日経平均の予想

Tuesday, August 13, 2024

[2023/08/13]今後の日経平均の見通し

[市況]

812日、NYDowは下落し、NASDAQは上昇しました。813日の日経平均先物は、前日比530円高で寄り付くと、午前中は370円高から970円高と上昇幅を拡げ、午後は760円高から1170円高とさらに上昇幅を拡げて、結局、1170円高で取引を終えました。日経平均の終値は1207円高の36232円で、出来高は20.94億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を4日ぶりに下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱まりました。

 

812日の米国市場では、7月の消費者物価指数(CPI)など重要な経済指標の発表を前に様子見ムードが強まるなか、中東の地政学的リスクが警戒され、主力株の一部に売りが出ました。ただ、円キャリー取引の急激な巻き戻しが一服し、相場の急変動に対する警戒感が後退したことは投資家心理の支えとなりました。結局、NYDow3営業日ぶりに反落し、NASDAQ3日続伸しました。

813日の日本市場では、前日の米株式市場でハイテク株が買われた流れが引き継がれ、半導体関連株が買われて相場を押し上げました。また、好決算を発表した銘柄も物色されました。外国為替市場の円高ドル安進行に一服感が出たことも追い風となりました。日経平均は大幅に続伸し、2週間ぶりに節目の36000円を回復しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の下にありますが、9日線を上回りました。短期トレンドは赤信号から黄信号に変わりました。

総合乖離率は-14.1%とマイナス幅を縮め、200日線との乖離率も-1.9%とマイナス幅を縮めました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素すべてがマイナスであり、中期トレンドには赤信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線の下にありますが、9日線と200日線を上回りました。

 

NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、25日線の下にありますが、200日線の上にあり、9日線を上回りました。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドは赤信号から黄信号に変わりました。中期トレンドにも黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-6.5ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が2360円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、-4.7ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が1700円ほど割安であることを示しています

 

日経VI34.58と前日より低下し、VIX20.71と前日より低下しました。両指数とも依然として高く、不安心理は強い状態です。NYDowと比べて、日経平均は弱い状態ですが、前日比で弱さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-5.9、米国-0.7と日本が5.2ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+3.9)1.0ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.22ポイント(日経平均換算で61560円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP速報値は前期比年率2.8%増で、市場予想の2.1%増を上回りました。また、46月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

7月のISM非製造業景況指数、7月のシカゴ購買部協会景気指数、7月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、7月のミシガン大学消費者信頼感指数、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、6月の鉱工業生産指数、6月の小売売上高は市場予想を上回りました。一方、6月の製造業受注、7月のISM製造業景況指数、6月の耐久財受注、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数、6月の消費者物価指数は市場予想を下回りました。経済指標は75負で、景気面では強気材料ですが、利下げ次期が遅れるという面では弱気材料です

 

米国の7月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比11.4万人増で、市場予想の17.5万人増を下回りました。また、失業率は4.3%で、前月の4.1%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

6月の中古住宅販売仮契約指数、6月の住宅着工件数、5月の中古住宅販売件数は予想を上回りました。一方、6月の新築住宅販売件数、7月の住宅市場指数は予想を下回りました。5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+6.8%で、市場予想と一致しました。住宅関連の指標は42負で、景気面では強気材料ですが、利下げ次期が遅れるという面では弱気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

市場は、FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性を意識しており、9月利下げ開始への期待を高めています。ECBは、利下げを開始しましたが、追加の利下げには慎重な姿勢を示しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を達成できる見通しがついたとして、利上げに踏み切りました。また、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では87 5.3657% 88 5.3644% 89 5.3743%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇していますが、直近ピークアウトしています。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER14.93PBR1.30となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.7%となり、これは3か月前より0.2ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+1.9%で、こちらは3か月前より2.2ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と連動して上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.1%となり、日経平均は1230円の割安から30円の割高に転換しました。プレミアム値は、ここ一週間、-1230円~+30円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.12ポイントから3.08ポイントに縮小しましたが、ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的にももみあいです。日経平均は、短期的にはもみあいで、中期的には下降トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、景気が減速ぎみに推移しており、FRBが利下げに転換する時期を探る動きとなっています。対ドルで円安が進みにくい状況です。尚、ECBは利下げに踏み出しています

 

813日の米国市場では、7月の生産者物価指数(PPI)のほか、ホームデポなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを90円ほど上回り、下値は想定ラインを1240円ほど上回りました。目先は、25日線-1000円(現在37460円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-1σ-300円(現在35450円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは、依然として高い状態です。一方、信用の売り圧力は、弱まりました。きょうの日経平均は大幅に反発しました。引き続き、200日移動平均線に到達できるかどうかが注目点です。



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Sunday, August 11, 2024

[2024/8/12]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

先週の米国市場では、週初の日本市場の急落が米国市場にも波及して、週間で株価指数は下落しました。

週間変動率 NYダウ:-0.60%, NASDAQ:-0.18%, S&P500:-0.04%.

 

一方、中長期的なリスクとしてはウクライナ紛争の長期化懸念、エネルギー・コスト、金利上昇による金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、東アジア、中東の地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、2025年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が4.48ポイント割安となっています。割安の要因はS&P500PER21.9に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER14.4との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

これは、現在の日経平均の価格に対して、2022年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに4.48ポイント拡大するか(日本が下方修正又は米国が上方修正される)、又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER40.8程度になるか、又は、日経平均が98,990円程度となると、日米市場が均衡すると解釈できますので、中長期的に日本市場は63,960円ほど割安です。

 

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、63,960円ほど魅力に欠けるとも言えます。先週、日本市場の弱さは拡大しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2025GDP予測値(現在+2.9%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の下に在ります。今週は、NYダウが25日線の上に戻れるか否かに注目。

  3月期本決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+8.7%となりました。3ヶ月前に比べて0.3ポイント改善しました。また、利益伸び率は+1.9%となりました。3ヶ月前に比べて3.4%ポイント悪化しています。

  米国の長期金利は上昇し、日米間の金利差は2.86から3.11と拡大して、ドル円は141円台から147円台の範囲でやや円安方向に動きました。ドル・インデックスは週間で-0.06%下落しました。

  OECDの日米の2025年の名目GDP伸び率は、日本が+2.9%で、米国は+3.9%と予想されていますので、この面では日本市場の方が1.0ポイント劣ります。

  7月第5週は売り超しで、8月第1週は売り越しだった可能性が高く、今週は売り越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①と③が弱気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に9.6ポイント(日経平均に勘算すると3360円程度)割安です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に8.4ポイント(日経平均に勘算する2940円程度)割安です。

 

日本市場はNYダウとNASDAQに対しては弱い状態です。米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 20.4 と低下しました。 日経 VI は 週間で 45.3と上昇しました。米国市場は悲観的で日本市場はかなり悲観的です。

 

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには"信号”が点灯しています。

日経平均は、一目均衡表の雲の下に在ります。日経平均の総合乖離率は-24.0%となり、また、200日移動平均線との乖離率は-5.1%でした。 3つの要素がマイナスですので、中期トレンドには、"赤信号"が点灯しています。

                                                        

米国市場では、NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。また、一目均衡表の雲の上に在ります。

NASDAQは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。また、一目均衡表の雲の下に在ります。

短期的には"信号”で、中期的には"信号”が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場をファンダメンタル面で見ると目先、景気後退懸念が意識されています。また、ロシア・ウクライナ戦争によるインフレと金利上昇、EU圏のエネルギー不足と政治情勢悪化などによる景気後退、米中貿易摩擦、中国の不動産バブルの崩壊と信用収縮に伴う金融市場混乱、中東の地政学的リスク拡大などがリスク要因として存在します。

 

直近のLIBOR金利は上昇傾向で、引き続き金融不安再燃に注意が必要です。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期もみあいで、短期は下降トレンドです。

日本市場は中期下降トレンドで、短期も下降トレンドです。

 

為替市場を分析すると、20246月につけた162円台をピークに円高方向に転換しています。今週は146台から148台が想定されます。

 

今週の米国市場では、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の発表、FRB高官の講演が注目されます。さらに、小売売上高、ミシガン大学消費者信頼感指数、住宅着工件数、鉱工業生産などが発表されます。世界的には、英国の失業率とインフレ率、GDP成長率、、中国の住宅価格指数、小売売上高、失業率、日本の第2四半期GDP成長率、ドイツのZEW景気動向指数が注目されます。

 

先週の日経平均は、想定レンジを上下に逸脱ました。上値は想定を2450円ほど上回り、下値は想定ラインを1740円ほど下回りました。

今週の日経平均の想定範囲は、上値が25日線(現在38650円近辺)で、下値がボリンジャーバンド-2σ(現在33220円近辺)の間での動きが想定されます。

 

今週は、米国の景気後退懸念が再び高まるかどうか、発表される経済指標を注視する週となりそうです。日経平均は為替の動きに敏感に反応して、神経質な展開が続きそうです。


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Friday, August 09, 2024

[2023/08/09]今後の日経平均の見通し

[市況]

88日、NYDowNASDAQは大幅上昇しました。89日の日経平均先物は、前日比970円高で寄り付くと、午前中は1140円高から280円高の間で上下し、午後は790円高から370円安と一時下落に転じて、結局、270円高で取引を終えました。日経平均の終値は193円高の35025円で、出来高は25.47億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラスに転換しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態となりました。

空売り比率は、5日平均を3日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、かなり強い状態です。

 

88日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数が前週から減少し、市場予想を下回ったことから、景気の先行きに対する懸念が和らぎ、幅広い銘柄に買いが向かいました。大型ハイテク株や半導体関連株が持ち直したことも相場の支えとなりました。NYDowNASDAQは反発しました。

89日の日本市場では、前日の米株式相場で主要3指数がそろって上昇した流れが引き継がれ、運用リスクをとる動きが優勢となりました。外国為替市場で円相場が円安ドル高基調で推移したことも追い風となりました。ただ、ボラティリティー(相場変動率)の高さを嫌気した持ち高調整の売りや利益確定の売りも出て、日経平均は下落に転じる場面もありました。日中値幅は8日連続で1000円を超えました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。

総合乖離率は-24.0%とマイナス幅を縮め、200日線との乖離率も-5.1%とマイナス幅を縮めました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素すべてがマイナスであり、中期トレンドにも赤信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の下にあります。

 

NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の上に出ました。NASDAQは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには赤信号が点灯しています。中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-9.2ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が3220円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、-8.3ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が2910円ほど割安であることを示しています

 

日経VI45.28と前日より低下し、VIX23.79と前日より低下しました。両指数とも依然として高く、不安心理は強い状態です。NYDowと比べて、日経平均は弱い状態であり、前日比で弱さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-6.1、米国-0.5と日本が5.6ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+3.9)1.0ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.54ポイント(日経平均換算で66510円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP速報値は前期比年率2.8%増で、市場予想の2.1%増を上回りました。また、46月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

7月のISM非製造業景況指数、7月のシカゴ購買部協会景気指数、7月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、7月のミシガン大学消費者信頼感指数、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、6月の鉱工業生産指数、6月の小売売上高は市場予想を上回りました。一方、6月の製造業受注、7月のISM製造業景況指数、6月の耐久財受注、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数、6月の消費者物価指数は市場予想を下回りました。経済指標は75負で、景気面では強気材料ですが、利下げ次期が遅れるという面では弱気材料です

 

米国の7月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比11.4万人増で、市場予想の17.5万人増を下回りました。また、失業率は4.3%で、前月の4.1%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

6月の中古住宅販売仮契約指数、6月の住宅着工件数、5月の中古住宅販売件数は予想を上回りました。一方、6月の新築住宅販売件数、7月の住宅市場指数は予想を下回りました。5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+6.8%で、市場予想と一致しました。住宅関連の指標は42負で、景気面では強気材料ですが、利下げ次期が遅れるという面では弱気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

市場は、FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性を意識しており、9月利下げ開始への期待を高めています。ECBは、利下げを開始しましたが、追加の利下げには慎重な姿勢を示しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を達成できる見通しがついたとして、利上げに踏み切りました。また、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では85 5.3940% 86 5.3181% 87 5.3657%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇していますが、直近ピークアウトしています。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER14.43PBR1.27となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.8%となり、これは3か月前より0.3ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+1.7%で、こちらは3か月前より3.4ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と連動して上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-3.3%となり、日経平均の割安幅は730円から1230円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-4350円から-730円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.08ポイントから3.12ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的にも下降トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、景気が減速ぎみに推移しており、FRBが利下げに転換する時期を探る動きとなっています。対ドルで円安が進みにくい状況です。尚、ECBは利下げに踏み出しています

 

89日の米国市場では、重要な経済指標の発表は予定されていません。個別の材料が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを60円ほど下回り、下値は想定ラインを530円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド-1σ+400円(現在36330円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-2σ+1200円(現在34420円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは、依然として高い状態です。また、信用の売り圧力は、かなり強い状態です。日経平均は反発しましたが、反発力は期待していたほどではありません。引き続き、200日移動平均線に到達できるかどうかが注目点です。



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Thursday, August 08, 2024

[2023/08/08]今後の日経平均の見通し

[市況]

87日、NYDowNASDAQは上昇しました。88日の日経平均先物は、前日比1310円安で寄り付くと、午前中は1320円安から140円高と上昇に転じ、午後は310円高から390円安とマイナス圏に戻して、結局、290円安で取引を終えました。日経平均の終値は258円安の34831円で、出来高は24.19億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、やや「売り」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を2日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、かなり強まりました。

 

87日の米国市場では、短期的に売られ過ぎとの見方から買い戻しが先行しましたが、金利の変動率の高さが嫌気されて10年債入札が低調に終わり、長期金利が上昇すると、株価指数は急速に伸び悩みました。結局、NYDowNASDAQは反落しました。

88日の日本市場では、前日の米株安を引き継いだ先物主導の売りが相場を押し下げました。また、相場の変動率の高さが警戒され、持ち高を圧縮する目的の売りが出たほか、戻り待ちの売りも重石となりました。一方で、好業績銘柄には買いが集まり、指数は上昇に転じる場面もありました。日経平均は3日ぶりに反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。

総合乖離率は-26.1%とマイナス幅を拡げ、200日線との乖離率も-5.6%とマイナス幅を拡げました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素すべてがマイナスであり、中期トレンドにも赤信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の下にあります。

 

NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下に出ました。NASDAQは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには赤信号が点灯しています。中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-6.9ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が2400円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、-7.1ポイントと前日比横ばいで、日経平均が2470円ほど割安であることを示しています

 

日経VI46.41と前日より上昇し、VIX27.85と前日より上昇しました。両指数とも依然として高く、不安心理は強まっている状態です。NYDowと比べて、日経平均は弱い状態です。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-6.1、米国-0.6と日本が5.5ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+3.9)1.0ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.47ポイント(日経平均換算で64120円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP速報値は前期比年率2.8%増で、市場予想の2.1%増を上回りました。また、46月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

7月のISM非製造業景況指数、7月のシカゴ購買部協会景気指数、7月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、7月のミシガン大学消費者信頼感指数、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、6月の鉱工業生産指数、6月の小売売上高は市場予想を上回りました。一方、6月の製造業受注、7月のISM製造業景況指数、6月の耐久財受注、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数、6月の消費者物価指数は市場予想を下回りました。経済指標は75負で、景気面では強気材料ですが、利下げ次期が遅れるという面では弱気材料です

 

米国の7月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比11.4万人増で、市場予想の17.5万人増を下回りました。また、失業率は4.3%で、前月の4.1%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

6月の中古住宅販売仮契約指数、6月の住宅着工件数、5月の中古住宅販売件数は予想を上回りました。一方、6月の新築住宅販売件数、7月の住宅市場指数は予想を下回りました。5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+6.8%で、市場予想と一致しました。住宅関連の指標は42負で、景気面では強気材料ですが、利下げ次期が遅れるという面では弱気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

市場は、FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性を意識しており、9月利下げ開始への期待を高めています。ECBは、利下げを開始しましたが、追加の利下げには慎重な姿勢を示しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を達成できる見通しがついたとして、利上げに踏み切りました。また、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では82 5.4893% 85 5.3940% 86 5.3181%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇していますが、直近ピークアウトしています。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER14.48PBR1.27となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.8%となり、これは3か月前より0.3ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+1.4%で、こちらは3か月前より0.5ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYダウの下落と連動して下げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-2.0%となり、日経平均の割安幅は960円から730円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-4350円から-730円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.04ポイントから3.08ポイントに拡大しましたが、ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的にも下降トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、景気が減速ぎみに推移しており、FRBが利下げに転換する時期を探る動きとなっています。対ドルで円安が進みにくい状況です。尚、ECBは利下げに踏み出しています

 

88日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数のほか、イーライリリーやギリアド・サイエンシズなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを660円ほど下回り、下値は想定ラインを110円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド-1σ-200円(現在36040円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-2σ+700円(現在34290円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは、依然として高い状態です。また、信用の売り圧力は、かなり強まりました。反発力は期待していたほどではなく、目先、200日移動平均線に到達できるかどうかが注目点です。



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Wednesday, August 07, 2024

[2023/08/07]今後の日経平均の見通し

[市況]

86日、NYDowNASDAQは上昇しました。87日の日経平均先物は、前日比810円安で寄り付くと、午前中は1020円安から1610円高と上昇に転じ、午後は1580円高から2120円高の間で上下して、結局、830円高で取引を終えました。日経平均の終値は414円高の35089円で、出来高は32.95億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を4日ぶりに上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、強まりました。

 

86日の米国市場では、前日までの下げの反動で、自律反発狙いの買いが優勢となりました。わけても、エヌビディアやメタプラットフォームズなど、下げがきつかったハイテク株や、景気敏感株の上昇が目立ちました。ただ、株式相場の変動の大きさが警戒され、持ち高を減らす目的の売りも出て、相場の重石となりました。NYDowNASDAQ4営業日ぶりに反発しました。

87日の日本市場では、前日の急反発の反動で戻り待ちの売りが先行しましたが、日銀の内田副総裁が「金融資本市場が不安定な状況で利上げをすることはない」と発言した旨が伝わると、株価指数先物に買いが集まり、日経平均も上昇に転じました。市場予想を上回る決算や自社株買いを発表した銘柄も物色されました。一方で、相場の変動率の高さを警戒する向きも強く、持ち高を圧縮する目的の売りもかさみました。結局、日経平均は続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。

総合乖離率は-24.7%とマイナス幅を縮め、200日線との乖離率も-4.9%とマイナス幅を縮めました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素すべてがマイナスであり、中期トレンドにも赤信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の下にあります。

 

NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の中に戻りました。NASDAQは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには赤信号が点灯しています。中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-7.4ポイントと前日比横ばいで、日経平均が2600円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差も、-7.1ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が2490円ほど割安であることを示しています

 

日経VI45.02と前日より低下しました。VIX27.71と前日より低下しました。両指数とも依然として高く、不安心理は強まっている状態です。NYDowと比べて、日経平均は弱い状態ですが、前日比で弱さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-6.1、米国-0.6と日本が5.5ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+3.9)1.0ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.46ポイント(日経平均換算で63330円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の46月期のGDP速報値は前期比年率2.8%増で、市場予想の2.1%増を上回りました。また、46月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

7月のISM非製造業景況指数、7月のシカゴ購買部協会景気指数、7月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、7月のミシガン大学消費者信頼感指数、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、6月の鉱工業生産指数、6月の小売売上高は市場予想を上回りました。一方、6月の製造業受注、7月のISM製造業景況指数、6月の耐久財受注、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数、6月の消費者物価指数は市場予想を下回りました。経済指標は75負で、景気面では強気材料ですが、利下げ次期が遅れるという面では弱気材料です

 

米国の7月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比11.4万人増で、市場予想の17.5万人増を下回りました。また、失業率は4.3%で、前月の4.1%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

6月の中古住宅販売仮契約指数、6月の住宅着工件数、5月の中古住宅販売件数は予想を上回りました。一方、6月の新築住宅販売件数、7月の住宅市場指数は予想を下回りました。5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+6.8%で、市場予想と一致しました。住宅関連の指標は42負で、景気面では強気材料ですが、利下げ次期が遅れるという面では弱気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

市場は、FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性を意識しており、9月利下げ開始への期待を高めています。ECBは、利下げを開始しましたが、追加の利下げには慎重な姿勢を示しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を達成できる見通しがついたとして、利上げに踏み切りました。また、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では81 5.5037% 82 5.4893% 85 5.3940%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇していますが、直近ピークアウトしています。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER14.43PBR1.28となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.8%となり、これは3か月前より0.2ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+1.7%で、こちらは3か月前より1.9ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYダウの上昇と連動して上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-2.6%となり、日経平均の割安幅は1310円から960円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-4350円から-890円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.96ポイントから3.04ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的にも下降トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、景気が減速ぎみに推移しており、FRBが利下げに転換する時期を探る動きとなっています。対ドルで円安が進みにくい状況です。尚、ECBは利下げに踏み出しています

 

87日の米国市場では、6月の消費者信用残高のほか、ウォルト・ディズニー、ショッピファイ、ビヨンド・ミートなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上下に逸脱しました。上値は想定ラインを270円ほど上回り、下値は想定ラインを310円ほど下回りました。目先は、ボリンジャーバンド-1σ-200円(現在36380円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-2σ+500円(現在34550円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは前日より低下しましたが、依然として高い状態です。また、信用の売り圧力は、強まりましたが、日経平均は続伸しました。NASDAQ200日移動平均線との乖離率が+2.5%なので、日経平均(現在-4.9%)も同程度までは戻す余地がありそうです。



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