日経平均の予想: [2026/04/02]今後の日経平均の見通し

Thursday, April 02, 2026

[2026/04/02]今後の日経平均の見通し

[市況]

41日、NYDowNASDAQは上昇しました。42日の日経平均先物は、前日比190円高で寄り付くと、午前中は270円高から1360円安と下落に転じ、午後は1230円安から1740円安と下落幅を拡げて、結局、1680円安で取引を終えました。日経平均の終値は1276円安の52463円で、出来高は26.13億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、強まりました。

 

41日の米国市場では、トランプ大統領が「イランの『新政権の大統領』が先ほど停戦を求めてきた」と自身のSNSで主張したことなどを受け、中東における軍事衝突の終結が近いとの観測が強まり、買いが優勢となりました。3月のISM製造業景況指数が市場予想を上回ったことも支援材料となりました。NYDow3日続伸し、NASDAQは続伸しました。

42日の日本市場では、中東における軍事衝突の終結が近いとの期待から買いが先行しましたが、注目されていたトランプ大統領の演説は「今後23週間にわたってイランを容赦なく攻撃する」「イランを石器時代に戻す」といった市場の期待とはかけ離れた内容だったため、一転して幅広い銘柄に売りが膨らみました。演説後に原油先物相場が水準を切り上げたことも相場の重石となりました。日経平均は大幅に反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の下にあり、9日線を下回りました。短期トレンドは黄信号から赤信号に変わりました。

総合乖離率は+4.2%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+9.6%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の下に出ました。3つの要素のうち2つがプラスであり、中期トレンドには黄信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にありますが、25日線の下にあり、9日線を下回りました。

 

NYDowは、25日線と200日線の下にありますが、9日線の上にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQも、25日線と200日線の下にありますが、9日線の上にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドには赤信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+12.2ポイントとプラス幅を縮め、日平均が6400円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+10.1ポイントとプラス幅を縮め、日経平均5300円ほど割高であることを示しています

 

日経VI42.35と前日より大幅に上昇し、VIX24.53と前日より低下しました。両指数ともに、投資家が不安を強めているとされる目安の20を上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.76、米国-0.52と日本が2.24ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.2、米国が+4.7)1.5ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.74ポイント(日経平均換算で8800円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の1012月期のGDP改定値は前期比年率0.7%増で、速報値の1.4%増から下方修正されました。また、1012月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

3月のISM製造業景況指数、2月の小売売上高、3月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、2月のISM非製造業景況指数、2月のシカゴ購買部協会景気指数、2月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は市場予想を上回りました。また、2月の消費者物価指数、2月の鉱工業生産指数、1月の製造業受注は市場予想と一致しました。一方、3月のミシガン大学消費者信頼感指数、1月の耐久財受注、3月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は93負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の2月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比9.2万人減で、市場予想の5万人増に反して減少しました。また、失業率は4.4%で、前月の4.3%から悪化しました。雇用は景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

3月の住宅市場指数、2月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、1月の新築住宅販売件数、1月の中古住宅販売仮契約指数、1月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。1月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.2%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、3月のFOMCでも政策金利を据え置きました。また、26年と27年にそれぞれ1回の利下げ見通しも維持されました。ECBは、2月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、3月の金融政策決定会合でも政策金利を0.75%に据え置きました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER19.50PBR1.73となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前と同水準です。また、今期予想利益の伸率は-1.4%で、こちらは3か月前より3.0ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが上昇したにもかかわらず大幅に下落しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-2.4%となり、日経平均は700円の割高から1300円の割安に転換しました。プレミアム値は、ここ一週間、-1300円~+700円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、1.97ポイントから2.00ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的には下降トレンドです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。

 

42日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数や、2月の貿易収支が注目されるでしょう。引き続き、中東情勢と原油価格の推移が株式相場に大きく影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を下ぶれしました。上値は想定ラインを330円ほど下回り、下値は想定ラインを510円ほど下回りました。目先は、25日線-700円(現在53580円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-1σ-700円(現在51580円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは大幅に上昇し、40を上回りました。また、信用の売り圧力は強まりました。日経平均は25日線に跳ね返される形で大幅に反落しました。目先は、25日線とボリンジャーバンド-2σの間で上下する動きとなりそうです。



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