Friday, May 23, 2008

<080523>日経平均の今後の見通し

[市況]
22日のNYSEとNASDAQは上昇しましたが、日経平均は30円ほど安く寄りつき、上昇して後場に一時170円ほど高くなる場面もありましたが、その後は下落して、結局33円高で引けました。外人は1020万株の売り越しで、出来高は22.0億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラスに転換しました、個別銘柄は"買い"有利となりました。
22日の米国株式市場では、最高値を更新した原油相場が、利益確定売りで次第に軟調な展開となっため、インフレ懸念がやや薄れたことや、週間の新規失業保険申請件数が前週比9000件少ない36万5000件と市場予想の37万件を下回り、雇用悪化懸念が幾分後退したことも追い風となりました。大幅続落の後とあって自律反発狙いの買いも入り若干上昇しました。
23日の日本市場では、朝方から不安定な値動きが続きました。日経平均先物6月物への債券先物売りに連動した買いが支えになり、後場中ごろには上げ幅を拡大しましたが、その後は週末要因や米市場の3連休を控えた手じまいの売りに押され、急速に伸び悩んで終えました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は0.5%とプラスとなり、200日線との乖離率は-5.8%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.2ポイントに拡大し、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.8ポイント下回わるレベルに若干拡大しましたが、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きましたが、一昨日の下落で25日線を割り、75日線に接近しました。Nasdaqは、5/2の高値を更新しましたが、直近は25日線を抜き返しました。日経平均は、5月7日の高値を抜いた後一服して25日線を割ったところで、急反発して25日線を抜き返し、今日も25日線の上に在ります。

[ファンダメンタル視点]
米国市場では原油は高か止まり、ながら雇用に多少安心感が出て、インフレ懸念、と景気後退懸念が後退して若干上昇しました。しかし、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。5,6月の2ヶ月の間に対策が出ないと7月の決算発表時に波乱も考えておかなければなりません。逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表はほぼ終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-1.8%で、予想PERは16.6となりました。

[今後の見通し]
日経平均はここ数日NY Dow安に逆行して上昇しています。今日現在もNY Dowに比べ2.5%(約350円)のプレミアムが付いています。米国市場に連動すると仮定すれば、いずれ、このプレミアム分は解消されると思われますが、米国市場に連動しなくなる可能性もありますので注視する必要がありますが、今日は1%分は解消しました。この傾向は今後数日は続きそうです。すなわち、米国市場が下げれば、より下落率は大きくなり、米国市場が上昇しても、上昇率は限定的となると思われます。米国市場はまだリバウンドに入ったとは確認出来ていませので、まだ下落中の可能性が高いと思われます。


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