日経平均の予想: [2026/05/07]今後の日経平均の見通し

Thursday, May 07, 2026

[2026/05/07]今後の日経平均の見通し

[市況]

56日、NYDowNASDAQは上昇しました。57日の日経平均先物は、前日比580円高で寄り付くと、午前中は410円高から1680円高と上昇幅を拡げ、午後は1440円高から1940円高の間でもみあって、結局、1800円高で取引を終えました。日経平均の終値は3320円高の62833円で、出来高は33.55億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラスに転換しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態となりました。

空売り比率は、5日平均を下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱まりました。

 

56日の米国市場では、トランプ大統領が公共放送PBSのインタビューで「来週に予定されている米中首脳会談の前に、イランと合意する可能性がある」と述べたことから、両国の戦闘終結が近いとの期待が高まり、幅広い銘柄に買いが優勢となりました。好決算を発表した銘柄への買いも相場を支えました。NYDowNASDAQは続伸しました。NASDAQは最高値を更新しました。

57日の日本市場では、大型連休中の海外市場でAIや半導体関連銘柄の上昇が途切れなかったことから、AI需要の強さが改めて意識され、ソフトバンクグループやアドバンテストなど関連銘柄に買いが集まり、指数を押し上げました。米国とイランの戦闘終結への期待も投資家心理を支えました。日経平均は大幅に続伸し、427日につけた最高値を大きく更新しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の上にあり、9日線を上回りました。短期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。

総合乖離率は+49.1%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+26.0%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+12.8ポイントとプラス幅を拡げ、日平均が8040円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+20.6ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均12940円ほど割高であることを示しています

 

日経VI37.64と前日より低下し、VIX17.40と前日より上昇しました。日経VIは、投資家が不安を強めているとされる目安の20を大きく上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.33、米国-0.26と日本が2.07ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.2、米国が+4.7)1.5ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.57ポイント(日経平均換算で8500円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP速報値は前期比年率2.0増で、市場予想の2.2%増を下回りました。また、1012月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

3月の製造業受注、3月の耐久財受注、4月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、3月の小売売上高、4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、4月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、4月のISM非製造業景況指数、4月のシカゴ購買部協会景気指数、4月のISM製造業景況指数、3月の鉱工業生産指数、3月の消費者物価指数、4月のミシガン大学消費者信頼感指数は市場予想を下回りました。経済指標は66負で、景気・金利の両面で中立です。

 

米国の3月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比17.8万人増で、市場予想の6万人増を上回りました。また、失業率は4.3%で、前月の4.4%から改善されました。雇用は景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

3月の住宅着工件数、3月の中古住宅販売仮契約指数、3月の中古住宅販売件数は市場予想と一致しました。一方、4月の住宅市場指数、1月の新築住宅販売件数は市場予想を下回りました。2月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+0.9%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、4月のFOMCでも政策金利を据え置きましたが、追加利下げには慎重な姿勢が示唆されました。ECBは、4月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、4月の金融政策決定会合でも政策金利を0.75%に据え置きましたが、展望リポートはタカ派的と読み取れる内容でした。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER20.87PBR1.91となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.2%となり、これは3か月前より0.3ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+0.7%で、こちらは3か月前より3.6ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と歩調を合わせて上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+7.0%となり、日経平均の割高幅は1120円から4020円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、+1120円~+4020円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、1.90ポイントから1.88ポイントに縮小しました。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。日経平均も同様に、短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。

 

57日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数のほか、マクドナルド、タペストリー、ヴィアトリス、ハウメット・エアロスペース、センプラ・エナジーなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、中東情勢と原油価格も株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを2300円ほど上回り、下値は想定ラインを1620円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ-100円(現在63190円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ+1300円(現在61490円近辺)が下値の目安となります。

 

連休明けの日経平均は想定外に大幅上昇しました。4月からの上昇トレンドに復帰したようなので、目先は、ボリンジャーバンド+2σに沿った動きが期待できそうです。



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