日経平均の予想

Wednesday, November 16, 2022

[2022/11/17]今後の日経平均の見通し

[市況]

1116日、NYDowNASDAQは下落しました。1117日の日経平均先物は、前日比130円安で寄り付くと、午前中は150円安から20円安の間で上下し、午後は130円安から80円安の間でもみあって、結局、60円安で取引を終了しました。日経平均の終値は97円安の27930円で、出来高は10.69億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

一方、空売り比率は5日平均を4日ぶりに上回りましたが、個別銘柄への信用の売り圧力は、やや弱い状態です。

 

1116日の米国市場では、売りが優勢となりました。小売り大手のターゲットが低調な業績見通しを発表したことから、消費減速への懸念が強まり、関連株に売りが波及しました。ただ、業績が景気の影響を受けにくいディフェンシブ株は買われ、相場の下値を支えました。また、10月の小売売上高が市場予想を上回ったことも好感されました。一方、半導体関連をはじめ、ハイテク株は売られました。NYDowNASDAQは反落しました。

1117日の日本市場では、前日の米ハイテク株安を受け、半導体関連株を中心に、運用リスク回避の売りが優勢となりました。ハンセンテック指数の下落も重石となりました。一方、経済再開の恩恵を受ける銘柄をはじめ、内需株は買われ、相場を支えました。材料難から午後は膠着した展開となりました。日経平均は反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+5.8%と前日よりプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+2.9%と前日よりプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の下にありますが、9日線と25日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、200日線の下にありますが、9日線と25日線の上にあります。一目均衡表では雲の中にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、+10.6ポイントと前日よりプラス幅を拡げ、日経平均が2960円ほど割高であることを示しています。一方、NYDowとの差は、-0.5ポイントと前日よりマイナス幅を拡げ、日経平均が140円ほど割安であることを示しています

 

日経VI18.53と前日より低下し、VIX24.11と前日より低下しました。日米市場のボラティリティーの差は拡大しましたが、NYDowと比較して、日経平均の弱さはやや拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-7.7、米国-1.9と日本が5.8ポイント割安ですが、OECD2023年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.5、米国が+4.9)1.4ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.43ポイント(日経平均換算で35160円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の79月期のGDP速報値は前期比年率2.6%増で、市場予想の2.4%増を上回りました。また、79月期の米企業の決算は、ハイテク株の下方修正が目立ちます。

 

経済指標を見てみます。

10月の小売売上高、11月のニューヨーク連銀製造業景況指数、10月のISM製造業景況指数は市場予想を上回りました。また、9月の製造業受注、9月の耐久財受注は市場予想と一致しました。一方、10月の鉱工業生産指数、11月のミシガン大学消費者信頼感指数、10月の消費者物価指数、10月のISM非製造業景況指数、10月のシカゴ購買部協会景気指数、10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、10月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが落ち着くという面では強気材料です

 

米国の10月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比26.1万人増で、市場予想の20.5万人増を上回りました。一方、失業率は3.7%で、先月の3.5%から悪化しました。雇用は、景気面ではやや強気材料ですが、利上げペースが上がるという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

9月の新築住宅販売件数数、9月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、11月の住宅市場指数、9月の中古住宅販売仮契約指数、9月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。8月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+13.1%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが落ち着くという面では強気材料です

 

新型コロナウイルス騒動による景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2022年末まで利上げを継続すると予想されています。また、量的引き締めも加速しています。ECBは、9月に0.75%の大幅利上げを実施し、量的引き締めの検討を開始しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では1111 4.6061% 1114 4.6438% 1115 4.6497%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20221110日に記録した4.6497%がここ5年間の最高金利です。市場金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER12.57PBR1.15となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.1%となり、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+7.1%で、こちらは3か月前より2.7ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの下落と連動して下げました。結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.2%となり、日経平均の割高幅は510円から560円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、+110円から+560円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.58ポイントから3.46ポイントに縮小しました。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。ドイツ銀行をはじめとする欧州の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。中国最大の不動産企業である恒大集団の破綻が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBは量的緩和政策を終了し、量的引き締めの検討を開始しています

 

1117日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数、10月の住宅着工件数、11月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、英政府による財政計画発表のほか、アプライド・マテリアルズ、ギャップ、メーシーズなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向も株式市場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを300円ほど下回り、下値は想定ラインを240円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ-100円(現在28230円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-300円(現在27580円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

空売り比率は5日平均を4日ぶりに上回りました。一方、日経VI20を下回っており、不安心理がない状態です。日経平均は反落しましたが、信用の売り圧力は弱い状態が続いており、下がりにくい状態が続きそうです。



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Tuesday, November 15, 2022

[2022/11/16]今後の日経平均の見通し

[市況]

1115日、NYDowNASDAQは上昇しました。1116日の日経平均先物は、前日比70円安で寄り付くと、午前中は30円安から300円安の間で上下し、午後は80円安から40円高の間でもみあって、結局、10円高で取引を終了しました。日経平均の終値は38円高の28028円で、出来高は12.25億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

一方、空売り比率は5日平均を3日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、かなり弱い状態です。

 

1115日の米国市場では、10月の生産者物価指数(PPI)が市場予想を下回ったことから、インフレのピークアウト観測が改めて意識され、買いが優勢となりました。長期金利が低下したことも支えとなりました。ただ、短期的な過熱感も意識されやすく、買い一巡後は上値の重い展開が続きました。NYDowNASDAQは反発しました。

1116日の日本市場では、NATO加盟国であるポーランドにミサイルが着弾し死者が出たとの報道が投資家心理を悪化させ、幅広い銘柄に売りが出ました。ただ、「ロシアから発射された可能性は低い」との観測が伝わると、急速に買い戻される展開となりました。日経平均が28000円を上回ると、上値が重くなりました。日経平均は続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+7.1%と前日よりプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+3.2%と前日よりプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の下にありますが、9日線と25日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、200日線の下にありますが、9日線と25日線の上にあります。一目均衡表では雲の中にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、+9.6ポイントと前日よりプラス幅を縮め、日経平均が2690円ほど割高であることを示しています。一方、NYDowとの差は、-0.3ポイントと前日よりマイナス幅を拡げ、日経平均が80円ほど割安であることを示しています

 

日経VI19.19と前日より上昇し、VIX24.54と前日より上昇しました。日米市場のボラティリティーの差は拡大しましたが、NYDowと比較して、日経平均の弱さはやや拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-7.7、米国-1.8と日本が5.9ポイント割安ですが、OECD2023年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.5、米国が+4.9)1.4ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.51ポイント(日経平均換算で37140円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の79月期のGDP速報値は前期比年率2.6%増で、市場予想の2.4%増を上回りました。また、79月期の米企業の決算は、ハイテク株の下方修正が目立ちます。

 

経済指標を見てみます。

11月のニューヨーク連銀製造業景況指数、10月のISM製造業景況指数、9月の鉱工業生産指数は市場予想を上回りました。また、9月の製造業受注、9月の耐久財受注は市場予想と一致しました。一方、11月のミシガン大学消費者信頼感指数、10月の消費者物価指数、10月のISM非製造業景況指数、10月のシカゴ購買部協会景気指数、10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、10月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、9月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが落ち着くという面では強気材料です

 

米国の10月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比26.1万人増で、市場予想の20.5万人増を上回りました。一方、失業率は3.7%で、先月の3.5%から悪化しました。雇用は、景気面ではやや強気材料ですが、利上げペースが上がるという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

9月の新築住宅販売件数数、9月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、9月の中古住宅販売仮契約指数、9月の住宅着工件数、10月の住宅市場指数は市場予想を下回りました。8月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+13.1%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが落ち着くという面では強気材料です

 

新型コロナウイルス騒動による景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2022年末まで利上げを継続すると予想されています。また、量的引き締めも加速しています。ECBは、9月に0.75%の大幅利上げを実施し、量的引き締めの検討を開始しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では1110 4.6497% 1111 4.6061% 1114 4.6438%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20221110日に記録した4.6497%がここ5年間の最高金利です。市場金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER12.64PBR1.15となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.1%となり、これは3か月前と同水準です。また、今期予想利益の伸率は+7.0%で、こちらは3か月前より2.7ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と連動して上げました。結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.0%となり、日経平均の割高幅は380円から510円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-630円から+510円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.64ポイントから3.58ポイントに縮小しました。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。ドイツ銀行をはじめとする欧州の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。中国最大の不動産企業である恒大集団の破綻が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBは量的緩和政策を終了し、量的引き締めの検討を開始しています

 

1116日の米国市場では、10月の小売売上高や、10月の鉱工業生産指数、11月の住宅市場指数のほか、ロウズ、ターゲット、エヌビディアなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向も株式市場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを160円ほど下回り、下値は想定ラインとほぼ一致しました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ(現在28330円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-200円(現在27640円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

空売り比率は5日平均を3日連続で下回りました。また、日経VIは、不安心理が高まっているとされる20を下回っています。信用の売り圧力は弱い状態が続いており、日経平均は、きょうも比較的しっかりした動きでした。上昇トレンドはまだ続くと考えられます。



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Monday, November 14, 2022

[2022/11/15]今後の日経平均の見通し

[市況]

1114日、NYDowNASDAQは下落しました。1115日の日経平均先物は、前日比30円高で寄付くと、午前中は70円安から40円高の間で上下し、午後は10円高から80円高の間でもみあって、結局、70円高で取引を終了しました。日経平均の終値は26円高の27990円で、出来高は12.11億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、やや「買い」が有利の状態です。

一方、空売り比率は5日平均を2日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、かなり弱い状態です。

 

1114日の米国市場では、直近の2営業日で大幅に上昇した反動で、目先の利益を確定する売りが優勢となりました。ブレイナードFRB副議長のハト派的な発言が株買いを誘う場面もありましたが、勢いは続きませんでした。決算発表を間近に控えた小売りのウォルマートやホームセンターのホーム・デポが大きく下げ、相場の重石となりました。NYDowNASDAQ3営業日ぶりに反落しました。

1115日の日本市場では、前日の米株式相場の下落を受けて売りが先行しました。ただ、米利上げペースが緩まるとの期待は根強く、相場は底堅く推移しました。中国当局が感染症対策を緩和するとの報道を受けて非鉄や鉄鋼など素材株が買われたほか、前日に決算を発表した大手金融株も買われ、相場を支えました。結局、日経平均は小幅に反発しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+7.0%と前日よりプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+3.1%と前日よりプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の下にありますが、9日線と25日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、200日線の下にありますが、9日線と25日線の上にあります。一目均衡表では雲の中にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、+11.0ポイントと前日よりプラス幅を拡げ、日経平均が3080円ほど割高であることを示しています。一方、NYDowとの差は、-0.2ポイントと前日よりマイナス幅を縮め、日経平均が60円ほど割安であることを示しています

 

日経VI18.87と前日より低下し、VIX23.73と前日より上昇しました。日米市場のボラティリティーの差は拡大し、NYDowと比較して、日経平均の弱さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-7.8、米国-1.8と日本が6.0ポイント割安ですが、OECD2023年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.5、米国が+4.9)1.4ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.66ポイント(日経平均換算で38980円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の79月期のGDP速報値は前期比年率2.6%増で、市場予想の2.4%増を上回りました。また、79月期の米企業の決算は、ハイテク株の下方修正が目立ちます。

 

経済指標を見てみます。

10月のISM製造業景況指数、9月の鉱工業生産指数は市場予想を上回りました。また、9月の製造業受注、9月の耐久財受注は市場予想と一致しました。一方、11月のミシガン大学消費者信頼感指数、10月の消費者物価指数、10月のISM非製造業景況指数、10月のシカゴ購買部協会景気指数、10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、10月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、10月のニューヨーク連銀製造業景況指数、9月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は48負で、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが落ち着くという面では強気材料です

 

米国の10月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比26.1万人増で、市場予想の20.5万人増を上回りました。一方、失業率は3.7%で、先月の3.5%から悪化しました。雇用は、景気面ではやや強気材料ですが、利上げペースが上がるという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

9月の新築住宅販売件数数、9月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、9月の中古住宅販売仮契約指数、9月の住宅着工件数、10月の住宅市場指数は市場予想を下回りました。8月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+13.1%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが落ち着くという面では強気材料です

 

新型コロナウイルス騒動による景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2022年末まで利上げを継続すると予想されています。また、量的引き締めも加速しています。ECBは、9月に0.75%の大幅利上げを実施し、量的引き締めの検討を開始しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では119 4.6300% 1110 4.6497% 1111 4.6061%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20221110日に記録した4.6497%がここ5年間の最高金利です。市場金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER12.50PBR1.14となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.1%となり、これは3か月前と同水準です。また、今期予想利益の伸率は+8.1%で、こちらは3か月前より4.1ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが下落したにもかかわらず上昇しました。結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.5%となり、日経平均の割高幅は250円から380円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-990円から+380円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.65ポイントから3.64ポイントに縮小しましたが、ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。ドイツ銀行をはじめとする欧州の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。中国最大の不動産企業である恒大集団の破綻が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBは量的緩和政策を終了し、量的引き締めの検討を開始しています

 

1115日の米国市場では、10月の生産者物価指数や11月のニューヨーク連銀製造業景況指数のほか、ホーム・デポやウォルマートなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向も株式市場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを250円ほど下回り、下値は想定ラインを210円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ-100円(現在28190円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-100円(現在27690円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

空売り比率は5日平均を2日連続で下回りました。また、日経VIは、不安心理が高まっているとされる20を下回っています。信用の売り圧力は引き続き低下傾向にあり、日経平均は、比較的しっかりした動きでした。目先、上昇トレンドはまだ続くと期待してよさそうです。



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Sunday, November 13, 2022

[2022/11/14]今後の日経平均の見通し

[市況]

1111日、NYDowNASDAQは上昇しました。1114日の日経平均先物は、前日比170円安で寄付くと、午前中は50円安から240円安と下落幅を拡げ、午後は210円安から330円安と下落幅を拡げて、結局、310円安で取引を終了しました。日経平均の終値は300円安の27963円で、出来高は14.60億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

一方、空売り比率は5日平均を4日ぶりに下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、かなり弱まりました。

 

1111日の米国市場では、前日の急激な株高の反動で、利益確定の売りが先行しました。しかし、利上げペースが減速するとの楽観的な観測は根強く、次第に景気敏感株やハイテク株を中心に買いが入り、午後には買いが優勢となりました。中国当局が感染症対策を一部緩和すると発表したことも、投資家心理の支えとなりました。NYDowNASDAQは続伸しました。

1114日の日本市場では、前週末の大幅な株高の反動で、短期的な過熱感を意識した利益確定の売りが優勢となりました。わけても、日経平均への寄与度の高いソフトバンクグループが急落し、相場全体の重石となりました。外国為替市場で円相場が円高ドル安傾向にあることも、輸出関連株への売りにつながりました。日経平均は反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+6.8%と前週末よりプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+3.0%と前週末よりプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の下にありますが、9日線と25日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、200日線の下にありますが、9日線と25日線の上にあります。一目均衡表では雲の中に入りました。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、+9.9ポイントと前週末よりプラス幅を縮め、日経平均が2770円ほど割高であることを示しています。一方、NYDowとの差は、-0.9ポイントとマイナスに転換し、日経平均が250円ほど割安であることを示しています

 

日経VI19.92と前日より低下し、VIX22.52と前日より低下しました。日経VIは、不安心理が高まっているとみなされる20を下回りました。日米市場のボラティリティーの差は縮小しました。NYDowと比較して、日経平均は弱い状態となりました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-7.7、米国-1.8と日本が5.9ポイント割安ですが、OECD2023年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.5、米国が+4.9)1.4ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.61ポイント(日経平均換算で38700円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の79月期のGDP速報値は前期比年率2.6%増で、市場予想の2.4%増を上回りました。また、79月期の米企業の決算は、ハイテク株の下方修正が目立ちます。

 

経済指標を見てみます。

10月のISM製造業景況指数、9月の鉱工業生産指数、10月のミシガン大学消費者信頼感指数は市場予想を上回りました。また、9月の製造業受注、9月の耐久財受注は市場予想と一致しました。一方、11月のミシガン大学消費者信頼感指数、10月の消費者物価指数、10月のISM非製造業景況指数、10月のシカゴ購買部協会景気指数、10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、10月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、10月のニューヨーク連銀製造業景況指数、9月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は48負で、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが落ち着くという面では強気材料です

 

米国の10月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比26.1万人増で、市場予想の20.5万人増を上回りました。一方、失業率は3.7%で、先月の3.5%から悪化しました。雇用は、景気面ではやや強気材料ですが、利上げペースが上がるという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

9月の新築住宅販売件数数、9月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、9月の中古住宅販売仮契約指数、9月の住宅着工件数、10月の住宅市場指数は市場予想を下回りました。8月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+13.1%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが落ち着くという面では強気材料です

 

新型コロナウイルス騒動による景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2022年末まで利上げを継続すると予想されています。また、量的引き締めも加速しています。ECBは、9月に0.75%の大幅利上げを実施し、量的引き締めの検討を開始しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では119 4.6300% 1110 4.6497% 1111 4.6061%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20221110日に記録した4.6497%がここ5年間の最高金利です。市場金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER12.58PBR1.16となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.2%となり、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+6.9%で、こちらは3か月前より3.0ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前週末のNYDowが上昇したにもかかわらず下落しました。結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.0%となり、日経平均の割高幅は110円から250円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-990円から+250円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.58ポイントから3.65ポイントに拡大しましたが、ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。ドイツ銀行をはじめとする欧州の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。中国最大の不動産企業である恒大集団の破綻が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBは量的緩和政策を終了し、量的引き締めの検討を開始しています

 

1114日の米国市場では、重要な経済指標の発表は予定されていません。個別の材料が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向も株式市場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを210円ほど下回り、下値は想定ラインを30円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ(現在28220円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-100円(現在27640円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

空売り比率は5日平均を4日ぶりに下回りました。また、日経VIは、不安心理が高まっているとされる20を下回りました。日経平均は反落しましたが、信用の売り圧力は改善されており、上昇トレンドは続くと期待してよさそうです。



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Saturday, November 12, 2022

[2022/11/13]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタルの現状認識]

先週の米国市場では、10月の米消費者物価指数の伸びが市場予想を下回ったことで、インフレのピークアウトが意識され、FRBが利上げを緩めるとの見方が広がり、株価指数は週間では上昇しました。

週間変動率 NYダウ:+4.15% NASAQ:+8.10% S&P500:+5.90%.

 

一方、中長期的なリスクとしてはウクライナ紛争の長期化懸念、エネルギー・コスト、サプライチェーン混乱の長期化による世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、東アジア、中東の地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、改定された2023年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が4.38ポイント割安となっています。割安の要因はS&P500PER17.7に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER12.9との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

これは、現在の日経平均の価格に対して、2022年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに4.65ポイント拡大するか(日本が下方修正又は米国が上方修正される)、又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER29.4程度になるか、又は、日経平均が64620円程度となると、日米市場が均衡すると解釈できますので、中長期的に日本市場は36360円ほど割安です。

 

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、36360円分魅力に欠けるとも言えます。先週、日本市場の弱さは縮小しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2023GDP予測値(現在+3.5%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQの週足は陽線となりました。日足は200日線の下に在り、一目均衡表の雲の中に在ります。今週は、NASDAQ200日線を上回れるかか否かに注目したいと思います。

  四半期決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は9.2%となりました。3ヶ月前に比べて0.1ポイント改善しています。また、利益伸び率は+6.9%3ヶ月前に比べて2.4%ポイント改善しています。

  米国の長期金利は低下し、日米間の金利差は3.92から3.58と縮小して、ドル円は147円から138円の範囲で円高方向に動きました。ドル・インデックスは週間で-3.95%下落しました。

  OECDの日米の2023年の名目GDP伸び率は、日本が+3.54%で、米国は+4.88%と予想されていますので、この面では日本市場の方が1.34ポイント劣ります。

  111週は買い越しでした。112週は買い越しだった可能性が高く、今週は買い越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①と⑤が強気材料で、③が弱気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に11.0ポイント(日経平均に勘算すると3110円程度)割高です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に0.2ポイント(日経平均に勘算する60円程度)割高です。

 

週間では米国市場に対する日本市場の強さは減少しました。米国市場のボラティリティーを示す、VIX低下し、22.5投資家の不安心理示す25を下回っています。日経VI20.3に低下。

 

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには"信号”が点灯しています。

日経平均は、一目均衡表の雲の上に在ります。総合乖離率は-0.5%となり先週と比較しマイナス幅が縮小しました。 200日移動平均線との乖離率は+10.2%で、プラス幅が拡大しました。3つの要素がプラスですので、中期トレンドには、"青信号"が点灯しています。

 

米国市場では、NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQは、9日線・25日線の上にありますが、200日線の下にあります。一目均衡表の雲の中に在ります。

短期的には青信号で、中期的には黄信号が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場をファンダメンタル面で見ると新型コロナウイルス感染拡大に伴う世界経済減速懸念は後退しているものの、ロシア・ウクライナ戦争によるインフレと金利上昇とEU圏のエネルギー不足と政治情勢悪化などによる景気後退、米中貿易摩擦、中国の不動産バブルの崩壊と信用収縮に伴う金融市場混乱、中東や東アジアの地政学的リスクなどがリスク要因として存在します。

 

直近のLIBOR金利は上昇傾向で、引き続き金融不安再燃に注意が必要です。

一方、好材料としては日銀による金融緩和政策の維持が挙げられます

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期もみあいで、短期は上昇トレンドです。日本市場は中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。

 

為替市場を分析すると、2021年初頭から円安トレンドが続いていましたが、11月より円高方向へ転換しました。今週は137円台から140円台が想定されます。

 

今週、米国では、小売売上高、生産者物価、住宅データなどが最も重要な経済指標として発表される予定です。投資家は、大手小売企業の業績報告や、大手取引所であるFTXが破産を申請した後の暗号市場の状況にも注目することになります。その他、日本、英国、カナダのインフレ率、英国の予算案も注目されます。また、ドイツの景況感、日本の第3四半期GDP成長率、中国の鉱工業生産、小売売上高に関するデータも発表されます。

 

先週の日経平均は、想定レンジ内を上振れしました。上値は想定ラインを180円ほど上回り、下値は想定ラインを190円ほど上回りました。今週の日経平均の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド+3σ(現在28610円近辺)で、下値がボリンジャーバンド+1σ(現在26770円近辺)の間での動きが想定されます。

 

先週の米国のボラティリティーは週間で低下して、株価指数は大幅に上昇しました。今週の日経平均は上昇中のボリンジャーバンド+2σを挟んだ動となりそうです。


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