、6月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことで、FRBによる9月の利下げ観測が高まりました。その結果、長期金利が低下したことで、株価指数は上昇しました。

週間変動率 NYダウ:+1.59%, NASDAQ:+0.25%, S&P500:+0.87%.

 

一方、中長期的なリスクとしてはウクライナ紛争の長期化懸念、エネルギー・コスト、金利上昇による金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、東アジア、中東の地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、2025年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が3.56ポイント割安となっています。割安の要因はS&P500PER22.7に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER17.2との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

これは、現在の日経平均の価格に対して、2022年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに3.56ポイント拡大するか(日本が下方修正又は米国が上方修正される)、又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER44.0程度になるか、又は、日経平均が105,740円程度となると、日米市場が均衡すると解釈できますので、中長期的に日本市場は64,550円ほど割安です。

 

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、64,550円ほど魅力に欠けるとも言えます。先週、日本市場の弱さは縮小しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2025GDP予測値(現在+3.0%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。今週は、NYダウが25日線を維持できるか否かに注目。

  3月期本決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+8.9%となりました。3ヶ月前に比べて0.1ポイント悪化しました。また、利益伸び率は+0.8%となりました。3ヶ月前に比べて11.2%ポイント悪化しています。

  米国の長期金利は低下し、日米間の金利差は3.22から3.18と縮小して、ドル円は161円台から157円台の範囲で円高方向に動きました。ドル・インデックスは週間で-0.75%下落しました。

  OECDの日米の2025年の名目GDP伸び率は、日本が+2.9%で、米国は+3.9%と予想されていますので、この面では日本市場の方が1.0ポイント劣ります。

  7月第1週は買い超しで、7月第2週は買い越しだった可能性が高く、今週は売り越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①が強気材料で、③が弱気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に4.6ポイント(日経平均に勘算すると1890円程度)割安です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に6.8ポイント(日経平均に勘算する2800円程度)割高です。

 

日本市場はNYダウに対しては強く、NASDAQに対しては弱い状態です。米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 12.5 と横這いでした。 日経 VI は 週間で 18.4と上昇しました。米国市場は楽観的で日本市場はやや楽観的です。

 

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには"信号”が点灯しています。

日経平均は、一目均衡表の雲の上に在ります。日経平均の総合乖離率は+22.3%となり、また、200日移動平均線との乖離率は+13.3%でした。 3つの要素がプラスですので、中期トレンドには、"青信号"が点灯しています。

                                                        

米国市場では、NYDowは、9日線と25日線・200日線の上にあります。また、一目均衡表の雲の上に在ります。

NASDAQは、29日線と25日線・200日線の上にあります。また、一目均衡表の雲の上に在ります。

短期的には"信号”で、中期的には"信号”が点灯しています。

 [今週の見通し]

米国市場をファンダメンタル面で見ると目先、世界経済減速懸念は後退しているものの、ロシア・ウクライナ戦争によるインフレと金利上昇とEU圏のエネルギー不足と政治情勢悪化などによる景気後退、米中貿易摩擦、中国の不動産バブルの崩壊と信用収縮に伴う金融市場混乱、中東や東アジアの地政学的リスクなどがリスク要因として存在します。

 

直近のLIBOR金利は上昇傾向で、引き続き金融不安再燃に注意が必要です。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期もみあいで、短期ももみあいです。

日本市場は中期もみあいで、短期は上昇トレンドです。

 

為替市場を分析すると、19904月以来の160円台となっています。今週は155台から158台が想定されます。

 

今週の米国市場では、GS、ブラックロック、BoA、モルガン・スタンレー、J&J、ネットフリックスなどが決算を発表します。さらに、パウエル議長を含む複数のFRB高官による講演も予定されています。また、小売売上高、鉱工業生産、住宅着工件数などの経済指標が発表されます。世界的には、中国のGDP成長率、鉱工業生産、小売売上高、失業率、日本のインフレ率、英国の失業率と小売売上高、ドイツの景況感指数が注目されます。

 

先週の日経平均は、想定レンジを上振れしました。上値は想定を570円ほど上回り、下値は想定ラインを300円ほど上回りました。

今週の日経平均の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド+2σ(現在42050円近辺)で、下値が25日線(現在39730円近辺)の間での動きが想定されます。

 

今週は、米主要企業の四半期決算が景気後退を示唆するか、利下げ時期にどう影響するかを検証する週となりそうです。また、為替の影響で、外需株主導から内需株物色への変化が起きそうですが、日経平均の今までの勢いは、無くなりそうです。


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Friday, July 12, 2024

[2023/07/12]今後の日経平均の見通し

[市況]

711日、NYDowは小幅上昇し、NASDAQは大幅下落しました。712日の日経平均先物は、前日比600円安で寄り付くと、午前中は600円安から1180円安と下落幅を拡げ、午後は970円安から1200円安と下落幅を拡げて、結局、1200円安で取引を終えました。日経平均の終値は1033円安の41190円で、出来高は18.33億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや強まりました。

 

711日の米国市場では、6月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことから、FRBによる9月利下げ観測が高まり、景気敏感株やディフェンシブ株の一角に買いが向かいました。一方、足元で上昇が目立っていたハイテク株には、投機的な上昇を維持できないとの懸念から、売りが強まりました。結局、NYDowは小幅に上昇し、NASDAQは大幅に下落しました。

712日の日本市場では、前日の米ハイテク株安を受け、このところ上昇が目立っていた半導体関連株などに売りが向かいました。株価指数先物断続的に売られ、指数寄与度の高い値がさ株が軒並み下落しました。外国為替市場で円相場が対ドルで大幅に上昇したことも重石となりました。一方で、足元の相場上昇に出遅れていた内需株などには物色が向かいました。日経平均は4日ぶりに大幅に反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+22.3%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+13.3%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上あります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-4.0ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が1650円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、+7.4ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が3050円ほど割高であることを示しています

 

日経VI18.37と前日より上昇し、VIX12.92と前日より上昇しました。両指数ともに、変動率の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態ですが、前日比で強さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-4.8、米国-0.2と日本が4.6ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.0、米国が+3.9)0.9ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.69ポイント(日経平均換算で70780円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP確定値は前期比年率1.4%増で、改定値の1.3%増を上回りました。また、13月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

6月のシカゴ購買部協会景気指数、6月のミシガン大学消費者信頼感指数、5月の耐久財受注、5月の鉱工業生産指数、6月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、6月の消費者物価指数、6月のISM非製造業景況指数、5月の製造業受注、6月のISM製造業景況指数、6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、5月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の6月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比20.6万人増で、市場予想の20.0万人増をやや上回りました。一方、失業率は4.1%で、前月の4.0%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

5月の中古住宅販売件数は予想を上回りました。一方、5月の中古住宅販売仮契約指数、5月の新築住宅販売件数、5月の住宅着工件数、6月の住宅市場指数は予想を下回りました。4月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+7.2%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

市場は、FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性を意識していますが、利下げ開始時期は不透明です。ECBは、利下げを開始しましたが、追加の利下げには慎重な姿勢を示しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を維持しつつも、マイナス金利政策の解除と、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では78 5.5662% 79 5.5656% 710 5.5657%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇していますが、直近ピークアウトしています。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER17.15PBR1.53となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は+0.7%で、こちらは3か月前より11.2ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが上昇したにもかかわらず大幅に下落しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.3%となり、日経平均の割高幅は1490円から900円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、+710円から+1600円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.21ポイントから3.17ポイントに縮小しました。ドル円相場は急激に円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、景気が減速ぎみに推移しており、FRBが利下げに転換する時期を探る動きとなっています。対ドルで円安が進みにくい状況です。尚、ECBは利下げに踏み出しています

 

712日の米国市場では、6月の卸売物価指数(PPI)や、7月のミシガン大学消費者信頼感指数などが注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を下ぶれしました。上値は想定ラインを700円ほど下回り、下値は想定ラインを370円ほど下回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ-500円(現在41550円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-400円(現在40490円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは、変動率の高まりを示す20を下回っています。一方、信用の売り圧力は、やや強まりました。日経平均は大幅に反落しましたが、個別には上昇銘柄が目立ちました。円相場次第ですが、売り転換と考えるのは早計でしょう。



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Thursday, July 11, 2024

[2023/07/11]今後の日経平均の見通し

[市況]

710日、NYDowNASDAQは大幅上昇しました。711日の日経平均先物は、前日比520円高で寄り付くと、午前中は530円高から180円高と上昇幅を縮め、午後は220円高から530円高と上昇幅を拡げて、結局、430円高で取引を終えました。日経平均の終値は392円高の42224円で、出来高は18.07億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラスに転換しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態となりました。

空売り比率は、5日平均を下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、かなり弱まりました。

 

710日の米国市場では、パウエルFRB議長が議会証言で「インフレは鈍化傾向にある」との認識を示したことが買い安心感につながりました。また、TSMC6月の売上高が前年同月比で大幅に増加したと伝わり、AI需要への期待感から半導体株が買われたことも投資家心理を支えました。また、アナリストが目標株価を引き上げたアップルが買われました。NYDow3営業日ぶりに反発し、NASDAQ7日続伸しました。

711日の日本市場では、前日の米株高を受けて値がさの半導体関連株や電子部品株が買われ、相場を押し上げました。一方で、短期的な過熱感から、これまで堅調さが目立った銘柄には目先の利益を確定する売りが出て、相場の重石となりました。日経平均は3日続伸し、史上初めて42000円台に乗せました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+30.9%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+16.3%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上あります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-3.6ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が1520円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、+10.4ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が4390円ほど割高であることを示しています

 

日経VI18.12と前日より上昇し、VIX12.85と前日より上昇しました。両指数ともに、変動率の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態ですが、前日比で強さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-4.6、米国-0.1と日本が4.5ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.0、米国が+3.9)0.9ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.57ポイント(日経平均換算で71590円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP確定値は前期比年率1.4%増で、改定値の1.3%増を上回りました。また、13月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

6月のシカゴ購買部協会景気指数、6月のミシガン大学消費者信頼感指数、5月の耐久財受注、5月の鉱工業生産指数、6月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、6月のISM非製造業景況指数、5月の製造業受注、6月のISM製造業景況指数、6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、5月の消費者物価指数、5月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の6月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比20.6万人増で、市場予想の20.0万人増をやや上回りました。一方、失業率は4.1%で、前月の4.0%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

5月の中古住宅販売件数は予想を上回りました。一方、5月の中古住宅販売仮契約指数、5月の新築住宅販売件数、5月の住宅着工件数、6月の住宅市場指数は予想を下回りました。4月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+7.2%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

市場は、FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性を意識していますが、利下げ開始時期は不透明です。ECBは、利下げを開始しましたが、追加の利下げには慎重な姿勢を示しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を維持しつつも、マイナス金利政策の解除と、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では75 5.5685% 78 5.5662% 79 5.5656%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇していますが、直近ピークアウトしています。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER17.62PBR1.57となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前より0.2ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は+0.8%で、こちらは3か月前より11.5ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と連動して上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+3.7%となり、日経平均の割高幅は1600円から1490円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、+710円から+1600円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.22ポイントから3.21ポイントに縮小しました。ドル円相場は円安水準でもみあいました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、景気が減速ぎみに推移しており、FRBが利下げに転換する時期を探る動きとなっています。対ドルで円安が進みにくい状況です。尚、ECBは利下げに踏み出しています

 

711日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数や、6月の消費者物価指数(CPI)のほか、ペプシコ、デルタ航空、コナグラ・ブランズなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを220円ほど上回り、下値は想定ラインを590円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ+400円(現在42310円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+2σ-500円(現在41410円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは、変動率の高まりを示す20を下回っています。また、信用の売り圧力は、かなり弱まりました。米CPI次第ですが、日経平均は、まだボリンジャーバンド+2σに沿った動きが期待できそうです。



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