日経平均の予想

Wednesday, November 06, 2013

[2013/11/07]今後の日経平均の見通し

[市況]
6
日のNYDowは上昇し、NASDAQは下落しました。7日の日経平均先物は、前日比10円高で寄り付き、午前中は40円高から110円安の範囲で下げ幅を拡げる動きでした。午後は130円安まで下げ幅を拡げる場面があり、結局100円安で取引を終わりました。日経平均の終値は108円安の14228円で、出来高は22.54億株と低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は370万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、やや「売り」が有利な状況です。
6
日の米国市場では、欧州市場が上昇し、買いが先行しました。金融緩和政策が長期化するとの期待も根強く、特段の材料はなかったものの、買いが優勢でした。ただ、アップルなどが下げたNasdaqは下落しました。
7日の日本市場では、NYDowが最高値を更新したことなどを受けて買いが先行したものの、為替の円高ぎみの推移やアジア市場の冴えない動きから、後場は先物主導で下げ基調となりました。

[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、9日線を下回りました。短期トレンドは青信号から赤信号に変わりました。総合乖離率は+6.3%でプラス幅が拡大しました。200日線との乖離率は+6.3%でプラス幅が縮小しました。日経平均は一目均衡表の雲の中に入りました。2つの要素がプラスですので、中期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。
また、ドル・ベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は200日線の上に在りますが、25日線、9日線の下に在ります。
NYDowは、200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。
NASDAQは、200日線、25日線の上に在りますが、9日線を下回りました。一目均衡表では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。中期トレンドは青信号が点灯しています。
日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、0.7ポイント割安幅が拡がり、日本市場が6.4ポイント割安(弱い動き)となりました。

[
ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECD2014年予想実質GDP伸び率の日米差(-1.4ポイント)と金利差、予想PERを考慮した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が米国市場に比べ 0.43イント割安です
市場は現在、「アベノミクスによる日本経済のデフレ脱却の可能性」、「世界の景気と金・穀物・原油価格の動き」、「米国の景気、雇用状況、住宅市況と金融緩和縮小の時期」、「欧州の債務問題による金融不安の再燃」、「新興国市場の減速懸念」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。
米国の4-6月期のGDP確報値は2.5%で、改定値の2.5%と変わりませんでした。7-9月期の米主要企業の決算発表内容はまちまちな内容です。
経済指標では、10月のISM非製造業景況指数、10月のISM製造業景況指数、10月のシカゴ購買部協会景気指数、9月の鉱工業生産指数、9月の耐久財受注、10月のフィラデルフィア連銀製造業景況感指数は市場予想を上回りましたが9月の製造業受注、10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、9月の小売売上高、10月のニューヨーク連銀景気指数、10月のミシガン大学消費者信頼感指数は予想以下でした。
9月の雇用統計は就業者数が前月比14.8万人増で、市場予測の18万人増を下回りましたが、失業率は先月の7.3%から7.2%に改善しました。
一方、住宅関連では、9月の住宅着工件数、8月の新築住宅販売件数は予想以上でしたが、9月の中古住宅販売仮契約指数、9月の中古住宅販売、10月の住宅市場指数は予想以下でした。8月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は前月比で0.9%上昇し、市場予想の0.6%上昇を上回りました。19ヶ月連続の上昇となり改善傾向が続いています。
景気、雇用と住宅関連は回復しつつあり、短期低金利政策は当面継続されるものの、量的緩和の年内縮小の可能性が表明されたことが、長期金利の上昇を生み、新興市場や金など商品市場下落の主な原因となっています。また、中国のPMIとユーロ圏PMIが低迷しており、世界経済の先行き不透明感も残っています。
ギリシャ、ポルトガル、イタリア、スペインなど欧州各国の財政赤字による国債の金利上昇は一服しているものの金融システム不安再燃への懸念を残しています。また、G20での2013年に財政赤字半減との目標は2016年まで棚上げされましたが、需要不足からの世界景気の後退リスクが背景に有り、先進国の財政赤字に対する根本的な解決にはかなり時間が掛かりそうです。長期金利への影響や金融機関の不良資産の増加と投資家のリスク許容度の低下が、今後も懸念されます。このような環境の下で、FRB12年先のインフレ見通し2.5%を上回らない限り、失業率が6.5%以下になるまで短期金利を超低金利で維持するとしていますが、量的緩和の縮小の可能性を表明しました。ECBは無制限の国債買い入れを発表し、日銀は1月に2%のインフレ目標設定と2014年から毎月13兆円の金融資産を無制限に買い入れることを決めていますで、ドルが独歩高となり易い環境となっています。
金融不安の気配を知る上で、金融機関間の取引金利の推移に留意することが必要です。ちなみに、指標となるLIBORドル3ヶ月物金利のここ3日の推移は、1101 0.2378% 1104 0.2381% 1105 0.2377%となっています。過去19ヶ月は低下傾向です。最近10ヶ月も緩やかに低下傾向です。2010年のギリシャ財政危機直前の20110503日の0.346%を下回っていますので、金融システム危機懸念は後退していることを示しています。ここ2年の最高金利は201215日の0.5825%でした。
一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER15.5PBR1.36となっています。ROE8.7%と日本企業の今期業績は改善傾向です。

[
今後の見通し]
日経平均は、NYDowの上昇にも拘らず下げました。その結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-3.8%となり、日経平均は550円の割安で、割安幅は拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-580円 ~-200円の間で推移しています。日本市場は、短期的にはドル・ベースでは米国市場に比べ、弱い動きが続いていますが、今日は弱い動が加速しました。
一方、日本市場を中長期的に米国市場と比較すると、テクニカルには割安で、ファンダメンタルにも割安です。
日経平均は、ここからも、米国市場をにらみながら、為替の動向が鍵となりそうです。為替面では日米金利差の推移が引き続き重要ですが、今日の長期金利差は2.06とやや縮小し、ドル円は、やや円高方向に動きました。直近の米国長期金利は低下し、円高圧力が強まりました。
テクニカルには、米国市場は、中期上昇トレンドで、短期はもみ合いです。一方、日経平均は中期もみ合いで、短期は下降トレンドです。
ファンダメンタル面では、米金融緩和縮小は市場と新興国経済にどの程度影響するか、新たな金融危機を誘発するか、世界の景気は拡大か後退かが、今後もテーマとなりそうです。
目先の状況を分析すると、米国の金融緩和縮小懸念で下落した新興国市場は戻り歩調です。LIBOR銀行間金利は昨年年初から低下傾向です。これは、不良債権問題への懸念は後退し、金融不安は当面回避されていることを示しています。ただ、上海銀行間取引金利が目先上昇傾向で、中国のシャドーバンキング問題に注意が必要です。一方、世界景気の減速懸念も完全には払拭出来ていない中、7-9月期の米国企業決算内容はまちまちです。米国の雇用状況は改善傾向ながら勢いは今一つで、直近の経済指標、住宅指標はまちまちです。FRBは米景気を改善傾向と判断し、量的緩和の年内縮小の可能性を一旦表明しましたが、結局9,10月のFOMCでは緩和継続を決定しました。長期金利は低下傾向で、市場は緩和縮小開始時期を来年以降と読んでいるようです。このような相場環境の中、7日の米国市場では、新規失業保険申請件数、7-9月期のGDP、ドラギECB総裁記者会見などが注目されそうです。

今日の日経平均は想定通り、25日線を挟んだ動きとなり、上値、下値とも、想定値に接近しました。目先の日経平均は25日線(現在14310円近辺)を挟んだ動き(上値が14400円近辺で、下値は14170円近辺)が想定されます。


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Tuesday, November 05, 2013

[2013/11/06]今後の日経平均の見通し

[市況]
5
日のNYDowは下落し、NASDAQは小幅上昇しました。6日の日経平均先物は、前日比50円安で寄り付き、午前中は70円安から80円高の範囲で上げに転じる動きでした。午後は220円高まで上げ幅を拡げる場面がありましたが、結局150円高で取引を終わりました。日経平均の終値は111円高の14337円で、出来高は25.82億株と低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は240万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が縮小しました。個別銘柄に関しては、やや「売り」が有利な状況です。
5
日の米国市場では、10月のISM非製造業景況指数が改善したことで、量的金融緩和策の長期継続期待がやや後退したことが相場の重荷になりました。
6日の日本市場では、米国市場安で売りが先行したものの、午前中は上げに転じる動きとなりました。昼休み時間中に「トヨタが円安効果で今年度の営業利益見通しを22千億円に上方修正する」と報じられたことで、後場は、一段高となる場面がありました。

[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、9日線を上回りました。短期トレンドは赤信号から青信号に変わりました。総合乖離率は+8.7%でプラス幅が拡大しました。200日線との乖離率は+7.3%でプラス幅が拡大しました。日経平均は一目均衡表の雲の上に抜けました。3つの要素がプラスですので、中期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。
また、ドル・ベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は200日線の上に在りますが、25日線、9日線の下に在ります。
NYDowは、200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。
NASDAQは、200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドは青信号が点灯しています。
日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、0.8ポイント割安幅が縮まり、日本市場が5.7ポイント割安(弱い動き)となりました。

[
ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECD2014年予想実質GDP伸び率の日米差(-1.4ポイント)と金利差、予想PERを考慮した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が米国市場に比べ 0.38イント割安です
市場は現在、「アベノミクスによる日本経済のデフレ脱却の可能性」、「世界の景気と金・穀物・原油価格の動き」、「米国の景気、雇用状況、住宅市況と金融緩和縮小の時期」、「欧州の債務問題による金融不安の再燃」、「新興国市場の減速懸念」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。
米国の4-6月期のGDP確報値は2.5%で、改定値の2.5%と変わりませんでした。7-9月期の米主要企業の決算発表内容はまちまちな内容です。
経済指標では、10月のISM非製造業景況指数、10月のISM製造業景況指数、10月のシカゴ購買部協会景気指数、9月の鉱工業生産指数、9月の耐久財受注、10月のフィラデルフィア連銀製造業景況感指数は市場予想を上回りましたが9月の製造業受注、10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、9月の小売売上高、10月のニューヨーク連銀景気指数、10月のミシガン大学消費者信頼感指数は予想以下でした。
9月の雇用統計は就業者数が前月比14.8万人増で、市場予測の18万人増を下回りましたが、失業率は先月の7.3%から7.2%に改善しました。
一方、住宅関連では、9月の住宅着工件数、8月の新築住宅販売件数は予想以上でしたが、9月の中古住宅販売仮契約指数、9月の中古住宅販売、10月の住宅市場指数は予想以下でした。8月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は前月比で0.9%上昇し、市場予想の0.6%上昇を上回りました。19ヶ月連続の上昇となり改善傾向が続いています。
景気、雇用と住宅関連は回復しつつあり、短期低金利政策は当面継続されるものの、量的緩和の年内縮小の可能性が表明されたことが、長期金利の上昇を生み、新興市場や金など商品市場下落の主な原因となっています。また、中国のPMIとユーロ圏PMIが低迷しており、世界経済の先行き不透明感も残っています。
ギリシャ、ポルトガル、イタリア、スペインなど欧州各国の財政赤字による国債の金利上昇は一服しているものの金融システム不安再燃への懸念を残しています。また、G20での2013年に財政赤字半減との目標は2016年まで棚上げされましたが、需要不足からの世界景気の後退リスクが背景に有り、先進国の財政赤字に対する根本的な解決にはかなり時間が掛かりそうです。長期金利への影響や金融機関の不良資産の増加と投資家のリスク許容度の低下が、今後も懸念されます。このような環境の下で、FRB12年先のインフレ見通し2.5%を上回らない限り、失業率が6.5%以下になるまで短期金利を超低金利で維持するとしていますが、量的緩和の縮小の可能性を表明しました。ECBは無制限の国債買い入れを発表し、日銀は1月に2%のインフレ目標設定と2014年から毎月13兆円の金融資産を無制限に買い入れることを決めていますで、ドルが独歩高となり易い環境となっています。
金融不安の気配を知る上で、金融機関間の取引金利の推移に留意することが必要です。ちなみに、指標となるLIBORドル3ヶ月物金利のここ3日の推移は、1101 0.2378% 1104 0.2381% 1105 0.2377%となっています。過去19ヶ月は低下傾向です。最近10ヶ月も緩やかに低下傾向です。2010年のギリシャ財政危機直前の20110503日の0.346%を下回っていますので、金融システム危機懸念は後退していることを示しています。ここ2年の最高金利は201215日の0.5825%でした。
一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER15.7PBR1.37となっています。ROE8.7%と日本企業の今期業績は改善傾向です。

[
今後の見通し]
日経平均は、NYDowの下落にも拘らず上げました。その結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-2.4%となり、日経平均は350円の割安で、割安幅は縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-580円 ~-200円の間で推移しています。日本市場は、短期的にはドル・ベースでは米国市場に比べ、弱い動きが続いていますが、今日は弱い動が減速しました。
一方、日本市場を中長期的に米国市場と比較すると、テクニカルには割安で、ファンダメンタルにも割安です。
日経平均は、ここからも、米国市場をにらみながら、為替の動向が鍵となりそうです。為替面では日米金利差の推移が引き続き重要ですが、今日の長期金利差は2.07と拡大し、ドル円は、円安方向に動きました。直近の米国長期金利は上昇し、円安圧力が強まりました。
テクニカルには、米国市場は、中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。一方、日経平均は中期もみ合いで、短期は下降トレンドです。
ファンダメンタル面では、米金融緩和縮小は市場と新興国経済にどの程度影響するか、新たな金融危機を誘発するか、世界の景気は拡大か後退かが、今後もテーマとなりそうです。
目先の状況を分析すると、米国の金融緩和縮小懸念で下落した新興国市場は戻り歩調です。LIBOR銀行間金利は昨年年初から低下傾向です。これは、不良債権問題への懸念は後退し、金融不安は当面回避されていることを示しています。ただ、上海銀行間取引金利が目先上昇傾向で、中国のシャドーバンキング問題に注意が必要です。一方、世界景気の減速懸念も完全には払拭出来ていない中、7-9月期の米国企業決算内容は今のところまちまちです。米国の雇用状況は改善傾向ながら勢いは今一つで、直近の経済指標、住宅指標はまちまちです。FRBは米景気を改善傾向と判断し、量的緩和の年内縮小の可能性を一旦表明しましたが、結局9,10月のFOMCでは緩和継続を決定しました。長期金利は低下傾向で、市場は緩和縮小開始時期を来年以降と読んでいるようです。このような相場環境の中、6日の米国市場では、重要な経済指標の発表は無さそうですので個別材料が注目されそうです。

今日の日経平均の下値は、想定したボリンジャーバンド-1σに接近しましたが、上値は想定した25日線を100円ほど上回りました。目先の日経平均は25日線(現在14320円近辺)を挟んだ動き(上値が14430円近辺で、下値は14200円近辺)が想定されます。


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Monday, November 04, 2013

[2013/11/05]今後の日経平均の見通し

[市況]
4
日のNYDowNASDAQは上昇しました。5日の日経平均先物は、前日比120円高で寄り付き、午前中は140円高から50円安の範囲で下げに転じる動きでした。午後は90円高まで戻す場面がありましたが、結局10円高で取引を終わりました。日経平均の終値は23円高の14225円で、出来高は26.25億株と比較的低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は210万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が縮小しました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利な状況です。
4
日の米国市場では、欧州市場高やセントルイス連銀のブラード総裁が「FRBは量的金融緩和策を縮小する決断を急ぐべきではない」と発言したと伝わったことで、買いが優勢となりました。9月の製造業受注額は市場予想を下回ったものの、このところの景気指標はまちまちの結果が続いている為、影響は限定的でした。
5日の日本市場では、米国市場高や為替市場で円相場が98円台後半に下落したことを受けて、買いが先行したものの、その後は為替が円高方向に動く場面では、マイナス圏まで売られる場面がありました。後場は方向感に乏しい相場となりました。

[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、9日線の下に在ります。短期トレンドは赤信号が点灯しています。総合乖離率は+6.4%でプラス幅が拡大しました。200日線との乖離率は+6.6%でプラス幅は変わりませんでした。日経平均は一目均衡表の雲の中に在ります。2つの要素がプラスですので、中期トレンドは黄信号が点灯しています。
また、ドル・ベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は200日線の上に在りますが、25日線、9日線の下に在ります。
NYDowは、200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。
NASDAQは、200日線、25日線の上に在り、9日線を上回りました。一目均衡表では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。中期トレンドは青信号が点灯しています。
日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、0.3ポイント割安幅が拡がり、日本市場が6.5ポイント割安(弱い動き)となりました。

[
ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECD2014年予想実質GDP伸び率の日米差(-1.4ポイント)と金利差、予想PERを考慮した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が米国市場に比べ 0.38イント割安です
市場は現在、「アベノミクスによる日本経済のデフレ脱却の可能性」、「世界の景気と金・穀物・原油価格の動き」、「米国の景気、雇用状況、住宅市況と金融緩和縮小の時期」、「欧州の債務問題による金融不安の再燃」、「新興国市場の減速懸念」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。
米国の4-6月期のGDP確報値は2.5%で、改定値の2.5%と変わりませんでした。7-9月期の米主要企業の決算発表内容はまちまちな内容です。
経済指標では、10月のISM製造業景況指数、10月のシカゴ購買部協会景気指数、9月の鉱工業生産指数、9月の耐久財受注、10月のフィラデルフィア連銀製造業景況感指数は市場予想を上回りましたが9月の製造業受注、10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、9月の小売売上高、10月のニューヨーク連銀景気指数、10月のミシガン大学消費者信頼感指数、9月のISM非製造業景況指数は予想以下でした。
9月の雇用統計は就業者数が前月比14.8万人増で、市場予測の18万人増を下回りましたが、失業率は先月の7.3%から7.2%に改善しました。
一方、住宅関連では、9月の住宅着工件数、8月の新築住宅販売件数は予想以上でしたが、9月の中古住宅販売仮契約指数、9月の中古住宅販売、10月の住宅市場指数は予想以下でした。8月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は前月比で0.9%上昇し、市場予想の0.6%上昇を上回りました。19ヶ月連続の上昇となり改善傾向が続いています。
景気、雇用と住宅関連は回復しつつあり、短期低金利政策は当面継続されるものの、量的緩和の年内縮小の可能性が表明されたことが、長期金利の上昇を生み、新興市場や金など商品市場下落の主な原因となっています。また、中国のPMIとユーロ圏PMIが低迷しており、世界経済の先行き不透明感も残っています。
ギリシャ、ポルトガル、イタリア、スペインなど欧州各国の財政赤字による国債の金利上昇は一服しているものの金融システム不安再燃への懸念を残しています。また、G20での2013年に財政赤字半減との目標は2016年まで棚上げされましたが、需要不足からの世界景気の後退リスクが背景に有り、先進国の財政赤字に対する根本的な解決にはかなり時間が掛かりそうです。長期金利への影響や金融機関の不良資産の増加と投資家のリスク許容度の低下が、今後も懸念されます。このような環境の下で、FRB12年先のインフレ見通し2.5%を上回らない限り、失業率が6.5%以下になるまで短期金利を超低金利で維持するとしていますが、量的緩和の縮小の可能性を表明しました。ECBは無制限の国債買い入れを発表し、日銀は1月に2%のインフレ目標設定と2014年から毎月13兆円の金融資産を無制限に買い入れることを決めていますで、ドルが独歩高となり易い環境となっています。
金融不安の気配を知る上で、金融機関間の取引金利の推移に留意することが必要です。ちなみに、指標となるLIBORドル3ヶ月物金利のここ3日の推移は、1031 0.2420% 1101 0.2378% 1104 0.2377%となっています。過去19ヶ月は低下傾向です。最近10ヶ月も緩やかに低下傾向です。2010年のギリシャ財政危機直前の20110503日の0.346%を下回っていますので、金融システム危機懸念は後退していることを示しています。ここ2年の最高金利は201215日の0.5825%でした。
一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER15.5PBR1.36となっています。ROE8.8%と日本企業の今期業績は改善傾向です。

[
今後の見通し]
日経平均は、NYDowの上昇に連動して上げました。その結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-3.6%となり、日経平均は520円の割安で、割安幅は拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-580円 ~-200円の間で推移しています。日本市場は、短期的にはドル・ベースでは米国市場に比べ、弱い動きが続いていますが、今日は弱い動が加速しました。
一方、日本市場を中長期的に米国市場と比較すると、テクニカルには割安で、ファンダメンタルにも割安です。
日経平均は、ここからも、米国市場をにらみながら、為替の動向が鍵となりそうです。為替面では日米金利差の推移が引き続き重要ですが、今日の長期金利差は2.01と拡大し、ドル円は、円安方向に動きました。直近の米国長期金利は上昇し、円安圧力が強まりました。
テクニカルには、米国市場は、中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。一方、日経平均は中期もみ合いで、短期は下降トレンドです。
ファンダメンタル面では、米金融緩和縮小は市場と新興国経済にどの程度影響するか、新たな金融危機を誘発するか、世界の景気は拡大か後退かが、今後もテーマとなりそうです。
目先の状況を分析すると、米国の金融緩和縮小懸念で下落した新興国市場は戻り歩調です。LIBOR銀行間金利は昨年年初から低下傾向です。これは、不良債権問題への懸念は後退し、金融不安は当面回避されていることを示しています。ただ、上海銀行間取引金利が目先上昇傾向で、中国のシャドーバンキング問題に注意が必要です。一方、世界景気の減速懸念も完全には払拭出来ていない中、7-9月期の米国企業決算内容は今のところまちまちです。米国の雇用状況は改善傾向ながら勢いは今一つで、直近の経済指標、住宅指標はまちまちです。FRBは米景気を改善傾向と判断し、量的緩和の年内縮小の可能性を一旦表明しましたが、結局9,10月のFOMCでは緩和継続を決定しました。長期金利は低下傾向で、市場は緩和縮小開始時期を来年以降と読んでいるようです。このような相場環境の中、5日の米国市場では、10月のISM非製造業景況指数が注目されそうです。

今日の日経平均は、ほぼ想定通り25日線とボリンジャーバンド-1σの間での動きとなり、上値は25日線近辺で、下値も想定したボリンジャーバンド-1σに接近しました。目先の日経平均の上値は25日線(現在14330円近辺)で下値はボリンジャーバンド-1σ(現在14100円近辺)が想定されます。


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Saturday, November 02, 2013

[2013/11/03]今週の日経平均の見通し

[ファンダメンタルの現状認識]
先週の米国市場は、まちまちな経済指標の発表で金融緩和縮小懸念と懸念後退が入り乱れ、もみ合う展開となりました。一方、中長期的には、米国経済の回復に伴う金融緩和縮小による新興国市場の下落と信用収縮懸念、中東の地政学的リスクの高まり、中国の景気減速とシャドーバンキング問題、米国の財政の崖問題の再燃などに引き続き注意が必要です。
2014年の実質GDP伸率考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は、日本市場が0.39ポイント割安となります。2014年のOECDの実質GDP予想値を基にすると、日本市場はやや割安と考えられます。割安の要因はS&P500PER15.0で、日経平均採用銘柄の今期予想PER15.6との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。これは、今の日経平均の価格には、2014年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ0.4%分拡がる(日本が下方修正又は米国が上方修正される)か、又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER16.6程度になる(日経平均が15100円程度となる)と、日米市場が均衡すると解釈できます。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP
③日米の金利差の拡大、
OECDによる日本の2014GDP予測値(現在+1.4%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、

最近の動きを見ると、
   先週のNYDowの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場は中長期的には青信号で短期的にも青信号が点灯しています。今週は、9月の製造業受注、7-9月期のGDP10月の雇用統計や7-9月の企業決算発表が株式相場に影響しそうです。NYDowが年初来高値を更新できるか否かに注目する必要があります。
   日経225採用銘柄の今期予想増益率は7-9月期の決算発表に伴い前年比+50%と大幅な伸びとなっています。また、ROE予想値は7-9月期の決算発表に伴い8.8%と伸び率は前期に比べて0.1%増加しています。
   日米の長期金利は低下して、日米の金利差は1.90%から2.04%と拡大し、為替は97円台から98円台と円安方向の動きでした。今週は97円台から99円台の動きが想定されます。
   OECDによる日米の2014年の実質GDP伸び率は日本が+1.4%で、米国は+2.8%と予想されていますので、この面では日本市場の方が1.4ポイント劣ります。
   104週は売り越しで、105週は買い越しだった可能性が高く、今週は買い越しが予想されます。
5つのポイントのうちが①③が強気材料/弱気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、6.2ポイント割安となりました。先週比1.3ポイント割安幅は縮小しました。日本市場は米国市場に比べて弱い動きが拡大しました。
日経平均は、一目均衡表の雲の中に在ります。総合乖離率は+5.8%となり先週と比較してプラス幅が拡大しました。200日移動平均線乖離率は+6.6%となりプラス幅はやや拡大しました。2つがプラスですので中期トレンドは、黄信号"が点灯しています。日経平均は25日線、9日線の下に在ります。短期的トレンドには"赤信号"が点灯しています。
米国市場ではNY Dow200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表の雲の上に在ります。Nasdaq200日線、25日線の上に在りますが、9日線の下に在ります。一目均衡表の雲の上に在ります。短期的には黄信号"で、中期的には青信号"が点灯しています。

[今週の見通し]
米国市場をファンダメンタル面で見ると、財政の崖問題、新興国の利上、住宅市況の低迷、雇用指標の停滞、南欧政府債務問題、金融緩和縮小懸念、中国のシャドーバンキング問題、新興国市場の下落と世界景気後退懸念、資源高、中東の地政学的リスクなどのリスク懸念は後退しているものの、米政府機関の一部閉鎖の景気への影響懸念などが残っています。ただ、好材料としては、米国経済が回復基調の中でも、FRBによる超低金利が12年先のインフレ見通し2.5%を上回らない限り、失業率が6.5%以下になるまで継続されることや、ECBによる無制限の国債購入の意思表示と金利引き下げ余地、FRBによる無期限のMBSの購入表明、日銀による2%のインフレターゲットの設定と異次元の強力な金融緩和が挙げられます。
テクニカルな面を見ると、米国市場は中期上昇トレンドで、短期はもみ合いです。日本市場は中期もみ合いで、短期は下降トレンドです
目先の状況を分析すると、米暫定予算と連邦債務の上限引き上げ問題について来年まで引きのばされ、リスク許容度はやや上昇しつつあります。ここからは、7-9月決算内容、ECBの金融政策と雇用統計など重要経済指標に関心が集まると思われます。金融緩和縮小懸念は後退し長期金利は目先上昇しました。週末にかけて日米長期金利差が拡大し、円安要因でした。この面では、日本株にはプラスです。

先週の日経平均は想定した25日線とボリンジャー・バンド-2σの間よりは上ぶれし25日線を挟む動きとなりました。今週の日経平均は上値がボリンジャー・バンド+1σ(現在14590円近辺)で値がボリンジャー・バンド-1σ(現在14100円近辺)で25日線を挟む動き想定されます


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