日経平均の予想: April 2008

Wednesday, April 30, 2008

<080430>日経平均の今後の見通し

[市況]
28日のNYSEは下落でNASDAQが小幅上昇しましたが、日経平均は90円ほど安く寄りつき、後場初めまでは上昇し一時90円高もありましたが、その後下落し、結局44円安で引けました。外人は670万株の買い越しとなり、出来高は21.5億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅は若干縮小しましたが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
29日の米国株式市場では、2月のケース・シラー住宅価格指数が前年同月比下落率が拡大し、4月の消費者信頼感指数は前月から低下するなど、悪い経済指標が続いて売り物がやや優勢になりましたが、FOMCを控えて市場の反応は限られたようです。
30日の日本市場では、朝方発表の3月の鉱工業生産指数が市場予想を下回ったことが警戒され、寄付きは100円超下落しましたが、松下やTDKの上昇を背景に、14000円に接近しましたが、その後は利益確定売りに押されました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に抜け、総合乖離率は+0.6%とプラス幅が若干縮小、200日線との乖離率も-8.7%とマイナス幅は若干縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.3ポイント下回わるレベルに拡大しましたが、売られ過ぎ感は改善方向です。
NY Dowは25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。11700-12700の持ち合いを脱し上昇トレンドを確認しました。今後は12700が下値抵抗線となる可能性が大と思います。Nasdaqも、25日線、75日線と2月の高値を抜き、一目均衡表の雲の上に抜けました。一方、日経平均は、2月の高値はまだですが、25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出ました。しかし、日米とも25日線との乖離率は警戒域に入りましたので、目先は一服しそうです。

[ファンダメンタル視点]
米国市場では悪い経済指標が出て売りがやや優勢になりましたが、今夜のFOMC待ちです。 主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭された訳ではないことは忘れてはいけません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われますが、米国政府はこの為の検討に2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。一方、日本企業の3月期決算発表が始まりましたが、日経平均の今期増益率は-3.8%で、予想PERも16.3まで上昇しています。

[今後の見通し]
今日の日本市場は売り買いが交錯し方向感のない相場でしたが、ここ数日はFOMCの利下げ完了を先取りした動きとなっています。今後の中期的な株価を占う上で、今夜のFOMC後の声明の内容が重要となりました。日米とも目先は高値警戒域に入りましたので、悪材料に敏感な時期となるように思われますが、25日線が上昇に転換して75日線を抜きましたので、下げても25日線までと思われます。


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Monday, April 28, 2008

<080428>日経平均の今後の見通し

[市況]
25日のNYSEは小幅上昇とNASDAQが小幅下落したことを受けて、日経平均は40円ほど高く寄りつき、前場は140円高もありましたが、後場下落し120円安となる場面もありましたが、結局30円高で引けました。外人は1180万株の買い越しとなり、出来高は20.4億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が大幅に拡大しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
25日の米国株式市場では、1―3月期決算で一株利益が予想以上だったアメックスが急伸したことや、UBSが米銀行株の投資判断を「売り」から「中立」に引き上げたことも材料視され金融株が上昇したものの、業績見通しが慎重と受け止められたマイクロソフトが急落。4月の米消費者態度指数が62.6と速報値の63.2から下方修正されたことも嫌気され、ダウ平均は100ドル超下げる場面もありました。
28日の日本市場では、米株市場の流れを引き継ぎ、大手銀行株主導で前場に取引時間中としては2月27日以来となる14000円台に乗せると後場は目標達成感からの売りが値がさハイテク株に出て、日経平均は下がる場面もありましたが、銀行株を買い戻す流れは途切れず、すぐに堅調さを取り戻しました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に抜け、総合乖離率は+1.7%とプラス幅が若干拡大、200日線との乖離率も-8.5%とマイナス幅は縮小しました。3つの内2つがプラスとなりましたので、中期的トレンドは、"青信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.1ポイント下回わるレベルに縮小して、売られ過ぎ感はさらに改善しました。
NY Dowは25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。11700-12700の持ち合いを脱し上昇トレンドを確認しました。今後は12700が下値抵抗線となる可能性が大と思います。Nasdaqも、25日線、75日線と2月の高値を抜き、一目均衡表の雲の上に抜けました。一方、日経平均は、2月の高値はまだですが、25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出ました。しかし、日米とも25日線との乖離率は警戒域に入りましたので、目先は一服しそうです。

[ファンダメンタル視点]
米国市場では金融機関への信頼感が改善してきました。さらに金利が上昇ぎみに推移していることで、日本の金融株も上昇してきました。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭された訳ではないことは忘れてはいけません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われますが、米国政府はこの為の検討に2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。

[今後の見通し]
今日の日本市場は売り買いが交錯しましたが、ここ数日はFOMCの利下げ完了を先取りした動きとなっています。今後の中期的な株価を占う上で、30日のFOMC後の声明の内容が重要となりました。一方、目先は日本企業の3月期決算発表が始まりましたので、日本市場独自の動きも出てきそうです。日米とも目先は高値警戒域に入りましたので、悪材料に敏感な時期となるように思われますが、25日線が上昇に転換して75日線を抜く動きとなってきましたので、下げても25日線までと思われます。


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Sunday, April 27, 2008

<20080427>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.1ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で0.1ポイント縮小しました。200日線乖離率差は-4.5ポイントとなり先週よりも2.2ポイント割安度は縮小しました。日本市場の割安感(売られ過ぎ度)は先週は縮小しました。縮小傾向は継続しています。一方、日本企業の今期予想増益率は、景気減速によって日経225採用銘柄平均では-0.8%まで減少しました。米銀行の決算発表でのサブプライム関連の評価損は大きかったものの、好決算銘柄が勝っているようです。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は先週も、1-3月期決算発表に一喜一憂する相場でしたが、堅調な展開でした。        ②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより半年前の+6.8%から-0.8%に減少しています。先週も悪化しました。
③長期金利は上昇傾向で、金利差は2.2%から2.3%で推移しました。為替は、週末は104円台後半と円安に推移しています。今週も引き続き為替の影響を受け易いと思われます。
④日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されています。
⑤4月第3週は買い越しでした。4月第4週も買い越しと思われます。今週も買い越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①⑤と円安が強気材料でした。今週は、3月決算企業の発表内容に左右されそうですが、日米市場とも高値警戒感も出てきそうです。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の上に抜け、200日移動平均線乖離率は-8.9となり先週と比較してマイナス幅は3.1ポイント縮小、総合乖離率は+1.3%とプラスに転換しました。中期上昇トレンドは、"黄色信号"となりました。日経平均は25日線と75日線および一目均衡表の雲も抜き、25日線は上昇に転じています。

[今週の見通し]
決算発表内容が悪いことは、ある程度折込済みと思われますが、日経平均はボリンジャー・バンド+2σラインの13900円に到達し、25日線との乖離率も5%を超えましたので、高値警戒感が出やすいと思われます。



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Friday, April 25, 2008

<080425>日経平均の今後の見通し

[市況]
24日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は50円ほど高く寄りつき、その後も上昇、終日堅調な動きとなり、結局322円高で引けました。外人は160万株の買い越しとなり、出来高は18.4億株と低水準ながら増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が大幅に拡大しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
24日の米国株式市場では、3月の新築住宅販売件数が市場予想を大きく下回り、スターバックスが市場予想を下回る一株利益見通しを発表したことで、午前中は下げましたが、新規失業保険申請件数が市場予想を大きく下回り、相場の支援材料となり、アップル、クアルコム、フォード・モーター、ダウ・ケミカルなどが予想を上回る決算を発表したことで反転上昇したようです。
25日の日本市場では、国内の消費者物価の上昇やFRBが来週のFOMCを最後に当面、利下げ休止するとの観測が広がったことで債券相場が急落し、株式市場への資金シフトが株価の一段高に繋がったようです。

[テクニカル視点]
一目均衡表では一時雲の上に抜け、総合乖離率は+1.3%とプラスに転換、200日線との乖離率も-8.9%とマイナス幅は縮小しました。3つの内2つがプラスとなりましたので、中期的トレンドは、"青信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントに縮小し、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差も、日本市場が4.8ポイント下回わるレベルに縮小して、売られ過ぎ感はかなり改善しました。
NY Dowは25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。11700-12700の持ち合いを脱し上昇トレンドを確認しました。今後は12700が下値抵抗線となる可能性が大と思います。Nasdaqも、25日線、75日線と2月の高値を抜き、一目均衡表の雲の上に抜けました。一方、日経平均は、2月の高値はまだですが、25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出ました。しかし、日米とも25日線との乖離率は警戒域に入りましたので、目先は一服しそうです。

[ファンダメンタル視点]
米国市場では住宅販売は低調で問題がありますが、企業の好決算が消してしまった格好です。金融機関の1-3月期の決算発表は相場への影響は限定的で、主要企業の好業績発表には敏感に反応する傾向は変わっていないようです。主要の金融機関の業績発表を問題なく通過しましたので、とりあえず信用収縮懸念は後退するものと思われます。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭された訳ではありません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われますが、米国政府はこの為の検討に2ヶ月の猶予を得たと考えられます。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。

[今後の見通し]
日本市場はFOMCの利下げ完了を先取りした動きとなりました。今後の中期的な株価を占う上で、30日のFOMC後の声明の内容が重要となりました。一方、目先は日本企業の3月期決算発表が始まりましたので、日本市場独自の動きも出てきそうです。日米とも目先は警戒域に入りましたので、悪材料に敏感な時期と思われますが、25日線が75日線を抜き、上昇に転換してきましたので、下げても25日線までと思われます。


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Thursday, April 24, 2008

<080424>日経平均の今後の見通し

[市況]
23日のNYSEとNASDAQが小幅上昇したことを受けて、日経平均は30円ほど高く寄りつき、その直後に一時70円高もありましたが、その後は下落し80円安もありましたが、結局38円安で引けました。外人は2770万株の大幅買い越しとなりましたが、出来高は15.8億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
23日の米国株式市場では、モノライン大手アムバックが発表した1―3月期決算は、多額の評価損計上などで大幅赤字に転落するなど金融株が下げましたが、米ボーイングやEMCの1―3月期決算で一株利益が市場予想を上回り、ブロードコムや、ファーストフード大手のヤム・ブランズの決算も市場予想を上回ったことで、企業業績懸念がやや後退し、買いにつながったようです。
24日の日本市場では、市場予想に未達だったファナックや09年3月期の見通しを非開示にしたJFEが下げたことが相場の重しになったようです。出来高が少ない中先物主導で上下する方向感のない相場でした。

[テクニカル視点]
一目均衡表では一時雲の上に抜け、総合乖離率は-5.5%とマイナス幅が若干拡大、200日線との乖離率も-11.1%とマイナス幅はほとんど変わらずで。中期的トレンドは、"黄信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.2ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差も、日本市場が6.0ポイント下回わるレベルに拡大して、売られ過ぎ感は若干拡大しました。
NY Dowは25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。11700-12700の持ち合いを脱し上昇トレンドを確認しました。今後は12700が下値抵抗線となる可能性が大と思います。Nasdaqは、25日線、75日線と直近の高値を抜き、一目均衡表の雲の中に在りますが、雲の上限に達しました。一方、日経平均は、25日線、75日線と直近の高値を抜き、一目均衡表の雲も一時抜きました。

[ファンダメンタル視点]
米国市場ではアムバックが1―3月期決算で多額の評価損を計上しましたが、市場全体への影響は限定的でした。金融機関の1-3月期の決算発表は相場への影響は限定的で、主要企業の好業績発表には敏感に反応する傾向は変わっていないようです。主要の金融機関の業績発表を問題なく通過しましたので、とりあえず信用収縮懸念は後退するものと思われます。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭された訳ではないと思われます。本格反転には金融機関の破綻懸念の払拭が必須と思います。今後は米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。

[今後の見通し]
日本市場は相変わらず出来高が少なく、日中は先物の影響が大きい状況が続いていますが、日本企業の3月期決算発表が始まりましたので、日本市場独自の動きも出てきそうです。日米とも目先は日柄的に悪材料に敏感な時期と思われますが、25日線が75日線を抜き、上昇に転換してきましたので、下げても25日線までと思われます。

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Wednesday, April 23, 2008

<080423>日経平均の今後の見通し

[市況]
22日のNYSEとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均は90円ほど安く寄りつき、その後は上昇し一時160円高もありましたが、若干下落し、結局31円高で引けました。出来高は17.0億株と低水準で、外人は1090万株の売り越しとなりましたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
22日の米国株式市場では、原油先物相場が連日で最高値を更新しており、企業収益を圧迫するとの懸念が強まり相場の重しとなったようです。米主要企業が発表した1―3月期決算は総じて良好でしたが、デュポンが4%下げるなど見通しが慎重と受け止められ、売られる銘柄が目立ちました。
23日の日本市場では、米株安を受けて朝方は下げましたが次第に底堅さを意識した買いが広がり、円相場の落ち着きやアジア株の上昇をきっかけに先物に大口買いが続き、後場にかけ思いのほか上昇しましたが、主要企業の3月期決算発表を前に様子見ムードも強く、大引けには主力株に売りが出て、急速に伸び悩みました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の中に在り、総合乖離率は-4.5%までマイナス幅が縮小、200日線との乖離率も-110%までマイナス幅が縮小しました。中期的トレンドは、"黄信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.2ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差も、日本市場が4.7ポイント下回わるレベルに縮小し、売られ過ぎ感は改善しました。
NY Dowは25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。11700-12700の持ち合いを脱し上昇トレンドを確認しました。Nasdaqは、25日線、75日線と直近の高値を抜きましたが、一目均衡表の雲の中に在ります。一方、日経平均は、5日線、75日線と直近の高値を抜きましたが、一目均衡表の雲の中に在りますが、もう少しで抜けます。

[ファンダメンタル視点]
米国市場では景気指数の発表は悪材料が多く、バンカメは悪材料となりましたが金融機関の1-3月期の決算発表は相場への影響は限定的で、主要企業の業績発表は好材料が多いようですが、昨日はネガティブに反応しました。主要の金融機関の業績発表を問題なく通過しましたので、とりあえず信用収縮懸念は後退するものと思われます。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は払拭はされた訳ではないと思いますが、米国政府は公的資金注入問題に対して数ヶ月の時間は得たこと云うことになったようです。本格反転には金融機関の破綻懸念の払拭が必要です。今後は米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。

[今後の見通し]
日本市場は相変わらず出来高が少なく、先物と米国市場次第の動きが続いていますが、日本企業の3月期決算発表が近づいてきましたので、日本独自の動きも出てきそうです。日米ともテクニカル指標の過熱感は若干後退しましたが、日柄的には悪材料に敏感な時期と思われます。


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Tuesday, April 22, 2008

<080422>日経平均の今後の見通し

[市況]
21日のNYSEは小幅下落、NASDAQが小幅上昇したことを受けて、日経平均は110円ほど安く寄りつき、その後は上下90円幅と小動きとなり、結局148円安で引けました。出来高は15.7億株と低水準で、外人は450万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況ですがピークアウト感がでてきました。
21日の米国株式市場では、バンカメの1―3月期決算は利益が前年同期比77%減少し予想を下回り、地銀大手ナショナル・シティが減配と70億ドルの資本調達を発表したことで、金融株が下落。一方、アナリストが目標株価を引き上げたアップルが買われ、ハイテクの主要企業の決算が控えており、ハイテク株は小じっかりでした。
22日の日本市場では、前日までの5連騰で800円近く上昇した反動と102円台まで円高・ドル安が進んだことやアジアの主要な株価指数が総じて下落したことが市場心理の後退につながったようです。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の中に在り、総合乖離率は-4.9%までマイナス幅が拡大、200日線との乖離率も-11.3%までマイナス幅が拡大しました。中期的トレンドは、"黄信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.2ポイントと拡大し、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差も、日本市場が6.2ポイント下回わるレベルに拡大し、売られ過ぎ感は拡大しました。
NY Dowは25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。11700-12700の持ち合いを脱し上昇トレンドを確認しました。Nasdaqは、25日線、75日線と直近の高値を抜きましたが、一目均衡表の雲の中に在ります。一方、日経平均は、5日線、75日線と直近の高値を抜きましたが、一目均衡表の雲の中に在ります。

[ファンダメンタル視点]
米国市場では景気指数の発表は悪材料が多く、バンカメは悪材料となりましたが金融機関の1-3月期の決算発表は相場への影響は限定的で、主要企業の業績発表は好材料が多いようです。主要の金融機関の業績発表を問題なく通過しましたので、とりあえず信用収縮懸念は後退するものと思われます。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は払拭はされた訳ではないと思いますが、米国政府は公的資金注入問題に対して数ヶ月の時間は得たこと云うことになったようです。本格反転には金融機関の破綻懸念の払拭が必要です。今後は米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。

[今後の見通し]
日経平均は、日本企業の3月期決算発表が近づいてきましたので、上げずらい時期となったようです。テクニカル指標の過熱感は若干後退しましたが、引き続き目先は悪材料に敏感になると思われます。


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Monday, April 21, 2008

<080421>日経平均の今後の見通し

[市況]
18日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均は180円ほど高く寄りつき、一時前日比280円ほど高くなる場面もありましたが、その後は若干下げ、結局220円高で引けました。出来高は18.6億株と低水準ながら、外人は1525万株の買い越しでしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
18日の米国株式市場では、シティの1―3月期決算が大幅赤字となりましたが、悪材料出尽くしと受け止められ、信用リスク問題が改善するとの期待から、金融株全般に買いが入り、キャタピラーやハネウエル、グーグルなどが発表した決算が軒並み市場予想を上回ったことも支援材料となり、米景気鈍化はあるものの、世界景気の底堅さが企業収益を押し上げるとの見方につながったようです。
21日の日本市場では、前週末の米株式相場の大幅上昇や円相場の下落を好感した買いで幅広い銘柄が上げ、終日高い水準で推移したものの、テクニカル指標などの過熱感もあり、利益確定や戻り待ちの売りが一段の上値を抑えたようです。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に抜け、総合乖離率は-1.4%までマイナス幅が縮小、200日線との乖離率も-10.5%までマイナス幅が縮小しました。大分改善し、中期的トレンドは、"黄信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントと縮小しましたが、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.2ポイント下回わる程度に拡大し、売られ過ぎ感は拡大しました。
NY Dowは25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。11700-12700の持ち合いを脱し上昇トレンドを確認しました。Nasdaqは、25日線、75日線と直近の高値を抜きましたが、一目均衡表の雲の中に在ります。一方、日経平均は、5日線、75日線と直近の高値を抜きましたが、一目均衡表の雲の中に在ります。

[ファンダメンタル視点]
米国市場では景気指数の発表は悪材料が多いものの、金融機関の1-3月期の決算発表は相場への影響は限定的で、主要企業の業績発表は好材料が多いようです。主要の金融機関の業績発表を問題なく通過しましたので、とりあえず信用収縮懸念は後退するものと思われます。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は払拭はされた訳ではないと思いますが、米国政府は公的資金注入問題に対して数ヶ月の時間は得たこと云うことにはなりそうです。本格反転には金融機関の破綻懸念の払拭が必要です。米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。

[今後の見通し]
日経平均は、寄り付きは米国主要企業の決算発表次第、日中は指数先物次第で上下しているようです。出来高が少ないので仕方ありません。日本企業の3月期決算発表が本格化する今月末までは、この状態が続きそうです。ドル換算チャートでは、一目均衡表の雲の上に在り、2月高値も抜きましたが、ドルベースでは今日は思ったほどは上昇しませんでした。上昇トレンドの確認の為にはもう少し上昇が欲しいところです。テクニカル指標の過熱感がありますので、目先は悪材料に敏感になると思われます。


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Saturday, April 19, 2008

<20080420>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.2ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で0.1ポイント拡大しました。200日線乖離率差は-6.7ポイントとなり先週よりも3.0ポイント割安度は拡大しました。日本市場の割安感(売られ過ぎ度)は先週は拡大しましたが、週末の米国市場高が影響しています。週初にこの差分を埋める上昇が期待されます。
一方、日本企業の今期予想増益率は、景気減速によって日経225採用銘柄平均では-0.1%まで減少しました。米銀行の決算発表でのサブプライム関連の評価損は大きかったものの、悪材料出尽くしから逆に米国市場は大幅高となりました。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は先週、1-3月期決算発表に一喜一憂する相場でしたが、週末に大きく上げたことで、決算発表はプラスに働いたことになります。山場は越えたようです。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより4ヶ月前の+6.8%から-0.1%に減少しています。先週も悪化しました。
③長期金利は上昇傾向で、金利差は2.2%から2.3%で推移しました。為替は1ドル101円台後半もありましたが、週末は103円台後半と円安に推移しています。3円の幅での動きでした。今週も引き続き為替の影響を受け易いと思われます。
④日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されています。
⑤4月第2週は若干買い越しでしたが、4月第3週は買い越しと思われます。今週も週初は買い越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①③⑤と円安が強気材料でした。今週も週初は①③⑤と為替が強気材料となりそうですが、週末にかけては②が注目点になると思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の中に入り、200日移動平均線乖離率は-12.0となり先週と比較してマイナス幅は1.7ポイント縮小、総合乖離率も-6.0%とマイナス幅が4.2ポイント縮小しましたが、中期上昇トレンドは、"赤信号"ですが、"黄色"見えてきました。日経平均は25日線と75日線を抜き25日線は上昇に転じています。ドル換算チャートでは75日線と一目均衡表の雲も抜き、週初に2月高値も大きく抜くと思いますので、上昇トレンドを確認できるでしょう。外人投資家の買いを誘うことが期待できます。

[今週の見通し]
NY Dowは2月高値を抜き、一目均衡表の雲の上に大きく抜けて12700ドルの壁を突破し、上昇トレンド入りとなりましたが、同時にボリンジャー・バンド+2σも到達しましたので、当面は頭を抑えられる可能性もあります。日経平均はボリンジャー・バンド+2σラインが13800にありますので、ここまでは一気に上昇するものと思われます。その後はまた米国市場次第と思われます。


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Friday, April 18, 2008

<080418>日経平均の今後の見通し

[市況]
17日のNYSEとNASDAQが小動きでしたが、日経平均は30円ほど高く寄りつき、一時前日比80円ほど安くなる場面もありましたが、その後は戻し、結局78円高で引けました。出来高は15.8億株と低水準で、外人は1030万株の買い越しでしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況ですがピークアウト感がでてきました。
17日の米国株式市場では、ファイザーの発表した一株利益が市場予想に届かなかったほか、ユナイテッド・テクノロジーズの収益見通しが予想を下回るなど、今期業績見通しへの失望がでて、さらに4月の連銀製造業景気指数が-24.9と、市場予想の-15を大きく下回ったことも嫌気され、相場は軟調に推移しましたが、前日夕にIBMが発表した見通しが市場予想を上回ったことが支援材料となったようです。
18日の日本市場では、17日に米メリルリンチが1―3月期決算で最終損益が赤字に転落したことを発表しにも関わらず、米市場で金融株が買われた流れを受け、過度な悲観論が後退し、金融株が底堅く推移しましたが、13500円に接近すると戻り待ちの売りも出て、上値の重さもあるようです。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-6.0%までマイナス幅が縮小、200日線との乖離率も-12.0%までマイナス幅が縮小しました。大分改善してきましたが、中期的トレンドは、まだ"赤信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.2ポイントと少し拡大しましたが、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が4.3ポイント下回わる程度に改善し売られ過ぎ感は減少傾向です。
NY Dowは25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出ましたが、2月高値はまだ抜いていませんので、11700-12700の持ち合いの中であることは変わりません。Nasdaqは、25日線を抜き75日線に到達しましたが、一目均衡表の雲の中に在ります。一方、日経平均は、5日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の中に在ります。

[ファンダメンタルの現状認識]
米国市場では予想を下回ろ景気指数の発表がありましたが主要企業の業績発表はまちましで小動きでした。しばらく、決算発表に一喜一憂しそうです。今のところ金融機関の1-3月期の決算発表は相場への影響は限定的です。今夜のシティーの業績発表を問題なく通過すれば、とりあえず信用収縮懸念は後退するものと思われます。金融機関のバランスシートが傷んでいるときはいくら金利を下げても信用収縮はとまらないと言うことは日本の過去が実証済みです。今後も不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は払拭はされないと思われますが、米国政府は公的資金注入問題に対して数ヶ月の時間は得たこと云うことにはなりそうです。本格反転には金融機関の破綻懸念の払拭が必要です。米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。

[今後の見通し]
日経平均は、寄り付きは米国主要企業の決算発表次第、日中は指数先物次第で上下しているようです。出来高が少ないので仕方ありません。日本企業の3月期決算発表が本格化する今月末までは、この状態が続きそうです。ドル換算チャートでは、一目均衡表の雲の上に在り、2月高値に並びましたが、上昇トレンドの確認の為にはもう一段の上昇が欲しいところでしす。


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Thursday, April 17, 2008

<080417>日経平均の今後の見通し

[市況]
16日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均は170円ほど高く寄りつき、前場は、一時前日比350円ほど高くなる場面もありましたが、その後は若干下げ、結局252円高で引けました。出来高は18.6億株と低水準ながら、外人は1270万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
16日の米国株式市場では、3月の米消費者物価指数が市場予想通りだったことやインテル、コカ・コーラ、JPモルガン・チェースの決算や見通しが市場予想を上回ったことを受け、業績悪化への過度の不安が後退し買いが先行しました。3月の住宅着工件数が市場予想以上に減少したほか、原油先物相場が最高値更新を続けるなど悪材料もありましたが影響は限定的でした。
17日の日本市場では、米企業の1―3月期決算発表が進む中、米株が上昇基調を強めていることで先行きへの不安が後退し、大手銀行株や証券株など金融株を中心に幅広く買われました。もっとも上値の重さから、終盤にかけてはやや伸び悩みました。[テクニカル視点]一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-7.7%までマイナス幅が縮小、200日線との乖離率も-12.7%までマイナス幅が縮小しました。大分改善してきましたが、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントと変化はありませんが、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が5.1ポイント下回わり、この面の売られ過ぎ感は減少傾向です。
NY Dowは昨日の上昇で25日線、27日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出ました。2月高値はまだ抜いていませんので、11700-12700の持ち合いの中であることは変わりません。Nasdaqは、まだ一目均衡表の雲の仲に入り、25日線を抜き75日線に到達しました。一方、日経平均は、今日の上昇で、一目均衡表の雲の仲に入り、75日線も抜きました。

[ファンダメンタルの現状認識]
米国市場では景気指数の改善と主要企業の好業績発表が続き上昇しました。しばらく、決算発表に一喜一憂しそうです。今のところ金融機関の1-3月期の決算発表は相場への影響は限定的でが、これが終わるまでは安心できません。予想を超える評価損による破綻懸念は残っていますので、一段安も十分有り得ます。金融機関のバランスシートが傷んでいるときはいくら金利を下げても信用収縮はとまらないと言うことは日本の過去が実証済みです。今後も不動産下落は続きそうですので、これ以上破綻する金融機関がでれば、ベアー・スターンズのスキーム以外にも、公的資金注入という強力な材料しか打開策はなさそうです。本格反転まで、まだまだ時間がかかることも十分考えられます。

[今後の見通し]
日経平均は、米国主要企業の決算発表次第で上下しているようです。日本企業の3月期決算発表が本格化する今月末までは、この状態が続きそうです。ドル換算チャートでは、一目均衡表の雲の上に在り、今日の高値で2月高値に並びましたが、上昇トレンドの確認の為にはもう一段の上昇が欲しいところでしす。


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Wednesday, April 16, 2008

<080416>日経平均の今後の見通し

[市況]
15日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は140円ほど高く寄りつき、前場は、一時前日比230円ほど高くなる場面もありましたが、その後は若干下げ、結局155円高で引けました。出来高は17.9億株と低水準ながら、外人は500万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラスに転換しました。個別銘柄は若干"買い"が有利な状態となりました。
15日の米国株式市場では、4月のニューヨーク連銀景気指数は0.6と前月の-22.2から大きく改善。マイナスを見ていた市場予想も大きく上回り、これを好感した買いが朝方は入ったようです。J&Jや米銀上位USバンコープなどの決算が市場予想を上回ったことも支援材料となりました。
16日の日本市場では、米株式相場の上昇や米半導体大手インテルによる好業績発表などを手掛かりに、大手銀行やハイテクなど主力株が買われました。もっとも買い一巡後の上値は重く、後場は高い水準ながら膠着感の強い展開でした。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の100円下まで接近、総合乖離率は-13.4%までマイナス幅が縮小、200日線との乖離率も-14.5%までマイナス幅が縮小しました。3つとも依然マイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントと変化はありませんが、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が4.4ポイント下回わり、この面の売られ過ぎ感は減少傾向です。
NY Dowは昨日の上昇で25日線に接近し、一目均衡表の雲の中に入りました。2月高値を抜けませんでしたので、11700-12700の持ち合いの中、下落に向かう動きの途中は変わりません。Nasdaqは、まだ一目均衡表の雲の下に在り、9日線を割り、25日線の下に在ります。一方、日経平均は、今日の上昇でも、まだ一目均衡表の雲の下に在り、9日線も抜けませんでしたが、25日線の上には在ります。

[ファンダメンタルの現状認識]
米国市場では景気指数の改善と主要企業の好業績発表で上昇しました。しばらく、決算発表に一喜一憂しそうです。焦点はやはり、今週から始まる金融機関の1-3月期の決算発表と思いますので、これが終わるまでは安心できません。予想を超える評価損による破綻懸念は残っていますので、一段安も十分有り得ます。金融機関のバランスシートが傷んでいるときはいくら金利を下げても信用収縮はとまらないと言うことは日本の過去が実証済みです。今後も不動産下落は続きそうですので、これ以上破綻する金融機関がでれば、ベアー・スターンズのスキーム以外にも、公的資金注入という強力な材料しか打開策はなさそうです。本格反転まで、まだまだ時間がかかることも十分考えられます。

[今後の見通し]
日経平均は、やはり米国主要企業の決算発表次第で上下しているようです。日本企業の3月期決算発表が本格化する今月末までは、この状態が続きそうです。ここ数日の出来高の少なさを見ると、日本市場では積極的に売り込む向きも少ないようです。ドル換算チャートでは、一目均衡表の雲の上に再び抜けました。75日線の上に在り、短期上昇トレンドはまだ崩れていません。あと2ドル上昇すれば2月高値を抜き上昇トレンドが確認されます。

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Tuesday, April 15, 2008

<080415>日経平均の今後の見通し

[市況]
14日のNYSEとNASDAQが下落しましたが、日経平均30円ほど高く寄りつき、前場は、一時前日比50円安くなる場面がありましたが、その後130円高もありましたが、結局73円高で引けました。出来高は16.7億株と低水準で、外人は1480万株の売り越しでしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が縮小しました。個別銘柄は"売り"が有利な状態です。
14日の米国株式市場ではワコビアが発表した1―3月期決算は市場予想に反して赤字に転落して約70億ドルの資金調達を発表。業績悪化と株主価値の希薄化などを嫌気した売りが他金融株にも波及しました。一方資源株が上昇しましたが、その後は、これから続く主要企業の業績発表を見定めたいとの動きで様子見ムードで小動きとなったようです。
15日の日本市場では、今期の経常減益観測が伝わった新日鉄やJFEが「織り込み済み」として逆に買われたことで投資心理がやや改善し日経平均は上げる場面もありましたが、今夜のインテルの1―3月期決算発表を控えて模様眺めムードも強く、後場は上海株の下げが重しとなり、日経平均は伸び悩みました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の400円下に接近、総合乖離率は-17.0%までマイナス幅が縮小、200日線との乖離率も-15.6%までマイナス幅が縮小しました。3つとも依然マイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントと変化はありませんが、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が5.0ポイント下回わり、この面の売られ過ぎ感は減少傾向です。
NY Dowは先週末の下落で75日線と25日線を割り、一目均衡表の雲の下に抜けてしまいました。2月高値を抜けませんでしたので、11700-12700の持ち合いの中、下落に向かう動きとなっています。Nasdaqは一目均衡表の雲の下に抜け、9日線を割り、25日線も割りました。一方、日経平均は一目均衡表の雲に跳ね返され、9日線を再び割りましたが25日線の上に在ります。

[ファンダメンタルの現状認識]
米国市場では昨日も主要企業の業績下方修正が出て下落しました。しばらく、決算発表に一喜一憂しそうです。焦点はやはり、今週から始まる金融機関の1-3月期の決算発表と思いますので、これが終わるまでは安心できません。予想を超える評価損による破綻懸念は残っていますので、一段安も十分有り得ます。金融機関のバランスシートが傷んでいるときはいくら金利を下げても信用収縮はとまらないと言うことは日本の過去が実証済みです。今後も不動産下落は続きそうですので、これ以上破綻する金融機関がでれば、ベアー・スターンズのスキーム以外にも、公的資金注入という強力な材料しか打開策はなさそうです。本格反転まで、まだまだ時間がかかることも十分考えられます。

[今後の見通し]
日柄的にも4月上旬が転換しやすい時期ですので、日経平均は今日の下落で目先はピークアウトしたようですが、ここ数日の出来高の少なさを見ると、日本市場では積極的に売り込む向きも少ないようです。米国主要企業の決算発表次第と言うことでしょう。ドル換算チャートでは、一目均衡表の雲の中に入ってしまいましたが、75日線の上に在り、短期上昇トレンドは崩れていませんので、今日も踏みとどまっている感じです。


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Monday, April 14, 2008

<080414>日経平均の今後の見通し

[市況]
11日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均は190円ほど安く寄りつき、その後も下落ぎみに推移し、結局406円安で引けました。出来高は15.1億株と今年最低で、外人は170万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大しました。個別銘柄は"売り"が有利な状態となりました。
11日の米国株式市場では予想を下回るGEの決算見通しが出たことや、3月の輸入物価指数が前月比2.8%上昇と、市場予想の2.1%を上回り、インフレ圧力の強まりを示したこと、4月の米消費者態度指数が63.2と、予想の68を大きく下回り、個人消費の減速懸念が広がったこと等が大幅下げに繋がったようです。
14日の日本市場は米株式相場の大幅安で米個人消費の後退やインフレを警戒する声が根強いことが嫌気され、円高による国内の輸出関連の企業業績圧迫が懸念されたようです。米企業の1―3月期の決算を見極めたいとして売り一巡後も戻りは見られませんでした。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の500円下に接近、総合乖離率は-18.7%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率も-16.2%とマイナス幅が拡大しました。3つとも依然マイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.3ポイントと変化はありませんが、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が6.2ポイント下回わり、この面の売られ過ぎ感は減少傾向です。
NY Dowは先週末の下落で75日線と25日線を割り、一目均衡表の雲の下に抜けてしまいました。2月高値を抜けませんでしたので、持ち合いの中、下落に向かう動きとなりました。Nasdaqは一目均衡表の雲の下に抜け、9日線を割り、25日線に到達したところです。一方、日経平均は一目均衡表の雲に跳ね返され、9日線を再び割り25日線に接近しています。

[ファンダメンタルの現状認識]
米国市場では有力企業の業績下方修正が出て大幅下落しました。しばらく、決算発表に一喜一憂しそうです。焦点はやはり、今週から始まる金融機関の1-3月期の決算発表と思いますので、これが終わるまでは安心できません。予想を超える評価損による破綻懸念は残っていますので、一段安も十分有り得ます。金融機関のバランスシートが傷んでいるときはいくら金利を下げても信用収縮はとまらないと言うことは日本の過去が実証済みです。今後も不動産下落は続きそうですので、公的資金注入という強力な材料しか打開策はなさそうです。しかし、投入のタイミングが非常に重要ですので、米国政府や議会も投入の前提条件やタイミングを考えているものと思われます。条件が整わない場合は、本格反転まで、まだまだ時間がかかることも十分考えられます。

[今後の見通し]
日柄的にも4月上旬が転換しやすい時期ですので、日経平均は今日の下落で目先はピークアウトしたようですが、今日の出来高の少なさを見ると、日本市場では積極的に売り込む向きも少ないようです。米国市場の方向を見極めたいと云うことでしょう。ドル換算チャートでは、一目均衡表の雲の中に入ってしまいましたが、75日線の上に在り、短期上昇トレンドは崩れていませんので、踏みとどまっている感じです。

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Saturday, April 12, 2008

<20080413>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.1ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で0.1ポイント縮小しました。200日線乖離率差は-3.7ポイントとなり先週よりも3.5ポイント割安度は縮小しました。日本市場の割安感(売られ過ぎ度)は先週はかなり縮小しましたが、週末の米国市場安が影響しています。一方、日本企業の今期予想増益率は、景気減速によって日経225採用銘柄平均では+0.9%となり先週は2月決算の発表で減少しました。今週は米銀行の決算発表でのサブプライム関連の評価損の大きさ特に注目する必要があります。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は先週、1-3月期決算発表に一喜一憂する相場でしたが、週末に大きく下げたことで、決算発表は今のところマイナスに働いています。今週からいよいよ注目の大手銀行の決算発表があります。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより4ヶ月前の+6.8%から+0.9%に減少しています。先週は多少悪化しました。
③長期金利は低下傾向で、金利差は2.2%から2.1%で推移しました。為替は1ドル102円台後半もありましたが、週末は100円台後半と円高ぎみに推移しています。3円の幅での動きでした。今週も引き続き為替の影響を受け易いと思われます。
④日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されています。
⑤4月第1週は大幅買い越しでしたが、4月第2週は売り越しに転じたようです。今週は米国市場の方向で大きく左右されそうです。
5つのポイントのうち先週は①②⑤と円高が弱気材料でした。今週も①②⑤と為替の動向に依存する展開が続きそうです。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下限に接近、200日移動平均線乖離率は-10.2となり先週と比較してマイナス幅は4.4ポイント縮小、総合乖離率も-10.2%とマイナス幅が2.3ポイント縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期上昇トレンドは、"赤信号"が続いています。しかし、日経平均は25日線を抜き75日線に接近してきました。ドル換算チャートでは75日線を抜き、さらに一目均衡表の雲も抜きました。もう少しで2月高値を抜くところまで来ています。短期的には米国市場よりも良い形になっていますので、2月高値を抜けば、外人投資家の買いを誘うことが期待できます。

[今週の見通し]
日経平均は75日線、一目均衡表の雲の上限、ボリンジャー・バンド+2σラインなどの抵抗帯を突破できず、跳ね返されました。金曜の上昇で期待を持たせましたが、週末の米国市場の大幅下げで、目先の下落傾向は続きそうです。いよいよ今週から米大手金融機関の決算発表が始まります。評価損の大きさと自己資本増強策の綱引きが想定されますがサプライズがなければ影響は軽微とも考えられます。週末の下げでNY Dowはすでに75日線を割り、一目均衡表の雲の下に抜けて、25日線まで下げてしまいました。上昇トレンド転換に必要な2月高値の更新まで後470ドルとハードルは高くなってしまいました。


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Friday, April 11, 2008

<080411>日経平均の今後の見通し

[市況]
10日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は110円ほど高く寄りつき、前場はさらに上昇、後場も引き続き堅調な動きとなり、結局378円高で引けました。出来高は20.2億株と低水準でしたが、外人は久々に290万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が縮小しました。個別銘柄は"売り"が若干有利ですが、実質中立です。
10日の米国株式市場では週間の新規失業保険申請件数は前週比5万3000件減と、市場予想以上に減少。雇用への安心感がでたことや、ウォルマート・ストアーズやデュポンが一株利益見通しを上方修正、また、ゴールドマン・サックスのCEOが、金融危機は終わりに近づいているとの見方を示したとたことなどが上昇要因となったようです。
11日の日本市場は前日の米市場の上昇や円相場の上昇一服に加え、国内企業の好業績見通しへの安心感がでて、SQ通過やアジアの主要株価指数が堅調であったこともあり、波乱無く上昇しました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の100円下に接近、総合乖離率は-10.2%とマイナス幅が大分縮小、200日線との乖離率も-13.7%とマイナス幅が縮小しました。3つとも依然マイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.3ポイントに縮小しました。一方、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が6.0ポイント下回わり、この面の売られ過ぎ感はかなりなくなってきました。
NY Dowは昨日の上昇で高値で一目均衡表の雲の上に出ましたが、終値は雲の中です。しかし、2月の高値も含め再び抜くチャンスが来たようです。Nasdaqは一目均衡表の雲の中ですが、9日線再び抜き返し75日線に接近しました。一方、日経平均はまだ一目均衡表の雲の下したですが、9日線を抜き返し再び75日線に接近しました。

[ファンダメンタルの現状認識]
米国市場では雇用の強さと有力企業の業績上方修正が出て上昇しました。しばらく、決算発表に一喜一憂しそうです。焦点はやはり、今月中旬以降に控えている金融機関の1-3月期の決算発表と思いますので、これが終わるまでは安心できません。予想を超える評価損による破綻懸念は残っていますので、一段安も十分有り得ます。金融機関のバランスシートが傷んでいるときはいくら金利を下げても信用収縮はとまらないと言うことは日本の過去が実証済みです。今後も不動産下落は続きそうですので、公的資金注入という強力な材料しか打開策はなさそうです。しかし、投入のタイミングが非常に重要ですので、米国政府や議会も投入の前提条件やタイミングを考えているものと思われます。条件が整わない場合は、本格反転まで、まだまだ時間が掛ることも十分考えられます。

[今後の見通し]
短期テクニカル指標は目先のピーク・アウトを示すものが多く、日柄的にも4月上旬が転換しやすい時期ですが、日経平均は今日の上昇でドル換算チャートでは9日線を抜き返し、一目均衡表の雲を抜けました。あと少しで2月高値を抜くところまで、戻しました。ドル換算チャートでは1月安値を割っていませんので、2月高値を大きく抜ければ、ドルベースで見ている外人には日経平均は短期上昇トレンド入りと映ると思われます。再び正念場となりました。

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Thursday, April 10, 2008

<080410>日経平均の今後の見通し

[市況]
9日のNYSEとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均は80円ほど安く寄りつき、前場はさらに下落、一時210円ほど安くなる場面がありましたが、後場初めにかけて50円安まで戻したものの、その後は下落し、結局166円安で引けました。外人は1770万株の売り越しで、出来高は今日も19.2億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナスに転換しました。個別銘柄は"売り"が有利となりました。
9日の米国株式市場では米景気の低迷を背景にUPSが一株利益予想を引き下げ同業のフェデックスがつれ安、レベル3のリスク資産が増加したゴールドマン・サックスの下げが、金融株にも波及し相場全体にも影響したようです。
10日の日本市場は朝方発表された機械受注統計が前月比12.7%減となり、事前予想の範囲内にとどまったものの、米市場安・円高が影響して売り先行で始まりました。SQを控え先物中心に買い戻される場面もありましたが、結局売りが優勢となりました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の500円下までに拡大、総合乖離率は-18.7%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率も-16.3%とマイナス幅が拡大しました。3つとも依然マイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.4ポイントに拡大しました。一方、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が7.5ポイント下回わり、この面の売られ過ぎ感はほとんど変化は有りません。
NY Dowは75日線が下値を支えているものの一目均衡表の雲をまだ抜けられません。2月の高値にはまだ超えられず、ボリンジャーバンド+2σには跳ね返されました。NasdaqとS&P500は一目均衡表の雲の中ですが下限に達し、9日線を割り、短期下降トレンド入りとなりました。一方、日経平均は一目均衡表の雲の下限や、75日線とボリンジャーバンド+2σに接近しましたが、跳ね返され、9日線を割り、短期下降トレンド入りとなりました。

[ファンダメンタルの現状認識]
米国市場では企業業績下方修正や金融機関のリスク資産増加が嫌気され物流、金融株が売られました。やはり、今月中旬以降に控えている金融機関の1-3月期の決算発表が終わるまでは安心感は出そうもありません。予想を超える評価損による破綻懸念は残っていますので、一段安も十分有り得ます。金融機関のバランスシートが傷んでいるときはいくら金利を下げても信用収縮はとまらないと言うことは日本の過去が実証済みです。今後も不動産下落は続きそうですので、公的資金注入という強力な材料しか打開策はなさそうです。しかし、投入のタイミングが非常に重要ですので、米国政府や議会も投入の前提条件やタイミングを考えているものと思われます。条件が整わない場合は、本格反転まで、まだまだ時間が掛ることも十分考えられます。

[今後の見通し]
短期テクニカル指標は目先のピーク・アウトを示すものが多く、日柄的にも4月上旬が転換しやすい時期です。日経平均はドル換算チャートでも、まだ75日線の上にあるものの、9日線を割り、目先下降する可能性大となりました。今のところ想定どうりの動きとなっていますので、引き続き下げの第一目標を25日線の12750円としたいと思います。


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Wednesday, April 09, 2008

<080409>日経平均の今後の見通し

[市況]
8日のNYSEとNASDAQは小幅下落しましたが、日経平均は45円ほど高く寄りつき、前場は徐々に下落、後場に一段安となり、引け際に若干戻したものの結局138円安で引けました。外人は1590万株の売り越しで、出来高は今日も18.3億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はほぼ0となりました。個別銘柄は"売り買い"拮抗していますが、ピーク・アウト感がさらに増しました。
8日の米国株式市場ではFOMC議事要旨が発表され、多くの委員が2008年前半に米景気が後退局面入りしている可能性が高いと見ていることが明らかになったものの市場は反応せず、一方、アルコアやAMDの業績発表が嫌気されハイテク中心に売られました。ワシントン・ミューチャルは減配の発表もあり買い材料とはならなかったようです。
9日の日本市場は海外の金融システムに対する警戒感が根強い上に、シカゴ先物取引で米株価指数先物が下落したことで、今晩の米株式相場の下げを警戒感が出て、主力株の売りが目立ちましたが、先物主導の下げとの指摘も多かったようです。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の400円下までに拡大、総合乖離率は-15.5%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率も-15.4%とマイナス幅が拡大しました。3つとも依然マイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.3ポイントに拡大しました。一方、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が7.6ポイント下回わり、この面の売られ過ぎ感は若干拡大しました。
NY Dowは75日線が下値を支えているものの一目均衡表の雲をまだ抜けられません。2月の高値にはまだ超えられず、ボリンジャーバンド+2σには跳ね返されました。NasdaqとS&P500は一目均衡表の雲の中にあり、75日線を割ってしまいました。この辺でピーク・アウトしてもおかしくありません。一方、日経平均は一目均衡表の雲の下限や、75日線とボリンジャーバンド+2σに接近しましたが、跳ね返されました。

[ファンダメンタルの現状認識]
米国市場ではワシントンミューチャルの自己資本調達は好材料とはならず、AMDの業績発表を嫌気しハイテクが売られました。しかし、下げ幅は限定的です。今月中旬以降に控えている金融機関の1-3月期の決算発表が終わるまでは安心感は出そうもありません。予想を超える評価損による破綻懸念は残っていますので、一段安も十分有り得ます。金融機関のバランスシートが傷んでいるときはいくら金利を下げても信用収縮はとまらないと言うことは日本の過去が実証済みです。今後も不動産下落は続きそうですので、公的資金注入という強力な材料しか打開策はなさそうです。しかし、投入のタイミングが非常に重要ですので、米国政府や議会も投入の前提条件やタイミングを考えているものと思われます。条件が整わない場合は、本格反転まで、まだまだ時間が掛ることも十分考えられます。

[今後の見通し]
日経平均はドル換算チャートでも、2月高値と、一目均衡表の雲は抜けませんでした。短期テクニカル指標は目先のピークを示すものが多く、日柄的にも4月上旬が転換しやすいことから、目先は下落に向かう可能性が大となりました。下げの第一目標は25日線の12750円が妥当と思います。


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Tuesday, April 08, 2008

<080408>日経平均の今後の見通し

[市況]
7日のNYSEは小幅上昇、NASDAQが小幅下落したことを受けて、日経平均は80円ほど安く寄りつき、前場はさらに徐々に下落、後場に一段安となり、結局199円安で引けました。外人は1770万株の売り越しで、出来高は今日も16.9億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を縮小しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況ですが、ピーク・アウト感があります。
7日の米国株式市場ではワシントン・ミューチュアルが投資ファンドなどから50億ドルの出資受け入れで合意が近づいているとの米紙報道から金融株中心に買いが先行したが、買い一巡後は売りに押されました。8日の日本市場は米国7日夕に発表された非鉄大手アルコアの1―3月期の大幅な減益決算や半導体大手AMDの市場予想を下回る1―3月期の売上高見通しが、決算発表の本格化を前に警戒感を誘い、先物主導で下げました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の300円下までに拡大、総合乖離率は-12.8%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率も-14.6%とマイナス幅が拡大しました。大分改善してきましたが、3つとも依然マイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントに縮小しました。テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が7.3ポイント下回わり、この面の売られ過ぎ感は若干拡大しました。
NY Dowは昨日の高値で一目均衡表の雲を抜けましたが、終値では雲の中に入ってしまいました。2月の高値とボリンジャーバンド+2σにはまだ届いていません。NasdaqとS&P500は一目均衡表の雲の中にあり、昨日の高値で75日線とボリンジャーバンド+2σに到達しました。この辺でピーク・アウトしてもおかしくありません。一方、日経平均は一目均衡表の雲の下限や、75日線とボリンジャーバンド+2σに接近しましたが、一旦は跳ね返されました。

[ファンダメンタルの現状認識]
米国市場では金融機関の自己資本調達はなんとかなりそうですが、始まった業績発表内容があまり良くありません。市場はどのように反応するか注目したいと思います。とりあえず、日経平均には悪影響となりました。やはり、今月中旬以降に控えている金融機関の1-3月期の決算発表が終わるまでは安心できません。予想を超える評価損による破綻懸念は残っていますので、一段安も十分有り得ます。金融機関のバランスシートが傷んでいるときはいくら金利を下げても信用収縮はとまらないと言うことは日本の過去が実証済みです。今後も不動産下落は続きそうですので、公的資金注入という強力な材料しか打開策はなさそうです。しかし、投入のタイミングが非常に重要ですので、米国政府や議会も投入の前提条件やタイミングを考えているものと思われます。条件が整わない場合は、本格反転まで、まだまだ時間が掛ることも十分考えられます。

[今後の見通し]
日経平均はドル換算チャートでも、2月高値と、一目均衡表の雲は抜けませんでしたが、雲の上限は明日以降下降しますので、まだチャンスはあります。これ等を一気に抜けるかどうかが、ひき続き一両日の注目点です。抜ければ、売り方の買い戻しや外人買いを誘い一段高が期待できます。しかし、短期テクニカル指標は目先のピークを示すものが多く、抜けずに下落すると逆に失望売りを誘いそうです。

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Monday, April 07, 2008

<080407>日経平均の今後の見通し

[市況]
4日のNYSEは小幅下落、NASDAQが小幅上昇したことを受けて、日経平均は50円ほど安く寄りつきましたが、前場は徐々に上昇に転じ、後場に一段高となり、結局157円高で引けました。外人は210万株の売り越しで、出来高は今日も18.3億株と低水準でしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を拡大しました。個別銘柄は"買い"有利な状況ですが、なおピーク・アウト感があります。
4日の米国株式市場では3月の雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比8万人減と市場予想の5万人減を上回って減るとともに、1、2月の雇用者数も大幅に下方修正されたことを嫌気して下落しして始まりましたが、プラスになる場面もあり、むしろ、市場では景気改善の期待の強さが意識されました。7日の日本市場では取引時間中は円相場が102円台半ばで推移し、円高・ドル安の進行に一服感が広がったとの認識からソニーなどハイテク株の上昇を支えたようです。景気動向指数の発表後も堅調な相場展開になっていたことで、買い安心感もあったようです。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の100円下までに接近、総合乖離率は-8.7%とマイナス幅がかなり縮小、200日線との乖離率も-13.5%とマイナス幅が縮小しました。大分改善してきましたが、3つとも依然マイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.2ポイントに縮小しました。一方、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が6.5ポイント下回わり、この面の売られ過ぎ感は縮小しました。
NY Dowは75日線の上に在り、あと少しで一目均衡表の雲を抜けますが足踏みしています。あと150ドルでボリンジャーバンド+2σに到達します。NasdaqとS&P500は一目均衡表の雲の中にあり、昨日の高値で75日線とボリンジャーバンド+2σに到達しました。この辺でピーク・アウトしてもおかしくありません。一方、日経平均は一目均衡表の雲の下限や、75日線とボリンジャーバンド+2σにさらに接近しました。あと100円で複数の節目に到達します。跳ね返されるかどうか正念場となっています。

[ファンダメンタルの現状認識]
米国市場は雇用統計発表内容が悪かったにも関われず、あまり下げなかったことで、逆に悪材料を織り込み済みとの安心感が出ているようです。日経平均にも良い影響がありましたが、今月中旬以降に控えている金融機関の1-3月期の決算発表が終わるまでは安心できません。予想を超える評価損による破綻懸念は残っていますので、一段安も十分有り得ます。金融機関のバランスシートが傷んでいるときはいくら金利を下げても信用収縮はとまらないと言うことは日本の過去が実証済みです。今後も不動産下落は続きそうですので、公的資金注入という強力な材料しか打開策はなさそうです。しかし、投入のタイミングが非常に重要ですので、米国政府や議会も投入の前提条件やタイミングを考えているものと思われます。条件が整わない場合は、本格反転まで、まだまだ時間が掛ることも十分考えられます。

[今後の見通し]
日経平均はドル換算チャートでは75日線を抜き、2月高値に接近し、一目均衡表の雲の上限とボリンジャーバンド+2σに到達しました。これ等を一気に抜けるかどうかが一両日の注目点です。抜ければ、売り方の買い戻しや外人買いを誘い一段高が期待できます。一方、短期テクニカル指標も目先のピークを示すものが多く、抜けずに下落すると逆に失望売りを誘いそうです。

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Saturday, April 05, 2008

<20080406>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.2ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で0.2ポイント拡大しました。200日線乖離率差は-7.2ポイントとなり先週よりも0.5ポイント割安度は拡大しました。日本市場の割安感(売られ過ぎ度)は先週は若干拡大しましたが、改善傾向にあります。一方、日本企業の今期予想増益率は、景気減速によって日経225採用銘柄平均では+1.2%とかなり先週は2月決算の発表で若干増加しました。今後は4月中旬の米銀行の決算発表でのサブプライム関連の評価損の大きさ特に注目する必要があります。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は先週、金融行政の包括的な改革案や欧米金融機関の増資による自己資本強化策の発表で堅調な動きでした。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の通期予想増益率は世界景気の下ぶれにより4ヶ月前の+6.8%から+1.2%に減少しています。先週は多少改善しました。
③長期金利は低下傾向で、金利差は2.1%に縮小し、為替は1ドル101円台と円安ぎみに推移しています。
④日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されています。
⑤3月第4週は小幅売り越しでした。4月第1週は買い越しに転じたかどうか微妙ですが売り越し額は減少傾向です。今週も外人の買い越しが期待されます。
5つのポイントのうち先週は①と円高一服が強気材料でした。今週も①②⑤と為替の動向に依存する展開が続きそうです。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下限に接近、200日移動平均線乖離率は-14.6となり先週と比較してマイナス幅は3.7ポイント縮小、総合乖離率も-12.5%とマイナス幅が13.5ポイント縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期上昇トレンドは、"赤信号"が続いています。しかし、日経平均は25日線を抜き75日線に接近してきました。ドル換算チャートでは75日線を抜き一目均衡表の雲の上限に接近している状態です。短期的には米国市場よりも良い形になっていますので、今週も外人投資家の買いを誘うことが期待できます。

[今週の見通し]
日柄から見て次のピークは4月上旬が推定されます。その上、75日線、一目均衡表の雲の上限、ボリンジャー・バンド+2σラインなどが目前の抵抗帯となっていますので、一旦下落の可能性は高いと思われます。これ等を突破するには相当なエネルギーが必要です。昨年12月と今年2月は跳ね返されて大幅下落しましたが、今回はどうでしょうか?14日の週から大手金融機関の決算発表を控え業績悪化の発表が出やすい時期と思われますが、最近の市場の傾向では、サプライズがなければ影響は軽微とも考えられます。NY Dowはすでに75日線を抜いており、後150ドルほどの上昇で、2月の高値を更新します。同時に一目均衡表の雲も抜けますので、これ等が実現すれば、一気に市場の雰囲気が変わる可能性も捨て切れません。

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Friday, April 04, 2008

<080404>日経平均の今後の見通し

[市況]
3日のNYSEとNASDAQが上昇しましたが、日経平均は100円安く寄りつき、前場は狭いレンジの動きで、後場に一時高くなる場面もありましたが、結局96円安で引けました。外人は510万株の売り越しでしたが、出来高は今日も18.4億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を縮小しました。、個別銘柄は"買い"有利な状況ですが、ピーク・アウト感が出てきました。
3日の米国株式市場では新規失業保険申請件数が40万7000件と市場予想(37万件)を大きく上回り、2005年9月以来の高水準となったことが嫌気され、売り先行で始まったものの、3月の非製造業景況感指数が市場予想に反して改善したことから、下値を売り込む動きは限られたようです。
4日の日本市場では週末で持ち高調整の売りが出やすいうえに、前日までの3日続伸で860円上昇した反動と3月の米雇用統計の発表を前にして、利益確定売りに押されて下落しました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の200円下までに拡大、総合乖離率は-12.5%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率も-14.6%とマイナス幅が拡大しました。3つとも依然マイナスで、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.3ポイントと拡大しました。一方、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が7.2ポイント下回わり、この面の売られ過ぎ感は拡大しました。
NY Dowは75日線の上に在りますが一目均衡表の雲の中で足踏みしています。あと120ドルでボリンジャーバンド+2σに到達します。NasdaqとS&P500は昨日の高値で75日線とボリンジャーバンド+2σにほぼ到達しましたので、この辺でピーク・アウトしてもおかしくありません。一方、日経平均は一目均衡表の雲の下限、75日線とボリンジャーバンド+2σにあと200円と複数の節目にかなり接近しています。跳ね返されるかどうか正念場となっています。

[ファンダメンタルの現状認識]
米国市場は好悪材料が両方出たことと週末の雇用統計発表待ちでここ2日は膠着状態が続きました。発表後にどう動くかで、目先の日経平均に影響しそうですが、たとえプラスに動いたとしても、今月中旬以降に控えている金融機関の1-3月期の決算発表が終わるまでは安心できません。予想を超える評価損による破綻懸念は残っていますので、一段安も十分有り得ます。金融機関のバランスシートが傷んでいるときはいくら金利を下げても信用収縮はとまらないと言うことは日本の過去が実証済みです。今後も不動産下落は続きそうですので、公的資金注入という強力な材料しか打開策はなさそうです。しかし、投入のタイミングが非常に重要ですので、米国政府や議会も投入の前提条件やタイミングを考えているものと思われます。条件が整わない場合は、本格反転まで、まだまだ時間が掛ることも十分考えられます。

[今後の見通し]
日経平均はドル換算チャートでは75日線を抜き、さらに一目均衡表の雲を抜けるチャンスが到来していますが、ボリンジャーバンド+2σラインが接近しており、短期テクニカル指標も目先のピークを示すものが多く、日柄的にもそろそろ、戻り待ちの売りが出そうな時期です。

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Thursday, April 03, 2008

<080403>日経平均の今後の見通し

[市況]
2日のNYSEとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均は1円高く寄りつき、前場は狭いレンジの動きでしたが、後場一段高となり、結局200円高で引けました。外人は440万株の買い越しでしたが、出来高は今日も20.7億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は高値更新したにも関わらずプラス幅を縮小しました。、個別銘柄は"買い"有利な状況ですが、ピーク・アウト感が出てきました。
2日の米国株式市場ではバーナンキ議長が議会証言で、景気の下振れリスクを指摘、安く始まったものの、3月の全米雇用リポートで市場予想に反して前月比で増加したことで、週末の雇用統計が底堅い内容になるとの見方が広がり、指数は底堅い動きでした。原油高が嫌気された面もあったようです。3日の日本市場では前日の米国市場が軟調で、目新しい材料は乏しかったものの、信用不安の後退や円高一服など外部環境の改善を背景に先物中心に投資家の買い意欲が、このところ増しているようです。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の100円下までに縮小、総合乖離率は-11.0%とマイナス幅が縮小、200日線との乖離率も-14.1%とマイナス幅が縮小しました。かなり改善してきましたが、3つとも依然マイナスは変わらず、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は0.9ポイントと変化はありません。一方、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が6.6ポイント下回わり、この面の売られ過ぎ感は縮小しかなり改善してきました。
NY Dowは昨日の下げも、75日線の上に在りますが一目均衡表の雲の中で足踏みしています。あと150ドルでボリンジャーバンド+2σに到達します。NasdaqとS&P500は昨日の高値で75日線とボリンジャーバンド+2σにほぼ到達しましたので、この辺でピーク・アウトしてもおかしくありません。一方、日経平均は一目均衡表の雲の下限、75日線とボリンジャーバンド+2σにあと200円と複数の節目にかなり接近しています。跳ね返されるかどうか正念場となりました。

[ファンダメンタルの現状認識]
米国市場はバーナンキ議長が議会証言で、景気の下振れリスクを指摘したにも関わらず大きくは下げませんでした。しかし、今月中旬以降に控えている金融機関の1-3月期の決算発表が終わるまでは安心できません。予想を超える評価損による破綻懸念は残っていますので、一段安も十分有り得ます。金融機関のバランスシートが傷んでいるときはいくら金利を下げても信用収縮はとまらないと言うことは日本の過去が実証済みです。今後も不動産下落は続きそうですので、公的資金注入という強力な材料しか打開策はなさそうです。しかし、投入のタイミングが非常に重要ですので、米国政府や議会も投入の前提条件やタイミングを考えているものと思われます。条件が整わない場合は、本格反転まで、まだまだ時間が掛ることも十分考えられます。

[今後の見通し]
今日の上げで日経平均はドル換算チャートであと1.2ドル程度で一目均衡表の雲を抜くところまできましたがボリンジャーバンド+2σも同水準にあり、雲をぬくには相当のエネルギーが必要です。しかし、個別銘柄の高値更新銘柄数が減少してきている点が気になります。その上、日柄的にもそろそろ、目先のピークが近そうですので、買いポジションを減らしておくことも考えた方がよさそうです。

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Wednesday, April 02, 2008

<080402>日経平均の今後の見通し

[市況]
1日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均は180円ほど高く寄りつき、前場は狭いレンジの動きでしたが、後場一段高となり、結局532円高で引けました。出来高は今日も20.7億株と低水準ながら、外人は1480万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を拡大し、個別銘柄は"買い"有利な状況が続いています。
1日の米国株式市場ではリーマン・ブラザーズが公募増資を発表し、募集も順調で、増資額引き上げを発表し、UBSも増資を発表し、金融機関の財務や資金繰りへの懸念が後退し金融株が大幅上昇。3月のISM製造業景況感指数は48.6と前月の48.3から小幅上昇し、市場予想の47.5を上回わり、株価指数は大幅上昇しました。
2日の日本市場では海外金融機関が相次ぎ増資を発表したことで金融不安が後退したとの見方が広がり、金融株が上昇。さらに、円相場が1ドル=101円台後半の水準まで下落したことで輸出関連株も大幅上昇し株価指数を押し上げました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の250円下までに縮小、総合乖離率は-15.9%とマイナス幅が縮小、200日線との乖離率も-15.5%とマイナス幅が縮小しましたが、3つとも依然マイナス幅は大きく、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は0.9ポイントと若干改善しました。一方、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が8.0ポイント下回わり、この面の売られ過ぎ感には変化はありませんでした。
NY Dowは昨日の上げで、25日線だけでなく75日線も抜き、一目均衡表の雲をもう少しで抜けるところまできましが、あと100ドルでボリンジャーバンド+2σに到達します。NasdaqとS&P500は75日線に接近し、あと12-14ポイントで+2σに到達します。一方、日経平均は25日線は抜きましたが、一目均衡表の雲には届かず、75日線には、あと500円とまだ距離があります。

[ファンダメンタルの現状認識]
米国市場は金融機関が相次ぎ増資を発表したことで上昇しましたが、今月中旬以降に控えている金融機関の1-3月期の決算発表が終わるまでは安心できません。予想を超える評価損による破綻懸念は残っていますので、一段安も十分有り得ます。金融機関のバランスシートが傷んでいるときはいくら金利を下げても信用収縮はとまらないと言うことは日本の過去が実証済みです。今後も不動産下落は続きそうですので、公的資金注入という強力な材料しか打開策はなさそうです。しかし、投入のタイミングが非常に重要ですので、米国政府や議会も投入の前提条件やタイミングを考えているものと思われます。条件が整わない場合は、本格反転まで、まだまだ時間が掛ることも十分考えられます。

[今後の見通し]
今日の上げで日経平均はドル換算チャートでは75日平均線を抜きました。円レート102円で13500円となると2月の高値を抜き、一目均衡表の雲も抜くことができます。ここからはこの点が実現するかどうかに注目したいと思います。現在の相場は円ベースのチャートを見ていても正しい判断ができないと思います。外人投資家の投資の尺度となるドル換算チャートも毎日見ることをお勧めします。ドル換算チャートでは日経平均は1月安値を割っておらず、売られ過ぎと言うことはありません。NY Dowと良く連動していることが判ります。


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Tuesday, April 01, 2008

<080401>日経平均の今後の見通し

[市況]
31日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は15円ほど高く寄りつき、前場は一旦下落したものの、後場にかけて上昇し一時前日比250円ほど高くなる場面がありましたが、引けにかけて下げ、結局130円高で引けました。出来高は今日も17.4億株と低水準で、外人は180万株の売り越しとなりましたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を拡大し、個別銘柄は"買い"有利な状況が続いています。
31日の米国株式市場ではポールソン米財務長官が1930年代の大恐慌以来となる金融行政の包括的な改革案を発表したことが金融株高につながり、3月のシカゴ購買部協会景気指数が予想を上回り、買いが優勢になりました。
1日の日本市場では朝方発表の日銀の短観で景況感の急速な悪化が示されましたが、予想の範囲内との受け止め方が多かったようで、株価指数先物は買い戻す流れが一時強まりました。後場中ごろにUBSの追加損失拡大が伝わり、株価指数先物に仕掛け的な売りが出て、日経平均は伸び悩みました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の700円下までに縮小、総合乖離率は-28.0%とマイナス幅が縮小、200日線との乖離率も-19.0%とマイナス幅が縮小しましたが、3つとも依然マイナス幅は大きく、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントと変化はありません。一方、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が8.1ポイント下回わり、この面の売られ過ぎ感は減少しました。
NY Dowは昨日の上げでも、25日線を越えていませんが、一目均衡表の雲の下限までもどしました。しかし、正念場であることは変わりません。Nasdaqは25日線を抜きましたが、S&P500は25日線までもどっていません。一方、日経平均は終値は25日線は抜けませんでした。

[ファンダメンタルの現状認識]
米国市場はポールソン米財務長官の改革案でなんとか上昇しましたが、今月中旬以降に控えている金融機関の1-3月期の決算発表が終わるまでは動きづらくなっているようです。予想を超える評価損による破綻懸念は残っていますので、一段安も十分有り得ます。金融機関のバランスシートが傷んでいるときはいくら金利を下げても信用収縮はとまらないと言うことは日本の過去が実証済みです。今後も不動産下落は続きそうですので、公的資金注入という強力な材料しか打開策はなさそうです。しかし、投入のタイミングが非常に重要ですので、米国政府や議会も投入の前提条件やタイミングを考えているものと思われます。条件が整わない場合は、本格反転まで、まだまだ時間が掛ることも十分考えられます。

[今後の見通し]
日経平均はなんとか戻しましたが、25日平均線には届かず。頭を抑えられている感じです。9日平均線も迫ってきましたので、そろそろ上か下に離れそうな気配です。今夜は3月の米ISM製造業景気指数の発表が有りますのでどう反応するか注目したいと思います。

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