日経平均の予想: [2026/08/31]今後の日経平均の見通し

Monday, August 31, 2026

[2026/08/31]今後の日経平均の見通し

[市況]

828日、NYDowNASDAQは下落しました。831日の日経平均先物は、前日比1070円安で寄り付くと、午前中は1850円安から950円安と下落幅を縮め、午後は930円安から20円高と一時上昇に転じて、結局、前日終値と同値で取引を終えました。日経平均の終値は93円安の66311円で、出来高は26.75億株でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや弱まりました。

 

828日の米国市場では、FRBのウォーシュ議長がジャクソンホール会議での講演において、物価目標を上回るインフレ率に懸念を示したことから、長期金利が上昇し、株式相場の重石となりました。わけても半導体株への売りが目立ちました。一方、アマゾン・ドット・コムやマイクロソフトなど超大型テック銘柄の一角には買いが入り、相場の下値を支えました。NYDowは小幅に反落し、NASDAQも反落しました。

831の日本市場では、9月米利上げ観測を背景に前週末の米株式市場で半導体株が売られた流れを受け、アドバンテストや東京エレクトロンなどに売りが先行し、相場を押し下げました。一方、AI・半導体関連以外の銘柄には買いが先行し、相場の下値を支えました。午後にはAI・半導体関連のなかでも上昇に転じる銘柄が増え、指数は徐々に下げ幅を縮めました。結局、日経平均は小幅に反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+13.6%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+13.0%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の中にあります。3つの要素のうちプラスは2つであり、中期トレンドには黄信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+4.7ポイントとプラス幅を拡げ、日平均が3120円ほど割高であることを示しています。一方、NYDowとの差は、+5.4ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が3580円ほど割高であることを示しています

 

日経VI27.83と前日より上昇し、VIX15.26と前日より上昇しました。日経VIは、投資が不安を強めているとされる目安の20を依然として上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.86、米国-0.02と日本が2.84ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+5.8)2.9ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.07ポイント(日経平均換算で750円ほど)割高の状態です。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP改定値は前期比年率1.5%増で、速報値1.5%増と一致しました。また、46月期の米企業の決算は、5年ぶりの好決算を記録する見通しです。

 

米国の経済指標は:

8月のミシガン大学消費者信頼感指数、8月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、8月のニューヨーク連銀製造業景況指数、7月のISM製造業景況指数は市場予想を上回りました。また、7月の消費者物価指数は市場予想と一致しました。一方、8月のシカゴ購買部協会景気指数、7月の鉱工業生産指数、6月の耐久財受注、7月の小売売上高、7月のISM非製造業景況指数、6月の製造業受注、7月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は市場予想を下回りました。経済指標57負で、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが下がるという面では強気材料です。

 

米国の7月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比2.3万人減で、市場予想の8万人増に反して減少しました。一方、失業率は4.1%で、前月の4.2%からやや改善されました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが下がるという面では強気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

8月の住宅市場指数は市場予想を上回りました。一方、7月の新築住宅販売件数、7月の住宅着工件数、7月の中古住宅販売仮契約指数、6月の中古住宅販売件数は市場予想を下回りました。6月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+2.1%で、市場予想の+1.7%を上回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが下がるという面では強気材料です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、7月のFOMCでも政策金利を据え置きましたが、参加者の多くは「インフレ圧力次第では追加の金融引き締めが必要」と評価しています。ECBも、7月の会合では、中銀預金金利を2.25%に据え置きました。日銀も、7月の金融政策決定会合では政策金利を現在の1.0%程度に据え置きましたが、報道では9月・10月利上げを視野に入れているとされています。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER17.34PBR1.90となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE10.9%となり、これは3か月前より0.3ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+18.1%で、こちらは3か月前より8.8ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前週末のNYDowの下落と歩調を合わせて下げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.3%となり、日経平均の割高幅は330円から190円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、+150円~+530円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、1.76ポイントから1.80ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。日経平均は、短期的には上昇トレンドで、中期的にはもみあいです。

 

831日の米国市場では、重要な経済指標の発表は予定されていません。個別の材料が注目されるでしょう。引き続き、長期金利や原油価格の推移も相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を下ぶれしました。上値は想定ラインを1210円ほど下回り、下値は想定ラインを670円ほど下回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ-500円(現在67120円近辺)が上値の目安に、25日線-500円(現在65200円近辺)が下値の目安となります。

 

日経平均の下落は小幅にとどまりました。明確な方向感が出るには、より大きな材料が必要なようです。



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