Saturday, May 24, 2008

<20080525>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.1ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で先週より0.1ポイント拡大しました。200日線乖離率差は-3.0ポイントとなり先週よりも2.4ポイント割安度は縮小しました。日本市場の割安感(売られ過ぎ度)は縮小傾向です。一方、3月決算発表がほぼ終了しましたが、日本企業の今期予想増益率は、景気減速によって日経225採用銘柄平均で-1.8%となっています。米国市場では原油高とFRBによるGDP成長率下方修正の影響が大きいようです。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は原油高によるインフレ懸念で米景気や企業業績懸念が改めて広がったことで大きく下落しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより半年前の+6.8%から-1.8%に減少しています。先週からは改善しました。
③長期金利は日米とも株価の戻りにともない上昇しています。先週は日米の金利差は2.2%から2.1%で推移しました。為替は、週末は103円台と円高方向で推移しています。今週も引き続き為替の影響を受け易いと思われます。
④OECDによる日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されています。FRBによるGDP予想成長率の下方修正(1.3%~2.0%→0.3%~1.2%)の発表がありました。
⑤5月第3週は買い越しで、7週連続の買い越しとなりました。5月4週は売り越しに転じたと思われ、今週も売り越しが続きそうです。
5つのポイントのうち先週は①④⑤が弱気材料でした。今週は、決算がピークを過ぎましたので、関心は米国市場動向と需給や為替、外人動向と思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の上に抜け、200日移動平均線乖離率は-5.8となり先週と比較してマイナス幅は0.8ポイント拡大、総合乖離率は+0.5%とプラスを維持しました。中期上昇トレンドは、"青信号"となりました。日経平均は25日線の上に在りますが、9日線を下回ったままですので、目先はまだ下降トレンドです。

[今週の見通し]
先週は日柄とテクニカル的に下げやすい面がありましたが、米国市場の下落と比べ下落率は半分ほどで底堅い展開でした。先週末の米国市場が大幅安となりましたので、今週も下値を探る動きが続きそうですが、底堅い展開が今週も続くかどうかを見極めたいと思います。


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