日経平均の予想

Monday, May 26, 2025

[2025/05/26]今後の日経平均の見通し

[市況]

523日、NYDowNASDAQは下落しました。526日の日経平均先物は、前日比10円高で寄り付くと、午前中は20円安から320円高の間で上下し、午後は90円高から400円高と上昇幅を拡げて、結局、400円高で取引を終えました。日経平均の終値は371円高の37531円で、出来高は14.36億株でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を5日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱い状態です。

 

523日の米国市場では、トランプ大統領が、EUが設けている貿易障壁や米企業に対する訴訟を理由に、EUに対して50%の関税をかけると表明したことから、貿易交渉をめぐる先行き不透明感が改めて意識され、主力株を中心に売りが優勢となりました。エヌビディアの決算発表やメモリアルデーの祝日を控え、積極的な買いが手控えられたという面もありました。結局、NYDow4日続落し、NASDAQも反落しました。

526日の日本市場では、トランプ大統領とフォンデアライエン欧州委員長が電話協議をおこない、EUへの新たな関税の発動が延期されることになったと伝わり、安心感から買いが優勢となりました。日米の長期金利が低下し、株式の相対的な割高感が和らいだことも追い風となりました。午後には半導体関連株が一段高となり、指数を押し上げました。日経平均は続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の上にあり、9日線を上回りました。短期トレンドは黄信号から青信号に変りました。

総合乖離率は+3.9%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率は-0.7%とマイナス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素のうち1つがマイナスであり、中期トレンドには黄信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、25日線の上にありますが、9日線と200日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、25日線と200日線の上にありますが、9日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドは黄信号が点灯しています。中期トレンドにも黄信号が点灯しています

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-2.1ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が790円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、+1.3ポイントとプラスに転換し、日経平均が490円ほど割高であることを示しています

 

日経VI24.44と前日より上昇し、VIX22.29と前日より上昇しました。両指数ともに、投資家が不安心理を強めているとされる20を上回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態に転換しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-5.0、米国-0.0と日本が5.0ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.3、米国が+4.4)1.1ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.84ポイント(日経平均換算で55190円)割安となっています。

 

市場は現在、「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP速報値は前期比年率0.3%減で、市場予想の0.2%減を下回りました。一方、13月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

経済指標を見てみます。

4月の小売売上高、5月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、4月のISM非製造業景況指数、4月のISM製造業景況指数、4月の耐久財受注は市場予想を上回りました。一方、5月のミシガン大学消費者信頼感指数、5月のニューヨーク連銀製造業景況指数、4月の鉱工業生産指数、3月の製造業受注、4月の消費者物価指数、4月のシカゴ購買部協会景気指数、4月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です

 

米国の4月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比17.7万人増で、市場予想の13.8万人増を上回りました。また、失業率は4.2%で、前月の4.2%から横ばいでした。雇用は、景気面では強気材料ですが、利下げペースが鈍るという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

3月の新築住宅販売件数、4月の住宅市場指数、2月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を上回りました。一方、4月の中古住宅販売件数、4月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。2月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+4.5%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRBは、米経済は堅調であるとして利下げを急がない姿勢を示しており、年内の利下げ回数は2回との見通しを維持しています。ECBは、6会合連続で利下げを実施し、中銀預金金利を2.25%としました。日銀は、5月の金融政策決定会合でも0.5%の金利水準を維持しました。既に、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER15.50PBR1.40となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.1%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は-4.2%で、こちらは3か月前より6.8ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前週末のNYDowが下落したにもかかわらず上昇しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.1%となり、日経平均は60円の割安から770円の割高に転換しました。プレミアム値は、ここ一週間、-770円~+770円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.98ポイントから3.01ポイントに拡大しましたが、ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的にももみあいです。日経平均は、短期的には上昇トレンドで、中期的にはもみあいです。

 

526日の米国はメモリアルデーの祝日で、株式市場は休場です。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを50円ほど下回り、下値は想定ラインを340円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ+100円(現在37880円近辺)が上値の目安に、25日線+400円(現在36920円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、依然として20を上回る高水準にあります。一方、信用の売り圧力は、弱い状態です。日経平均は続伸しました。25日線の手前で反転したことから、目先は、ボリンジャーバンド+2σ(現在39039円)を目指す動きを期待してもよさそうです。



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Saturday, May 24, 2025

[2025/5/25]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

先週の米国市場では、長期債利回りの急上昇や関税を巡る先行き不透明感から、株価指数は週間では、下落しました。

週間変動率 NYダウ:-2.47%, NASDAQ:-2.47%, S&P500:-2.61%.

 

一方、中長期的なリスクとしてはウクライナ紛争の長期化懸念、エネルギー・コスト、金利上昇による金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、東アジア、中東の地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、2025年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が3.89ポイント割安となっています。割安の要因はS&P500PER22.1対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER15.3との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

日米市場が均衡するためには、次の条件が必要です。

現在の日経平均の価格に対して、2025年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに3.89ポイント拡大する。(日本が下方修正又は米国が上方修正される)。又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER38.0程度になる。又は、日経平均が92,070円程度となる。

結果的に、中長期的に日本市場は54,910円ほど割安です。

 

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、54,910円ほど魅力に欠けるとも言えます。先週、日本市場の弱さは、やや拡大しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2025GDP予測値(現在+3.3%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陰線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQの週足は陰線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。今週は、NYダウが200日線の上を維持できるか否かに注目。

  決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+9.1%となりました。3ヶ月前に比べて-0.1%ポイント悪化しています。利益伸び率は-4.2%となりました。3ヶ月前に比べて-11.2%ポイント悪化しています。

  米国の長期金利は上昇したものの、日米間の金利差は3.04から2.99と縮小して、ドル円は145円台から142円台の範囲で円高方向に動きました。ドル・インデックスは週間で-1.85%下落しました。

  OECDの日米の2025年の名目GDP伸び率は、日本が+3.3%で、米国は+4.4%と予想されていますので、この面では日本市場の方が1.1ポイント劣ります。

  5月第3週は買い越しで、5月第4週は買い越しだった可能性が高く、今週は買い越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①と③が弱気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に3.1ポイント(日経平均に勘算する1150円程度)割安です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に0.3ポイント(日経平均に勘算する50円程度)割高です。

 

日本市場はNYダウに対して強く、NASDAQに対して弱い状態に変わりました。米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 22.3 と上昇しました。 日経 VI は 週間で 24.2と上昇しました。米国市場と日本市場は疑心暗鬼状態です。

 

日経平均は、9日線の下にあり、25日線の上にあります。短期トレンドには"信号”が点灯しています。

日経平均は一目均衡表の雲の上にあります。総合乖離率は+1.2%となり、200日移動平均線乖離率は-1.7%となりました。1つの要因がマイナスですので、中期トレンドには"黄信号“が点灯しています。

                                                        

NYDowは、25日線日の上にありますが、9日線と200線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、25日線・200日線の上にありますが、9日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。

米国市場は、短期的には"信号”で、中期的には"信号”が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場をファンダメンタル面で見ると目先、景気後退懸念は増幅しています。また、ロシア・ウクライナ戦争によるインフレと金利上昇、EU圏のエネルギー不足と政治情勢悪化などによる景気後退、米中貿易摩擦、中国の不動産バブルの崩壊と信用収縮に伴う金融市場混乱、中東の地政学的リスク拡大などもリスク要因として存在します。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期上昇トレンドで、短期は上昇トレンドです。

日本市場は中期もみあいで、短期は上昇トレンドです。

 

為替市場を分析すると、20251月につけた156円をトップに円高方向に転換しています。今週は143円台から140円台が想定されます。

 

今週の米国市場では、EUとアップルを標的としたトランプ大統領の新たな関税攻勢によって、波乱含みの展開となりそうです。また、FRB高官のコメントやFOMC議事録、PCE価格指数、耐久財受注、貿易収支、第1四半期GDP成長率の改定値、エヌビデアの決算、S&P/ケース・シラー住宅価格指数などが注目されます。世界的には、フランスとドイツのインフレ統計、インドの第1四半期GDP、ドイツのGfK消費者信頼感指数、日本の鉱工業生産と小売売上高、消費者信頼感指数などが発表されます。

 

先週の日経平均は想定範囲内を下振れしました。上値は1100円下回り、下値は800円上回りました。

今週の日経平均の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド+2σ (現在39060円近辺)で、下値が25日線(現在36380円近辺)の間での動きが想定されます。

                       

今週の日経平均は、25日線の上を維持できるか否かが関心事となりそうです。


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Friday, May 23, 2025

[2025/05/23]今後の日経平均の見通し

[市況]

522日、NYDowは小幅下落し、NASDAQは上昇しました。523日の日経平均先物は、前日比50円高で寄り付くと、午前中は20円高から360円高の間で上下し、午後は250円高から90円高の間でもみあって、結局、170円高で取引を終えました。日経平均の終値は174円高の37160円で、出来高は15.78億株でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラスに転換しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態となりました。

空売り比率は、5日平均を4日ぶりに下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱まりました。

 

522日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことや、5月の購買担当者景気指数(PMI)速報値が製造業・サービス業の双方で改善されたことなどを受け、主力株に見直し買いが入りました。ただ、下院がトランプ減税の恒久化を含む減税法案を可決したことから、長期金利の先高観が意識され、取引終盤には急速に売りがかさみました。結局、NYDowは小幅に3日続落し、NASDAQ3営業日ぶりに反発しました。

523日の日本市場では、前日の米ハイテク株高を受けて半導体関連株に買いが向かい、指数を押し上げました。また、ゲーム関連や原子力発電関連など、個別に材料の出た銘柄が物色されました。米長期金利の上昇一服を受けて国内長期金利が低下し、株式の相対的な割高感が和らいだことも追い風となりました。ただ、日米財務相会談を前に持ち高調整の売りも出て、相場の上値を抑えました。日経平均は3日ぶりに反発しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の上にありますが、9日線の下にあります。短期トレンドには黄信号が点灯しています。

総合乖離率は+1.2%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率は-1.7%とマイナス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素のうち1つがマイナスであり、中期トレンドにも黄信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の上にあり、9日線を上回りました。

 

NYDowは、25日線の上にありますが、9日線と200日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、25日線と200日線の上にありますが、9日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドは黄信号が点灯しています。中期トレンドにも黄信号が点灯しています

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-4.1ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が1520円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、-0.4ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が150円ほど割安であることを示しています

 

日経VI24.23と前日より低下し、VIX20.10と前日より低下しました。両指数ともに、投資家が不安心理を強めているとされる20を上回っています。NYDowと比べて、日経平均は弱い状態ですが、前日比で弱さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-5.0、米国-0.0と日本が5.0ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.3、米国が+4.4)1.1ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.88ポイント(日経平均換算で54560円)割安となっています。

 

市場は現在、「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP速報値は前期比年率0.3%減で、市場予想の0.2%減を下回りました。一方、13月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

経済指標を見てみます。

4月の小売売上高、5月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、4月のISM非製造業景況指数、4月のISM製造業景況指数、4月の耐久財受注は市場予想を上回りました。一方、5月のミシガン大学消費者信頼感指数、5月のニューヨーク連銀製造業景況指数、4月の鉱工業生産指数、3月の製造業受注、4月の消費者物価指数、4月のシカゴ購買部協会景気指数、4月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です

 

米国の4月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比17.7万人増で、市場予想の13.8万人増を上回りました。また、失業率は4.2%で、前月の4.2%から横ばいでした。雇用は、景気面では強気材料ですが、利下げペースが鈍るという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

3月の新築住宅販売件数、4月の住宅市場指数、2月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を上回りました。一方、4月の中古住宅販売件数、4月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。2月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+4.5%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRBは、米経済は堅調であるとして利下げを急がない姿勢を示しており、年内の利下げ回数は2回との見通しを維持しています。ECBは、6会合連続で利下げを実施し、中銀預金金利を2.25%としました。日銀は、5月の金融政策決定会合でも0.5%の金利水準を維持しました。既に、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER15.34PBR1.40となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.1%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は-3.7%で、こちらは3か月前より6.9ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが下落したにもかかわらず上昇しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.2%で、日経平均の割安幅は250円から60円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-970円~-60円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.02ポイントから2.98ポイントに縮小しました。ドル円相場はもみあいました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的にももみあいです。日経平均も同様に、短期的にはもみあいで、中期的にももみあいです。

 

523日の米国市場では、4月の新築住宅販売件数などが注目されるでしょう。引き続き、貿易をめぐる米政権の動向や、長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを40円ほど下回り、下値は想定ラインを530円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ-200円(現在37520円近辺)が上値の目安に、25日線+300円(現在36680円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、依然として20を上回る高水準にあります。一方、信用の売り圧力は、弱い状態です。日経平均は反発しましたが、勢いは伴っていません。引き続き、上昇中の25日線(現在36378円)まで下落するかどうかが、目先の注目点です。



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Thursday, May 22, 2025

[2025/05/22]今後の日経平均の見通し

[市況]

521日、NYDowNASDAQは大幅下落しました。522日の日経平均先物は、前日比330円安で寄り付くと、午前中は430円安から150円安の間で上下し、午後は400円安から230円安の間でもみあって、結局、240円安で取引を終えました。日経平均の終値は313円安の36985円で、出来高は16.74億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナスに転換しました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態となりました。

空売り比率は、5日平均を3日連続で上回りましたが、個別銘柄への信用の売り圧力は、やや弱まりました。

 

521日の米国市場では、財務省が実施した20年債入札が低調となったことを受けて長期金利が急上昇し、株式相場の重石となりました。トランプ大統領の提唱する減税案をめぐって共和党内で不和が続いていることも警戒されました。また、米政権の関税政策が消費の落ち込みにつながるとの懸念から消費関連銘柄の一角が売られ、指数を下押ししました。NYDowNASDAQは続落しました。

522日の日本市場では、米長期金利の上昇を背景に前日の米株式相場が下落した流れが引き継がれ、半導体関連など主力株を中心に売りが優勢となりました。また、外国為替市場で円相場が強含んだことを受けて自動車株が売られ、指数の重石となりました。一方、中外製薬や第一三共など医薬品株は買われました。日経平均は続落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の上にありますが、9日線の下にあります。短期トレンドには黄信号が点灯しています。

総合乖離率は+0.1%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率は-2.2%とマイナス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素のうち1つがマイナスであり、中期トレンドにも黄信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の上にありますが、9日線を下回りました。

 

NYDowは、25日線の上にありますが、9日線と200日線を下回りました。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、25日線と200日線の上にありますが、9日線を下回りました。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。中期トレンドも青信号から黄信号に変わりました。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-4.4ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が1630円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、-0.9ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が330円ほど割安であることを示しています

 

日経VI25.38と前日より上昇し、VIX20.63と前日より上昇しました。両指数ともに、投資家が不安心理を強めているとされる20を依然として上回っています。NYDowと比べて、日経平均は弱い状態ですが、前日比で弱さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-4.7、米国+0.1と日本が4.8ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.3、米国が+4.4)1.1ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.68ポイント(日経平均換算で52310円)割安となっています。

 

市場は現在、「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP速報値は前期比年率0.3%減で、市場予想の0.2%減を下回りました。一方、13月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

経済指標を見てみます。

4月の小売売上高、5月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、4月のISM非製造業景況指数、4月のISM製造業景況指数、4月の耐久財受注は市場予想を上回りました。一方、5月のミシガン大学消費者信頼感指数、5月のニューヨーク連銀製造業景況指数、4月の鉱工業生産指数、3月の製造業受注、4月の消費者物価指数、4月のシカゴ購買部協会景気指数、4月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です

 

米国の4月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比17.7万人増で、市場予想の13.8万人増を上回りました。また、失業率は4.2%で、前月の4.2%から横ばいでした。雇用は、景気面では強気材料ですが、利下げペースが鈍るという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

3月の新築住宅販売件数、4月の住宅市場指数、2月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を上回りました。一方、4月の住宅着工件数、4月の中古住宅販売件数は市場予想を下回りました。2月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+4.5%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRBは、米経済は堅調であるとして利下げを急がない姿勢を示しており、年内の利下げ回数は2回との見通しを維持しています。ECBは、6会合連続で利下げを実施し、中銀預金金利を2.25%としました。日銀は、5月の金融政策決定会合でも0.5%の金利水準を維持しました。既に、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER15.93PBR1.39となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.7%となり、これは3か月前より0.4ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は-7.8%で、こちらは3か月前より6.9ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの下落と連動して下げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.7%で、日経平均の割安幅は770円から250円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-970円~-250円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.01ポイントから3.02ポイントに拡大しましたが、ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的にももみあいです。日経平均も同様に、短期的にはもみあいで、中期的にももみあいです。

 

522日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数や4月の中古住宅販売件数のほか、ラルフローレン、アナログ・デバイセズ、オートデスク、インチュイットなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、貿易をめぐる米政権の動向や、長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、ほぼ想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを550円ほど下回り、下値は想定ラインとほぼ一致しました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ-300円(現在37350円近辺)が上値の目安に、25日線+200円(現在36460円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、依然として20を上回る高水準にあります。一方、信用の売り圧力は、やや弱まりました。日経平均は続落しました。引き続き、上昇中の25日線(現在36263円)まで下落するかどうかが、目先の注目点です。



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Wednesday, May 21, 2025

[2025/05/21]今後の日経平均の見通し

[市況]

520日、NYDowNASDAQは下落しました。521日の日経平均先物は、前日比70円高で寄り付くと、午前中は140円高から100円安と下落に転じ、午後は50円安から270円安と下落幅を拡げて、結局、270円安で取引を終えました。日経平均の終値は230円安の37298円で、出来高は41.96億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナスに転換しました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態となりました。

空売り比率は、5日平均を2日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、強まりました。

 

520日の米国市場では、短期的な過熱感が意識され、主力株に持ち高調整の売りや利益確定の売りが広がりました。長期金利が上昇し、株式の相対的な割高感が強まったことも重石となりました。また、トランプ大統領が提唱する大型減税をめぐって共和党がまとまれずにいる、と伝わったことも、投資家心理の悪化につながりました。結局、NYDow4営業日ぶりに反落し、NASDAQ3営業日ぶりに反落しました。

521日の日本市場では、米国株と比べた日本株の相対的な出遅れ感に着目した買いが先行しましたが、日米財務相会談を前に様子見ムードも強く、買い一巡後は持ち高調整の売りが優勢となりました。外国為替市場で円高ドル安が進行したことも重石となりました。日経平均は反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の上にありますが、9日線の下にあります。短期トレンドには黄信号が点灯しています。

総合乖離率は+2.8%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率は-1.4%とマイナス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素のうち1つがマイナスであり、中期トレンドにも黄信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-5.1ポイントとマイナス幅をやや拡げ、日経平均が1900円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、-2.0ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が750円ほど割安であることを示しています

 

日経VI23.65と前日より低下し、VIX18.09と前日より低下しました。日経VIは、投資家が不安心理を強めているとされる20を依然として上回っています。NYDowと比べて、日経平均は弱い状態であり、前日比で弱さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-5.1、米国-0.0と日本が5.1ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.3、米国が+4.4)1.1ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.94ポイント(日経平均換算で56350円)割安となっています。

 

市場は現在、「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP速報値は前期比年率0.3%減で、市場予想の0.2%減を下回りました。一方、13月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

経済指標を見てみます。

4月の小売売上高、5月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、4月のISM非製造業景況指数、4月のISM製造業景況指数、4月の耐久財受注は市場予想を上回りました。一方、5月のミシガン大学消費者信頼感指数、5月のニューヨーク連銀製造業景況指数、4月の鉱工業生産指数、3月の製造業受注、4月の消費者物価指数、4月のシカゴ購買部協会景気指数、4月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です

 

米国の4月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比17.7万人増で、市場予想の13.8万人増を上回りました。また、失業率は4.2%で、前月の4.2%から横ばいでした。雇用は、景気面では強気材料ですが、利下げペースが鈍るという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

3月の新築住宅販売件数、4月の住宅市場指数、2月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を上回りました。一方、4月の住宅着工件数、4月の中古住宅販売件数は市場予想を下回りました。2月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+4.5%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRBは、米経済は堅調であるとして利下げを急がない姿勢を示しており、年内の利下げ回数は2回との見通しを維持しています。ECBは、6会合連続で利下げを実施し、中銀預金金利を2.25%としました。日銀は、5月の金融政策決定会合でも0.5%の金利水準を維持しました。既に、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER15.26PBR1.39となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.1%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は-2.3%で、こちらは3か月前より6.5ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの下落と連動して下げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-2.1%で、日経平均は770円ほど割安となっています。プレミアム値は、ここ一週間、-970円~-230円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.95ポイントから3.01ポイントに拡大しましたが、ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。日経平均は、短期的にはもみあいで、中期的にももみあいです。

 

521日の米国市場では、重要な経済指標の発表は予定されていません。シスコ・システムズなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、貿易をめぐる米政権の動向や、長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを230円ほど下回り、下値は想定ラインを160円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ円(現在37590円近辺)が上値の目安に、25日線+600円(現在36740円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、依然として20を上回る高水準にあります。また、信用の売り圧力は強まりました。日経平均は反落しました。上昇中の25日線(現在36143円)まで下落するかどうかが、目先の注目点です。



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