Friday, May 16, 2008

<080516>日経平均の今後の見通し

[市況]
15日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は110円ほど高く寄りつき、直後に前日比140円ほど高くなる場面もありましたが、その後は下落し、結局32円安で引けました。外人は2000万株の買い越しながら、出来高は22.8億株と減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を縮小しました、個別銘柄は"買い"が有利な状態ながら弱含みです。
15日の米国株式市場は、鉱工業生産指数が前月比0.7%低下したことやニューヨーク連銀景気指数はマイナス3.2と4月のプラス0.6からマイナスに転じるなど予想を下回る経済指標が出たため朝方は下げる場面もありましたが、原油相場の下落とMSによる買収実現への期待感再浮上からヤフー株が上昇しことが相場を支えたようです。
16日の日本市場では、米国市場の上昇や、1-3月実質GDP成長率が年間算で+3.3%と市場予想平均を上回ったことを手掛かりに、朝方は買いが先行しましたが、ここ数日、日本市場は米国市場より上昇していたこともあり、その後は徐々に利益確定売りが出て、日経平均は下げに転じて終わりました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+6.2%とプラス幅は縮小、200日線との乖離率も-5.0%とマイナス幅が若干拡大しましたが、3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は0.8ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.6ポイント下回わるレベルに拡大しましたが、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。先週末の下落で25日線までさげて下値抵抗線の12700ドルに近づきリバウンドしました。5/2の高値更新まで、あと130ドルほどです。Nasdaqは、5/2の高値を更新して、200日線も抜きました。日経平均は、5月7日の高値を抜き一服しました。

[ファンダメンタル視点]
昨日の米国市場では経済指標は弱気材料でしたが、原油下落とM&A材料で上げました。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表は今日で8割が終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-5.0%で、予想PERも16.9となりました。

[今後の見通し]
日経平均の今日の下げはここ数日、NYDowよりも買われたことの反動とテクニカルな上値到達感からと見て良いでしょう。それでも、日経平均はまだ0.8%程度のプレミアムが付いた格好です。この分は100円ほどですが、注意が必要です。今日の上げで東証上場銘柄の80%が25日線の上となり、かなり過熱感を示す結果となりました。25日乖離率は4.2%と若干改善しましたが、高値でボリンジャーバンドの+2σに接近しました。日柄的にも転換し易いゾーンに入りましので、何時下げても可笑しくないと思います。しかし、米国市場に上げ余地がまだ有りますので、さらに上昇する可能性も大いに有りますが、買いポジションは減らして良い時期と思います。


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