日経平均の予想

Monday, May 08, 2023

[2023/05/08]今後の日経平均の見通し

[市況]

55日、NYDowNADSAQは大幅上昇しました。58日の日経平均先物は、前日比320円高で寄り付くと、午前中は400円高から180円高の間で上下し、午後は260円高から180円高の間でもみあって、結局、200円高で取引を終了しました。日経平均の終値は208円安の28949円で、出来高は11.90億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は5日平均を4日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、かなり弱い状態です。

 

55日の米国市場では、預金保護をめぐる制度変更や空売り規制導入への思惑から、足元で株価が暴落していた地銀株が軒並み急反発し、投資家のリスク回避姿勢がやわらぎました。アップルが発表した13月期決算が市場予想を上回ったことも好感されました。また、前日までの大幅な株安を受け、値ごろ感の出てきた銘柄も物色されました。NYDowNASDAQ5営業日ぶりに反発しました。

58日の日本市場では、連休中に外国為替市場で円高ドル安が進行したことから、輸出関連株を中心に採算悪化を懸念した売りが優勢となりました。日本株はこのところ上昇傾向が続いていたため、高値警戒感から利益確定の売りも出ました。米金融引き締めへの警戒感も引き続き重石となりました。結局、日経平均は5営業日ぶりに反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+11.4%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+5.0%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の上にあり、9日線を上回りました。

 

NYDowは、25日線の下にありますが、200日線の上にあり、9日線を上回りました。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、200日線の上にあり、9日線と25日線を上回りました。一目均衡表では雲の上あります。米国市場の短期トレンドは赤信号から黄信号に変わりました。中期トレンドには青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-1.6ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が460円ほど割安であることを示しています。一方、NYDowとの差は、+2.2ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が640円ほど割高であることを示しています

 

日経VI16.20と上昇し、VIX17.21と上昇しました。両指数ともに、不安心理の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態であり、前日比で強さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-7.0、米国-2.0と日本が5.0ポイント割安ですが、OECD2024年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.5、米国が+3.5)1.0ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.96ポイント(日経平均換算で33580円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP速報値は前期比年率1.1%増で、市場予想の2.0%増を下回りました。一方、13月期の米企業の決算は、おおむね好調です。

 

経済指標を見てみます。

4月のISM非製造業景況指数、3月の製造業受注、4月のISM製造業景況指数、4月のミシガン大学消費者信頼感指数、4月のシカゴ購買部協会景気指数、3月の耐久財受注、4月のニューヨーク連銀製造業景況指数、3月の鉱工業生産指数は市場予想を上回りました。一方、4月のコンファレンスボード消費者信頼感指、4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数数、3月の小売売上高、3月の消費者物価指数は市場予想を下回りました。経済指標は84負で、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です

 

米国の4月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比25.3万人増で、市場予想の18.0万人増を上回りました。また、失業率は3.4%で、先月の3.5%から改善されました。雇用は、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

3月の新築住宅販売件数数、3月の住宅着工件数、4月の住宅市場指数は市場予想を上回りました。一方、3月の中古住宅販売仮契約指数、3月の中古住宅販売件数は予想を下回りました。2月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+0.4%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は42負で、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です。

 

新型コロナウイルス騒動に端を発する景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB20235月まで利上げを継続すると予想されています。また、量的引き締めも加速しています。ECBは、3月の理事会で3回連続となる0.5%の利上げを決定しました。また、6月にかけて保有資産を150億ユーロ規模で削減する方針です。日銀は、植田新総裁の体制下でも、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。長期金利の許容変動幅も0.5%に据え置かれています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では53 5.3262% 54 5.3237% 55 5.3368%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、202355日に記録した5.3368%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER13.57PBR1.23となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.1%となり、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。一方、今期予想利益の伸率は+0.2%で、こちらは3か月前より5.0ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前週末のNYDowが上昇したにもかかわらず下げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.3%となり、日経平均の割高幅は740円から370円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-420円から+740円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.11ポイントから3.03ポイントに縮小しました。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。日経平均は、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。ドイツ銀行をはじめとする欧州の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。中国最大の不動産企業である恒大集団の破綻が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBは量的緩和政策を終了し、量的引き締めの検討を開始しています

 

55日の米国市場では、重要な経済指標の発表は予定されていません。タイソン・フーズなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを330円ほど下回り、下値は想定ラインを130円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ-100円(現在29170円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-200円(現在28610円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

信用の売り圧力は、かなり弱い状態です。また、日米市場の楽観的な心理は続いています。連休明けの日経平均は、5営業日ぶりに反落しました。目先は、ボリンジャーバンド+1σに沿った動きとなりそうです。



ブログランキング・アップに、ご協力をお願いします。

右のボタンをクリック!

世界の市場のリアルチャートはこちら世界の市場のリアルチャート

Saturday, May 06, 2023

[2023/05/07]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

先週の米国市場では、地銀株が急落するなど、中堅銀行の経営不安から、投資家心理が悪化して、株価指数は週間では、一時大きく下落しました。

週間変動率 NYダウ:-1.24% NASDAQ:+0.07% S&P500:-0.80%.

 

一方、中長期的なリスクとしてはウクライナ紛争の長期化懸念、エネルギー・コスト、金利上昇による金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、東アジア、中東の地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、改定された2024年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が3.77ポイント割安となっています。割安の要因はS&P500PER18.5に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER13.9との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

これは、現在の日経平均の価格に対して、2022年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに3.77ポイント拡大するか(日本が下方修正又は米国が上方修正される)、又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER29.3程度になるか、又は、日経平均が61420円程度となると、日米市場が均衡すると解釈できますので、中長期的に日本市場は32260円ほど割安です。

 

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、32260円分魅力に欠けるとも言えます。先週、日本市場の弱さは縮小しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2023GDP予測値(現在+3.5%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陰線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQの週足は十字線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。今週は、NYダウが25日線の上に戻れるか否かに注目したいと思います。

  四半期決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+9.1%となりました。3ヶ月前に比べて+0.0ポイントで同水準です。また、利益伸び率は+0.2%3ヶ月前に比べて-7.4%ポイント悪化しています。

  米国の長期金利は上昇したものの、日米間の金利差は3.04から3.03に縮小して、ドル円は137円から133円の範囲で円高方向に動きました。ドル・インデックスは週間で-0.38%下落しました。

  OECDの日米の2024年の名目GDP伸び率は、日本が+2.51%で、米国は+3.54%と予想されていますので、この面では日本市場の方が1.03ポイント劣ります。

  44週は買い越しでした。51週は買い越しだった可能性が高く、今週は買い越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①が弱気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に0.8ポイント(日経平均に勘算すると230円程度)割安です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に3.0ポイント(日経平均に勘算する870円程度)割高です。

 

米国市場に対する日本市場の弱さは、この週に縮小しました。 米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 17.2 まで上昇しました。 日経 VI は 週間で 15.8まで上昇しました。日米市場とも、楽観的であることを示唆しています。

 

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには"信号”が点灯しています。

日経平均は、一目均衡表の雲の上に在ります。日経平均の総合乖離率は+14.0%で、200日移動平均線との乖離率は+5.8%でした。3つの要素がプラスですので、中期トレンドには、"青信号"が点灯しています。

                                                        

米国市場では、NYDowは、9日線・200日線の上にありますが、25日線の上にあります。一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表の雲の上に在ります。

短期的には"信号”で、中期的には"信号”が点灯しています。

 [今週の見通し]

米国市場をファンダメンタル面で見ると新型コロナウイルス感染拡大に伴う世界経済減速懸念は後退しているものの、ロシア・ウクライナ戦争によるインフレと金利上昇とEU圏のエネルギー不足と政治情勢悪化などによる景気後退、米中貿易摩擦、中国の不動産バブルの崩壊と信用収縮に伴う金融市場混乱、中東や東アジアの地政学的リスクなどがリスク要因として存在します。

 

直近のLIBOR金利は上昇傾向で、引き続き金融不安再燃に注意が必要です。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期上昇トレンドで、短期はもみあいです。日本市場は中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。

 

為替市場を分析すると、20231月より円安方向へ転換しています。今週は133円台から138円台が想定されます。

 

今週の米国市場では、インフレ率、生産者物価、輸出入物価など物価に関連するニュースや、ミシガン大学消費者信頼感指数の発表が予定されています。さらに、中国、インド、ロシアでもCPI値の発表が予定されています。英国では、第1四半期GDP成長率データとイングランド銀行の金利が発表されます。その他、中国では貿易統計の発表が予定されています。

 

先週の日経平均は、想定レンジ内で推移しました。上値は想定ラインを380円ほど下回り、下値は想定ラインを330円ほど上回りました。

今週の日経平均の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド+2σ(現在29210円近辺)で、下値が25日線(現在28300円近辺)の間での動きが想定されます。

 

米国市場では金融不安の懸念はあるものの、VIXは低水準です。日経平均はボリンジャーバンド+1σ挟んだ動きとなりそうです


ブログランキング・アップに、ご協力をお願いします。

右のボタンをクリック!

世界の市場のリアルチャートはこちら世界の市場のリアルチャート

Tuesday, May 02, 2023

[2023/05/02]今後の日経平均の見通し

[市況]

51日、NYDowNADSAQは下落しました。52日の日経平均先物は、前日比110円高で寄り付くと、午前中は130円高から80円安と下落に転じ、午後は50円安から50円高の間で上下して、結局、30円安で取引を終了しました。日経平均の終値は34円高の29157円で、出来高は10.40億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は5日平均を3日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱い状態です。

 

51日の米国市場では、売りが優勢となりました。4月のISM製造業景況指数が市場予想を上回ったことから、利上げ長期化への懸念が強まり、わけても、長期金利の上昇を受けて相対的な割高感が意識されたハイテク株の一角が売られました。一方、経営破綻したファースト・リパブリック・バンクを買収したJPモルガン・チェースが買われ、指数を支えました。結局、NYDow3営業日ぶりに反落し、NASDAQ4営業日ぶりに反落しました。

52日の日本市場では、外国為替市場での円安ドル高進行を受け、輸出関連株の一角が買われました。また、東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体関連の値がさ株が買われ、指数を押し上げました。連休や海外の重要イベントを控え、目先の利益を確定する売りが優勢となる場面もありましたが、日経平均は結局、4日続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+14.0%とプラス幅をやや縮め、200日線との乖離率は+5.8%とプラス幅をやや拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の上にありますが、9日線を下回りました。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上あります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-0.6ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が170円ほど割安であることを示しています。一方、NYDowとの差は、+1.7ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が500円ほど割高であることを示しています

 

日経VI15.81と上昇し、VIX16.61と上昇しました。両指数ともに、不安心理の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態であり、前日比で強さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-6.8、米国-1.8と日本が5.0ポイント割安ですが、OECD2024年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.5、米国が+3.5)1.0ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.97ポイント(日経平均換算で35920円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP速報値は前期比年率1.1%増で、市場予想の2.0%増を下回りました。一方、13月期の米企業の決算は、おおむね好調です。

 

経済指標を見てみます。

4月のISM製造業景況指数、4月のミシガン大学消費者信頼感指数、4月のシカゴ購買部協会景気指数、3月の耐久財受注、4月のニューヨーク連銀製造業景況指数、3月の鉱工業生産指数は市場予想を上回りました。一方、4月のコンファレンスボード消費者信頼感指、4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数数、3月の小売売上高、3月の消費者物価指数、3月のISM非製造業景況指数、2月の製造業受注は市場予想を下回りました。経済指標は66負で、景気・金利の両面で中立です。

 

米国の3月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比23.6万人増で、市場予想の23.0万人増をやや上回りました。また、失業率は3.5%で、先月の3.6%から改善されました。雇用は、景気面ではやや強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面ではやや弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

3月の新築住宅販売件数数、3月の住宅着工件数、4月の住宅市場指数は市場予想を上回りました。一方、3月の中古住宅販売仮契約指数、3月の中古住宅販売件数は予想を下回りました。2月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+0.4%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は42負で、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です。

 

新型コロナウイルス騒動に端を発する景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB20235月まで利上げを継続すると予想されています。また、量的引き締めも加速しています。ECBは、3月の理事会で3回連続となる0.5%の利上げを決定しました。また、6月にかけて保有資産を150億ユーロ規模で削減する方針です。日銀は、植田新総裁の体制下でも、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。長期金利の許容変動幅も0.5%に据え置かれています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では426 5.2727% 427 5.2991% 428 5.3024%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、2023428日に記録した5.3024%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER13.92PBR1.24となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前と同水準です。一方、今期予想利益の伸率は-1.4%で、こちらは3か月前より7.4ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが下落したにもかかわらず上昇しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-1.4%となり、日経平均の割安幅は320円から420円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-420円から+260円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.06ポイントから3.11ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。ドイツ銀行をはじめとする欧州の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。中国最大の不動産企業である恒大集団の破綻が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBは量的緩和政策を終了し、量的引き締めの検討を開始しています

 

52日の米国市場では、3月の製造業受注のほか、ファイザー、フォード・モーター、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ、デュポン、マリオット・インターナショナル、スターバックス、インサイトなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを130円ほど下回り、下値は想定ラインを230円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ+200円(現在29410円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ(現在28760円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

信用の売り圧力は、弱い状態です。また、日米市場の楽観的な心理は続いています。日経平均は4日続伸しました。連休明けも強さが続くかどうかは、米国の4月の雇用統計やFOMCの結果次第でしょう。



ブログランキング・アップに、ご協力をお願いします。

右のボタンをクリック!

世界の市場のリアルチャートはこちら世界の市場のリアルチャート

Monday, May 01, 2023

[2023/05/01]今後の日経平均の見通し

[市況]

428日、NYDowNADSAQは大幅上昇しました。51日の日経平均先物は、前日比160円高で寄り付くと、午前中は140円高から280円高の間で上下し、午後は220円高から300円高の間でもみあって、結局、290円高で取引を終了しました。日経平均の終値は266円高の29123円で、出来高は12.29億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態ですが、買われ過ぎの水準です。

空売り比率は5日平均を2日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱い状態です。

 

428日の米国市場では、インフレへの警戒感から売りが先行しましたが、4月のシカゴ購買部協会景気指数や4月のミシガン大学消費者信頼感指数など、注目度の高い経済指標が市場予想を上回ったことが好感され、次第に買いが優勢となりました。インテルやエクソンモービルなど、好決算を発表した銘柄が買われたことも支えとなりました。NYDowは続伸し、NASDAQ3日続伸しました。

51日の日本市場では、前週末の米株高が投資家心理を上向かせ、運用リスクをとる動きが優勢となりました。外国為替市場で円相場が円安ドル高方向に推移したことも支援材料となりました。国内企業の決算発表が本格化するなか、堅調な業績見通しを発表した企業も買われ、相場を支えました。日経平均は3日続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+14.1%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+5.7%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上あります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-0.9ポイントとマイナス幅をやや縮め、日経平均が260円ほど割安であることを示しています。一方、NYDowとの差は、+1.5ポイントとプラス幅をやや拡げ、日経平均が440円ほど割高であることを示しています

 

日経VI15.66と上昇し、VIX15.78と低下しました。両指数ともに、不安心理の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態であり、前週末比で強さはやや拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-6.8、米国-1.8と日本が5.0ポイント割安ですが、OECD2024年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.5、米国が+3.5)1.0ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.97ポイント(日経平均換算で35350円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP速報値は前期比年率1.1%増で、市場予想の2.0%増を下回りました。一方、13月期の米企業の決算は、おおむね好調です。

 

経済指標を見てみます。

4月のミシガン大学消費者信頼感指数、4月のシカゴ購買部協会景気指数、3月の耐久財受注、4月のニューヨーク連銀製造業景況指数、3月の鉱工業生産指数は市場予想を上回りました。一方、4月のコンファレンスボード消費者信頼感指、4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数数、3月の小売売上高、3月の消費者物価指数、3月のISM非製造業景況指数、2月の製造業受注、3月のISM製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面ではやや弱気材料ですが、利上げ圧力が弱まるという面ではやや強気材料です

 

米国の3月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比23.6万人増で、市場予想の23.0万人増をやや上回りました。また、失業率は3.5%で、先月の3.6%から改善されました。雇用は、景気面ではやや強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面ではやや弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

3月の新築住宅販売件数数、3月の住宅着工件数、4月の住宅市場指数は市場予想を上回りました。一方、3月の中古住宅販売仮契約指数、3月の中古住宅販売件数は予想を下回りました。2月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+0.4%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は42負で、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です。

 

新型コロナウイルス騒動に端を発する景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB20235月まで利上げを継続すると予想されています。また、量的引き締めも加速しています。ECBは、3月の理事会で3回連続となる0.5%の利上げを決定しました。また、6月にかけて保有資産を150億ユーロ規模で削減する方針です。日銀は、植田新総裁の体制下でも、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。長期金利の許容変動幅も0.5%に据え置かれています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では426 5.2727% 427 5.2991% 428 5.3024%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、2023428日に記録した5.3024%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER13.82PBR1.24となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.0%となり、これは3か月前と同水準です。一方、今期予想利益の伸率は+0.1%で、こちらは3か月前より5.6ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前週末のNYDowの上昇と連動して上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-1.1%となり、日経平均は320円の割安に転換しました。プレミアム値は、ここ一週間、-320円から+260円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.13ポイントから3.06ポイントに縮小しましたが、ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。ドイツ銀行をはじめとする欧州の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。中国最大の不動産企業である恒大集団の破綻が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBは量的緩和政策を終了し、量的引き締めの検討を開始しています

 

51日の米国市場では、4月のISM製造業景況指数のほか、ロウズなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを80円ほど下回り、下値は想定ラインを440円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ+200円(現在29320円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ+100円(現在28780円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

信用の売り圧力は、弱い状態です。また、日米市場の楽観的な心理は続いています。日経平均は3日続伸しました。目先は、ボリンジャーバンド+2σに沿った動きとなりそうです。



ブログランキング・アップに、ご協力をお願いします。

右のボタンをクリック!

世界の市場のリアルチャートはこちら世界の市場のリアルチャート