Saturday, May 31, 2008

<20080601>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.1ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で先週と変化はありません。200日線乖離率差は-3.3ポイントとなり先週よりも0.3ポイント割安度は拡大しましたが、日本市場の割安感(売られ過ぎ度)は縮小傾向です。一方、3月決算発表がほぼ終了しましたが、日本企業の今期予想増益率は、景気減速によって日経225採用銘柄平均で-2.3%となっています。米国市場ではNASDAQに比べNY Dowの戻りが鈍いようです。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は景気指標の改善と原油急落によるインフレ懸念と米景気や企業業績懸念が後退し戻しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより半年前の+6.8%から-2.3%に減少しています。先週からは悪化しました。
③長期金利は日米とも株価の戻りにともない上昇しています。先週は日米の金利差は2.2%から2.3%で推移し、為替は週末は105円台と円安方向で推移しています。今週も引き続き為替の影響を受け易いと思われます。
④OECDによる日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されています。FRBによるGDP予想成長率の下方修正(1.3%~2.0%→0.3%~1.2%)の発表がありました。
⑤5月第4週は買い越しで、8週連続の買い越しとなりました。5月5週も買い越しと思われます。今週も買い越しが期待できそうです。
5つのポイントのうち先週は①③⑤が強気材料でした。今週も米国市場動向と需給や為替、外人動向と思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の上に抜け、200日移動平均線乖離率は-3.0%となり先週と比較してマイナス幅が2.8ポイント縮小、総合乖離率は+7.0%となり6.5ポイント増加しました。中期上昇トレンドは、"青信号"を維持しました。日経平均は25日線の上に在りますが、ボリンジャーバンド+2σに到達しましたので警戒感もでそうです。

[今週の見通し]
米国市場と比べ日本市場は堅調な動きですが、先物主導で荒っぽい動きとなっていますので、今週も上下に振れが大きくなりそうです。懸念材料はNY Dowの戻りの鈍さと米金融株の低迷ですが、米景気減速懸念は薄らいでおり、原油急騰がなければ、日本市場も5/16の高値を抜く動きが期待できるものと思われます。

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