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Thursday, November 19, 2009

<20091120>日経平均の今後の見通し

[市況]
19日、NYDowとNASDAQは下落しました。20日の日経平均先物は、前日比100円安で寄り付き、前場は30円安まで下げ幅を縮めた後は130円安まで売られました。後場は、安値圏でもみ合ったものの、徐々に戻し、最終的に60円安で引けました。日経平均は51円安で引け、出来高は21.3億株と低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は、430万株の売り越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を縮めました。個別銘柄に関しては「売り」が有利の状態です。

19日の米国市場は、高値警戒感が強い中、半導体株の投資判断引き下げをきっかけに幅広い銘柄に利益確定売りが出ました。原油が下落し、エネルギーや素材株が売られたことも相場を押し下げの要因でした。
20日の日本市場は、米市場の下落を受けて売り先行で始まりました。相次ぐ増資による需給悪化懸念も引き続き重しとなり、前引けにかけて120円ほど下落する場面もありました。ただ、その後は三連休を控えたポジション調整や、値頃感に伴う自律反発買いも入り、下げ渋る展開となりました。

[テクニカル視点]
日経平均は9日線と25日線の下にあるので、短期トレンドには赤信号が点っています。総合乖離率は-9.5%とマイナス幅を広げ、200日線との乖離率は+1.6%とプラス幅を縮めました。日経平均は一目均衡表の雲の下にあり、3つの要素のうち1つがプラスなので、中期的トレンドには黄信号が点っています。また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にありますが、9日線・25日線・75日線および一目均衡表の雲を下回っています。
NYDowは、9日線・25日線・75日線・200日線および一目均衡表の雲の上にあります。NASDAQは、25日線・75日線・200日線および一目均衡表の雲の上にありますが、9日線を下回りました。米国市場の短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。中期トレンドには青信号が点っています。
テクニカル的な指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が15.8ポイント割安であることを示しています。日本市場の割安幅は、1.5ポイント縮小しました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2010年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が0.8ポイント割高となっています。
市場は現在、「米国と中国における実体経済の見通し」「欧米の金融機関の損失拡大による金融危機再来」「為替の動向」といった事柄を興味の対象としているようです。
米国の7月~9月期のGDPや、10月のISM製造業景況感指数、10月の小売売上高などは、市場予想を上回っています。米企業の7月~9月期決算は概ね好調で、労働生産性指数は上昇しました。一方、住宅関連では10月の住宅着工件数が大幅に減少しました。11月の消費者態度指数も前月を下回り、景気指標はまちまちです。10月の失業率は10%を超えています。
ストレステストの結果発表により金融危機は短期的には遠のきましたが、時価会計基準が緩和されたこともあり、金融機関の不良資産が本当に減少しているかどうかは定かではありません。また、地銀の不良債権問題や、ノンバンク大手CITの破綻懸念は相変わらずくすぶっています。FRBは当面、低金利政策を維持するようです。
オーストラリアの中央銀行が利上げしたことを見るに、世界的な低金利政策は、各国の事情による金利政策に取って代わられつつあるようです。為替は今後も、金利差の変動に大きく左右されるでしょう。

世界景気は底を打ったように見えますが、前年からの落ち込み幅は小さくありません。輸出の低迷や雇用の減少は、世界中で継続しています。また、2010年まで続くと言われる商業用不動産価格の下落や個人向けローンのこげつきは、金融機関の不良債権の増加を懸念させ、企業および個人の資金調達に悪影響を及ぼしています。加えて、新型インフルエンザの蔓延が欧米やアジアの経済を停滞させるのでは、との懸念も無視できません。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要です。
ちなみに、シティグループの株価は19日、下落しました(1月高値7.59ドル・3月安値1.02ドルに対し、現在4.26ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、予想PERが32.2、PBRが1.17となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、NYDowの下落率ほどは下げませんでした。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-5.5%となり、日経平均の割安幅は540円に縮小しました。プレミアム値は、ここ1週間、-690円~-390円の間で推移しています。
今夜の米国市場では、主要な経済指標の発表はなさそうです。下落傾向が続くかどうかに注目したいと思います。
日本市場の出来高は低水準でセリング・クライマックス到来とは言えません。ただ今日はNT倍率が若干減少しましたので、昨日までの動きの逆の動きが出てきたと言えます。この動きが今後続くかどうかにも注目する必要があります。今後の日経平均は26週線の9340円をうかがう動きとなりそうです。


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<20091119>日経平均の今後の見通し

[市況]
18日、NYDowとNASDAQは下落しました。19日の日経平均先物は、前日比10円高で寄り付き、直後に30円高もありましたが、そこからは後場中ごろにかけて150円安まで売られました。引け際に戻り歩調となって、最終的に120円安で引けました。日経平均は127円安で引け、出来高は25.6億株と低水準ながら増加しました。寄り付き前の外国人の売買注文は、900万株の売り越しでした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を縮めました。個別銘柄に関しては「売り」が有利の状態です。

18日の米国市場では、10月の米住宅着工件数が大幅に減少し、市場予想を下回ったことがきっかけとなり、利益確定売りが出ました。ただ、FRBが超低金利政策を長期化させるとの見方が引き続き支援材料となり、下値は限られました。
19日の日本市場では、米市場の底堅さから寄り付きこそ小高く始まりましが、増資による需給悪化懸念が引き続き重しとなり、すぐに下げに転じました。10月6日安値9628円を下回ると見切売りも出て相場をさらに押し下げました。後場に入るとアジア市場の軟調推移や円高も重しとなり、一時9500円を割り込む場面もありました。

[テクニカル視点]
日経平均は9日線と25日線の下にあるので、短期トレンドには赤信号が点っています。総合乖離率は-8.3%とマイナス幅を広げ、200日線との乖離率は+2.3%とプラス幅を縮めました。日経平均は一目均衡表の雲の下にあり、3つの要素のうち1つがプラスなので、中期的トレンドには黄信号が点っています。また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にありますが、9日線・25日線・75日線および一目均衡表の雲を下回っています。
NYDowは、9日線・25日線・75日線・200日線および一目均衡表の雲の上にあります。NASDAQも同様に、9日線・25日線・75日線・200日線および一目均衡表の雲の上にあります。米国市場の短期・中期トレンドには、それぞれ青信号が点っています。
テクニカル的な指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が17.3ポイント割安であることを示しています。日本市場の割安幅は、0.6ポイント拡大しました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2010年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が0.7ポイント割高となっています。
市場は現在、「米国と中国における実体経済の見通し」「欧米の金融機関の損失拡大による金融危機再来」「為替の動向」といった事柄を興味の対象としているようです。
米国の7月~9月期のGDPや、10月のISM製造業景況感指数、10月の小売売上高などは、市場予想を上回っています。米企業の7月~9月期決算は概ね好調で、労働生産性指数は上昇しました。一方、住宅関連では10月の住宅着工件数が大幅に減少しました。11月の消費者態度指数も前月を下回り、景気指標はまちまちです。10月の失業率は10%を超えています。
ストレステストの結果発表により金融危機は短期的には遠のきましたが、時価会計基準が緩和されたこともあり、金融機関の不良資産が本当に減少しているかどうかは定かではありません。また、地銀の不良債権問題や、ノンバンク大手CITの破綻懸念は相変わらずくすぶっています。FRBは当面、低金利政策を維持するようです。
オーストラリアの中央銀行が利上げしたことを見るに、世界的な低金利政策は、各国の事情による金利政策に取って代わられつつあるようです。為替は今後も、金利差の変動に大きく左右されるでしょう。

世界景気は底を打ったように見えますが、前年からの落ち込み幅は小さくありません。輸出の低迷や雇用の減少は、世界中で継続しています。また、2010年まで続くと言われる商業用不動産価格の下落や個人向けローンのこげつきは、金融機関の不良債権の増加を懸念させ、企業および個人の資金調達に悪影響を及ぼしています。加えて、新型インフルエンザの蔓延が欧米やアジアの経済を停滞させるのでは、との懸念も無視できません。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要です。
ちなみに、シティグループの株価は18日、上昇しました(1月高値7.59ドル・3月安値1.02ドルに対し、現在4.29ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、予想PERが32.3、PBRが1.18となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、NYDowの下落率以上に下げました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-6.4%となり、日経平均の割安幅は630円に拡大しました。プレミアム値は、ここ1週間、-690円~-390円の間で推移しています。
今夜の米国市場では、10月の景気先行指数や、11月の景況指数が発表されます。
日本市場は10月6日につけた9628円を割ってきましたが、NT倍率の高止まりや25線との乖離率などからは、日経平均は信用の投げよりは、押し目買いが、まだ優っているように感じられます。底を着けるには出来高を伴った信用の投げが必要がと思われます。その為には、米国市場の下げも前提とすれば、もう少し先と考えられます。


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Wednesday, November 18, 2009

<20091118>日経平均の今後の見通し

[市況]
17日のNY DowとNASDAQは上昇しました。18日の日経平均先物は、前日比同値で寄り付きました。前場に60円高まで買われた後は下げに転じました。後場に一時110円安となる場面もありましたが、引けにかけて戻し、最終的に前日比70円安で終わりました。日経平均は53円安で引け、出来高は22.6億株と低水準ながら増加しました。寄り付き前の外国人は120万株の売り越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、”売り”が有利な状態です。

17日の米国市場では、高値警戒感から、朝方は利益確定売りが優勢でしたが、10月の卸売物価指数の上昇率が市場予想を下回ったことから、インフレ懸念がなくなり超低金利政策が続くとの見方が改めて強まり、相場を支え、年初来高値を連日で更新しましまた。
18日の日本市場では、米市場高を受けて買い先行で始まったものの、引き続き増資リスクが上値の重しとなり、前引けにかけて下げに転じました。後場に入ると、前日同様に指数寄与度の高いファーストリテイリングなどが軟調な展開となり、日経平均も下落ピッチを加速させました。終値では10月5日以来の安値水準となりました。

[テクニカル視点]
日経平均は25日線、9日線の下に在ります。短期トレンドは赤信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は-4.7%となり、マイナス幅が拡大しました。200日線との乖離率は+3.7%となり、プラス幅は縮小しました。一目均衡表では雲の下に在ります。1つがプラスですので、中期的トレンドは、黄信号が点灯しています。ドル・ベースの日経平均(海外投資家からの見た目)では200日線の上に在りますが、75日線、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表では雲の下に在ります。
NY Dowは200日線、75日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。NASDAQは、200日線、75日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドも青信号が点灯しています。
日・米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が16.7ポイント割安にある状態となり、テクニカル面の割安幅は拡大しました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2010年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が0.8ポイント割高となっています。
市場は現在、「米国・中国の実体経済の見通し」、「欧米の金融機関の損失拡大による金融危機再来」、「為替の動向」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめについては、7-9月期の米GDPや10月の米ISM製造業景況感指数10月の米小売売上高が市場予想を上回りました。米企業の7-9月決算は概ね好調で労働生産性指数も上昇しました。一方、11月の消費者態度指数が前月から低下しました。景気指標や住宅関連指標はまちまちです。10月の雇用統計では失業率が10%を超え、米国の設備投資の伸びなやみも景気の足かせとなっています。2つめについては、インフレの心配はなく、FRBは超低金利政策維持の方向です。ストレステストの結果発表により金融危機は遠のきましたが、不良資産が本当に減少しているか否かは時価会計基準が緩和されたこともあり、不透明です。主要金融機関の7-9月期業績を見ると投資銀行業務は好調ですが、米地銀をはじめ、商業銀行業務は不良債権問題で不調です。ノンバンク大手CITの破綻の影響も気がかりです。引き続き、金融機関の決算での不良債権に注目する必要があります。3つめについてはオーストラリアの中央銀行が利上げしたことにより、世界的な低金利政策から各国の事情ごとの金利政策への転換点となったようです。為替は金利差による変動となる要素が増しています。
一方、中長期的に見ると、世界景気は底打ちの気配があるものの、前年からの落ち込み幅は大きく、輸出の低迷や雇用の減少傾向は世界的に続いています。2010年まで続くと言われる商業用不動産価格の下落や個人向けローンのこげつきから、金融機関の不良債権増加懸念は払しょく出来ず、個人消費や企業の資金調達への悪影響を与え続けます。新型インフルエンザの蔓延による欧米やアジア経済の停滞懸念もあります。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は17日、上昇しました。(1月高値7.59ドルと3月安値1.02ドルに対し、現在4.24ドル)8月下旬に61.8%戻し(5.43ドル)を達成後揉み合っています。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、平均予想PERが33.0となり、PBRは1.20となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの上昇にも関わらず下げました。結果、NY Dowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-5.9%(590円の割安)となっており、日経平均のプレミアムのマイナス幅は拡大しました。プレミアム値は、ここ1週間は、-630円~-340円の間で推移しています。日経平均は、NY Dowの動きに対して下振れが続いていますが、今日も拡大しました。プレミアムの中身は、民主党の政策の影響や需給要因など日本自身の弱さによる分が550円程度で円高要因が100円程度と考えられます。この傾向はまだ続きそうな気配です。今夜の米国市場では10月の住宅着工件数や10月の消費者物価指数が注目されそうです。依然として、日本市場は上値が重い状態で、11月5の安値9692円を下回りました。TOPIXは7月安値を下回ってしまいました。日経平均は10000円と9600円の持ち合い相場が続いていますが、10月6日の9628円を割る可能性が高くなりました。


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Tuesday, November 17, 2009

<20091117>日経平均の今後の見通し

[市況]
16日のNY DowとNASDAQは上昇しました。17日の日経平均先物は、前日比70円高で寄り付きました。寄り付き直後に90円高を付けましたが、その後は終日軟調な展開が続き90円安まで売られました。最終的に前日比60円安で終わりました。日経平均は61円安で引け、出来高は19.1億株と低水準でした。寄り付き前の外国人は730万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、”売り”が有利な状態です。

16日の米国市場では、バーナンキFRB議長の講演が、超低金利政策の長期化を改めて示唆する内容だったことや、朝方発表の10月の米小売売上高が前月比1.4%増と、市場予想の0.9%増を上回ったことなどが相場の支援材料となりました。一方、11月のNY連銀景気指数は市場予想を下回ったものの、反応は限られました。
17日の日本市場では、前日の米市場高を受けて朝方は主力株を中心に買いが先行しましが、一目均衡表の転換線が上値抵抗線となりました。円高や、値がさ株の軟調な展開で、次第に見切り売りを誘う展開となりました。

[テクニカル視点]
日経平均は25日線、9日線の下に在ります。短期トレンドは赤信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は-3.0%となり、マイナス幅が拡大しました。200日線との乖離率は+4.4%となり、プラス幅は縮小しました。一目均衡表では雲の下に在ります。1つがプラスですので、中期的トレンドは、黄信号が点灯しています。ドル・ベースの日経平均(海外投資家からの見た目)では200日線の上に在りますが、75日線、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表では雲の下に在ります。
NY Dowは200日線、75日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。NASDAQは、200日線、75日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドも青信号が点灯しています。
日・米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が15.9ポイント割安にある状態となり、テクニカル面の割安幅は拡大しました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2010年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が0.8ポイント割高となっています。
市場は現在、「米国・中国の実体経済の見通し」、「欧米の金融機関の損失拡大による金融危機再来」、「為替の動向」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめについては、7-9月期の米GDPや10月の米ISM製造業景況感指数10月の米小売売上高が市場予想を上回りました。米企業の7-9月決算は概ね好調で労働生産性指数も上昇しました。一方、11月の消費者態度指数が前月から低下しました。景気指標や住宅関連指標はまちまちです。10月の雇用統計では失業率が10%を超え、米国の設備投資の伸びなやみも景気の足かせとなっています。2つめについては、ストレステストの結果発表により金融危機は短期的には遠のきましたが、不良資産が本当に減少しているか否かは時価会計基準が緩和されたこともあり、不透明です。FRBは当面ゼロ金利政策維持の方向で、主要金融機関の7-9月期業績を見ると投資銀行業務は好調ですが、米地銀をはじめ、商業銀行業務は不良債権問題で不調です。ノンバンク大手CITの破綻の影響も気がかりです。引き続き、金融機関の決算での不良債権に注目する必要があります。3つめについてはオーストラリアの中央銀行が利上げしたことにより、世界的な低金利政策から各国の事情ごとの金利政策への転換点となったようです。為替は金利差による変動となる要素が増しそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気は底打ちの気配があるものの、前年からの落ち込み幅は大きく、輸出の低迷や雇用の減少傾向は世界的に続いています。2010年まで続くと言われる商業用不動産価格の下落や個人向けローンのこげつきから、金融機関の不良債権増加懸念は払しょく出来ず、個人消費や企業の資金調達への悪影響を与え続けます。新型インフルエンザの蔓延による欧米やアジア経済の停滞懸念もあります。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は16日、上昇しました。(1月高値7.59ドルと3月安値1.02ドルに対し、現在4.18ドル)8月下旬に61.8%戻し(5.43ドル)を達成後揉み合っています。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、予想PERは33.0となりました。PBRは1.20となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの上昇にも関わらず下げました。結果、NY Dowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-5.1%(510円の割安)となっており、日経平均のプレミアムのマイナス幅は拡大しました。プレミアム値は、ここ1週間は、-540円~-340円の間で推移しています。日経平均は、NY Dowの動きに対して下振れが続いていますが、今日も拡大しました。プレミアムの中身は、民主党の政策の影響や需給要因など日本自身の弱さによる分が500円程度で円高要因が100円程度と考えられます。この傾向はまだ続きそうな気配です。今夜の米国市場では10月の住宅着工件数や10月の消費者物価指数が注目されそうです。依然として、日本市場は上値が重い状態で、10000円と9700円の持ち合い相場が続いています。引き続き、11月10日の9979円を超えられるか、又は、11月5の安値9692円と10月6日の9628円を割るか否かに注目したいと思います。割れば、下方に持ち合い離れとなります。


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Monday, November 16, 2009

<20091116>日経平均の今後の見通し

[市況]
13日のNY DowとNASDAQは上昇しました。16日の日経平均先物は、前日比50円高で寄り付きました。前場は40円安まで売られる場面がありましたが、後場寄り付き直後にかけて60円高まで買い戻されました。その後はもみ合いとなり、最終的に前日比50円高で終わりました。日経平均は20円高で引け、出来高は18.4億株と低水準でした。寄り付き前の外国人は430万株の売り越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、”売り”が有利な状態です。

13日の米国市場では、ディズニーが発表した決算は1株利益が予想を上回ったことやJCペニーの決算で業績予想を引き上げたことなどで、NY Dowは業績期待を背景にした買いが優勢になりました。一方、11月の消費者態度指数が予想に反して前月から低下しましたが、指標を受けた売りは限定的でした。
16日の日本市場では、前週末の米市場が堅調だったことや、7-9月期の国内GDPが前期比年率4.8%増と、市場予想を上回ったことが好感されて高く始まりました。一方、三菱UFJや日立による大型増資観測が伝わり、需給悪化懸念から手控えムードも強まりました。午前中は売り買いが交錯したものの、引けにかけては方向感に欠ける展開となりました。

[テクニカル視点]
日経平均は25日線、9日線の下に在ります。短期トレンドは赤信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は-1.2%となり、マイナス幅が縮小しました。200日線との乖離率は+5.2%となり、プラス幅は拡大しました。一目均衡表では雲の下に在ります。1つがプラスですので、中期的トレンドは、黄信号が点灯しています。ドル・ベースの日経平均(海外投資家からの見た目)では200日線、9日線の上に在りますが、75日線、25日線の下に在ります。一目均衡表では雲の下に在ります。
NY Dowは200日線、75日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。NASDAQは、200日線、75日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドも青信号が点灯しています。
日・米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が13.7ポイント割安にある状態となり、テクニカル面の割安幅は拡大しました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2010年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が0.8ポイント割高となっています。
市場は現在、「米国・中国の実体経済の見通し」、「欧米の金融機関の損失拡大による金融危機再来」、「為替の動向」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめについては、7-9月期の米GDPや10月の米ISM製造業景況感指数が市場予想を上回りました。米企業の7-9月決算は概ね好調で労働生産性指数も上昇しました。一方、11月の消費者態度指数が前月から低下しました。景気指標や住宅関連指標はまちまちです。10月の雇用統計では失業率が10%を超え、米国の設備投資の伸びなやみも景気の足かせとなっています。2つめについては、ストレステストの結果発表により金融危機は短期的には遠のきましたが、不良資産が本当に減少しているか否かは時価会計基準が緩和されたこともあり、不透明です。FRBは当面ゼロ金利政策維持の方向で、主要金融機関の7-9月期業績を見ると投資銀行業務は好調ですが、米地銀をはじめ、商業銀行業務は不良債権問題で不調です。ノンバンク大手CITの破綻の影響も気がかりです。引き続き、金融機関の決算での不良債権に注目する必要があります。3つめについてはオーストラリアの中央銀行が利上げしたことにより、世界的な低金利政策から各国の事情ごとの金利政策への転換点となったようです。為替は金利差による変動となる要素が増しそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気は底打ちの気配があるものの、前年からの落ち込み幅は大きく、輸出の低迷や雇用の減少傾向は世界的に続いています。2010年まで続くと言われる商業用不動産価格の下落や個人向けローンのこげつきから、金融機関の不良債権増加懸念は払しょく出来ず、個人消費や企業の資金調達への悪影響を与え続けます。新型インフルエンザの蔓延による欧米やアジア経済の停滞懸念もあります。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は13日、若干下落しました。(1月高値7.59ドルと3月安値1.02ドルに対し、現在4.05ドル)8月下旬に61.8%戻し(5.43ドル)を達成後揉み合っています。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、予想PERは33.9となりました。PBRは1.22となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの上昇率ほどは上げませんでした。結果、NY Dowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-4.4%(440円の割安)となっており、日経平均のプレミアムのマイナス幅は縮小しました。プレミアム値は、ここ1週間は、-540円~-320円の間で推移しています。日経平均は、NY Dowの動きに対して下振れが続いていますが、今日は少し縮小しました。プレミアムの中身は、民主党の政策の影響や需給要因など日本自身の弱さによる分が430円程度で円高要因が120円程度と考えられます。この傾向はまだ続きそうな気配です。今夜の米国市場では米10月の小売売上高やNY連銀景気指数が注目されそうです。依然として、日本市場は上値が重い状態で、1000円と9700円の持ち合い相場入りしています。引き続き、11月10日の9979円を超えられるか、又は、11月5の安値9692円と10月6日の9628円を割るか否かに注目したいと思います。割れば、下方に持ち合い離れとなります。


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Sunday, November 15, 2009

<20091115>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
米国市場では、低金利が続き主要企業の7-9月決算も概ね好調でした。雇用や消費関連の経済指標は弱さが目立つものの、景気回復期待相場が続いています。中長期的には、米国を中心とする先進国の消費の低迷や雇用の悪化などによる個人ローンの不良債権化と商業用不動産価格の下げによる信用収縮傾向が、今後も景気の足を引っ張る原因となる可能性が残っています。
そのような環境の中、11月第2週の米国市場は、大幅高で始まったものの後半はもみ合い相場でした。今週は、米国の10月小売売上高や住宅関連指数、景況指数、国内では7~9月実質GDPなどが注目されそうです。
2010年の実質GDP伸率考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は日本市場が0.9ポイント割高となっています。日本市場は米国市場に比べ企業利益の減少が著しい点が割高の原因です。日経平均のPERは33.8と改善してきましたが、S&P500のPERの17.4と比べると、企業のファンダメンタルに大きな差が有ります。長期金利差でこれを埋める形ですが、それでも大幅な割高感があります。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2010年GDP予測値(現在+0.7%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場は上昇しました。今週は高値もみ合いが予想されます。
②3月決算発表が終わり、日経225採用銘柄の今期予想増益率は前期が赤字の為、計算不能となりましたが、世界景気の下ぶれにより今期ROE予想値は3.6%となっています。
③米国の長期金利は上昇し、日米の金利差は2.0-2.1%で推移し、為替は89--90円台のレンジ内の動きでした。金利差は縮小ぎみですので、今週も、89-90円台が想定されます。
④今年9月に、OECDによる日米の2010年の実質GDP伸び率は日本が+0.7%となり、米国は+0.9%と予想されていますので、この面では日本市場にとって0.2ポイント分の割高となる弱気材料です。
⑤11月1週の外人は小幅買い越しでしたが、11月2週は買い越しだった可能性が高く、今週は売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①が強気材料でしたが④が弱気材料でした。今週は①③⑤がキーポイントと思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、13.0ポイント割安となり、先週比2.1ポイント拡大しました。
一目均衡表では、雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は+5.0%となり先週と比較してマプラス幅が5.9ポイント縮小し、総合乖離率は-1.8%となりマイナス幅が拡大しました。1つがプラスですので中期上昇トレンドは、"黄信号"が点灯しています。日経平均は9日線、25日線の下に在りますので、短期的には"赤信号"です。
米国市場ではNY Dowは200日線、9日線、25日線の上に在ります。一目均衡表の雲の上に在ります。Nasdaqは一目均衡表の雲と200日線、25日線、9日線の上に在りま。短期的には"青信号"で中期的にも"青信号"が点灯しています。

[今週の見通し]
先週の米市場では、週初は先々週の流れで大幅上昇したものの、後半はもみ合いとなりました。一方、日本市場は独自の需給要因から下落しました。米国市場は悪材料を無視し上昇してきた面がありますので、今週の米国市場は経済指標が悪く出た場合に大きく下げるリスクが有ります。日本市場は需給悪化状況改善の兆候は見られませんので、今週も弱含みな展開が予想されます。引き続き、日経平均は10月6日の安値9826を割るか否かを注目したいと思います。これを大きく下回るようであれば、200日線の9300円近辺への下落も想定する必要がありそうです。


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Thursday, November 12, 2009

<20091113>日経平均の今後の見通し

[市況]
12日のNY DowとNASDAQは下落しました。13日の日経平均先物は、前日比同値で寄り付きました。寄り付き直後に30円高を付けた後は一時80円安まで売られる場面がありました。後場は前日終値付近まで戻す場面がありましたが、その後はもみ合いとなりました。引け際に売られ、最終的に前日比40円安で終わりました。日経平均は34円安で引け、出来高は17.4億株と低水準でした。寄り付き前の外国人は260万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、”売り”が有利な状態です。

12日の米国市場では、前日まで3日連続で年初来の高値を更新していたこともあり、利益確定売りが出やすい環境の中、ドルの上昇などを背景に原油が大幅に下落し、エネルギー株や金融株などに売りが優勢となり、株価指数も下落しました。
13日の日本市場では、米市場の下落を受けて売り優勢で始まりました。その後も手掛かり材料難から売りが続きました。売り一巡後はSQ通過に伴う先物買いが入り、下げ幅を縮小させました。しかし、後場に入っても積極的な買い手が不在で、模様眺めムードが強い展開でした。

[テクニカル視点]
日経平均は25日線、9日線の下に在ります。短期トレンドは赤信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は-1.8%となり、マイナス幅が拡大しました。200日線との乖離率は+5.0%となり、プラス幅は縮小しました。一目均衡表では雲の下に在ります。1つがプラスですので、中期的トレンドは、黄信号が点灯しています。ドル・ベースの日経平均(海外投資家からの見た目)では200日線、9日線の上に在りますが、75日線、25日線の下に在ります。一目均衡表では雲の中に在ります。
NY Dowは200日線、75日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。NASDAQは、200日線、75日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドも青信号が点灯しています。
日・米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が13.0ポイント割安にある状態となり、テクニカル面の割安幅は縮小しました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2010年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が0.9ポイント割高となっています。
市場は現在、「米国・中国の実体経済の見通し」、「欧米の金融機関の損失拡大による金融危機再来」、「為替の動向」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめについては、7-9月期の米GDPや10月の米ISM製造業景況感指数が市場予想を上回りました。米企業の7-9月決算は概ね好調で労働生産性指数も上昇しました。一方、9月の個人消費支出が前月比0.5%減となり10月の消費者態度指数が予想以下となりました。景気指標や住宅関連指標はまちまちです。10月の雇用統計では失業率が10%を超え、米国の設備投資の伸びなやみも景気の足かせとなっています。2つめについては、ストレステストの結果発表により金融危機は短期的には遠のきましたが、不良資産が本当に減少しているか否かは時価会計基準が緩和されたこともあり、不透明です。FRBは当面ゼロ金利政策維持の方向で、主要金融機関の7-9月期業績を見ると投資銀行業務は好調ですが、米地銀をはじめ、商業銀行業務は不良債権問題で不調です。ノンバンク大手CITの破綻の影響も気がかりです。引き続き、金融機関の決算での不良債権に注目する必要があります。3つめについてはオーストラリアの中央銀行が利上げしたことにより、世界的な低金利政策から各国の事情ごとの金利政策への転換点となったようです。為替は金利差による変動となる要素が増しそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気は底打ちの気配があるものの、前年からの落ち込み幅は大きく、輸出の低迷や雇用の減少傾向は世界的に続いています。2010年まで続くと言われる商業用不動産価格の下落や個人向けローンのこげつきから、金融機関の不良債権増加懸念は払しょく出来ず、個人消費や企業の資金調達への悪影響を与え続けます。新型インフルエンザの蔓延による欧米やアジア経済の停滞懸念もあります。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は12日、下落しました。(1月高値7.59ドルと3月安値1.02ドルに対し、現在4.06ドル)8月下旬に61.8%戻し(5.43ドル)を達成後揉み合っています。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、予想PERは33.7となりました。PBRは1.22となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの下落率ほどは下げませんでした。結果、NY Dowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-4.8%(490円の割安)となっており、日経平均のプレミアムのマイナス幅は縮小しました。プレミアム値は、ここ1週間は、-540円~-300円の間で推移しています。日経平均は、NY Dowの動きに対して下振れが拡大する動きが続いていますが、今日は少し縮小しました。プレミアムの中身は、民主党の政策の影響や需給要因など日本自身の弱さによる分が490円程度と考えられます。この傾向はまだ続きそうな気配です。今夜の米国市場では11月のミシガン大学消費者信頼感指数が注目されそうです。依然として、日本市場は上値が重い状態で、1000円と9700円の持ち合い相場入りしています。引き続き、11月5の安値9692円と10月6日の9628円を割るか否かに注目したいと思います。割れば、下方に持ち合い離れとなります。


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<20091112>日経平均の今後の見通し

[市況]
11日のNY DowとNASDAQは上昇しました。12日の日経平均先物は、前日比50円高で寄り付きました。前場は70円高まで買われる場面もありましたが、上値の重さから次第に軟調な展開となりました。後場は下落傾向が顕著となり110円安まで売られる場面がありました。最終的に前日比67円安で終わりました。日経平均は67円安で引け、出来高は17.9億株と低水準でした。寄り付き前の外国人は400万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、”売り”が有利な状態です。

11日の米国市場では、ダラス連銀のフィッシャー総裁が講演で低インフレが続くとの見方を示したことや、10月の中国の工業生産高が高い伸びだったことなどが支援材料となりました。一方、原油が伸び悩んだことで株も一時上げ幅を縮める場面もありました。
12日の日本市場では、米市場の堅調な推移を受けて買いが先行しました。一方、心理的節目の1万円に接近すると、買い意欲が後退し、次第に上げ幅を縮小させました。後場に入ると、このところ日経平均を押し上げていたファーストリテイリングなど値嵩株の一角の下落とともに指数は下げに転じました。

[テクニカル視点]
日経平均は25日線の下に在り、9日線を下回りました。短期トレンドは黄信号から赤信号に変わりました。一方、日経平均の総合乖離率は-0.7%となり、マイナス転換しました。200日線との乖離率は+5.5%となり、プラス幅は縮小しました。一目均衡表では雲の下に在ります。1つがプラスですので、中期的トレンドは、黄信号が点灯しています。ドル・ベースの日経平均(海外投資家からの見た目)では200日線、9日線の上に在りますが、75日線、25日線の下に在ります。一目均衡表では雲の中に在ります。
NY Dowは200日線、75日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。NASDAQは、200日線、75日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドも青信号が点灯しています。
日・米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が13.7ポイント割安にある状態となり、テクニカル面の割安幅は拡大しました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2010年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が0.9ポイント割高となっています。
市場は現在、「米国・中国の実体経済の見通し」、「欧米の金融機関の損失拡大による金融危機再来」、「為替の動向」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめについては、7-9月期の米GDPや10月の米ISM製造業景況感指数が市場予想を上回りました。米企業の7-9月決算は概ね好調で労働生産性指数も上昇しました。一方、9月の個人消費支出が前月比0.5%減となり10月の消費者態度指数が予想以下となりました。景気指標や住宅関連指標はまちまちです。10月の雇用統計では失業率が10%を超え、米国の設備投資の伸びなやみも景気の足かせとなっています。2つめについては、ストレステストの結果発表により金融危機は短期的には遠のきましたが、不良資産が本当に減少しているか否かは時価会計基準が緩和されたこともあり、不透明です。FRBは当面ゼロ金利政策維持の方向で、主要金融機関の7-9月期業績を見ると投資銀行業務は好調ですが、米地銀をはじめ、商業銀行業務は不良債権問題で不調です。ノンバンク大手CITの破綻の影響も気がかりです。引き続き、金融機関の決算での不良債権に注目する必要があります。3つめについてはオーストラリアの中央銀行が利上げしたことにより、世界的な低金利政策から各国の事情ごとの金利政策への転換点となったようです。為替は金利差による変動となる要素が増しそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気は底打ちの気配があるものの、前年からの落ち込み幅は大きく、輸出の低迷や雇用の減少傾向は世界的に続いています。2010年まで続くと言われる商業用不動産価格の下落や個人向けローンのこげつきから、金融機関の不良債権増加懸念は払しょく出来ず、個人消費や企業の資金調達への悪影響を与え続けます。新型インフルエンザの蔓延による欧米やアジア経済の停滞懸念もあります。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は11日、若干下落しました。(1月高値7.59ドルと3月安値1.02ドルに対し、現在4.16ドル)8月下旬に61.8%戻し(5.43ドル)を達成後揉み合っています。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、予想PERは33.7となりました。PBRは1.21となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの上昇にも関わらず下落しました。結果、NY Dowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-5.2%(530円の割安)となっており、日経平均のプレミアムのマイナス幅は拡大しました。プレミアム値は、ここ1週間は、-540円~-300円の間で推移しています。日経平均は、NY Dowの動きに対して下振れが拡大する動きが続いています。プレミアムの中身は、民主党の政策の影響や需給要因など日本自身の弱さによる分が450円程度で、円高分が80円程度と考えられます。この傾向はまだ続きそうな気配です。今夜の米国市場では重要な経済指標の発表はなさそうですので、もみ合いが予想されます。日本市場は上値が重い状態です。日経平均は、1万円に届かずに下落傾向となりました。11月4日の安値9768円を割るか否かに注目したいと思います。割れば、下方に持ち合い離れも考えなければなりません。


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Wednesday, November 11, 2009

<20091111>日経平均の今後の見通し

[市況]
10日のNY Dowは上昇しNASDAQは下落しました。11日の日経平均先物は、前日比60円高で寄り付きました。前場は90円高まで買われる場面もありましたが、徐々に上値の重い展開となりました。後場もこの傾向は続き、最終的に前日比10円高で終わりました。日経平均は1円高で引け、出来高は17.0億株と低水準でした。寄り付き前の外国人は360万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、”売り”が有利な状態です。

10日の米国市場では、FRBが景気下支えへ超低金利政策を維持するとの見方が、引き続き相場を支えました。大幅高の翌日で利益確定売りが出やすかったうえ、前日夕に赤字決算を発表した金融保証会社のMBIAが急落したことで、NY Dowもマイナス圏で推移する場面がありました。
11日の日本市場では、米市場が比較的堅調に推移したほか、9月機械受注統計が前月比10.5%増と予想を大幅に上回ったことが好感され、買い優勢で始まりましたが、前日同様に心理的節目の1万円に接近する場面では戻り売りへの警戒感が高まりました。良好な中国経済指標の発表を受けたアジア株市場の反応の鈍さから、後場に入ると上げ幅が縮小する展開となりました。

[テクニカル視点]
日経平均は25日線の下に在りますが、9日線の上に在ります。短期トレンドは黄信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は+1.5%となり、プラス幅が縮小しました。200日線との乖離率は+6.3%となり、プラス幅は縮小しました。一目均衡表では雲の下に在ります。2つがプラスですので、中期的トレンドは、黄信号が点灯しています。ドル・ベースの日経平均(海外投資家からの見た目)では200日線、9日線の上に在りますが、75日線、25日線の下に在ります。一目均衡表では雲の中に在ります。
NY Dowは200日線、75日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。NASDAQは、200日線、75日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドも青信号が点灯しています。
日・米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が12.2ポイント割安にある状態となり、テクニカル面の割安幅は縮小しました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2010年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が1.0ポイント割高となっています。
市場は現在、「米国・中国の実体経済の見通し」、「欧米の金融機関の損失拡大による金融危機再来」、「為替の動向」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめについては、7-9月期の米GDPや10月の米ISM製造業景況感指数が市場予想を上回りました。米企業の7-9月決算は概ね好調で労働生産性指数も上昇しました。一方、9月の個人消費支出が前月比0.5%減となり10月の消費者態度指数が予想以下となりました。景気指標や住宅関連指標はまちまちです。10月の雇用統計では失業率が10%を超え、米国の設備投資の伸びなやみも景気の足かせとなっています。2つめについては、ストレステストの結果発表により金融危機は短期的には遠のきましたが、不良資産が本当に減少しているか否かは時価会計基準が緩和されたこともあり、不透明です。FRBは当面ゼロ金利政策維持の方向で、主要金融機関の7-9月期業績を見ると投資銀行業務は好調ですが、米地銀をはじめ、商業銀行業務は不良債権問題で不調です。ノンバンク大手CITの破綻の影響も気がかりです。引き続き、金融機関の決算での不良債権に注目する必要があります。3つめについてはオーストラリアの中央銀行が利上げしたことにより、世界的な低金利政策から各国の事情ごとの金利政策への転換点となったようです。為替は金利差による変動となる要素が増しそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気は底打ちの気配があるものの、前年からの落ち込み幅は大きく、輸出の低迷や雇用の減少傾向は世界的に続いています。2010年まで続くと言われる商業用不動産価格の下落や個人向けローンのこげつきから、金融機関の不良債権増加懸念は払しょく出来ず、個人消費や企業の資金調達への悪影響を与え続けます。新型インフルエンザの蔓延による欧米やアジア経済の停滞懸念もあります。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は10日、若干下落しました。(1月高値7.59ドルと3月安値1.02ドルに対し、現在4.18ドル)8月下旬に61.8%戻し(5.43ドル)を達成後揉み合っています。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、予想PERは33.8となりました。PBRは1.22となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowに連動して小動きでした。結果、NY Dowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-4.1%(420円の割安)となっており、日経平均のプレミアムのマイナス幅は縮小しました。プレミアム値は、ここ1週間は、-460円~-180円の間で推移しています。日経平均は、NY Dowの動きに対して下振れが拡大する動きが続いています。プレミアムの中身は、民主党の政策の影響や需給要因など日本自身の弱さによる分が400円程度で、円高分が80円程度と考えられます。この傾向はまだ続きそうな気配です。今夜の米国市場では重要な経済指標の発表はなさそうですので、もみ合いが予想されます。日本市場は上値が重い状態です。日経平均は、25日線(10030円)をすっきり抜けないと勢いは戻りそうもありません、一方、10月6日の9628円を割らずに上昇してきましたので、持ち合い相場入りしたようです。


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