日経平均の予想

Wednesday, July 05, 2023

[2023/07/05]今後の日経平均の見通し

[市況]

74日、米国市場は休場でした。75日の日経平均先物は、前日比150円安で寄り付くと、午前中は310円安から50円高の間で上下し、午後は40円高から100円安の間でもみあって、結局、前日終値と同値で取引を終了しました。日経平均の終値は83円安の33338円で、出来高は13.91億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は5日平均を2日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱まりました。

 

74日の米国は独立記念日の祝日で、米国市場は休場でした。

75日の日本市場では、前日の米株式市場が休場とあって手がかり材料に乏しいなか、目先の利益を確定する売りが優勢となりました。指数寄与度の高いファストリの下落も重石となりました。ただ、日本株の先高観は根強く、下値では押し目買いが入って相場を支えました。日経平均は続落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+29.3%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+17.4%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線と200日線の上にありますが、25日線の下にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-1.0ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が330円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、+13.1ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が4370円ほど割高であることを示しています

 

日経VI18.88と低下し、VIX13.70と上昇しました。両指数ともに、不安心理の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態ですが、前日比で強さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-6.2、米国1.2と日本が5.0ポイント割安ですが、OECD2024年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.0、米国が+3.4)0.4ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.52ポイント(日経平均換算で74890円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP確定値は前期比年率2.0%増で、改定値の1.3%増から上方修正されました。また、13月期の米企業の決算は、おおむね好調でした。

 

経済指標を見てみます。

6月のミシガン大学消費者信頼感指数、6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、5月の耐久財受注、6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、5月の小売売上高、6月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想を上回りました。また、5月の消費者物価指数は市場予想と一致しました。一方、6月のISM製造業景況指数、6月のシカゴ購買部協会景気指数、5月の鉱工業生産指数、5月のISM非製造業景況指数、4月の製造業受注は市場予想を下回りました。経済指標は75負で、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です

 

米国の5月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比33.9万人増で、市場予想の19.0万人増を上回りました。一方、失業率は3.7%で、前月の3.4%から悪化しました。雇用は、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

5月の新築住宅販売件数数、5月の中古住宅販売件数、5月の住宅着工件数、6月の住宅市場指数は市場予想を上回りました。一方、5月の中古住宅販売仮契約指数は予想を下回りました。3月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比-1.7%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は51負で、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です。

 

新型コロナウイルス騒動に端を発する景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2023年内にあと2回の利上げをすると市場は予想しています。ECBは、6月の理事会で、8会合連続でインフレ抑制に向けた金融引き締めを示唆しました。一方、日銀は、植田新総裁の体制下でも、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。長期金利の許容変動幅も0.5%に据え置かれています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では、629 5.5334% 630 5.5454% 73 5.5303%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、2023612日に記録した5.5574%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER15.32PBR1.38となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.0%となり、これは3か月前と同水準です。また、今期予想利益の伸率は+2.2%で、こちらは3か月前より1.5ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

前日の米国市場は休場でしたが、きょうの日経平均は下落しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-2.0%で、日経平均はNYDowより680円ほど割安となっています。プレミアム値は、ここ一週間、-680円から-240円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.48ポイントから3.48ポイントと横ばいでした。ドル円相場は円安水準でもみあいました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBもインフレ対策を重視して利上げを続けています

 

75日の米国市場では、5月の製造業受注や、FOMC議事録が注目されるでしょう。引き続き、長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を下ぶれしました。上値は想定ラインを270円ほど下回り、下値は想定ラインを100円ほど下回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ+100円(現在33660円近辺)が上値の目安に、25日線+100円(現在32950円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日本市場のボラティリティーは低下しました。また、売り圧力は弱まりました。5日の米国市場は、FOMC議事録に影響されそうです。きょうのは日経平均は続落しましたが、引き続き、ボリンジャーバンド+1σを越えられるかどうかが注目点です。



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Tuesday, July 04, 2023

[2023/07/04]今後の日経平均の見通し

[市況]

73日、NYDowNASDAQは上昇しました。74日の日経平均先物は、前日比120円安で寄り付くと、午前中は110円安から340円安と下落幅を拡げ、午後は170円安から350円安と下落幅を拡げて、結局、330円安で取引を終了しました。日経平均の終値は330円安の33422円で、出来高は14.66億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は5日平均を5日ぶりに上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、強まりました。

 

73日の米国市場では、銀行ストレステストの結果を受けて増配を発表したゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなどが上昇し、指数を支えました。一方、アップルやマイクロソフトなどハイテク株の一角には売りが出て、相場の重石となりました。独立記念日の前日で13時までの短縮取引だったこともあり、積極的な売買は手控えられました。結局、NYDowは小幅に3日続伸し、NASDAQも続伸しました。

74日の日本市場では、前日の大幅な株高の反動で、値がさ株を中心に短期的な利益を確定する売りが優勢となりました。上場投資信託(ETF)の分配金捻出に伴う売りが警戒されたという面もあったようです。一方で、バリュー株の一角が買われて相場を下支えしました。日経平均は反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+30.9%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+17.8%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線と200日線の上にありますが、25日線を下回りました。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-0.6ポイントとマイナスに転換し、日経平均が200円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、+13.5ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が4510円ほど割高であることを示しています

 

日経VI19.32と低下し、VIX13.57とやや低下しました。両指数ともに、不安心理の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態ですが、前日比で強さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-6.2、米国1.2と日本が5.0ポイント割安ですが、OECD2024年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.0、米国が+3.4)0.4ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.52ポイント(日経平均換算で75100円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP確定値は前期比年率2.0%増で、改定値の1.3%増から上方修正されました。また、13月期の米企業の決算は、おおむね好調でした。

 

経済指標を見てみます。

6月のミシガン大学消費者信頼感指数、6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、5月の耐久財受注、6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、5月の小売売上高、6月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想を上回りました。また、5月の消費者物価指数は市場予想と一致しました。一方、6月のISM製造業景況指数、6月のシカゴ購買部協会景気指数、5月の鉱工業生産指数、5月のISM非製造業景況指数、4月の製造業受注は市場予想を下回りました。経済指標は75負で、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です

 

米国の5月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比33.9万人増で、市場予想の19.0万人増を上回りました。一方、失業率は3.7%で、前月の3.4%から悪化しました。雇用は、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

5月の新築住宅販売件数数、5月の中古住宅販売件数、5月の住宅着工件数、6月の住宅市場指数は市場予想を上回りました。一方、5月の中古住宅販売仮契約指数は予想を下回りました。3月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比-1.7%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は51負で、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です。

 

新型コロナウイルス騒動に端を発する景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2023年内にあと2回の利上げをすると市場は予想しています。ECBは、6月の理事会で、8会合連続でインフレ抑制に向けた金融引き締めを示唆しました。一方、日銀は、植田新総裁の体制下でも、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。長期金利の許容変動幅も0.5%に据え置かれています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では、628 5.5378% 629 5.5334% 630 5.5454%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、2023612日に記録した5.5574%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER15.32PBR1.38となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.0%となり、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+2.1%で、こちらは3か月前より1.0ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが上昇したにもかかわらず下落しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-2.0%となり、日経平均の割安幅は350円から680円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-680円から-230円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.43ポイントから3.48ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安水準でもみあいました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBもインフレ対策を重視して利上げを続けています

 

74日の米国は独立記念日の祝日で、米国市場は休場です。

 

きょうの日経平均は、ほぼ想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを480円ほど下回り、下値は想定ラインとほぼ一致しました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ+100円(現在33650円近辺)が上値の目安に、25日線+300円(現在33050円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日本市場のボラティリティーは低下しましたが、売り圧力は強まりました。きょうの日経平均は、前日の買われ過ぎを調整する動きとなりました。ボリンジャーバンド+1σを越えられるかどうかが、目先の注目点です。



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Monday, July 03, 2023

[2023/07/03]今後の日経平均の見通し

[市況]

630日、NYDowNASDAQは上昇しました。73日の日経平均先物は、前日比280円高で寄り付くと、午前中は270円高から540円高と上昇幅を拡げ、午後は440円高から550円高の間でもみあって、結局、460円高で取引を終了しました。日経平均の終値は564円高の33753円で、出来高は14.12億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態ですが、買われ過ぎの水準です。

空売り比率は5日平均を4日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、かなり弱い状態です。

 

630日の米国市場では、5月の個人消費支出(PCE)物価指数の伸びが鈍化したことから、インフレや利上げ長期化に対する懸念が和らぎ、買いが優勢となりました。また、シティグループが投資判断を「買い」としたアップルが上昇し、ハイテク銘柄全般に買いが波及しました。NYDowは続伸し、NASDAQは反発しました。

73日の日本市場では、インフレ鈍化観測を背景に前週末の米株式市場で主要な株価指数がそろって上昇した流れが引き継がれ、主力の製造業を中心とした幅広い銘柄に買いが向かいました。6月の日銀短観で製造業の景況感が改善されたことも追い風となりました。日経平均は大幅に反発し、19903月以来およそ33年ぶりの高値を更新しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+34.9%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+19.1%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にあり、9日線と25日線を上回りました。

 

NYDowは、25日線と200日線の上にあり、9日線を上回りました。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、+0.8ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が270円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+14.8ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が5000円ほど割高であることを示しています

 

日経VI19.53と上昇し、VIX13.59と上昇しました。両指数ともに、不安心理の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態であり、前日比で強さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-6.1、米国1.2と日本が4.9ポイント割安ですが、OECD2024年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.0、米国が+3.4)0.4ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.39ポイント(日経平均換算で71940円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP確定値は前期比年率2.0%増で、改定値の1.3%増から上方修正されました。また、13月期の米企業の決算は、おおむね好調でした。

 

経済指標を見てみます。

6月のミシガン大学消費者信頼感指数、6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、5月の耐久財受注、6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、5月の小売売上高、6月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想を上回りました。また、5月の消費者物価指数は市場予想と一致しました。一方、6月のシカゴ購買部協会景気指数、5月の鉱工業生産指数、5月のISM非製造業景況指数、4月の製造業受注、5月のISM製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は75負で、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です

 

米国の5月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比33.9万人増で、市場予想の19.0万人増を上回りました。一方、失業率は3.7%で、前月の3.4%から悪化しました。雇用は、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

5月の新築住宅販売件数数、5月の中古住宅販売件数、5月の住宅着工件数、6月の住宅市場指数は市場予想を上回りました。一方、5月の中古住宅販売仮契約指数は予想を下回りました。3月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比-1.7%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は51負で、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です。

 

新型コロナウイルス騒動に端を発する景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2023年内にあと2回の利上げをすると市場は予想しています。ECBは、6月の理事会で、8会合連続でインフレ抑制に向けた金融引き締めを示唆しました。一方、日銀は、植田新総裁の体制下でも、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。長期金利の許容変動幅も0.5%に据え置かれています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では、628 5.5378% 629 5.5334% 630 5.5454%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、2023612日に記録した5.5574%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER15.50PBR1.39となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.0%となり、これは3か月前と同水準です。また、今期予想利益の伸率は+2.4%で、こちらは3か月前より1.1ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前週末のNYDowの上昇と連動して上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-1.0%となり、日経平均の割安幅は280円から350円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-480円から-230円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.47ポイントから3.43ポイントに縮小しました。ドル円相場は円安水準でもみあいました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBもインフレ対策を重視して利上げを続けています

 

73日の米国市場では、6月のISM製造業景況指数が注目されるでしょう。引き続き、長期金利の動向も株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを160円ほど上回り、下値は想定ラインを650円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ-300円(現在34040円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-200円(現在33300円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日本市場のボラティリティーは上昇しましたが、売り圧力はかなり弱い状態です。月初に上昇しやすいというアノマリーどおり、日経平均は大幅に反発しました。ボリンジャーバンド+2σにどの程度接近できるかが、目先の注目点です。



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Saturday, July 01, 2023

[2023/07/02]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

先週の米国市場では、銀行の健全性に対する懸念とインフ懸念が共に後退して、株価指数は週間では上昇しました。

週間変動率 NYダウ:+2.02% NASDAQ:+2.19% S&P500:+2.35%.

 

一方、中長期的なリスクとしてはウクライナ紛争の長期化懸念、エネルギー・コスト、金利上昇による金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、東アジア、中東の地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、改定された2024年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が4.51ポイント割安となっています。割安の要因はS&P500PER19.8に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER15.3との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

これは、現在の日経平均の価格に対して、2022年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに4.51ポイント拡大するか(日本が下方修正又は米国が上方修正される)、又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER49.0程度になるか、又は、日経平均が106,520円程度となると、日米市場が均衡すると解釈できますので、中長期的に日本市場は73,330円ほど割安です。

 

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、73,330円分魅力に欠けるとも言えます。先週、日本市場の弱さは、縮小しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2023GDP予測値(現在+3.5%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。今週は、NYダウが25日線の上を維持できるか否かに注目。

  四半期決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+9.0%となりました。3ヶ月前に比べて同水準です。また、利益伸び率は+2.4%3ヶ月前に比べて-0.8%ポイント悪化しています。

  米国の長期金利は上昇し、日米間の金利差は3.38から3.45に拡大して、ドル円は142円から145円の範囲で円安方向に動きました。ドル・インデックスは週間で+0.05%上昇しました。

  OECDの日米の2024年の名目GDP伸び率は、日本が+2.96%で、米国は+3.40%と予想されていますので、この面では日本市場の方が0.44ポイント劣ります。

  63週は売り越しでした。64週は買い越しだった可能性が高く、今週は買い越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①と③が強気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に1.0ポイント(日経平均に勘算すると330円程度)割安です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に13.0ポイント(日経平均に勘算する4310円程度)割高です。

 

NYダウ対する日本市場の強さは、この週に縮小しました。米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 13.6 とやや上昇しました。 日経 VI は 週間で 19.1と低下しました。米国市場は楽観的で、日本市場は、やや過熱していることを示唆しています。

 

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには"信号”が点灯しています。

日経平均は、一目均衡表の雲の上に在ります。日経平均の総合乖離率は+30.0%で、200日移動平均線との乖離率は+17.3%でした。3つの要素がプラスですので、中期トレンドには、"青信号"が点灯しています。

                                                        

米国市場では、NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQも、

米国市場では、NYDowは、。一目均衡表の雲の上に在ります。

短期的には"信号”で、中期的にも"信号”が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場をファンダメンタル面で見ると新型コロナウイルス感染拡大に伴う世界経済減速懸念は後退しているものの、ロシア・ウクライナ戦争によるインフレと金利上昇とEU圏のエネルギー不足と政治情勢悪化などによる景気後退、米中貿易摩擦、中国の不動産バブルの崩壊と信用収縮に伴う金融市場混乱、中東や東アジアの地政学的リスクなどがリスク要因として存在します。

 

直近のLIBOR金利は上昇傾向で、引き続き金融不安再燃に注意が必要です。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。日本市場は中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。

 

為替市場を分析すると、20231月より円安方向へ転換しています。今週は144円台から146円台が想定されます。

 

今週の米国では、雇用統計とFOMC議事録が最も注目されます。また、ISM製造業・サービス業PMI、工場受注、貿易統計が発表されます。米国以外では、インド、ロシア、韓国、カナダなどの製造業PMIや韓国、トルコ、メキシコのインフレ率も注目されます。さらに、オーストラリアの金利政策決定、カナダの雇用統計、中国のサービス業・製造業PMI、日本の日銀短観などが投資家の注目材料となります。

 

先週の日経平均は、想定レンジを上振れしました。上値は想定ラインを160円ほど上回り、下値は想定ラインを1020円ほど上回りました。

今週の日経平均の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド+2σ(現在34260円近辺)で、下値が25日線(現在32560円近辺)の間での動きが想定されます。

 

今週は雇用統計とFOMC議事録の結果などに影響される週となりそうです。ただ、米国市場はボラティリティーが低下しており、楽観的な市場環境が続きそうです。日本市場の月初は上昇しやすいというアノマリーもあり、強気相場が期待できそうです


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