日経平均の予想

Monday, August 03, 2020

[2020/08/04]今後の日経平均の見通し

[市況]
83日、NYDowNASDAQは上昇しました。84日の日経平均先物は、前日比270円高で寄り付くと、午前中は270円高から440円高と上昇幅を拡げ、午後は370円高から500円高と上昇幅を拡げて、結局500円高で取引を終えました。日経平均の終値は378円高の22573円で、出来高は14.03億株と高水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラスに転換しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

83日の米国市場では、主力ハイテク株を中心に買いが優勢となりました。TikTokの米国事業の買収交渉を進めていると発表したマイクロソフトが6%近く上昇し、相場をけん引しました。また、追加の経済対策をめぐる与野党協議が進展するとの期待も追い風となりました。主要3指数はそろって上昇し、NASDAQは過去最高値を更新しました。
84日の日本市場では、前日の米株高を受けて投資家のリスク許容度が増し、好決算銘柄を中心に買いが優勢となりました。外国為替市場で円高傾向が一服したとの見方が広がったことも支えとなりました。日経平均は大幅に続伸しました。

 [テクニカル視点]
日経平均は、9日線と25日線を上回りました。短期トレンドは赤信号から青信号に変わりました。
総合乖離率は+7.8%と前日よりプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+2.8%と前日よりプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。
また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にあり、9日線と25日線を上回りました。

NYDowは、25日線と200日線の上にあり、9日線を上回りました。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、前日より0.2ポイント縮小して-17.6となり、中長期的には日経平均がNASDAQより3970円ほど割安であることを示しています。一方、日経平均とNYDowの比較では、日経平均のほうが1.2ポイント(日経平均換算で270円)割高となっています

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差(1.9ポイント)とOECD2021年予想実質GDP伸び率の日米差(-2.4ポイント)を勘案すると、中長期的には日本市場は米国市場より0.50ポイント(日経平均換算で1960円)ほど割高となっています。

市場は現在、「新型コロナウイルスの感染拡大」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「英国のEU離脱」「米中貿易摩擦」「トランプ政権の通商政策が金融市場全体に与える影響」「アベノミクスによる日本経済のデフレ脱却の成否や、消費税増税が景気に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

米国の46月期のGDP速報値は前期比年率32.9%減で、市場予想の35.0%減ほどには悪化しませんでしたが、過去最大の落ち込みでした。46月期の米企業の決算も、悪化しています。

経済指標を見てみます。
7月のISM製造業景況指数、7月のシカゴ購買部協会景気指数、6月の耐久財受注、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、6月の小売売上高、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数、6月の鉱工業生産指数、6月のISM非製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、7月のミシガン大学消費者信頼感指数、7月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、5月の製造業受注は市場予想を下回りました。経済指標は83負で、景気面では強気材料ですが、さらなる金融緩和が期待しにくいという面では弱気材料です。

米国の6月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比480万人増で、市場予想の290万人増を上回りました。また、失業率は11.1%で、先月の13.3%から改善されました。雇用は、景気面では強気材料ですが、さらなる金融緩和が期待しにくいという面では弱気材料です

米国の住宅関連の指標を見てみます。
6月の中古住宅販売仮契約指数、6月の新築住宅販売件数、6月の中古住宅販売件数、7月の住宅市場指数は市場予想を上回りました。一方、6月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。また、5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+3.7%で、市場予想の+4.0%を下回りました。住宅関連の指標は42負で、景気面では強気材料ですが、さらなる金融緩和が期待しにくいという面では弱気材料です。

先進国の財政赤字が根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうですが、先進国は大規模な財政出動を容認する方向に舵を切りつつあります。にもかかわらず、景気後退リスクが意識されており、長期金利が下降傾向にあることは気がかりです。直近では、景気後退の前兆とされる長短金利の逆転状態も見られました。

欧米日の金融政策をまとめてみます。
FRBはゼロ金利政策を少なくとも2022年末まで継続すると表明しました。また、米国債などを月1200億ドル買い入れ、購入ペースを維持するとしています。ECBは、民間銀行が中央銀行に預け入れる際のマイナス金利を-0.5%とし、国債の買い取りを含む量的緩和政策を「20216月までに13500億ユーロ」に拡大しました。日銀は、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続していますが、加えて、国債の買い取り上限を80兆円から無制限に拡大し、ETFを従来の6兆円の2倍の12兆円まで買い入れるとしています。さらに、企業の資金繰り支援として、社債やCPなどの買い取り枠を20兆円まで拡大しました。

金融不安の気配を知るのに役立つのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、3月に急上昇しましたが、ここ4か月は低下しています。直近では、729 0.2606 730 0.2510 731 0.2487と落ち着きつつあり、これはFRBがジャンク債買い取りを含む大規模な金融緩和を表明したことの効果と思われます。なお、20181220日に記録した2.8237%が、ここ5年の最高金利です。

一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER18.9PBR1.07となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE5.6%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。一方、今期予想利益の伸率は-8.1%で、こちらは3か月前より22.2ポイント改善されています。

[今後の見通し]
日経平均は、前日のNYDowの上昇と連動して上げました。結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.2%となり、日経平均の割安幅は300円から60円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-300円から+70円の間で推移しています。

日米の長期金利の差は、0.52ポイントから0.54ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に上昇トレンドです。

ファンダメンタル面も見てみましょう。
LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。ドイツ銀行をはじめとする欧州の金融機関の健全性が疑問視されています。
中国では、引き続き国有企業や中国の地方政府を含めた不良債権問題に注意が必要です。
米国では、金融緩和措置が長期化しそうです。長期金利も低い状態が続いており、対ドルで円高が進みやすい状況です。
欧州経済は悪化しています。ECBはマイナス金利政策を継続しており、また、新型コロナウイルスの感染拡大による景気減速に対応するため、量的緩和を拡大しました。また、EU首脳会議は、およそ92兆円規模の復興基金の設立で合意しました。

84日の米国市場では、6月の製造業受注のほか、デボン・エナジーやディズニーなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大への対応や、米中対立に関する報道なども株式相場に影響を与えそうです。

今日の日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを120円ほど上回り、下値は想定ラインを490円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ+100円(現在22880円近辺)が上値の目安に、25日線-200円(現在22290円近辺)が下値の目安になりそうです。



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[2020/08/03]今後の日経平均の見通し

[市況]
731日、NYDowNASDAQは上昇しました。83日の日経平均先物は、前日比210円高で寄り付くと、午前中は140円高から420円高と上昇幅を拡げ、午後は440円高から330円高の間でもみあって、結局330円高で取引を終えました。日経平均の終値は485円高の22195円で、出来高は13.23億株と比較的高水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。

731日の米国市場では、7月のミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を下回ったことや、与野党対立で争点となっている失業給付の増額分が7月末で期限切れとなることなどが投資家心理の重石となり、売りが優勢となる場面が続きましたが、市場予想を上回る46月期決算を発表したアップルが取引終了にかけて一段高となり、株価指数を支えました。NYDowは反発し、NASDAQ3日続伸しました。
83日の日本市場では、米IT大手の好決算を背景に前週末の米株式相場が上昇した流れが引き継がれ、買いが優勢となりました。日経平均は前週末に大幅に下落していたため、値ごろ感からの買いが入った面もありました。外国為替市場で円相場が円安ドル高方向に推移したことも好感されました。日経平均は7営業日ぶりに大幅反発しました。

 [テクニカル視点]
日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。
総合乖離率は+2.9%とプラスに転換し、200日線との乖離率も+1.1%とプラスに転換しました。一目均衡表では雲の上に戻りました。3つの要素すべてがプラスとなり、中期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。
また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。

NYDowは、25日線と200日線の上にありますが、9日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドには青信号が点灯しています。

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、前週末より0.6ポイント縮小して-17.8となり、中長期的には日経平均がNASDAQより3950円ほど割安であることを示しています。一方、日経平均とNYDowの比較では、日経平均のほうが0.4ポイント(日経平均換算で90円)割高となっています

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差(2.0ポイント)とOECD2021年予想実質GDP伸び率の日米差(-2.4ポイント)を勘案すると、中長期的には日本市場は米国市場より0.34ポイント(日経平均換算で1320円)ほど割高となっています。

市場は現在、「新型コロナウイルスの感染拡大」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「英国のEU離脱」「米中貿易摩擦」「トランプ政権の通商政策が金融市場全体に与える影響」「アベノミクスによる日本経済のデフレ脱却の成否や、消費税増税が景気に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

米国の46月期のGDP速報値は前期比年率32.9%減で、市場予想の35.0%減ほどには悪化しませんでしたが、過去最大の落ち込みでした。46月期の米企業の決算も、悪化しています。

経済指標を見てみます。
7月のシカゴ購買部協会景気指数、6月の耐久財受注、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、6月の小売売上高、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数、6月の鉱工業生産指数、6月のISM製造業景況指数、6月のISM非製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、7月のミシガン大学消費者信頼感指数、7月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、5月の製造業受注は市場予想を下回りました。経済指標は83負で、景気面では強気材料ですが、さらなる金融緩和が期待しにくいという面では弱気材料です。

米国の6月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比480万人増で、市場予想の290万人増を上回りました。また、失業率は11.1%で、先月の13.3%から改善されました。雇用は、景気面では強気材料ですが、さらなる金融緩和が期待しにくいという面では弱気材料です

米国の住宅関連の指標を見てみます。
6月の中古住宅販売仮契約指数、6月の新築住宅販売件数、6月の中古住宅販売件数、7月の住宅市場指数は市場予想を上回りました。一方、6月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。また、5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+3.7%で、市場予想の+4.0%を下回りました。住宅関連の指標は42負で、景気面では強気材料ですが、さらなる金融緩和が期待しにくいという面では弱気材料です。

先進国の財政赤字が根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうですが、先進国は大規模な財政出動を容認する方向に舵を切りつつあります。にもかかわらず、景気後退リスクが意識されており、長期金利が下降傾向にあることは気がかりです。直近では、景気後退の前兆とされる長短金利の逆転状態も見られました。

欧米日の金融政策をまとめてみます。
FRBはゼロ金利政策を少なくとも2022年末まで継続すると表明しました。また、米国債などを月1200億ドル買い入れ、購入ペースを維持するとしています。ECBは、民間銀行が中央銀行に預け入れる際のマイナス金利を-0.5%とし、国債の買い取りを含む量的緩和政策を「20216月までに13500億ユーロ」に拡大しました。日銀は、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続していますが、加えて、国債の買い取り上限を80兆円から無制限に拡大し、ETFを従来の6兆円の2倍の12兆円まで買い入れるとしています。さらに、企業の資金繰り支援として、社債やCPなどの買い取り枠を20兆円まで拡大しました。

金融不安の気配を知るのに役立つのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、3月に急上昇しましたが、ここ3か月は低下しています。直近では、729 0.2606 730 0.2510 731 0.2487と落ち着きつつあり、これはFRBがジャンク債買い取りを含む大規模な金融緩和を表明したことの効果と思われます。なお、20181220日に記録した2.8237%が、ここ5年の最高金利です。

一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER18.3PBR1.05となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE5.8%となり、これは3か月前より0.2ポイント悪化しています。一方、今期予想利益の伸率は-6.7%で、こちらは3か月前より21.1ポイント改善されています。

[今後の見通し]
日経平均は、前週末のNYDowの上昇と連動して上げました。結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-1.3%となり、日経平均の割安幅は230円から300円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-300円から+100円の間で推移しています。

日米の長期金利の差は、0.52ポイントから0.52ポイントと横ばいでしたが、ドル円相場は円安方向に推移しました。

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的には上昇トレンドです。

ファンダメンタル面も見てみましょう。
LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。ドイツ銀行をはじめとする欧州の金融機関の健全性が疑問視されています。
中国では、引き続き国有企業や中国の地方政府を含めた不良債権問題に注意が必要です。
米国では、金融緩和措置が長期化しそうです。長期金利も低い状態が続いており、対ドルで円高が進みやすい状況です。
欧州経済は悪化しています。ECBはマイナス金利政策を継続しており、また、新型コロナウイルスの感染拡大による景気減速に対応するため、量的緩和を拡大しました。また、EU首脳会議は、およそ92兆円規模の復興基金の設立で合意しました。

83日の米国市場では、7月のISM製造業景気指数のほか、タイソン・フーズやAIGなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大への対応や、米中対立に関する報道なども株式相場に影響を与えそうです。

今日の日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを130円ほど上回り、下値は想定ラインを320円ほど上回りました。目先は、25日線(現在22480円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-2σ(現在21890円近辺)が下値の目安になりそうです。



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Saturday, August 01, 2020

[2020/08/02]今週の日経平均の見通し

[ファンダメンタルの現状認識]
先週の米国市場は、まちまちでした。経済指標の悪化懸念で、売りが優勢となる中、ハイテク株は買われました。一方、中長期的には、新型肺炎拡大長期化による景気後退とハイ・イールド債のディフォルトなどによる銀行の信用力不足と信用収縮懸念があります。また世界的な自国中心な政治状況から中国などの景気減速、貿易戦争などによる世界経済の減速懸念もあります。さらに、中東、朝鮮半島やウクライナの地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

日米市場のイールド・スプレッドの差は、発表された2021年のOECDの実質GDP予想値を考慮すると、日本市場が0.22ポイント割高となっています。割高の要因はS&P500PER25.5に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER17.9との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。
これは、現在の日経平均の価格に対して、2021年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに0.22ポイント縮小するか(日本が上方修正又は米国が下方修正される)、又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER17.2程度になるか、又は、日経平均が20880円程度となると、日米市場が均衡すると解釈できますので、中長期的に日本市場は830円ほど割高です。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP
③日米の金利差の拡大と一段の円安、
OECDによる日本の2021GDP予測値(現在-0.5%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、

最近の動きを見ると、
   先週のNYDowの週足は陰線となりました。日足は200日線の下に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQの週足は陰線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。今週は住宅指標、四半期決算発表、7月のISM製造業景気指数、7月の雇用統計などが注目されそうです。NYDow25日線の上を維持できるか否かに注目したいと思います。
   四半期決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は5.8%となりました。3ヶ月前に比べて0.6ポイント悪化しています。また、利益伸び率は-6.7%3ヶ月前に比べて18.1ポイント改善しています。
   米国の長期金利は低下し、日米の金利差は 0.59%から0.52%と縮小して、為替は106台から104台で円高でした
   OECDの日米の2021年の実質GDP伸び率予測が発表されて、日本が-.0.5%で、米国は+1.9%と予想されていますので、この面では日本市場の方が2.4ポイント劣ります。
   74週は買い越しで、75週は売り越しだった可能性が高く、今週は売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち、③が弱気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に11.7ポイント(日経平均に勘算すると2660円程度)割安となっています。先週と比べ割安幅は縮小しました。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に2,9ポイント(日経平均に勘算すると660円程度)割高となっています。

日経平均は、一目均衡表の雲の中に在ります。総合乖離率は-3.7%となり先週と比較してマイナスに転換しました。200日移動平均線乖離率は-1.1%でマイナスに転換しました。2つの要素がマイナスですので、中期トレンドは、"黄信号"が点灯しています。
日経平均は、25日線と9日線の下にあります。短期的トレンドには"赤信号"が点灯しています。

米国市場ではNY Dowは、200日線・25日線の上にありますが、9日線の下にあります。一目均衡表の雲の上に在ります。Nasdaq200日線・25日線・9日線の上にあります。一目均衡表の雲の上に在ります。
短期的には黄信号"で、中期的には青信号"が点灯しています。

[今週の見通し]
米国市場をファンダメンタル面で見ると米国の利上げ、米中貿易摩擦、米国政治の不透明感、北朝鮮の問題、などの懸念は後退しているものの、新型コロナウィルスによる肺炎の感染拡大、世界的な長期金利低下傾向、原油相場の低迷、米企業業績の悪化、ハイ・イールド債市場の下落、信用収縮に伴う金融市場混乱、EU圏の銀行の信用力不足と政治情勢、貿易戦争に伴う世界経済減速懸念、中東やウクライナの地政学的リスクなどがリスク要因として存在します。

中国の不動産価格は大都市では横ばいですが設備過剰など中国全体の不良債権問題は解消していません。処理を急ぐと目先の市場下落を招き、先延ばしすると景気後退が長引く懸念があります。

また、直近のLIBOR金利は低下しつつありますが、3月は、短期金利が低下しているにも関わらずLIBOR金利は上昇したことから、金融不安再燃の可能性が意識されていました。

一方、好材料としては米国のゼロ金利政策とジャンク債購入を含むFRBによる企業への直接的金融支援や2兆ドルの経済対策、トランプ大統領の政策期待。日銀による2%のインフレターゲットの設定やマイナス金利導入と無制限の国債・12兆円のETF購入などの金融緩和措置に加え、日本政府によるリーマンショック時を超える経済対策期待や、EU諸国の大規模経済対策とECBによるマイナス金利の深堀と量的緩和の拡大表明などが揚げられます。

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期上昇トレンドで、短期はもみあいです。日本市場は中期もみあいで、短期は下降トレンドです

先週の為替市場を分析すると、米国の長期金利は低下し、日米長期金利差は縮小して、為替は円高方向に動きました。今週は106円台から104円台が想定されます。こからは、テクニカル指標、米国市場動向、為替の動き、外国人投資家動向を注目する必要があります。

米国の決算シーズンは今週も続き、SP 500企業の約4分の1が第2四半期の結果を報告しています。 経済データの面では、米国の雇用統計に注目です。7月に200万人以上増加しており、失業率は10.3%に低下する可能性があります。 その他の地域では、英国、インド、ブラジル、オーストラリア、タイでの中央銀行政策会議と世界中の製造業とサービスのPMIと同様に注目されます。 その他のでは、米国と中国の貿易額にも注目です。


先週の日経平均は、想定レンジを下回りました。上値は想定ラインを70円ほど上回り、下値は想定ラインを480円ほど下回りしました。今週の日経平均の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド-1σ(現在22190円近辺)で、下値がボリンジャーバンド-3σ(現在21610円近辺)の間での動き想定されます


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