日経平均の予想

Tuesday, September 05, 2023

[2023/09/05]今週の日経平均の見通し

[市況]

94日、米国市場は休場で、取引はありませんでした。95日の日経平均先物は、前日比30円安で寄り付くと、午前中は20円高から190円安の間で上下し、午後は100円安から40円高と一時プラス圏に戻して、結局、10円安で取引を終了しました。日経平均の終値は97円高の33036円で、出来高は13.48億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態ですが、買われ過ぎの水準です。

空売り比率は5日平均を7日ぶりに上回りましたが、個別銘柄への信用の売り圧力は、弱い状態です。

 

94日の米国はレイバーデーの祝日で、株式市場は休場でした。

95日の日本市場では、前日の米国市場が休場とあって手がかり材料を欠くなか、足元の相場の強さを意識した買いと、短期的な過熱感を意識した売りが交錯しました。午後は海外短期筋の先物買いが優勢となり、日経平均は結局、7日続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+16.5%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+12.1%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線と200日線の上にありますが、25日線の下にあります。一目均衡表では雲の中にあります。NASDAQは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の中にあります。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドにも黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-1.7ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が560円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、+9.0ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が2970円ほど割高であることを示しています

 

日経VI17.54と上昇し、VIX13.82と上昇しました。両指数ともに、不安心理の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態であり、前日比で強さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-5.7、米国0.8と日本が4.9ポイント割安ですが、OECD2024年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.0、米国が+3.4)0.4ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.54ポイント(日経平均換算で82110円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP値は前期比年率2.1%増で、速報値の2.4%増を下回りました。また、46月期の米企業の決算は、おおむね好調です。

 

経済指標を見てみます。

8月のISM製造業景況指数、8月のシカゴ購買部協会景気指数、8月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、7月の鉱工業生産指数、7月の小売売上高、6月の製造業受注は市場予想を上回りました。一方、8月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、8月のミシガン大学消費者信頼感指数、7月の耐久財受注、8月のニューヨーク連銀製造業景況指数、7月の消費者物価指数、7月のISM非製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は66負で、景気・金利の両面で中立です

 

米国の8月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比18.7万人増で、市場予想の17.0万人増を上回りました。一方、失業率は3.8%で、前月の3.5%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利上げ圧力が弱まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

7月の中古住宅販売仮契約指数、7月の新築住宅販売件数数、7月の住宅着工件数は市場予想を上回りました。一方、7月の中古住宅販売件数、8月の住宅市場指数は予想を下回りました。6月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比-1.2%で、市場予想を上回る大幅低下となりました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です

 

新型コロナウイルス騒動に端を発する景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2023年内にまだ利上げをする可能性があると市場は予想しています。ECBは、6月の理事会で、8会合連続でインフレ抑制に向けた金融引き締めを示唆しました。一方、日銀は、植田新総裁の体制下でも、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。ただ、長期金利の許容変動幅は、0.5%に据え置きつつも、1%までは柔軟に対応するという政策に変更されました。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では、830 5.6712% 831 5.6628% 91 5.6639%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、2023830日に記録した5. 6712%が、ここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER15.70PBR1.34となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.6%となり、これは3か月前より0.4ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は+2.2%で、こちらは3か月前より0.4ポイント改善されています。


[今後の見通し]

前日の米国市場は休場でしたが、きょうの日経平均は上昇しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.2%となり、日経平均の割高幅は510円から390円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-320円から+510円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.55ポイントから3.57ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的にもみあいです。日経平均は、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBもインフレ対策を重視して利上げを続けています

 

95日の米国市場では、7月の製造業受注などが注目されるでしょう、引き続き、長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを170円ほど下回り、下値は想定ラインを160円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ+100円(現在33300円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ(現在32730円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは低下傾向にあり、不安心理は緩和されつつあります。また、信用の売り圧力は弱い状態です。日経平均は7日続伸しました。33200円近辺にある上値抵抗線を越えられるかどうか、正念場が続いています。



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Monday, September 04, 2023

[2023/09/04]今週の日経平均の見通し

[市況]

91日、NYDowは上昇し、NASDAQは小幅下落しました。94日の日経平均先物は、前日比30円高で寄り付くと、午前中は10円高から210円高と上昇幅を拡げ、午後は150円高から280円高と上昇幅を拡げて、結局、280円高で取引を終了しました。日経平均の終値は228円高の32939円で、出来高は13.36億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態ですが、買われ過ぎの水準です。

空売り比率は5日平均を6日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、かなり弱い状態です。

 

91日の米国市場では、8月の雇用統計で失業率が市場予想に反して前月比で上昇したことから、労働需給の緩和が意識され、株買いが入りました。ただ、FRB高官が講演でインフレ率の高さに言及すると、金融引き締めが長引くとの懸念が再燃し、長期金利の上昇も手伝って、次第に売りが増えました。結局、NYDowは反発し、NASDAQ6営業日ぶりに反落しました。

94日の日本市場では、前週末のNYDowの上昇や、4日のアジア株高が投資家心理を上向かせ、運用リスクをとる動きが優勢となりました。外国為替市場で円相場が円安ドル高方向に振れたことも追い風となりました。一方で、日経平均が節目の33000円に近付いていることもあり、上値追いの勢いは限定的でした。日経平均は6日続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+15.8%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+11.9%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線と200日線の上にありますが、25日線の下にあります。一目均衡表では雲の中にあります。NASDAQは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の中にあります。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドにも黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-1.9ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が630円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、+8.8ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が2900円ほど割高であることを示しています

 

日経VI17.14と上昇し、VIX13.09と低下しました。両指数ともに、不安心理の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態であり、前日比で強さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-5.8、米国0.8と日本が5.0ポイント割安ですが、OECD2024年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.0、米国が+3.4)0.4ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.58ポイント(日経平均換算で81640円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP値は前期比年率2.1%増で、速報値の2.4%増を下回りました。また、46月期の米企業の決算は、おおむね好調です。

 

経済指標を見てみます。

8月のISM製造業景況指数、8月のシカゴ購買部協会景気指数、8月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、7月の鉱工業生産指数、7月の小売売上高、6月の製造業受注は市場予想を上回りました。一方、8月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、8月のミシガン大学消費者信頼感指数、7月の耐久財受注、8月のニューヨーク連銀製造業景況指数、7月の消費者物価指数、7月のISM非製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は66負で、景気・金利の両面で中立です

 

米国の8月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比18.7万人増で、市場予想の17.0万人増を上回りました。一方、失業率は3.8%で、前月の3.5%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利上げ圧力が弱まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

7月の中古住宅販売仮契約指数、7月の新築住宅販売件数数、7月の住宅着工件数は市場予想を上回りました。一方、7月の中古住宅販売件数、8月の住宅市場指数は予想を下回りました。6月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比-1.2%で、市場予想を上回る大幅低下となりました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です

 

新型コロナウイルス騒動に端を発する景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2023年内にまだ利上げをする可能性があると市場は予想しています。ECBは、6月の理事会で、8会合連続でインフレ抑制に向けた金融引き締めを示唆しました。一方、日銀は、植田新総裁の体制下でも、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。ただ、長期金利の許容変動幅は、0.5%に据え置きつつも、1%までは柔軟に対応するという政策に変更されました。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では、830 5.6712% 831 5.6628% 91 5.6639%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、2023830日に記録した5. 6712%が、ここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER15.56PBR1.34となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.6%となり、これは3か月前より0.3ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は+2.9%で、こちらは3か月前より1.2ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前週末のNYDowの上昇と連動して上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.6%となり、日経平均の割高幅は460円から510円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-320円から+510円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.49ポイントから3.55ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的にもみあいです。日経平均は、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBもインフレ対策を重視して利上げを続けています

 

94日の米国はレイバーデーの祝日で、株式市場は休場です。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを110円ほど下回り、下値は想定ラインを260円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ(現在33230円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-100円(現在32640円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは低下傾向にあり、不安心理は緩和されつつあります。また、信用の売り圧力は、かなり弱い状態です。日経平均は6日続伸しました。33000円近辺にある上値抵抗線を越えられるかどうか、正念場となりました。



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Saturday, September 02, 2023

[2023/09/03]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

先週の米国市場では、経済指標が労働市場の過熱感の緩和を示し、FRBの金融引き締めが長期化するとの警戒が後退したことから、株価指数は週間では上昇しました。

週間変動率 NYダウ:+1.43% NASDAQ:+3.25% S&P500:+2.50%.

 

一方、中長期的なリスクとしてはウクライナ紛争の長期化懸念、エネルギー・コスト、金利上昇による金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、東アジア、中東の地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、改定された2024年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が4.66ポイント割安となっています。割安の要因はS&P500PER20.2に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER15.4との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

これは、現在の日経平均の価格に対して、2022年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに4.66ポイント拡大するか(日本が下方修正又は米国が上方修正される)、又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER54.4程度になるか、又は、日経平均が115,700円程度となると、日米市場が均衡すると解釈できますので、中長期的に日本市場は82,990円ほど割安です。

 

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、82,990円ほど魅力に欠けるとも言えます。先週、日本市場の弱さは縮小しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2023GDP予測値(現在+3.5%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に在ります。NASDAQの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に在ります。今週は、NYダウが25日線の上に戻れるか否かに注目。

  四半期決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+8.6%となりました。3ヶ月前に比べて0.4ポイント悪化しました。また、利益伸び率は+2.9%となりました。3ヶ月前に比べて+1.1%ポイント改善しています。

  米国の長期金利は低下し、日米間の金利差は3.59から3.56に縮小して、ドル円は147円から144円の範囲で円高方向に動きました。ドル・インデックスは週間で+0.07%上昇しました。

  OECDの日米の2024年の名目GDP伸び率は、日本が+2.96%で、米国は+3.40%と予想されていますので、この面では日本市場の方が0.44ポイント劣ります。

  8月第4週は売り越しでした。8月第5週は買い越しだった可能性が高く、今週は買い越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①が強気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に2.6ポイント(日経平均に勘算すると850円程度)割安です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に8.1ポイント(日経平均に勘算する2650円程度)割高です。

 

NYダウ対する日本市場の強さは、この週に拡大しました。米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 13.1 と低下しました。 日経 VI は 週間で 16.9と低下しました。日米市場とも、不安心理はなりました。

 

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには"信号”が点灯しています。

日経平均は、一目均衡表の雲の上に在ります。日経平均の総合乖離率は+13.8%で、200日移動平均線との乖離率は+11.2%でした。3つの要素がプラスですので、中期トレンドには、"青信号"が点灯しています。

                                                        

米国市場では、NYDow9日線と200日線の上にありますが、25日線の下にあります。また、一目均衡表の雲の中に在ります。

NASDAQは、9日線・25日線・200日線の上にあります。また、一目均衡表の雲の中に在ります。

短期的には"信号”で、中期的にも"信号”が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場をファンダメンタル面で見ると目先、世界経済減速懸念は後退しているものの、ロシア・ウクライナ戦争によるインフレと金利上昇とEU圏のエネルギー不足と政治情勢悪化などによる景気後退、米中貿易摩擦、中国の不動産バブルの崩壊と信用収縮に伴う金融市場混乱、中東や東アジアの地政学的リスクなどがリスク要因として存在します。

 

直近のLIBOR金利は上昇傾向で、引き続き金融不安再燃に注意が必要です。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期もみあいで、短期ももみあいです。

日本市場は中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。

 

為替市場を分析すると、20231月より円安方向へ転換しています。今週は143円台から146円台が想定されます。

 

今週の米国は、比較的軽めの週となり、ISMサービス業PMI、製造業受注、貿易統計が注目されます。その他では、オーストラリアとカナダが金利政策を発表します。また、トルコ、韓国、ロシアなどのインフレ率が注目されます。オーストラリア、日本ではGDP成長率が発表されます。さらに、中国のサービス業PMIが発表されます。

 

先週の日経平均は、想定レンジを上ぶれしました。上値は想定ラインを590円ほど上回り、下値は想定ラインを580円ほど上回りました。

今週の日経平均の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド+2σ(現在33200円近辺)で、下値が25日線(現在32250円近辺)の間での動きが想定されます。

 

今週は米国の経済指標に比較的影響されにくい週となりそうです。日本市場のボラティリティーは低下傾向で、売り圧力も低下傾向ですが、上値抵抗線に接近していますので、これを抜けるかどうかで今月の行方が決まりそうです。


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Friday, September 01, 2023

[2023/09/01]今後の日経平均の見通し

[市況]

831日、NYDowは下落し、NASDAQは上昇しました。91日の日経平均先物は、前日比130円安で寄り付くと、午前中は150円安から240円高と上昇に転じ、午後は210円高から90円高の間でもみあって、結局、90円高で取引を終了しました。日経平均の終値は91円高の32710円で、出来高は13.18億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態ですが、買われ過ぎの水準です。

空売り比率は5日平均を5日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、かなり弱い状態です。

 

831日の米国市場では、FRBによる金融引き締めが長期化するとの懸念が後退するなか、セールスフォースなど好決算を発表した銘柄が買われ、相場上昇を牽引しました。ただ、買いが一巡すると、8月の雇用統計の発表を意識した利益確定の売りや持ち高調整の売りが出て、相場の重石となりました。結局、NYDow5営業日ぶりに反落し、NASDAQ5日続伸しました。

91日の日本市場では、前日のNYDowが下落した流れが引き継がれて売りが先行しましたが、朝安後は海外短期筋の株価指数先物への買いが相場を押し上げました。もっとも、8月の米雇用統計の発表を前に様子見ムードも強く、上値を試す動きは限定的でした。日経平均は5日続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+13.8%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+11.2%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線と200日線の上にありますが、25日線の下にあります。一目均衡表では雲の中に入りました。NASDAQは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の中にあります。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドにも黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-2.7ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が880円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、+8.4ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が2750円ほど割高であることを示しています

 

日経VI16.88と低下し、VIX13.57と低下しました。両指数ともに、不安心理の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態であり、前日比で強さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-5.9、米国0.9と日本が5.0ポイント割安ですが、OECD2024年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.0、米国が+3.4)0.4ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.55ポイント(日経平均換算で76200円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP値は前期比年率2.1%増で、速報値の2.4%増を下回りました。また、46月期の米企業の決算は、おおむね好調です。

 

経済指標を見てみます。

8月のシカゴ購買部協会景気指数、8月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、7月の鉱工業生産指数、7月の小売売上高、6月の製造業受注は市場予想を上回りました。一方、8月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、8月のミシガン大学消費者信頼感指数、7月の耐久財受注、8月のニューヨーク連銀製造業景況指数、7月の消費者物価指数、7月のISM非製造業景況指数、7月のISM製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利上げ圧力が弱まるという面では強気材料です

 

米国の7月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比18.7万人増で、市場予想の20.0万人増を下回りました。一方、失業率は3.5%で、前月の3.6%から改善されました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利上げ圧力が弱まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

7月の中古住宅販売仮契約指数、7月の新築住宅販売件数数、7月の住宅着工件数は市場予想を上回りました。一方、7月の中古住宅販売件数、8月の住宅市場指数は予想を下回りました。6月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比-1.2%で、市場予想を上回る大幅低下となりました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です

 

新型コロナウイルス騒動に端を発する景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2023年内にまだ利上げをする可能性があると市場は予想しています。ECBは、6月の理事会で、8会合連続でインフレ抑制に向けた金融引き締めを示唆しました。一方、日銀は、植田新総裁の体制下でも、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。ただ、長期金利の許容変動幅は、0.5%に据え置きつつも、1%までは柔軟に対応するという政策に変更されました。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では、825 5.6655% 829 5.6640% 830 5.6712%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、2023830日に記録した5. 6712%が、ここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER15.38PBR1.32となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.6%となり、これは3か月前より0.4ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は+3.0%で、こちらは3か月前より1.1ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが下落したにもかかわらず上昇しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.4%となり、日経平均の割高幅は80円から460円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-320円から+460円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.47ポイントから3.49ポイントに拡大しましたが、ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的にもみあいです。日経平均は、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBもインフレ対策を重視して利上げを続けています

 

91日の米国市場では、8月の雇用統計や、8月のISM製造業景況指数が注目されるでしょう。引き続き、長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを80円ほど下回り、下値は想定ラインを250円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ+300円(現在33030円近辺)が上値の目安に、25日線+200円(現在32450円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは低下し、不安心理は緩和されつつあります。また、信用の売り圧力は、かなり弱い状態です。日経平均は5日続伸しました。引き続き、33000円近辺にある上値抵抗線を越えられるかどうかが注目点です。



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