Thursday, May 15, 2008

<080515>日経平均の今後の見通し

[市況]
14日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は40円ほど高く寄りつき、その後も上昇し後場に前日比230円ほど高くなる場面もありましたが、引けにかけて下落し、結局133円高で引けました。外人は1250万株の買い越しとなり、出来高は24.5億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を拡大しました、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
14日の米国株式市場は、CPIは前月比で0.2%上昇ながら市場予想を下回り、原油高でインフレ懸念が高まっていたが安心感がでたことや、決算が予想ほど悪くなかった連邦住宅貸付抵当公社が9%超上昇するなど、買いが優勢となりましたが、引けにかけては伸び悩みました。
15日の日本市場では、トヨタと新日鉄の鋼材価格の引き上げ合意観測が伝わり大手鉄鋼株が買われ、決算発表を控えた大手銀行株も先回りの買い戻しが入って強含みで推移しました。引けにかけては今晩発表の4月の米鉱工業生産や5月の全米住宅市場指数など米国の経済統計やあす朝方発表の1―3月期のGDP速報値を見極めたいとして模様眺め気分が強まりやや伸び悩んで引けました。[テクニカル視点]一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+7.2%とプラス幅が拡大、200日線との乖離率も-4.9%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は0.8ポイントと低下し、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.0ポイント下回わるレベルに縮小し、売られ過ぎ感は引き続き改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。先週末の下落で25日線までさげて下値抵抗線の12700ドルに近づきリバウンドしました。昨日終値では、まだ9日線の下に在ります。Nasdaqは、9日線の上に在り、短期上昇トレンドは維持しています。日経平均は、25日線まで下げ、リバウンドし9日線を抜き、5月7日の高値を抜き上昇トレンドを確認しました。

[ファンダメンタル視点]
昨日の米国市場では経済指標は安心できる内容でした。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。バーナンキFRB議長発言でも裏打ちされましたが、本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表は中盤となりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-6.3%で、予想PERも17.0となりました。

[今後の見通し]
NYDowも25日線まで下げてリバウンドしていますが、日本市場ほどは勢いがありません、その結果、日経平均は1.5%程度プレミアムが付いた格好です。下げに転じた場合米国市場よりこの分300円ほど深押しする可能性が有りますので、注意が必要です。今日の上げで東証上場銘柄の83%が25日線の上となり、かなり過熱感を示す結果となりました。25日乖離率も4.8%と注意すべき5%に接近し、高値でボリンジャーバンドの+2シグマにタッチしました。日柄的にも転換し易いゾーンに入りましので、何時下げても可笑しくないと思います。しかし、米国市場に上げ余地がまだ有りますので、さらに上昇する可能性も大いに有りますが、買いポジションは減らして良い時期と思います。

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