日経平均の予想: [2026/10/18]今週の日経平均の見通し

Saturday, October 17, 2026

[2026/10/18]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

先週の米国市場では、半導体やAIインフラ銘柄の一角に売りが続いた一方、割安感のある他の銘柄に移す循環物色が広がり、株価指数は週間では、まちまちでした。

週間変動率 NYダウ:+0.67%, NASDAQ:-4.48%, S&P500:-1.95%

 

一方、中長期的なリスクとしては中東の軍事衝突とウクライナ紛争の長期化懸念、原油高などによるインフレと金利上昇よる金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、中南米、東アジアの地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、2026年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が0.07ポイント割高となっています。割高の要因はS&P500のPERが19.3に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PERの17.0との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

日米市場が均衡するためには、次の条件が必要です。

現在の日経平均の価格に対して、2026年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、0.07ポイント拡大する。(日本が下方修正又は米国が上方修正される)。又は、日経平均採用銘柄の今期予想PERが16.8程度になる。又は、日経平均が65,320円程度となる。

結果的に、中長期的に日本市場は780円ほど割高です。

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、やや魅力的とも言えます。先週、日本市場とは米国市場より、やや強い状態です

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

④OECDによる日本の2026年GDP予測値(現在+2.9%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

①  先週のNYDowの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の下に在ります。NASDAQの週足は陰線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に在ります。今週は、NYDowが25日線の上を維持できるか否かに注目。

②  決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+10.9%となりました。3ヶ月前に比て+0.4%ポイント改善しています。利益伸び率は+17.2%となりました。3ヶ月前に比べて5.2ポイント改善しています。

③  米国の長期金利は低下し、日米間の金利差は2.24から2.15と縮小して、ドル円は158円台から157台で、円高方向に推移しました。ドル・インデックスは週間で-0.44%下落しました。

④  OECDの日米の2026年の名目GDP伸び率は、日本が+2.9%で、米国は+5.8%と予想されていますので、この面では日本市場の方が2.9ポイント劣ります。

⑤  10月1週は買い越しでした。10月2週は売り越しだった可能性が高く、今週は売り越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①と③が弱気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に2.2%ポイント(日経平均に勘算すると1440円程度)割高です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に3.9%ポイント(日経平均に勘算すると2,550円程度)割高です。

 

日本市場はNYダウとNASDAQより強い状態です。米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 20.0と上昇しました。 日経 VI は 週間で 32.2と上昇しました。米国市場は” 恐怖”状態で日本市場は” 極度の恐怖怖”状態です。

 

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号”が点灯しています。

日経平均は一目均衡表の雲の下にあります。総合乖離率は+3.4%となり、200日移動平均線乖離率は+6.9%となりました。2つの要因がプラスですので、中期トレンドには黄信号“が点灯しています。

                                                        

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQは、9日線と25日線の下にありますが、200日線の上にあります。一目均衡表では雲の中にあります。

米国市場は、短期的には"黄信号”で、中期的にも"黄信号”が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場では、中東紛争の長期化にともなう長期金利上昇と原油高による景気後退懸念が当面の強い関心事と考えられます。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期もみあいで、短期ももみあいです。

日本市場は中期もみあいで、短期は下降トレンドです。

 

為替市場を分析すると、2026年7月につけた163円をトップに円高方向に転換しています。今週は156円台から158円台が想定されます。

 

今週の米国市場では、米国、イラン間の対立の行方が引き続き注目されます。また、MetaやTesla、P&G、Netflix、GE Aerospace、SAPなどの企業決算も相場に影響を与えるしょう。経済指標では住宅関連指標とPMIが発表されます。世界的には、ユーロ圏のPMI、ドイツの経済景気指数、中国の第3四半期のGDP成長率、日本のインフレ率と貿易統計が発表される予定です。

 

先週の日経平均は、想定範囲を下振れしました。上値は2020円ほど下回り、下値は2390円ほど下回りました。

今週の日経平均は想定範囲は、上値が25日線(現在66440円近辺)で、下値がボリンジャーバンド-2σ(現在62080円)の間での動きが想定されます。

                            

米市場で、AIインフラ投資に対する採算性懸念が続くようであれば、今週の日経平均は、軟調な動きとなりそうです。


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