日経平均の予想

Wednesday, October 05, 2011

[2011/10/05]日経平均の今後の見通し

[市況]
4
日のNYDowNASDAQは上昇しました。5日の日経平均先物は、前日比50円高で寄り付き、午前中は60円高から80円安の範囲で徐々に値を下げる動きでした。午後は一時100円安まで売られる場面もありましたが、最終的に70円安で取引を終わりました。日経平均は73円安で引け、出来高は20.68億株と低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は、850万株の売り越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利な状況です。
4
日の米国市場では、ギリシャ問題への警戒感から午後中ごろ過ぎまで売り優勢で、NYDowの下げ幅は一時250ドル程度まで拡大しましたが、取引終了間際に「EU各国の財務相が域内金融機関への資本注入の共同実施を検討している」と報道されると、取引終了にかけて買いが強まりました。バーナンキFRB議長が午前の議会証言で、追加金融緩和策の用意があるとの認識を改めて表明しましたが、買い材料としては力不足でした。

5日の日本市場では、米国市場の上昇を受けて高く始まりましたが、ムーディーズ・インベスターズ・サービスがイタリアの長期債務格付けを3段階引き下げると発表したことで、欧州債務問題の拡大に対する警戒感が強まり、徐々に値を下げる展開となりました。円相場が一時対ドル・対ユーロで上昇に転じたことも重荷となりました。


[
テクニカル視点]
日経平均は25日線、9日線の下に在ります。短期トレンドは赤信号が点灯しています。総合乖離率は-26.8%でマイナス幅が拡がりました。200日線との乖離率は-13.8%でマイナス幅は拡がりました。日経平均は一目均衡表の雲の下に在ります。3つの要素がマイナスですので、中期トレンドは赤信号が点灯しています。

また、ドル・ベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は200日線、25日線、9日線の下に在ります。

NYDow200日線、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表では雲の下に在ります。

NASDAQ200日線、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表では雲の下に在ります。米国市場の短期トレンドは赤信号が点灯しています。中期トレンドは赤信号が点灯しています。

日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.9ポイント割安(弱い動き)であることを示しています。日本市場は3.3ポイント割高幅を縮め割安に転換しました。

[
ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、改定されたOECD2011年予想実質GDP伸び率の日米差(3.5ポイント)と金利差、予想PERを考慮した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が米国市場に比べ 2.81イント割高となっています

市場は現在、「震災復興の日本経済への影響」、「世界の景気と金・穀物・原油価格の動き」、「米国の景気、雇用状況、住宅市況と追加金融緩和の行方」、「欧州の債務問題による金融不安の再燃」、「新興国の金融引き締めの影響」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。米国の4-6月期のGDPは年率で1.3%増と速報値から上方修正されました。一方、4-6月期の主要企業の決算発表は、好調な企業が多いようです。経済指標では9月のISM製造業景況感指数、9月のミシガン大学消費者信頼感指数、9月のシカゴ購買部協会景気指数、8月の鉱工業生産指数、8月のISM非製造業景況指数などは市場予想を上回りましたが8月の個人所得、8月の耐久財受注、9月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、9月のNY連銀製造業景気指数、9月のフィラデルフィア連銀指数、8月の小売売上高は予想以下となりました。8月の雇用統計は、雇用者数の増加幅がゼロで横ばいと8万人以上を見込んでいた市場予想を大きく下回りました。失業率は9.1%と前月と同水準でした。一方、住宅関連では、8月の中古住宅販売件数が予想以上となりましたが、8月の新築住宅販売は、6ヶ月ぶりの低水準に落ち込み、8月の住宅着工件数は予想以下となりました。7月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比で4.1%低下したものの、市場予想以上でした。今年4-6月は景気指標に陰りがでており、7月に入り改善傾向だったものの、8-9月は再び陰りが出てきました。特に、雇用と住宅関連の回復は鈍く金融緩和継続の主な原因となっています。

ギリシャ、アイルランド、ポルトガル、イタリア、スペインなど欧州各国の国債の金利上昇が金融システム不安再燃の懸念を生んでいます。また、G202013年に財政赤字半減が宣言され、需要不足から世界景気の後退リスクが背景に有ることから、先進国の財政赤字に対する根本的な解決には時間が掛かりそうです。長期金利への影響や金融機関の業績悪化と投資家のリスク許容度の低下が、今後も懸念されます。このような環境の下で、FRBは景気認識を引き下げ、短期金利を2013年半ばまでは超低金利で維持することを表明しました。これは長期的な円高要因です。一方、中国を初めとする新興国の利上げは景気減速で一服しています。

金融不安の気配を知る上で、金融機関間の取引金利の推移に留意することが肝要です。ちなみに、指標となるLIBORドル3ヶ月物金利の推移は0930 0.3743% 1003 0.3776% 1004 0.3809%となり0.3%を超え上昇中です。欧州財政危機直前の昨年0503日の0.346%を超えましたので、金融システム危機が再燃してもおかしくない水準となりました。ここ2年のMAXは昨年617日の0.539%でした。
一方、日経平均採用銘柄全体では、予想PER12.5PBR0.92ROE7.4%となっています。PBR1.0以下ですので長期的には買い場と思われます。

[
今後の見通し]

日経平均は、NYDowの上昇にも関わらず下げました。その結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.1%となり、日経平均は10円の割高で、割高幅が縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-20円 ~ +250円の間で推移しています。日本市場は、ドル・ベースでは米国市場に比べ強い動きが続いていますが、今日で強い動きがほぼ無くなりました。

日経平均を中長期的に米国市場と比較すると、テクニカルには割安で、ファンダメンタルには割高です。

日経平均は、ここからも、米国市場をにらみながら、為替の動向が鍵となりそうです。為替面では日米金利差の推移が引き続き重要ですが、今日の長期金利差は0.85と拡大したものの、為替はもみ合いです。日米金利差はこのところ縮小傾向で円高圧力となっています。

テクニカルには、米国市場は、中期下降トレンドで、短期も下降トレンドです。一方、日経平均は中期下降トレンドで、短期も下降トレンドです。

ファンダメンタル面では、EU政府債務問題が欧米の銀行の不良債権となり金融危機が再来するか否か、世界の景気後退が米国の主要企業の業績に影響するか否かが今後のテーマとなりそうですが、欧州債務問題はくすぶったままで、LIBOR銀行間金利は上昇が続いており、欧州財政問題が金融危機に発展する要警戒域に入りました。また、経済指標の陰りは続いており景気の減速懸念は払拭出来ていません。このような、相場環境の中、今夜の米国市場では9の月ADP雇用統計、9月のISM非製造業景況指数が注目されそうです。

日経平均は今日もボリンジャーバンド-2σ(現在8336)近辺まで下げました。目先の上値の目安は、25日線(現在8688)近辺で、下値の目安はボリンジャーバンド-2σ近辺が想定されますが、大きく下回った場合は315日の安値8227円近辺が次の目安となりそうです。


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Tuesday, October 04, 2011

[2011/10/04]日経平均の今後の見通し

[市況]
3
日のNYDowNASDAQは大幅下落しました。4日の日経平均先物は、前日比120円安で寄り付き、午前中は100円安から170円安の範囲でもみ合う動きでした。午後は一時50円安まで戻す展開となり、最終的に80円安で取引を終わりました。日経平均は89円安で引け、出来高は20.69億株と低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は、930万株の売り越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利な状況です。
3
日の米国市場では、9月のISM製造業景況感指数が市場予想に反して前月から上昇し、景気の減速懸念がやや和らぎ、買いが優勢となる場面がありました。ただ、ギリシャが2011年の財政赤字が、EUと合意した削減目標のGDP7.5%に届かず、8.5%に達すると発表したことで、ギリシャ支援継続への不透明感が強まり、結局、NYDow258ドル安となりました。

4日の日本市場では、米国市場の大幅安の流れを受けて、売りが先行し、一時926日のザラバの安値8360円に鞘寄せする動きとなりました。後場は買い戻しが入り、下げ幅を縮小して引けました。


[
テクニカル視点]
日経平均は25日線、9日線の下に在ります。短期トレンドは赤信号が点灯しています。総合乖離率は-24.8%でマイナス幅が拡がりました。200日線との乖離率は-13.1%でマイナス幅は拡がりました。日経平均は一目均衡表の雲の下に在ります。3つの要素がマイナスですので、中期トレンドは赤信号が点灯しています。

また、ドル・ベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は200日線、25日線、9日線の下に在ります。

NYDow200日線、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表では雲の下に在ります。

NASDAQ200日線、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表では雲の下に在ります。米国市場の短期トレンドは赤信号が点灯しています。中期トレンドは赤信号が点灯しています。

日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.4ポイント割高(強い動き)であることを示しています。日本市場は2.0ポイント割安幅を縮め割高に転換しました。

[
ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、改定されたOECD2011年予想実質GDP伸び率の日米差(3.5ポイント)と金利差、予想PERを考慮した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が米国市場に比べ 2.97イント割高となっています

市場は現在、「震災復興の日本経済への影響」、「世界の景気と金・穀物・原油価格の動き」、「米国の景気、雇用状況、住宅市況と追加金融緩和の行方」、「欧州の債務問題による金融不安の再燃」、「新興国の金融引き締めの影響」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。米国の4-6月期のGDPは年率で1.3%増と速報値から上方修正されました。一方、4-6月期の主要企業の決算発表は、好調な企業が多いようです。経済指標では9月のISM製造業景況感指数、9月のミシガン大学消費者信頼感指数、9月のシカゴ購買部協会景気指数、8月の鉱工業生産指数、8月のISM非製造業景況指数などは市場予想を上回りましたが8月の個人所得、8月の耐久財受注、9月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、9月のNY連銀製造業景気指数、9月のフィラデルフィア連銀指数、8月の小売売上高は予想以下となりました。8月の雇用統計は、雇用者数の増加幅がゼロで横ばいと8万人以上を見込んでいた市場予想を大きく下回りました。失業率は9.1%と前月と同水準でした。一方、住宅関連では、8月の中古住宅販売件数が予想以上となりましたが、8月の新築住宅販売は、6ヶ月ぶりの低水準に落ち込み、8月の住宅着工件数は予想以下となりました。7月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比で4.1%低下したものの、市場予想以上でした。今年4-6月は景気指標に陰りがでており、7月に入り改善傾向だったものの、8-9月は再び陰りが出てきました。特に、雇用と住宅関連の回復は鈍く金融緩和継続の主な原因となっています。

ギリシャ、アイルランド、ポルトガル、イタリア、スペインなど欧州各国の国債の金利上昇が金融システム不安再燃の懸念を生んでいます。また、G202013年に財政赤字半減が宣言され、需要不足から世界景気の後退リスクが背景に有ることから、先進国の財政赤字に対する根本的な解決には時間が掛かりそうです。長期金利への影響や金融機関の業績悪化と投資家のリスク許容度の低下が、今後も懸念されます。このような環境の下で、FRBは景気認識を引き下げ、短期金利を2013年半ばまでは超低金利で維持することを表明しました。これは長期的な円高要因です。一方、中国を初めとする新興国の利上げは景気減速で一服しています。

金融不安の気配を知る上で、金融機関間の取引金利の推移に留意することが肝要です。ちなみに、指標となるLIBORドル3ヶ月物金利の推移は0929 0.3721% 0930 0.3743% 1003 0.3776%となり0.3%を超え上昇中です。欧州財政危機直前の昨年0503日の0.346%を超えましたので、金融システム危機が再燃してもおかしくない水準となりました。ここ2年のMAXは昨年617日の0.539%でした。
一方、日経平均採用銘柄全体では、予想PER12.7PBR0.94ROE7.4%となっています。PBR1.0以下ですので長期的には買い場と思われます。

[
今後の見通し]

日経平均は、NYDowの下落に連動して下げました。その結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.6%となり、日経平均は220円の割高で、割高幅が拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-20円 ~ +250円の間で推移しています。日本市場は、ドル・ベースでは米国市場に比べ強い動きが続いていますが、今日は強い動きが加速しました。

日経平均を中長期的に米国市場と比較すると、テクニカルには割高で、ファンダメンタルにも割高です。

日経平均は、ここからも、米国市場をにらみながら、為替の動向が鍵となりそうです。為替面では日米金利差の推移が引き続き重要ですが、今日の長期金利差は0.77と縮小し、為替は円高方向です。日米金利差はこのところ縮小傾向で円高圧力となっています。

テクニカルには、米国市場は、中期下降トレンドで、短期も下降トレンドです。一方、日経平均は中期下降トレンドで、短期も下降トレンドです。

ファンダメンタル面では、EU政府債務問題が欧米の銀行の不良債権となり金融危機が再来するか否か、世界の景気後退が米国の主要企業の業績に影響するか否かが今後のテーマとなりそうですが、欧州債務問題はくすぶったままで、LIBOR銀行間金利は上昇が続いており、欧州財政問題が金融危機に発展する要警戒域に入りました。また、経済指標の陰りは続いており景気の減速懸念は払拭出来ていません。このような、相場環境の中、今夜の米国市場では8月の製造業受注、EU経済・財務相会合、バーナンキFRB議長議会証言が注目されそうです。

日経平均の安値は一時、ボリンジャーバンド-2σ(現在8372)を下回りました。目先の上値の目安は、25日線(現在8706)近辺で、下値の目安は315日の安値8227円近辺が想定されます。


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Monday, October 03, 2011

[2011/10/03]日経平均の今後の見通し

[市況]
30
日のNYDowNASDAQは大幅下落しました。3日の日経平均先物は、前日比130円安で寄り付き、午前中は110円安から180円安の範囲で徐々に下落する動きでした。午後は一時220円安まで下げる場面もありましたが、引けにかけて戻し、最終的に150円安で取引を終わりました。日経平均は154円安で引け、出来高は19.22億株と低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は、1220万株の売り越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス転換しました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利な状況です。
30
日の米国市場では、8月の個人所得が前月比0.1%減と市場予想に反して減少したことや、中国企業の景況感を示す指標が悪化したことが、悪材料となりました。また、9月のユーロ圏の消費者物価上昇率が前年同月比3.0%と前月から0.5ポイント拡大したことで、ECBによる利下げに踏み切りにくくなるとの見方が広がり、欧州株が下落したことも、悪材料となり、大幅下落しました。

3日の日本市場では、日銀短観の改善には反応薄で、先週末の米国市場の大幅安を受けて、午前中は売りが優勢となりました。後場も香港ハンセン指数の大幅下落を嫌気して、下げ幅を250円近くに拡大する場面がありましたが、その後は値ごろ感からの買いや売り方の買い戻しなどでやや下げ渋って終了しました。


[
テクニカル視点]
日経平均は25日線の下に在り、9日線を下回りました。短期トレンドは黄信号から赤号に変わりました。総合乖離率は-22.3%でマイナス幅が拡がりました。200日線との乖離率は-12.3%でマイナス幅は拡がりました。日経平均は一目均衡表の雲の下に在ります。3つの要素がマイナスですので、中期トレンドは赤信号が点灯しています。

また、ドル・ベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は200日線、25日線、9日線の下に在ります。

NYDow200日線、25日線の下に在り、9日線を下回りました。一目均衡表では雲の下に在ります。

NASDAQ200日線、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表では雲の下に在ります。米国市場の短期トレンドは黄信号から赤信号に変わりました。中期トレンドは赤信号が点灯しています。

日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.6ポイント割安(弱い動き)であることを示しています。日本市場は0.9ポイント割安幅を縮めました。

[
ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、改定されたOECD2011年予想実質GDP伸び率の日米差(3.5ポイント)と金利差、予想PERを考慮した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が米国市場に比べ 2.85イント割高となっています

市場は現在、「震災復興の日本経済への影響」、「世界の景気と金・穀物・原油価格の動き」、「米国の景気、雇用状況、住宅市況と追加金融緩和の行方」、「欧州の債務問題による金融不安の再燃」、「新興国の金融引き締めの影響」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。米国の4-6月期のGDPは年率で1.3%増と速報値から上方修正されました。一方、4-6月期の主要企業の決算発表は、好調な企業が多いようです。経済指標では9月のミシガン大学消費者信頼感指数、9月のシカゴ購買部協会景気指数、8月の鉱工業生産指数、8月のISM非製造業景況指数、8月のISM製造業景況感指数などは市場予想を上回りましたが8月の個人所得、8月の耐久財受注、9月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、9月のNY連銀製造業景気指数、9月のフィラデルフィア連銀指数、8月の小売売上高は予想以下となりました。8月の雇用統計は、雇用者数の増加幅がゼロで横ばいと8万人以上を見込んでいた市場予想を大きく下回りました。失業率は9.1%と前月と同水準でした。一方、住宅関連では、8月の中古住宅販売件数が予想以上となりましたが、8月の新築住宅販売は、6ヶ月ぶりの低水準に落ち込み、8月の住宅着工件数は予想以下となりました。7月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比で4.1%低下したものの、市場予想以上でした。今年4-6月は景気指標に陰りがでており、7月に入り改善傾向だったものの、8-9月は再び陰りが出てきました。特に、雇用と住宅関連の回復は鈍く金融緩和継続の主な原因となっています。

ギリシャ、アイルランド、ポルトガル、イタリア、スペインなど欧州各国の国債の金利上昇が金融システム不安再燃の懸念を生んでいます。また、G202013年に財政赤字半減が宣言され、需要不足から世界景気の後退リスクが背景に有ることから、先進国の財政赤字に対する根本的な解決には時間が掛かりそうです。長期金利への影響や金融機関の業績悪化と投資家のリスク許容度の低下が、今後も懸念されます。このような環境の下で、FRBは景気認識を引き下げ、短期金利を2013年半ばまでは超低金利で維持することを表明しました。これは長期的な円高要因です。一方、中国を初めとする新興国の利上げは景気減速で一服しています。

金融不安の気配を知る上で、金融機関間の取引金利の推移に留意することが肝要です。ちなみに、指標となるLIBORドル3ヶ月物金利の推移は0928 0.3686% 0929 0.3721% 0930 0.3743%となり0.3%を超え上昇中です。欧州財政危機直前の昨年0503日の0.346%を超えましたので、金融システム危機が再燃してもおかしくない水準となりました。ここ2年のMAXは昨年617日の0.539%でした。
一方、日経平均採用銘柄全体では、予想PER12.8PBR0.95ROE7.4%となっています。PBR1.0以下ですので長期的には買い場と思われます。

[
今後の見通し]

日経平均は、NYDowの下落に連動して下げました。その結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.7%となり、日経平均は50円の割高で、割高幅が縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-80円 ~ +230円の間で推移しています。日本市場は、ドル・ベースでは米国市場に比べ強い動きが続いていますが、今日は強い動きが減速しました。

日経平均を中長期的に米国市場と比較すると、テクニカルには割安で、ファンダメンタルには割高です。

日経平均は、ここからも、米国市場をにらみながら、為替の動向が鍵となりそうです。為替面では日米金利差の推移が引き続き重要ですが、今日の長期金利差は0.90と縮小したものの、為替は円安方向です。ただ、日米金利差はこのところ縮小傾向で円高圧力となっています。

テクニカルには、米国市場は、中期下降トレンドで、短期も下降トレンドです。一方、日経平均は中期下降トレンドで、短期も下降トレンドです。

ファンダメンタル面では、EU政府債務問題が欧米の銀行の不良債権となり金融危機が再来するか否か、世界の景気後退が米国の主要企業の業績に影響するか否かが今後のテーマとなりそうですが、欧州債務問題はくすぶったままで、LIBOR銀行間金利は上昇が続いており、欧州財政問題が金融危機に発展する要警戒域に入りました。また、経済指標の陰りは続いており景気の減速懸念は払拭出来ていません。このような、相場環境の中、今夜の米国市場では9月のISM製造業景況指数が注目されそうです。

日経平均の安値はボリンジャーバンド-2σに接近しましたが、ボリンジャーバンド-1σまで戻しました。目先の上値の目安は、25日線(現在8720)近辺で、下値の目安はボリンジャーバンド-2σ(現在8400)近辺が想定されます。


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Saturday, October 01, 2011

[2011/10/02]今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]

先週の米国市場は、週末に9月のユーロ圏の消費者物価上昇率が前年同月比3.0%と前月から0.5ポイント拡大したことでECBによる利下げが困難になるとして、大幅下落しましたが、週間ではドイツ連邦議会が欧州金融安定基金の機能拡充法案を可決したのを受けて上昇しました。一方、中長期的には、先進国の緊縮財政による消費や雇用の改善の遅れ、欧州の財政問題からの金融不安再燃による信用収縮懸念、資源高騰に伴う新興国の利上げによる景気後退懸念や中東の地政学的リスクが、今後も相場の足を引っ張る原因となる可能性が残されています。

2011年の実質GDP伸率考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差はOECDの予測値の改定により、日本市場は2.98ポイント割高となりました。その要因はS&P500PER13.0で、東証1部平均のPER13.7との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。これは、今の日経平均の価格には、震災の影響で日本の2011年のGDP予想値が2.1%程度になる(又は、日米のGDP伸び率差がOECD予想値より3.0ポイント縮まる)ことが織り込まれているとも解釈できます。

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇、

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大、

④日本の2011GDP予測値(現在-0.9%)の上方修正、

⑤外人の買い越し、

最近の動きを見ると、

先週のNYDowの週足は陽線となりました。今週は、9月のISM製造業・非製造業景況指数、EU経済・財務相会合、ECB理事会、9月の雇用統計などが株式相場に影響しそうですが、年初来安値をさらに更新するか、ここで持ちこたえるかが今後を占う上でカギとなりそうです。

日経225採用銘柄の今期予想増益率は+17%ですが、今期ROE予想値は7.9%から7.4%へやや悪化しています。

日米とも長期金利は下降傾向で、日米の金利差は0.86%から0.90%へ拡大、為替は76円台から77円台で推移しました。今週も円高圧力が強い中、介入警戒感も強く76円台から77円台でもみ合う動きとなりそうです。

OECDによる日米の2011年の実質GDP伸び率は改定され日本が-0.9%で、米国は+2.6%と予想されていますので、この面では日本市場にとって3.5ポイント分の弱気材料です。

93週は売り越しで94週も売り越しだった可能性が高く、今週も売り越しが予想されます。

5つのポイントのうち①③が強気材料で⑤が弱気材料でした。今週も、①③⑤が影響すると思われます。

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、0.1ポイント割安となりました。先週比4.2ポイント割安幅は縮小しました。

日経平均は、一目均衡表の雲の下に在ります。200日移動平均線乖離率は-10.8%となり先週と比較してマイナス幅が縮小しました。総合乖離率は-17.6%となりマイナス幅が縮小しました。3つがマイナスですので中期トレンドは、赤信号"が点灯しています。日経平均は25日線の下に在りますが、9日線の上に在りますので、短期的トレンドには"黄信号"が点灯しています。

米国市場ではNY Dow200日線、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqは、200日線、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表の雲の下に在ります。短期的には赤信号"で中期的には"赤信号"が点灯しています。

[今週の見通し]

米国市場は、アフリカ・中東政情不安、資源高、新興国の利上などのリスクはやや後退しているものの、不動産市場の低迷、雇用指標の停滞、世界景気後退懸念、欧州の政府債務問題が悪材料となっています。ただ、好材料としては、FRBによる金融緩和が2013年まで継続する見通しの中、企業決算は概ね好調である点が挙げられます。テクニカルな面を見ると、米国市場は中期下降トレンドで、短期も下降トレンドとなっています。日本市場は中期下降トレンドで、短期はもみ合いとなっています

目先の状況を分析すると、EU政府債務問題による金融危機については、LIBORのドル3ヶ月物金利は上昇ピッチを上げており要警戒状態が続いています。一方、先週の為替は世界的なドル回帰の動きから、日米金利差はやや拡大し、為替はやや円安方向に動きました、ただ、中期的な円高リスクは払しょく出来ていません。

先週の米国市場は、欧州債務問題と景気後退懸念に対する好悪材料に振り回され、乱高下しました。引き続き、年初来安値をさらに更新するか、ここで持ちこたえるかが今後を占う上でカギとなりそうです。

今週の日経平均も、米国市場や為替などを睨んだ動きとなりそうです。今週はECBEU加盟国の動きと米雇用統計に関心が集まる週となりそうです。目先はボラティリティーの高い状況が続きそうです。日経平均は週初、ボリンジャーバンド-1σ(8573)近辺でスタートし、その後上値が25日線(現在8730)で下値がボリンジャーバンド-2σ(現在8417)の間でもみ合う展開が想定されます。


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