日経平均の予想

Thursday, June 12, 2025

[2025/06/12]今後の日経平均の見通し

[市況]

611日、NYDowNASDAQは下落しました。612日の日経平均先物は、前日比140円安で寄り付くと、午前中は50円安から350円安と下落幅を拡げ、午後は330円安から230円安の間でもみあって、結局、260円安で取引を終えました。日経平均の終値は248円安の38173円で、出来高は15.27億株でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を4日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、強まりました。

 

611日の米国市場では、朝方に発表された5月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことから、インフレ再燃に対する警戒感が後退し、株買いにつながりました。一方、足元で上昇していたハイテク株の一角には高値警戒感から利益確定の売りが出て、相場の重石となりました。結局、NYDowは小幅に反落し、NASDAQ4営業日ぶりに反落しました。

612日の日本市場では、前日の米ハイテク株安や外国為替市場の円高ドル安進行を受けて、利益確定の売りが優勢となりました。「トランプ大統領が相互関税の一時停止措置の延長に否定的な見解を示し、改めて関税率を設定して各国・各地域に通知する」と報じられたことも投資家心理の重石となりました。もっとも、短期的な先高観から押し目を買う動きもあり、相場の下値は限定的でした。日経平均は5営業日ぶりに反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+6.0%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+0.7%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-4.8ポイントと前日比横ばいで、日経平均が1830円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、-0.1ポイントとマイナスに転換し、日経平均が40円ほど割安であることを示しています

 

日経VI23.52と前日より上昇し、VIX17.26と前日より上昇しました。日経VIは、投資家が不安心理を強めているとされる20を依然として上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-5.0、米国-0.0と日本が5.0ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.3、米国が+4.4)1.1ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.88ポイント(日経平均換算で57570円)割安となっています。

 

市場は現在、「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP改定値は前期比年率0.2%減で、速報値の0.3%減を上回りました。また、13月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

経済指標を見てみます。5月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、5月の耐久財受注、4月の小売売上高、5月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、4月のISM非製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、5月の消費者物価指数、4月の製造業受注、5月のシカゴ購買部協会景気指数、5月のISM製造業景況指数、5月のミシガン大学消費者信頼感指数、5月のニューヨーク連銀製造業景況指数、4月の鉱工業生産指数は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です。

 

米国の5月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比13.9万人増で、市場予想の12.5万人増を上回りました。また、失業率は4.2%で、前月の4.2%から横ばいでした。雇用は、景気面では強気材料ですが、利下げペースが鈍るという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

3月の新築住宅販売件数、4月の住宅市場指数は市場予想を上回りました。一方、4月の中古住宅販売仮契約指数、4月の中古住宅販売件数、4月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。3月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+4.07%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRBは米政権の高関税政策がインフレを招きかねないと警戒しており、利下げを急がない姿勢を示しています。ECBは、7会合連続で利下げを実施し、中銀預金金利を2.00%としました。日銀は、5月の金融政策決定会合でも0.5%の金利水準を維持しました。既に、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER15.50PBR1.41となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.1%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は-3.8%で、こちらは3か月前より7.1ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と連動して上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.2%となり、日経平均は20円の割安から80円の割高に転換しました。プレミアム値は、ここ一週間、-150円~+80円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.04ポイントから2.97ポイントに縮小しました。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。日経平均も同様に、短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。

 

612日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数や、5月の生産者物価指数(PPI)のほか、アドビなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、関税をめぐる米政権の動向や長期金利の推移も株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを370円ほど下回り、下値は想定ラインを90円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ+100円(現在38580円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-400円(現在37710円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、依然として20を上回る高水準にあります。また、信用の売り圧力は、やや強まりました。日経平均は5日ぶりに反落しました。日足チャートは三角持ち合いの様相を呈してきており、25日線(現在37747円)を下回るかどうかも、注目点となってきました。



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Wednesday, June 11, 2025

[2025/06/11]今後の日経平均の見通し

[市況]

610日、NYDowNASDAQは上昇しました。611日の日経平均先物は、前日比130円高で寄り付くと、午前中は300円高から60円高の間で上下し、午後は100円高から230円高の間でもみあって、結局、210円高で取引を終えました。日経平均の終値は209円高の38421円で、出来高は16.20億株でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を3日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、強まりました。

 

610日の米国市場では、TSMC5月の売上高が前年同月比で大幅に伸びたことから、AI向け半導体の需要は底堅いとの見方が強まり、関連したハイテク株の一角が買われました。ただ、米中閣僚級協議の結果が判明するのを前に利益確定の売りも出やすく、相場の重石となりました。NYDowは反発し、NASDAQ3日続伸しました。

611日の日本市場では、前日の米半導体株高を受けて東京エレクトロンやアドバンテストなどの値がさ株が買われ、指数を押し上げました。外国為替市場で円安ドル高が進んだことも追い風となりました。ただ、買い一巡後は利益確定の売りや戻り待ちの売りが出て指数の上値を抑えました。午後は様子見ムードが強まり、膠着した相場展開となりました。日経平均は4日続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+8.1%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+1.3%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-4.8ポイントと前日よりマイナス幅を拡げ、日経平均が1840円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、+0.5ポイントと前日よりプラス幅を拡げ、日経平均が190円ほど割高であることを示しています

 

日経VI22.80と前日より低下し、VIX16.95と前日より低下しました。日経VIは、投資家が不安心理を強めているとされる20を依然として上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-4.9、米国+0.1と日本が5.0ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.3、米国が+4.4)1.1ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.87ポイント(日経平均換算で59460円)割安となっています。

 

市場は現在、「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP改定値は前期比年率0.2%減で、速報値の0.3%減を上回りました。また、13月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

経済指標を見てみます。5月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、5月の耐久財受注、4月の小売売上高、5月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、4月のISM非製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、4月の製造業受注、5月のシカゴ購買部協会景気指数、5月のISM製造業景況指数、5月のミシガン大学消費者信頼感指数、5月のニューヨーク連銀製造業景況指数、4月の鉱工業生産指数、4月の消費者物価指数は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です。

 

米国の5月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比13.9万人増で、市場予想の12.5万人増を上回りました。また、失業率は4.2%で、前月の4.2%から横ばいでした。雇用は、景気面では強気材料ですが、利下げペースが鈍るという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

3月の新築住宅販売件数、4月の住宅市場指数は市場予想を上回りました。一方、4月の中古住宅販売仮契約指数、4月の中古住宅販売件数、4月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。3月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+4.07%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRBは米政権の高関税政策がインフレを招きかねないと警戒しており、利下げを急がない姿勢を示しています。ECBは、7会合連続で利下げを実施し、中銀預金金利を2.00%としました。日銀は、5月の金融政策決定会合でも0.5%の金利水準を維持しました。既に、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER15.69PBR1.43となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.1%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は-3.8%で、こちらは3か月前より7.1ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と連動して上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.1%で、日経平均は60円ほど割安の状態です。プレミアム値は、ここ一週間、-150円~+30円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.00ポイントから3.04ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。日経平均も同様に、短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。

 

611日の米国市場では、5月の消費者物価指数(CPI)などが注目されるでしょう。引き続き、関税をめぐる米政権の動向や長期金利の推移も株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを150円ほど下回り、下値は想定ラインを500円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ+300円(現在38780円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-100円(現在37990円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、依然として20を上回る高水準にあります。また、信用の売り圧力は、やや強まりました。日経平均は4日続伸しました。引き続き、529日の高値(38454円)を終値で上回れるかどうかが注目点です。



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Tuesday, June 10, 2025

[2025/06/10]今後の日経平均の見通し

[市況]

69日、NYDowは小幅下落し、NASDAQは上昇しました。610日の日経平均先物は、前日比170円高で寄り付くと、午前中は120円高から370円高と上昇幅を拡げ、午後は390円高から30円高と上昇幅を縮めて、結局、120円高で取引を終えました。日経平均の終値は122円高の38211円で、出来高は15.90億株でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を2日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや強まりました。

 

69日の米国市場では、5月の雇用統計が市場予想を上回ったことや、ロンドンで2回目の米中閣僚級会議がおこなわれたことなどが投資家心理を支え、株買いにつながりました。ただ、足元の株高を受けて引けにかけては主力株を中心に利益確定の売りが出て、指数の重石となりました。結局、NYDowは小幅に反落し、NASDAQは続伸しました。

610日の日本市場では、前日の米ハイテク株高を受けて値がさの半導体関連株やソフトバンクグループが買われ、指数を押し上げました。外国為替市場で円相場が円安ドル高基調で推移していることも追い風となりました。ただ、大引けにかけては急激に利益確定の売りが強まるなど、不安定な相場展開でした。日経平均は3日続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+6.6%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+0.8%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-4.7ポイントと前日比横ばいで、日経平均が1800円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、+0.2ポイントとプラスに転換し、日経平均が80円ほど割高であることを示しています

 

日経VI22.95と前日より上昇し、VIX17.16と前日より上昇しました。日経VIは、投資家が不安心理を強めているとされる20を依然として上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-4.9、米国+0.0と日本が4.9ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.3、米国が+4.4)1.1ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.85ポイント(日経平均換算で57880円)割安となっています。

 

市場は現在、「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP改定値は前期比年率0.2%減で、速報値の0.3%減を上回りました。また、13月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

経済指標を見てみます。5月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、5月の耐久財受注、4月の小売売上高、5月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、4月のISM非製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、4月の製造業受注、5月のシカゴ購買部協会景気指数、5月のISM製造業景況指数、5月のミシガン大学消費者信頼感指数、5月のニューヨーク連銀製造業景況指数、4月の鉱工業生産指数、4月の消費者物価指数は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です。

 

米国の5月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比13.9万人増で、市場予想の12.5万人増を上回りました。また、失業率は4.2%で、前月の4.2%から横ばいでした。雇用は、景気面では強気材料ですが、利下げペースが鈍るという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

3月の新築住宅販売件数、4月の住宅市場指数は市場予想を上回りました。一方、4月の中古住宅販売仮契約指数、4月の中古住宅販売件数、4月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。3月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+4.07%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRBは米政権の高関税政策がインフレを招きかねないと警戒しており、利下げを急がない姿勢を示しています。ECBは、7会合連続で利下げを実施し、中銀預金金利を2.00%としました。日銀は、5月の金融政策決定会合でも0.5%の金利水準を維持しました。既に、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER15.64PBR1.42となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.1%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は-3.8%で、こちらは3か月前より7.3ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが下落したにもかかわらず上昇しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.1%となり、日経平均の割安幅は150円から60円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-230円~+30円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.05ポイントから3.00ポイントに縮小しました。ドル円相場はもみあいました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。日経平均も同様に、短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。

 

610日の米国市場では、重要な経済指標の発表は予定されていません。個別の材料が注目されるでしょう。引き続き、関税をめぐる米政権の動向や長期金利の推移も株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを40円ほど下回り、下値は想定ラインを410円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ+200円(現在38630円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-300円(現在37730円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、依然として20を上回る高水準にあります。また、信用の売り圧力は、やや強まりました。日経平均は続伸しました。引き続き、529日の高値(38454円)を終値で上回れるかどうかが注目点です。



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Monday, June 09, 2025

[2025/06/09]今後の日経平均の見通し

[市況]

66日、NYDowNASDAQは上昇しました。69日の日経平均先物は、前日比200円高で寄り付くと、午前中は190円高から410円高と上昇幅を拡げ、午後は410円高から290円高の間でもみあって、結局、340円高で取引を終えました。日経平均の終値は346円高の38088円で、出来高は13.47億株でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を上回りましたが、個別銘柄への信用の売り圧力は、弱い状態です。

 

66日の米国市場では、5月の雇用統計が市場予想を上回ったことから、労働市場や景気の悪化に対する懸念が後退し、主力株を中心に買いが優勢となりました。9日に米中が閣僚級協議の場をもつと伝わり、貿易交渉進展への期待が高まったことも追い風となりました。NYDow3日ぶりに反発し、NASDAQも反発しました。

69日の日本市場では、前週末の米株式相場が上昇したことや、週明けのアジア株が総じて上昇したことが好感され、値がさのグロース(成長)株を中心に買いが優勢となりました。9日にロンドンでおこなわれる米中閣僚級協議への期待も投資家心理を支えました。ただ、日経平均が200日線を越えたことで利益確定の売りも増え、相場の上値は限定的でした。日経平均は続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の上にあり、9日線を上回りました。短期トレンドは黄信号から青信号に変りました。

総合乖離率は+5.7%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率は+0.5%とプラスに転換しました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスとなり、中期トレンドも黄信号から青信号に変りました。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の上にあり、9日線を上回りました。

 

NYDowは、9日線と25日線の上にあり、200日線を上回りました。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドも黄信号から青信号に変わりました。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-4.7ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が1790円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は-0.1ポイントとマイナスに転換し、日経平均が40円ほど割安であることを示しています

 

日経VI22.78と前日より低下し、VIX16.77と前日より低下しました。日経VIは、投資家が不安心理を強めているとされる20を依然として上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-4.9、米国+0.1と日本が5.0ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.3、米国が+4.4)1.1ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.89ポイント(日経平均換算で59480円)割安となっています。

 

市場は現在、「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP改定値は前期比年率0.2%減で、速報値の0.3%減を上回りました。また、13月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

経済指標を見てみます。5月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、5月の耐久財受注、4月の小売売上高、5月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、4月のISM非製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、4月の製造業受注、5月のシカゴ購買部協会景気指数、5月のISM製造業景況指数、5月のミシガン大学消費者信頼感指数、5月のニューヨーク連銀製造業景況指数、4月の鉱工業生産指数、4月の消費者物価指数は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です。

 

米国の5月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比13.9万人増で、市場予想の12.5万人増を上回りました。また、失業率は4.2%で、前月の4.2%から横ばいでした。雇用は、景気面では強気材料ですが、利下げペースが鈍るという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

3月の新築住宅販売件数、4月の住宅市場指数は市場予想を上回りました。一方、4月の中古住宅販売仮契約指数、4月の中古住宅販売件数、4月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。3月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+4.07%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRBは米政権の高関税政策がインフレを招きかねないと警戒しており、利下げを急がない姿勢を示しています。ECBは、7会合連続で利下げを実施し、中銀預金金利を2.00%としました。日銀は、5月の金融政策決定会合でも0.5%の金利水準を維持しました。既に、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER15.66PBR1.42となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.1%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は-4.0%で、こちらは3か月前より6.7ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前週末のNYDowの上昇と連動して上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.4%となり、日経平均は30円の割高から150円の割安に転換しました。プレミアム値は、ここ一週間、-230円~+30円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.95ポイントから3.05ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。日経平均も同様に、短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。

 

69日の米国市場では、重要な経済指標の発表は予定されていません。アップルの年次開発者会議など、個別材料が注目されるでしょう。引き続き、関税をめぐる米政権の動向や長期金利の推移も株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインとほぼ一致し、下値は想定ラインを740円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ+100円(現在38500円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-300円(現在37690円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、依然として20を上回る高水準にあります。一方、信用の売り圧力は、弱い状態です。日経平均は200日線を上回り、かつ25日線(現在37511円)の上を維持する動きとなったので、529日の高値(38454円)を上回れるかどうかが、次の注目点となりました。



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Saturday, June 07, 2025

[2025/06/08]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

5月の雇用統計が労働市場の底堅さを示し、雇用悪化を巡る過度な懸念が後退して、株価指数は週間では、上昇しました。

週間変動率 NYダウ:+1.17%, NASDAQ:+2.18%, S&P500:+1.50%.

 

一方、中長期的なリスクとしてはウクライナ紛争の長期化懸念、米政権の関税政策、金利上昇による金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、東アジア、中東の地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、2025年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が3.86ポイント割安となっています。割安の要因はS&P500PER22.5対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER15.5との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

日米市場が均衡するためには、次の条件が必要です。

現在の日経平均の価格に対して、2025年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに3.86ポイント拡大する。(日本が下方修正又は米国が上方修正される)。又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER38.6程度になる。又は、日経平均が93,880円程度となる。

結果的に、中長期的に日本市場は56,140円ほど割安です。

 

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、56,140円ほど魅力に欠けるとも言えます。先週、日本市場の弱さは、やや拡大しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2025GDP予測値(現在+3.3%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。今週は、NYダウが200日線の上を維持できるか否かに注目。

  決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+9.1%となりました。3ヶ月前に比べて-0.1%ポイント悪化しています。利益伸び率は-4.0%となりました。3ヶ月前に比べて-10.5%ポイント悪化しています。

  米国の長期金利は低下したものの、日米間の金利差は2.92から2.95と拡大して、ドル円は142円台から145円台の範囲で円安方向に動きました。ドル・インデックスは週間で-0.24%低下しました。

  OECDの日米の2025年の名目GDP伸び率は、日本が+3.3%で、米国は+4.4%と予想されていますので、この面では日本市場の方が1.1ポイント劣ります。

  5月第5週は買い越しで、6月第1週は買い越しだった可能性が高く、今週は買い越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①と③が強気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に5.6ポイント(日経平均に勘算すると2110円程度)割安です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に1.0ポイント(日経平均に勘算すると380円程度)割安です。

 

日本市場はNYダウとNASDAQに対して弱い状態です。米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 16.8 と低下しました。 日経 VI は 週間で 23.4と低下しました。米国市場はやや楽観的で、日本市場は疑心暗鬼状態です。

 

日経平均は、9日線の下にありますが、25日線の上にあります。短期トレンドには"信号”が点灯しています。

日経平均は一目均衡表の雲の上にあります。総合乖離率は+3.1%となり、200日移動平均線乖離率は-0.4%となりました。2つの要因がプラスですので、中期トレンドにも"信号“が点灯しています。

                                                        

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。

米国市場は、短期的には"信号”で、中期的にも"信号”が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場をファンダメンタル面で見ると目先、景気後退懸念は増幅しています。また、ロシア・ウクライナ戦争によるインフレと金利上昇、EU圏のエネルギー不足と政治情勢悪化などによる景気後退、米中貿易摩擦、中国の不動産バブルの崩壊と信用収縮に伴う金融市場混乱、中東の地政学的リスク拡大などもリスク要因として存在します。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期上昇トレンドで、短期は上昇トレンドです。

日本市場は中期もみあいで、短期は上昇トレンドです。

 

為替市場を分析すると、20251月につけた156円をトップに円高方向に転換しています。今週は143円台から146円台が想定されます。

 

今週の米国市場では、米国の関税交渉をめぐる不透明な状況が続くことに加え、トランプ大統領とイーロン・マスク氏との間に広がる溝がどのように展開するのか、投資家は注視することになりそうです。経済指標で注目されるのはCPIPPI、そしてミシガン大学の消費者信頼感指数です。世界的には、中国の消費者物価と生産者物価、貿易統計、ドイツの生産者物価、英国の雇用統計、鉱工業生産などが注目されます。

 

先週の日経平均は想定範囲内で推移しました。上値は660円下回り、下値は80円上回りました。

今週の日経平均の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド+2σ (現在38420円近辺)で、下値が25日線(現在37510円近辺)の間での動きが想定されます。

                       

今週も日経平均が、513日の高値(38494円)を上回るか、522日の安値(36856円)を下回るかが関心事となります。


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