日経平均の予想: [2026/08/05]今後の日経平均の見通し

Wednesday, August 05, 2026

[2026/08/05]今後の日経平均の見通し

[市況]

84日、NYDowNASDAQは上昇しました。85日の日経平均先物は、前日比1820高で寄り付くと、午前中は1600円高から2310円高の間で上下し、午後は1880円高から2450円高と上昇幅を拡げて、結局、2440円高で取引を終えました。日経平均の終値は2342円高の66300円で、出来高は27.81億株でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラスに転換しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態となりました。

空売り比率は、5日平均を4日ぶりに下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱まりました。

 

84日の米国市場では、ベッセント財務長官がCNBCの番組で「ホルムズ海峡の開放などでイランとの合意が近い」との認識を示したことから、中東情勢をめぐる懸念が後退し、株式への買いを促しました。決算発表をきっかけにキャタピラーが上昇したことや、半導体関連株への見直し買いが続いたことも、指数の押し上げ要因となりました。NYDow4日続伸し、2日連続で最高値を更新しました。NASDAQ4日続伸しました。

85の日本市場では、前日の米株式市場で主要な株価指数がそろって上昇した流れを受け、好業績の半導体関連株を中心に買いが優勢となりました。中東情勢をめぐる懸念が後退したことを受けて原油先物相場が下落したことも追い風となりました。一方、日米の協調円買い介入で円安ドル高が修正されつつあることから、商社や自動車など輸出関連株には売りが出ました。日経平均は大幅に続伸し、終値で節目の66000円台を回復しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線の上にあり、25日線を上回りました。短期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。

総合乖離率は+17.7%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+15.9%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の中に入りました。3つの要素のうち2つがプラスであり、中期トレンドには黄信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線と200日線の上にあり、25日線を上回りました。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上に出ました。米国市場の短期トレンドには青信号点灯しています。中期トレンドも黄信号から青信号に変わりました

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+5.5ポイントとプラス幅を拡げ、日平均が3650円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+6.0ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が3980円ほど割高であることを示しています

 

日経VI33.07と前日より低下し、VIX16.49と前日より上昇しました。日経VIは、投資家が不安を強めているとされる目安の20を依然として大きく上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.83、米国-0.16と日本が2.67ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+5.8)2.9ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.23ポイント(日経平均換算で2590円ほど)割高となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP速報値は前期比年率1.5%増で、市場予想2.0%増を下回りました。また、46月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

7月のISM製造業景況指数、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数、5月の耐久財受注、6月のミシガン大学消費者信頼感指数は市場予想を上回りました。また、5月の消費者物価指数は市場予想と一致しました。一方、6月の製造業受注、7月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、6月の鉱工業生産指数、6月の小売売上高、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、6月のISM非製造業景況指数、6月のシカゴ購買部協会景気指数は市場予想を下回りました。経済指標57負で、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが下がるという面では強気材料です。

 

米国の6月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比5.7万人増で、市場予想の11.5万人増を下回りました。一方、失業率は4.2%で、前月の4.3%からやや改善されました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが下がるという面では強気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

6月の新築住宅販売件数、6月の住宅着工件数は市場予想を上回りました。一方、6月の中古住宅販売仮契約指数、7月の住宅市場指数、6月の中古住宅販売件数は市場予想を下回りました。5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.6%で、市場予想の+1.3%を上回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、7月のFOMCでも政策金利を据え置きましたが、ウォーシュ議長は、インフレ目標はあくまで2%であると強調しました。ECBも、7月の会合では、中銀預金金利を2.25%に据え置きました。日銀も、7月の金融政策決定会合では政策金利を現在の1.0%程度に据え置きました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER17.79PBR1.91となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE10.7%となり、これは3か月前より1.5ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+14.8%で、こちらは3か月前より12.8ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と歩調を合わせて上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.0%となり、日経平均の割安幅は1560円から20円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-4770円~-20円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、1.86ポイントから1.81ポイントに縮小しました。ドル円相場はもみあいました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。日経平均は、短期的には上昇トレンドで、中期的にはもみあいです。

 

85日の米国市場では、7月のADP雇用統計や、7月のISM非製造業景況指数のほか、イーライリリー、ウーバー・テクノロジーズ、ウォルト・ディズニー、ドアダッシュ、メットライフ、モトローラ・ソリューションズなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、長期金利や原油価格の推移も相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを1020円ほど上回り、下値は想定ラインを1730円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ-1000円(現在67750円近辺)が上値の目安に、25日線-1000円(現在65290円近辺)が下値の目安となります。

 

日経平均は大幅に続伸し、25日線にタッチしました。25日線で跳ね返されるか、あるいは25日線を明確に上回るかが、目先の注目点です。



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