Friday, May 09, 2008

<080509>日経平均の今後の見通し

[市況]
8日のNYSEとNASDAQは上昇しましたが、日経平均は100円ほど安く寄りつき、その後も終日軟調な展開に終始し、結局287円安で引けました。外人は850万株の買い越しながら、出来高は20.1億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅は縮小し、個別銘柄は"買い"が有利な状況ながらピークアウト感がでてきました。
8日の米国株式市場は、4月の小売り各社の既存店売上高は市場予想を上回る例が目立ち、週間の新規失業保険申請件数も前週比18000件減と市場予想を下回ったことが相場を支える一方で、原油相場が124ドル台に上昇するなど前日に続き売り材料となりました。SECが投資銀行に対し情報開示の拡大を促すと伝わり、損失拡大の思惑から金融株が軟調でした。
9日の日本市場では、円高と上げ一服感から調整色を強め売りが優勢でした。今期の減益見通しを発表したトヨタが嫌気した売りで大幅安となったことも市場全体の重しになったようです。SQ通過で、日経平均14000円を意識した動きを後退させた面もありそうです。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在りますが、総合乖離率は-4.5%マイナスとなり、200日線との乖離率も-9.3%とマイナス幅が拡大しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントに拡大、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が6.5ポイント下回わるレベルに拡大し、ここのところ改善方向でしたが、売られ過ぎ感は前日に比べ2.4ポイント増加しました。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きましたが、昨日の上昇でも9日線の下に在り、目先下降の確率が勝りますが、下げても12700が下値抵抗線となる可能性が大と思います。Nasdaqは、9日線まで戻しましたが日経平均は、9日線を大きく割り、25日線まであと150円のところまで接近しました。

[ファンダメンタル視点]
米国市場では昨日も、原油高と金融株安が重石でしたが、消費と雇用の経済指標にポジティブに反応しました。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭された訳ではないことは忘れてはいけません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われますが、米国政府はこの為の検討に2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。一方、日本企業の3月期決算発表が始まりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-1.1%で、予想PERも16.0となりました。

[今後の見通し]
日経平均は一服しても良いタイミングでしたが、円高とは言え、米国市場が先日上昇して終わった割には思いのほか深押ししました。2%程度余計に日本市場は売られ過ぎと思われます。来週早々この点は解消されると思われますので注意が必要でしょう。当面、日・米国市場とも25日線が下げの目安と思われますが、すでにかなり接近しています。


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