日経平均の予想: [2026/06/12]今後の日経平均の見通し

Friday, June 12, 2026

[2026/06/12]今後の日経平均の見通し

[市況]

611日、NYDowNASDAQは下落しました。612日の日経平均先物は、前日比2120円高で寄り付くと、午前中は2710円高から1480円高の間で上下し、午後は2310円高から1620円高と上昇幅を縮めて、結局、1640円高で取引を終えました。日経平均の終値は1802円高の66020円で、出来高は27.50億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を3日ぶりに下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱まりました。

 

611日の米国市場では、原油価格の下落や長期金利の低下が安心感につながり、半導体株や大型ハイテク株を中心とした幅広い銘柄に買いが膨らみました。トランプ大統領が自身のSNSで、予定されていたイランへの攻撃を中止したと表明し、また、和平に向けた協議の最終合意が近いと主張したことに反応する形となりました。NYDowは大幅に反発し、NASDAQ3日ぶりに反発しました。

612日の日本市場では、前日の米株式市場で半導体関連株などが大きく上昇した流れを受け、アドバンテストや東京エレクトロン、キオクシア、ソフトバンクグループなどが買われ、指数を押し上げました。米スペースXの大型IPOに向けた資金確保による需給悪化の影響が一巡したことも安心材料となりました。買い一巡後は戻り待ちの売りが出て上値が重くなりましたが、結局、日経平均は大幅に続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の上にあり、9日線を上回りました。短期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。

総合乖離率は+39.8%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+24.8%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にあり、9日線と25日線を上回りました。

 

NYDowは、9日線の下にありますが、200日線の上にあり、25日線を上回りました。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドは赤信号から黄信号に変わりました。中期トレンドには青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+14.8ポイントとプラス幅を拡げ、日平均が9770円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+19.0ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均12540円ほど割高であることを示しています

 

日経VI37.28と前日より低下し、VIX19.43と前日より低下しました。日経VIは、投資家が不安を強めているとされる目安の20を依然として大きく上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.97、米国-0.04と日本が2.93ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.2、米国が+4.7)1.5ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より1.43ポイント(日経平均換算で22710円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP改定値は前期比年率1.6増で、速報値2.0%増から下方修正されました。また、13月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

4月の製造業受注、5月のISM非製造業景況指数、5月のISM製造業景況指数、5月のシカゴ購買部協会景気指数、5月のニューヨーク連銀製造業景況指数、4月の鉱工業生産指数、4月の消費者物価指数、4月の耐久財受注、5月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は市場予想を上回りました。また、4月の小売売上高は市場予想と一致しました。一方、5月のミシガン大学消費者信頼感指数、5月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は102負で、景気面では強気材料ですが、利上げペースが上がるという点では弱気材料です。

 

米国の5月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比17.2万人増で、市場予想の11万人増を上回りました。また、失業率は4.3%で、前月の4.3%から横ばいでした。雇用は、景気面では強気材料ですが、利上げペースが上がるという点では弱気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

5月の中古住宅販売件数、4月の住宅着工件数、5月の住宅市場指数、3月の新築住宅販売件数は市場予想を上回りました。また、3月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想と一致しました。3月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+0.83%で、市場予想の+1.0%を下回りました。住宅関連の指標は51負で、景気面では強気材料ですが、利上げペースが上がるという点では弱気材料です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、4月のFOMCでも政策金利を据え置きましたが、追加利下げには慎重な姿勢が示唆されました。ECB6月の会合で、およそ3年ぶりに0.25ポイントの利上げを実施し、中銀預金金利を2.25%としました。日銀は、4月の金融政策決定会合でも政策金利を0.75%に据え置きましたが、展望リポートはタカ派的と読み取れる内容でした。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER17.86PBR1.90となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE10.7%となり、これは3か月前より1.7ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+10.0%で、こちらは3か月前より9.5ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と歩調を合わせて上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.3%となり、日経平均の割高幅は150円から820円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-1440円~+820円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、1.88ポイントから1.84ポイントに縮小しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。日経平均は、短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。

 

612日の米国市場では、6月のミシガン大学消費者信頼感指数などが注目されるでしょう。引き続き、長期金利や原油価格も株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを1570円ほど上回り、下値は想定ラインを1900円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ+600円(現在67050円近辺)が上値の目安に、25日線+500円(現在64690円近辺)が下値の目安となります。

 

日経平均は大幅に続伸しました。週明けは、米国とイランの停戦合意が成立するかどうか次第で、上下どちらかに大きく動きそうです。



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