日経平均の予想: [2026/02/06]今後の日経平均の見通し

Thursday, February 05, 2026

[2026/02/06]今後の日経平均の見通し

[市況]

25日、NYDowNASDAQは下落しました。26日の日経平均先物は、前日380円安で寄り付くと、午前中は1020円安まで下落したのち130円高まで浮上し、午後は110円安から420円高と上昇幅を拡げて、結局、420円高で取引を終えました。日経平均の終値は435円高の54253円で、出来高は28.05億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱まりました。

 

25日の米国市場では、AIが既存のソフトウエア事業にとって代わるとの見方から、ソフトウエア関連を中心としたハイテク株に売りが続きました。AI投資の収益性をめぐる不透明感からアルファベットが売られたことも重石となりました。加えて、ビットコインや貴金属の不安定な動きも、投資家のリスク回避行動を促しました。結局、NYDowは反落し、NASDAQ3日続落しました。

26日の日本市場では、前日の米株安を受けて幅広い銘柄に売りが先行しましたが、売り一巡後は8日投開票の衆院選の結果を見据えた思惑的な買いが優勢となりました。もっとも、日経平均が54000円を上回ると利益確定の売りが強まり、相場の上値を抑えました。日経平均は3日ぶりに反発しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+30.1%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+21.8%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の上にあり、9日線を上回りました。

 

NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線を下回りました。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドは黄信号から赤信号に変わりました中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+18.2ポイントとプラス幅を拡げ、日平均が9870円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+14.7ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均7980円ほど割高であることを示しています

 

日経VI39.03と前日より上昇し、VIX21.77と前日より上昇しました。両指数ともに、投資家が不安心理を強めているとされる20を上回っています。日経VI30を超えて上昇中です。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.70、米国-0.18と日本が2.52ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.2、米国が+4.9)1.7ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.82ポイント(日経平均換算で10850円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「南米や中東、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の79月期のGDP改定値は前期比年率4.4%増で、速報値の4.3%増を上回りました。また、79月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

1月のISM非製造業景況指数、1月のISM製造業景況指数、1月のシカゴ購買部協会景気指数、11月の耐久財受注、11月の製造業受注、12月の鉱工業生産指数、11月の小売売上高、1月のミシガン大学消費者信頼感指数、11月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、1月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、12月の消費者物価指数、12月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は93負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の12月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比5.0万人増で、市場予想の7.3万人増を下回りました。一方、失業率は4.4%で、前月の4.6%から改善されました。雇用は中立的で、FRB利下げペースに影響を与えるほどではないと受け止められています

 

米国の住宅関連の指標は:

12月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、12月の中古住宅販売仮契約指数、1月の住宅市場指数、10月の新築住宅販売件数数、10月の住宅着工件は市場予想を下回りました。11月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.4%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、1月のFOMCでは4会合ぶりに政策金利を据え置きました。市場は、パウエル議長が在任中に追加利下げをする可能性は低いと見ています。ECBは、2月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、1月の金融政策決定会合では政策金利を0.75%に据え置きました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER20.29PBR1.78となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.8%となり、これは3か月前と同水準です。また、今期予想利益の伸率は-3.1%で、こちらは3か月前より6.3ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが下落したにもかかわらず上昇しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.4%となり、日経平均の割高幅は290円から1300円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、+290円~+1770円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.03ポイントから1.96ポイントに縮小しました。ドル円相場はもみあいました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。

 

26日の米国市場では、2月のミシガン大学消費者信頼感指数のほか、CBOEグローバル・マーケッツ、バイオジェン、フィリップモリス・インターナショナルなどの四半期決算が注目されるでしょう。なお、1月の雇用統計の発表は延期されました。引き続き、AI関連投資の先行きや長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を下ぶれしました。上値は想定ラインを230円ほど下回り、下値は想定ラインを190円ほど下回りました。目先はボリンジャーバンド+2σ-300円(現在54930円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-700円(現在53490円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、30を上回る高水準にあります。信用の売り圧力は、弱まりました。日経平均は25日線で跳ね返される形となりました。年初来の上昇傾向は続いていると判断してよさそうです。25日の高値(55120円)を上回れるかどうかが、目先の注目点です。



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