Wednesday, May 21, 2008

<080521>日経平均の今後の見通し

[市況]
20日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均は160円ほど安く寄りつき、前場は多少もどす場面もありましたが、その後は下落し、後場寄り後に前日比300円ほどまで売られましたが、若干戻し、結局233円安で引けました。外人は1370万株の売り越しで、出来高は23.6億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を縮小しました、個別銘柄は"中立"ながら弱含みです。
20日の米国株式市場では、4月の卸売物価指数は前月比0.4%上昇と市場予想の0.2%を上回ったことと、原油相場が最高値を更新したとなど、インフレ圧力が意識され売りを誘ったようです。ホーム・デポや百貨店のサックスが決算で業績が市場予想を下回り、消費者向け信用収縮などに伴い、大手銀行の損失引当金が今後も一段と膨らむとの見方もでて、小売や金融株も売れれました。
21日の日本市場では、米国市場がインフレ懸念や金融不安で下落した流れから、輸出株や銀行株を中心に売られました。原油高にも関わらず商社株も売られ、円相場がじり高基調となったことも嫌気され、日経平均は下げ幅が300円を超える場面もありました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は-0.8%マイナスに転換、200日線との乖離率も-6.6%とマイナス幅が拡大しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.6ポイント下回わるレベルに拡大しましたが、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きましたが、昨日の下落で200日線を割り、25日線までさげました。Nasdaqは、5/2の高値を更新し25日線の上ですが、200日線を割り9日線も割りました。日経平均は、5月7日の高値を抜いた後一服して25日に接近しました。

[ファンダメンタル視点]
先週末の米国市場では原油高とインフレ懸念、消費者向け不良債権問題再燃で大きく下げました。今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表は8割が終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-3.1%で、予想PERも17.0となりました。

[今後の見通し]
日経平均はNY Dowにつれ安し大きく下落しました。昨日までに、日経平均はNY Dowに比べ0.8%程度のプレミアムが付いた格好でしたし、外人売りと円高も重なりましたので、しかたがないところです。今日現在でも1.0%(約140円)のプレミアムがまだついていますので注意が必要です。今日の下げでも東証上場銘柄の68%が25日線の上に在り、過熱感はまだ残っています。日柄的に下げやすいゾーンですので、明日も外人売りと円高が重なると下落の可能性は高いと思われます。


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