Monday, May 19, 2008

<080519>日経平均の今後の見通し

[市況]
16日のNYSEとNASDAQは小幅下落しましたが、日経平均は80円ほど高く寄りつき、前場は前日比同値となる場面もありましたが、その後は若干戻しぎみに推移し、結局50円高で引けました。外人は1660万株の買い越しながら、出来高は22.3億株と減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を縮小しました、個別銘柄は"買い"が有利な状況ながら弱含みです。
16日の米国株式市場では、5月の米消費者態度指数が59.5と、市場予想を下回り、小売株を中心に売られました。原油相場が最高値を更新したことやゴールドマン・サックスが今年下半期の原油価格見通しを引き上げたことも影響して下げを加速しましたが、引けにかけて原油価格の落ち着きもあり、戻し、小幅安で終了しました。
19日の日本市場では、鉄鋼や鉱業、商社など資源・素材関連企業の業績改善期待が相場を押し上げました。また、電機などハイテク株の一角も期待から堅調な銘柄が見られましたが、このところの上昇に対する警戒感もあり、先物を中心とした売りで一時下げに転じる場面もありました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+7.0%とプラス幅は拡大、200日線との乖離率も-4.5%とマイナス幅が若干縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントに増加し、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.9ポイント下回わるレベルに縮小し、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。先週末の下落で25日線までさげて下値抵抗線の12700ドルに近づきリバウンドしました。5/2の高値更新まで、あと130ドルほどです。Nasdaqは、5/2の高値を更新して、200日線も抜きました。日経平均は、5月7日の高値を抜いた後一服している状態です。

[ファンダメンタル視点]
先週末の米国市場では経済指標と原油上昇が弱気材料でしたが、大きな下げとはなりませんでした。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えばプラスに作用してほぼ終了しました。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表は今日で8割が終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-3.3%で、予想PERも17.1となりました。

[今後の見通し]
日経平均は若干上昇しましたが、米国市場の様子見といった感じです。今日の終値で、日経平均はNY Dowに比べ1.7%程度のプレミアムが付いた格好です。この分は250円ほどですが、米国株が大きく下げた時には注意が必要です。今日の上げで25日乖離率は4.2%となり、東証上場銘柄の80%が25日線の上に在り、過熱感はまだ残っています。日柄的にも転換し易いゾーンですので、何時下げても可笑しくないと思います。しかし、米国市場には上げ余地がまだ有り、外人買いと円安傾向は継続していますので、下げ渋っています。米国株の大きな下げが無い限り、しばらくこの状態が続きそうです。


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