日経平均の予想: July 2008

Thursday, July 31, 2008

<080731>日経平均の今後の見通し

[市況]
30日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日比40円ほど高く寄りつきましたが、直ぐに下落に転じ、後場寄付きに110円ほど安くなる場面がありましたが、その後買い戻され、結局9円高で引けました。寄付き前の外人は400万株の売り越しとなりましたが、出来高は20.8億株と低水準ながら増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
30日の米国株式市場では、7月の全米雇用リポートが発表され、前月比9000人増と市場予想の6万5000人減に反して増加し、買いが優勢となりまし。ガソリン在庫の減少などから原油が急伸して、株価指数が伸び悩む場面もありましたが、エネルギー関連株の上昇でかえっえ相場を押し上げました。住宅公社の支援法案にブッシュ米大統領が署名したことや、FRBの証券会社への資金繰り支援制度が延期されたことと、SECの空売り規制が延期されたことなどで、金融株が総じて底堅く推移しました。
31日の日本市場では、米市場の上昇を好感した買いは朝方で終わり、その後は景気や企業業績に対する慎重な見方が改めて広がり、売りに押される展開となりました。高く始まった大手銀行株が下げに転じたことや、昼休みの決算発表で下方修正が目立ったことも重しになりました。小売株の一角が買われ、自動車株が売られるなど、業績動向を反映した動きでした。

[テクニカル視点]
日経平均は、75日線の下ですが、9日線と25日線の上に在り、短期は"青信号"です。一方、一目均衡表の雲の下にあり、総合乖離率は-6.9%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率も-5.7%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は2.0ポイントと減少し、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.3ポイント下回わるレベルで、若干割安になっています。
NY Dowは、上昇し、一目均衡表の雲と、75日線の下に在りますが、25日線の上に在り、9日線も抜きました。Nasdaqは一目均衡表の雲と75日線の下に在りますが、25日線と9日線の上に在ります。米国市場の短期トレンドは"青信号"となり、目先の下落リスクはかなり弱まりました。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は原油高にもかかわらず、雇用リポートを好感して上昇しました。金融不安は払拭できていないものの、短期的には上昇余地はあると思われますが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、中長期的に見ると、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するにはさらなる公的資金を活用した破綻懸念の払拭策が必須と思われます。第二弾の対策が出ましたので市場の評価を見守る必要がありそうです。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、30日も上昇しました。(7月安値14.0ドルに対して現在18.8ドル)一方、日本企業の、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-5.9%に悪化し、予想PERは16.3となりました。

[今後の見通し]
日本市場は米国市場の上昇に反応せず、4-6月決算の様子見気分が継続しました。その結果、ドルベースの終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-2.4%(-320円)となり、大分割安となりました。ドル換算チャートではかろうじて9日線と25日線の上で終わり、4-6月決算結果で売られる銘柄の方が多く有り、日経平均の戻りは鈍いのですが、日経平均の下落リスクは徐々に少なくなってきています。ボリンジャーバンドの+2σ(今日現在13800円)までの短期的な上昇の可能性は残されていると思います。


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Wednesday, July 30, 2008

<080730>日経平均の今後の見通し

[市況]
29日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比100円ほど高く寄りつき、前場は一時210円ほど高くなる場面がありましたが、後場は小動きで推移し、結局208円高で引けました。出来高は17.3億株と低水準で、寄付き前の外人は360万株の売り越しとなりましたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス転換し、個別銘柄は"買い"が有利な状況となりました。
29日の米国株式市場では、7月の消費者信頼感指数が51.9に上昇し、市場予想の51を上回ったことを受け、株価指数は上昇しました。原油が反落し、一時は120ドル台と5月6日以来の安値を付け、株価の支援材料となりました。メリルリンチがサブプライムローン関連資産の大規模な処理を発表したことも、好材料と受け止められたようです。
30日の日本市場では、米市場の大幅な反発や為替が円安ぎみに推移していることから、不動産や小売りなどを中心に幅広い銘柄の買いを誘ったようです。4-6月期の決算発表が本格化する中で、松下など好業績銘柄が物色された。半面、ソニーなど下方修正した銘柄には売りが出て、選別色は強まっているようです。

[テクニカル視点]
日経平均は、75日線と一目均衡表の雲の下ですが、9日線の上に在り、今日は、25日線を抜きました。総合乖離率は-7.4%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率も-5.9%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は2.1ポイントと変化はありませんが、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.1ポイント上回わるレベルで、連動した動きになっています。
NY Dowは、上昇しましたが、一目均衡表の雲と、75日線の下に在ります、25日線は抜きましたが9日線は抜けませんでした。Nasdaqは一目均衡表の雲と75日線の下に在りますが、25日線と9日線を共に抜きました。米国市場の目先の下落リスクは弱まりました。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は原油安とメリルの資産処理を好感して大幅に上昇しました。金融不安は払拭できていないものの、短期的には上昇余地はあると思われますが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、中長期的に見ると、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するにはさらなる公的資金を活用した破綻懸念の払拭策が必須と思われます。第二弾の対策が出ましたので市場の評価を見守る必要がありそうです。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、29日は上昇しました。(7月安値14.0ドルに対して現在18.4ドル)一方、日本企業の、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-5.0%に悪化し、予想PERは15.9となりました。

[今後の見通し]
日本市場の出来高は少なく、4-6月決算の様子見気分が強いものの、米国市場につれて上昇しました。その結果、ドルベースの終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-0.6%(-110円)となり若干割安です。ドル換算チャートでは9日線までは上昇しましたが、25日線には届きませんでした、正念場は一旦は脱したものの、下落リスクはまだあります。しかし、ボリンジャーバンドの+2σまでの短期的な上昇の可能性も残されていると思います。

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Tuesday, July 29, 2008

<080729>日経平均の今後の見通し

[市況]
28日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均は前日比130円ほど安く寄りつき、前場はさらに下落し一時330円ほど安くなる場面もありましたが、後場に若干もどし、結局194円安で引けました。出来高は17.2億株と低水準で、寄付き前の外人は1160万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス転換し、個別銘柄は"売り"が有利な状況となりました。
28日の米国株式市場では、前週末の米地銀2行の破綻発表などを受けて米金融機関の財務不安が改めて強まったほか、IMFが、世界の金融市場について金融危機の懸念が残るとの厳しい判断を示したことも重しとなり、原油上昇も重なり株価指数は大幅下落しました。
29日の日本市場では、米市場が大幅に下落したことが嫌気され、トヨタやソニーなど輸出関連株や大手銀行株など主力株中心に幅広く売りが出ました。国内企業の4-6月期決算発表や米国の7月の雇用統計などの重要経済指標の発表を控え、様子見ムードも強く出来高も少ない状況が続いています。

[テクニカル視点]
日経平均は、75日線と一目均衡表の雲の下ですが、今日は、25日線を割ってしまいましたが9日線はかろうじて上回って終了しました。総合乖離率は-12.2%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率も-7.5%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は2.1ポイントに減少、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.8ポイント下回わるレベルで、若干割高となっています。
NY Dowは、下落し、一目均衡表の雲と、75日線、9日線と25日線の下に在ります。Nasdaqは一目均衡表の雲と75日線の下に在り、25日線と9日線を共に割りました。米国市場は目先の下落リスクが強まり正念場となりました。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は地銀破綻で、金融不安が払拭できません。まだ短期的には上昇余地はあると思われますが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、中長期的に見ると、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するにはさらなる公的資金を活用した破綻懸念の払拭策が必須と思われます。第二弾の対策が出ましたので市場の評価を見守る必要がありそうです。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、28日は下落しました。(7月安値14.0ドルに対して現在17.4ドル)一方、日本企業の、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-5.0%に悪化し、予想PERは15.9となりました。

[今後の見通し]
日本市場は出来高は縮小し、様子見気分が強い中で米国市場につれて下落しました。その結果、ドルベースの終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+0.5%(+60円)となり若干割高となりました。ドル換算チャートでは25日線に続き、9日線も大きく割って、直近の安値に接近しています。これを割るとまずいことになりそうですので、正念場を迎えたようです。しかし、まだボリンジャーバンドの+2σまでの短期的な上昇の可能性は残されていると思います。


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Monday, July 28, 2008

<080728>日経平均の今後の見通し

[市況]
25日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日比70円ほど高く寄りつき、前場はその水準で推移しましたが、後場は一段安となり、結局19円高で引けました。出来高は15.6億株と低水準で、寄付き前の外人は340万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小したものの、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
25日の米国株式市場では、耐久財受注は市場予想に反して増加し、新築住宅販売件数は減少したものの予想を上回り、7月の消費者態度指数は予想を上回り相場の支援材料となりました。ただS&Pがファニーメイとフレディマックの優先株などの格付けを引き下げ方向で見直すと伝わると、ダウ平均は一時下げに転じる場面もありました。
26日の日本市場では、円が一時108円台まで下落し、商社など好決算銘柄中心に上昇して始まったものの、ホンダが業績下方修正で下落したことや、今週に国内企業の決算発表や、米国では7月の雇用統計など経済指標の発表が相次ぐため様子見ムードが強く、CMEの清算値13510円に届かなかったこともあり、短期的な利益確定売りが優勢となりました。

[テクニカル視点]
日経平均は、75日線と一目均衡表の雲の下ですが、今日も、9日線と25日線は割らずに終了しました。総合乖離率は-8.2%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率も-6.3%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は2.2ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.2ポイント下回わるレベルで、差はほぼ有りません。
NY Dowは、上昇したものの、一目均衡表の雲と、75日線の下で、9日線と25日線を回復できていません。Nasdaqは一目均衡表の雲と75日線の下に在り、25日線を抜き、9日線の上に在ります。米国市場はまだ目先は下降のリスクが残ります。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は景気指標がやや改善し上昇しましたが、金融不安は払拭とまではいっていないようです。まだ短期上昇余地はあると思われますが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、中長期的に見ると、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われます。第二弾の対策が出ましたので市場の評価を見守る必要がありそうです。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、25日は若干下落しました。(7月安値14.0ドルに対して現在18.8ドル)一方、日本企業の、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは15.8となりました。

[今後の見通し]
日本市場は出来高は縮小し、様子見気分が強い1日でした。その結果、ドルベースの終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-0.3%(-50円)となり若干割安となりました。ドル換算チャートでは25日線を割りましたが、9日線はまだ割っていませんので目先は調整含みですが、短期的な上昇は続くと見て良いと思います。ボリンジャーバンドの+2σ(数日後には13800円近辺)までの上値余地はまだありそうです。


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Saturday, July 26, 2008

<20080727>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+2.2ポイントとなり、先週に比べ割安度は変化はありません。200日線乖離率差は+0.0ポイントとなり先週よりも3.9ポイント縮小し割安感は無くなりました。日本市場は米国市場に追いつきました。今週は米国の景気、企業業績、金融不安の後退、原油安の方向と為替が関心事です。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場は原油急落と金融不安後退から、大きくリバウンドし後一服しています。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより-2.3%の減益予想となっています。ここ一ヶ月は変化がありません。
③長期金利は日米とも横ばいですが、日米の金利差は2.4%から2.5%と拡大ぎみに推移して、為替は104円から108円と円安ぎみの推移でした。今週も円安ぎみの展開が予想されます。
④5月末に、OECDによる日米の2008年のGDP伸び率予測値が修正され日本が1.6%→1.7%となり、米国は2.0%→1.2%となりましたので、この面では日本市場にとって0.5ポイント強気材料となりました。OECD合計も2.3%→1.8%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されている中、世界の投資家にとって日本市場が見直される根拠の一つとなりそうです。
⑤外人は7月第3週も売り越しで4週連続で売り越しとなりました。7月4週もやや売り越しと思われますが、今週は売り買い拮抗と思われます。
5つのポイントのうち先週は①③が強気材料で②⑤が弱気材料でした。今週も外人買いが入るかどうかがカギと思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下限を下に抜け、200日移動平均線乖離率は-6.5%となり先週と比較してマイナス幅は4.2ポイント縮小し、総合乖離率は-8.9%となりマイナス幅は13.1ポイント縮小しましたが、3つともマイナスですので中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。日本市場をより客観的に示していると考えられる日経平均のドル換算チャートでも一目均衡表の雲の下に抜け中期上昇トレンドは"赤信号"となっています。

[今週の見通し]
先週は米政府の住宅公社支援策により金融不安がやや後退したものの、住宅下落と景気後退が意識され、米市場は強弱拮抗しています。日本市場も31日に四半期決算のピークを迎えますので、それまでは様子見気分が強いと考えられますが、少なくともポリンジャーバンドの+2σまでの上値余地は有ると思われます。


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Friday, July 25, 2008

<080725>日経平均の今後の見通し

[市況]
24日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均は前日比150円ほど安く寄りつき、前場はその水準で軟調に推移しましたが、後場は一段安となり、結局268円安で引けました。出来高は17.7億株と低水準で、寄付き前の外人は240万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小したものの、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
24日の米国株式市場では、中古住宅販売件数が発表され、前月比2.6%減の年率換算486万戸で市場予想の495万戸に届かず、週間新規失業保険申請件数も大きく増加し、米景気の不透明感や金融機関の業績懸念が改めて意識されて大幅安につながったようです。
25日の日本市場では、米市場が雇用や景気の先行き懸念から急落したことや、円相場が106円台後半まで上昇したことで、輸出関連株や大手銀行株といった主力株を中心に利益確定の売りが幅広く出ました。

[テクニカル視点]
日経平均は、75日線と一目均衡表の雲の下ですが、9日線と、25日線は割らずに終了しました。総合乖離率は-3.5%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率も-4.8%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は2.2ポイントと増加したものの、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.2ポイント上回わるレベルで、若干割高が続いています。
NY Dowは、一目均衡表の雲と、75日線の下で、9日線と25日線を共に割り込みました。Nasdaqは一目均衡表の雲と75日線の下に在り、25日線を割り込みましたが、9日線はかろうじて割らずにいます。米国市場は短期下降トレンド入りが危惧されます。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は住宅不振と雇用減懸念で下げました。まだ短期上昇余地はあると思われますが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、中長期的に見ると、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われます。第二弾の対策が出ましたので市場の評価を見守る必要がありそうです。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、24日は急落しました。(7月安値14.0ドルに対して現在19.0ドル)一方、日本企業の、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは15.8となりました。

[今後の見通し]
日本市場は1.9%の下げ、米国市場は-2.4%の下げでした。その結果、ドルベースの終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+0.8%(+100円)となり若干割高となりました。ドル換算チャートでは25日線を割りましたが、9日線は割っていませんので短期的な上昇は続くと見て良いと思います。ボリンジャーバンドの+2σ(数日後には13800円近辺)までの上値余地はまだありそうです。


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Thursday, July 24, 2008

<080724>日経平均の今後の見通し

[市況]
23日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日比100円ほど高く寄りつき、前場はその水準で推移しましたが、後場の中頃から急騰し、結局290円高で引けました。出来高は19.6億株と低水準ながら、寄付き前の外人は890万株の買いとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
23日の米国株式市場では、米議会で審議中の政府系住宅金融公社の救済策を含む住宅関連法案に対し、ブッシュ米大統領が拒否権を発動しない意向を示したと伝わったことや、原油の大幅下落や、底堅い企業決算などを好感し、買いが優勢となりました。
24日の日本市場では、米住宅問題の解決に向け大きく前進することへの期待から朝方から買われ、債権高から一時軟調な展開も有りましたが、下げが限定的だったことから先物に買戻しの動きが出て、日経平均は大幅高で終了しました。

[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、9日線の上に在り、25日線を大きく抜いて、一目均衡表では雲の下限に接近しています。総合乖離率は-3.5%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率も-4.8%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は2.0ポイントと変化はなく、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.3ポイント上回わるレベルで、若干割高となりました。
NY Dowは、一目均衡表の雲と、75日線の下ですが、9日線と25日線の上に在ります。Nasdaqも一目均衡表の雲と75日線の下に在りますが、25日線と9日線の上に在ります。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は原油安と米議会と大統領が住宅関連法案での協調を好感して落着いた動きとなりました。まだ短期上昇余地はあると思われますが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、中長期的に見ると、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われます。第二弾の対策が出ましたので市場の評価を見守る必要がありそうです。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、23日も上昇しました。(7月安値14.0ドルに対して現在21.1ドル)一方、日本企業の、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは16.1となりました。

[今後の見通し]
日本市場は米国市場の上昇を受けて、25日線を大きく抜きました。その結果、ドルベースの終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-0.4%(-40円)となり割安感はなくなりNY市場に追いついた感じです。この後も基本的には米国市場に連動した動きとなりそうです。ドル換算チャートでも25日線を抜きましたが一目均衡表の雲にはまだ距離があります。急ピッチで上げましたので目先は調整も有りそうですが、ボリンジャーバンドの+2σ(数日後には13800円近辺)までの上値余地はまだありそうです。


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Wednesday, July 23, 2008

<080723>日経平均の今後の見通し

[市況]
22日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日比80円ほど高く寄りつき、後場にかけて堅調に推移したものの、その後は一服し、結局127円高で引けました。寄付き前の外人は560万株の売り越しながら、出来高は20.3億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラスに転換し、個別銘柄は"買い"が有利な状況となりました。
22日の米国株式市場では、原油先物相場の下落に加え、大幅赤字を計上したもののリストラ策が報じられた米銀大手ワコビアの大幅上昇をきっかけに金融株が軒並み買われたことが、相場全体を押し上げました。一方、予想を下回る決算を発表した半導体のサンディスクやTIが急落し、半導体株は下落しました。
23日の日本市場では、米金融機関の四半期決算が出そろい、市場は警戒したほど悪くない内容と評価し金融株が上昇したことを手がかりに、みずほFGなど大手銀行株が堅調に推移したことや、これまで売られていた銘柄を買い戻す動きも顕著になりました。しかし、日経平均は25日線を越えたところで、売りが優勢となる場面もありました。

[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、9日線の上に在り、25日線に到達後、足踏みとなりました。一目均衡表では雲の下に在り、総合乖離率は-10.1%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率も-6.9%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は2.0ポイントに減少し、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.1ポイント下回わるレベルで、割安度はなくなりました。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線の下ですが、9日線の上に在り、25日線も抜きました。Nasdaqは一目均衡表の雲の下に在り、25日線、75日線の下でも在ります。9日線の上に在りますが25日線はまだ抜けません。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は原油安と銀行の決算は好感しているものの、その他はまちまちです。まだ短期上昇余地はあると思われますが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、中長期的に見ると、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われます。第一弾の対策が出ましたが、不足のようです。投資家はまだ疑心暗鬼と思われます。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、22日も上昇しました。(3月安値18.6ドルに対して現在20.9ドル)一方、日本企業の、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.4%で、予想PERは15.8となりました。

[今後の見通し]
日本市場は米国市場の上昇を受けて、今日も上昇しましたが予想どうり25日線で一旦利益確定売りが出たようです。その結果、ドルベースの終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-1.7%(-230円)となり若干割安で終了しました。今日も基本的には米国市場に鞘寄せした動きでした。ドル換算チャートでは25日線には届いていませんので上値余地はまだありそうです。次は25日線を大きく抜けるかどうかに注目したいと思います。


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Tuesday, July 22, 2008

<080722>日経平均の今後の見通し

[市況]
21日のNYSEとNASDAQが小幅下落しましたが、日経平均は前日比140円ほど高く寄りつきました。その後、前場はやや軟調な展開でしたが、後場は一段高となり、結局381円高で引けました。出来高は18.5億株と低水準ながら、外人は410万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅はほぼ変わらずでした。個別銘柄は"売り"が有利な状況ですが、ボトムアウト感があります。
21日の米国株式市場では、バンク・オブ・アメリカが早朝発表した決算が市場予想ほど悪化せず、金融株を中心に買いが先行したものの、目先の過熱感や、治療療薬の効果に関連し決算公表を延期したことで一部製薬会社が売られたことなど、さらに、原油上昇などを受けてやや売りが優勢となったようです。
22日の日本市場では、米市場が比較的落ち着きを見せたことで上昇して始まったものの、アジア市場やGLOBEXで米株価指数が軟調に推移していることや、中堅不動産の破綻不安もあり、上値の重い展開でしたが、東証の先物システムの障害が回復した後に債権買い、株価指数売りの裁定ポジション解消が大量にあったようで、先物主導で一段高となりました。

[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、9日線を抜き、短期上昇確認とはなりました。一目均衡表では雲の下に抜け、総合乖離率は-13.3%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率も-8.0%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は2.1ポイントに減少し、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.1ポイント下回わるレベルとなり、割安度はなくなりました。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線、25日線、下でも在りますが、21日の高値で25日線に到達し、その後に一服しました。まだ9日線の上にありますので、短期上昇が期待できます。Nasdaqも一目均衡表の雲の下に抜け、25日線、75日線の下ですが、まだ9日線の上にありますので、短期上昇が期待できます。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は銀行の決算は好感しているものの、その他はまちまちです。まだ短期上昇余地はあると思われますが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、中長期的に見ると、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われます。第一弾の対策が出ましたが、不足のようです。投資家はまだ疑心暗鬼と思われます。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、21日も上昇しました。(3月安値18.6ドルに対して現在19.7ドル)一方、日本企業の、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは15.4となりました。

[今後の見通し]
日本市場は米国市場の落ち着きから、ここ数日の出遅れもあり大幅に上昇しました。その結果、ドルベースの終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-1.1%(-160円)と大幅に割安感は減少しました。やっと米国市場に鞘寄せしたようです。ドル換算チャートでも9日線を大きく抜き短期上昇確認となりました。しかし、一目均衡表の雲のかなり下に在りますので、中期的には依然として低迷が危惧されます。目先の日経平均は少なくとも25日線まで(明日は13350円)は上昇しそうです。


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Saturday, July 19, 2008

<20080720>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+2.2ポイントとなり、先週に比べ0.3ポイント割安度は増加しました。200日線乖離率差は+3.9ポイントとなり先週よりも4.5ポイント割安度は拡大し割安となりました。日本市場は米国市場に比べリバウンドしていません。今週も米国の金融不安、原油高騰と為替が関心事です。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場は後半に原油急落と金融不安後退から、大きくリバウンドしました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより-2.3%の減益予想となっています。ここ一ヶ月は変化がありません。
③長期金利は日米とも横ばいですが、日米の金利差は2.3%から2.4%と拡大ぎみに推移していますが、為替は104円から106円と若干円高ぎみの推移でした。今週も引き続き為替が大きな関心事です。
④5月末に、OECDによる日米の2008年のGDP伸び率予測値が修正され日本が1.6%→1.7%となり、米国は2.0%→1.2%となりましたので、この面では日本市場にとって0.5ポイント強気材料となりました。OECD合計も2.3%→1.8%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されている中、世界の投資家にとって日本市場が見直される根拠の一つとなりそうです。
⑤外人は7月第2週も売り越しで3週連続で売り越しとなりました。7月3週も売り越しと思われますが、今週は米国市場のリバウンドから買い越しが期待されます。
5つのポイントのうち先週は①が強気材料で③⑤が弱気材料でした。今週は外人買いが入るかどうかがカギと思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下限を下に抜け、200日移動平均線乖離率は-10.7%となり先週と比較してマイナス幅は1.1ポイント拡大し、総合乖離率は-22.0%となりマイナス幅は2.6ポイント拡大しました。3つともマイナスで中期上昇トレンドは、"赤信号"です。日本市場をより客観的に示していると考えられる日経平均のドル換算チャートでも一目均衡表の雲の下に抜け中期上昇トレンドは"赤信号"となっています。

[今週の見通し]
先週は金融不安対策に一定の方向が示され、金融機関の決算も今のところポジティブに評価され、原油安もあり、米国市場は株価がリバウンドしました。日本市場は疑心暗鬼のままでリバウンドとまでは行きませんでしたが、今週の週初の日経平均は米国市場に連動して上昇が期待できそうですが、週末の引け後に明らかとなった不動産会社の破綻の影響が危惧されますので、一進一退の中で上昇するのではないかと思います。



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Friday, July 18, 2008

<080718>日経平均の今後の見通し

[市況]
17日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比90円ほど高く寄りつきましたが、前場は軟調な展開で、後場も一段安となり、結局84円安で引けました。出来高は17.9億株と低水準で、外人は1280万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大しました。個別銘柄は"売り"が有利な状況ですが、まだボトムアウト感はあります。
17日の米国株式市場では、JPモルガン・チェースが減益ながら予想を上回る決算を発表したことが好感され、バンク・オブ・アメリカ、シティグループなど金融株が全面高となりました。原油が3日続落したことや、6月の住宅着工件数が予想を大きく上回った点と週間の失業保険申請件数は予想を下回ったも支援材料となったようです。
18日の日本市場では、米国時間17日の引け後に発表された米メリルリンチやグーグルなどの決算が予想を下回り、シティーの決算発表を控え、今晩の米市場の下落を想定する投資家が大勢となりました。GLOBEXでS&P500先物が下げ幅を広げたことも売りを加速させたようです。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の下に抜け、総合乖離率は-22.0%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率も-10.7%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は2.2ポイントに増加し、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.9ポイント下回わるレベルとなり、割安度は急増しました。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線、25日線、下でも在りますが、16,17日の上昇で9日線を大きく上回り、、短期上昇確認となりました。しかし、中期的には、依然として下降トレンド入りの可能性大です。Nasdaqも一目均衡表の雲の下に抜け、25日線、75日線の下ですが、9日線を大きく抜きましたので、短期上昇が期待できます。日経平均は下落し、9日線は抜けませんでしたので今日も短期上昇確認とはなりませんでした。25日線、75日線の下に在り、一目均衡表の雲の下に抜け雲とは大きく離れつつありますので、中期的に下降トレンド入りの可能性大です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は原油安と銀行の決算を好感し、2日連続で大幅上昇しました。株価指数はテクニカルな視点で目先のリバウンドはあっても良い時期でしたので、やっとリバウンドしてくれたと言う感じですが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、中長期的に見ると、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われます。第一弾の対策が出ましたが、不足のようです。今週から主要銀行の第一四半期の決算発表がありますので、投資家はまだ疑心暗鬼と思われます。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、17日も大幅に上昇しました。(3月安値18.6ドルに対して現在17.9ドル)一方、日本企業の、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは15.2となりました。

[今後の見通し]
日本市場は18日の米国市場の大幅下落を見越して下落しました。その結果、ドルベースの終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-3.3%(-450円)と大幅に割安となりました。それにしても売られすぎと思います。ドル換算チャートでは一目均衡表の雲の下に抜けて、2月の安値に並んだ格好のまま下げ渋っていましたが、今日の下げで直近の安値を更新して、9日線も割ってしまいました。短期的にも、中期的にも低迷が危惧されます。しかし、原油と米銀行の決算発表次第ですが、日経平均の短期上昇の可能性は思いのほか高いのではないかと思われます。


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Thursday, July 17, 2008

<080717>日経平均の今後の見通し

[市況]
16日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比130円ほど高く寄りつきましたが、その後は小動きで推移し、結局127円高で引けました。出来高は16.8億株と低水準ながら、外人は10万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が大幅に縮小しました。個別銘柄は"売り"が有利な状況ですが再びボトムアウト感がでてきました。
16日の米国株式市場では、6月の米消費者物価指数の上昇率は前月比1.1%、市場予想の0.7%を上回わり朝方は株価の上値を抑える場面もありましたが、決算が市場予想を上回ったウェルズ・ファーゴが朝から急伸したことがファニーメイやフレディマック、バンク・オブ・アメリカなど金融株全般に買いが波及しS&P500種金融株価指数は、12%高で過去最大の上げとなりました。好業績のインテルの上昇が他の半導体やハイテク株のつれ高を誘いました。週間在庫統計で原油やガソリン在庫が前の週から増加したことを受け、原油が前日に続いて急落したことを受け、株価は上げ幅を拡大しました。
17日の日本市場では、米市場の上昇を受けた買い戻しが優勢となりました。金融株や不動産株など、金融不安を背景に売り込まれていた株が上昇しましたが、海外金融機関の4-6月期の決算内容を見極めたいとして見送り気分も強く、朝高後は小幅な値動きに終始しました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の下に抜け、総合乖離率は-20.6%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率も-10.2%とマイナス幅が縮小しましたが。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は2.0ポイントで変化無く、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.2ポイント下回わるレベルとなり、割安度は増しましたが、ここのところ米国市場にほぼ連動した動きとなっています。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線、25日線、下でも在りますが、16日の上昇で9日線を抜き、一応、短期上昇確認となりました。しかし、中期的には依然として下降トレンド入りの可能性大です。Nasdaqも一目均衡表の雲の下に抜け、25日線、75日線の下ですが、9日線を抜きましたので、短期上昇が期待できます。日経平均も今日は上昇しましたが、9日線は抜けませんでしたので短期上昇確認とはなりませんでした。25日線、75日線の下に在り、一目均衡表の雲の下に抜け雲とは大きく離れつつありますので、中期的に下降トレンド入りの可能性大です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は原油安と銀行の決算を好感し大幅上昇しました。株価指数はテクニカルな視点で目先のリバウンドはあっても良い時期でしたので、やっとリバウンドしてくれたと言う感じですが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、中長期的に見ると、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われます。第一弾の対策が出ましたが、不足のようです。今週から主要銀行の第一四半期の決算発表がありますので、投資家はまだ疑心暗鬼と思われます。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、16日は反発しました。(3月安値18.6ドルに対して現在16.5ドル)一方、日本企業の、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは15.4となりました。

[今後の見通し]
日本市場には様子見気分も強く、すでにプレミアムがあったので米市場ほどは上昇しませんでした。その結果、ドルベースの終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+0.0%(+0円)とプレミアムは無くなりました。ドル換算チャートでは一目均衡表の雲の下に抜けて、2月の安値に並んだ格好のまま下げ渋っており、今日は9日線を抜きましたので短期的上昇が期待できる状態になりました。しかし、中期的には低迷が危惧されます。円ベースの日経平均も反転の兆しが見えてきました。原油と米銀行の決算発表次第では短期上昇の可能性が出てきたと思われます。


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Wednesday, July 16, 2008

<080716>日経平均の今後の見通し

[市況]
15日のNYSEは下落しNASDAQは小幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比30円ほど安く寄りつき、前場は一時前日比50円高もありましたが、中頃から反落しました。後場再び上昇に向かうも、結局6円高で引けました。外人は790万株の売り越しで、出来高は19.0億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
15日の米国株式市場は、バーナンキFRB議長の議会証言で、エネルギー高や信用収縮の進行、住宅市場の低迷が続けばインフレの上振れリスクだけでなく成長見通しの下振れリスクにつながると指摘。また、6月の卸売物価指数が前月比上昇率が予想以上となり、6月の小売売上高が予想に届かなかったことで、米景気の先行き不安が強く意識されダウ平均は一時230ドル近く下げました。原油が一時135ドル台まで急落したことやSECが一部金融株の空売り規制を検討との報道で、買い戻しが入る場面もありましたが、金融機関の業績・財務懸念は根強く、取引終了にかけては株価指数を押し下げました。
16日の日本市場では、インテルの四半期決算で売上高が市場予想を上回ったことが評価され、国内の値がさハイテク株に物色の矛先が向かい、日経平均への寄与度の高い東エレクやアドテストが上昇し、日経平均は底堅い値動きとなりました。一方、米国の金融システム不安や国内外の景気減速に対する警戒感も根強く、下げに転じる場面もあり、方向感を欠く展開でした。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の下に抜け、総合乖離率は-23.8%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率も-11.2%とマイナス幅が若干縮小しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は2.0ポイントで変化無く、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.4ポイント下回わるレベルとなり、若干割安ですが、ここのところ米国市場にほぼ連動した動きとなっています。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線、25日線、9日線の下でも在ります。15日は下落し、大きく安値更新しました。200日との乖離率は14.0%と拡大し下げ過ぎを示しています。Nasdaqも一目均衡表の雲の下に抜け、9日線、25日線、75日線の下で、15日は上げたものの、安値は3月の安値にかなり接近しましたが、3月の安値はまだ割っていません。日経平均は今日も直近の安値を更新し、9日線、25日線、75日線の下に在り、一目均衡表の雲の下に抜け雲とは大きく離れつつあります。短期間に戻れそうになく中期的に下降トレンド入りの可能性大となりました。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は原油安にも関わらず地方銀行の破綻懸念が出て結局弱含みで終わりました。現在のリスクは流動性リスクではなく支払い力不足であることが明確になってきました。株価指数はテクニカルな視点で目先のリバウンドはあっても良い時期ですが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、中長期的には、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われます。第一弾の対策が出ましたが、不足のようです。今週から主要銀行の第一四半期の決算発表がありますので、様子見気分も有りそうです。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、15日も安値更新しています。(3月安値18.6ドルに対して現在14.6ドル)一方、日本企業の3月期決算発表は終わりましたが、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは15.4となりました。

[今後の見通し]
日本市場は弱含みの米市場と円高にも関わらずそれほどは下げませんでした。その結果、ドルベースの終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは約+1.7%(+210円)と割高となりました。ドル換算チャートでは一目均衡表の雲の下に抜けて、3月の安値を割りましたが、ここ数日は安値更新とはならず、2月の安値に並んだ格好のまま下げ渋っています。しかし、引き続き中期的な低迷が危惧されます。円ベースの日経平均は今日も安値を更新し、売られすぎ感はあるものの、なかなか反転とはなりません。米銀行の決算発表が終わり、好材料が出るまでは、9日線を抜いて短期的な上昇転換を確認することは難しそうです。


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Tuesday, July 15, 2008

<080715>日経平均の今後の見通し

[市況]
14日のNYSEとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均は前日比130円ほど安く寄りつき、前場は150円ほど安い水準で推移していましたが、後場は一段安となり、結局255円安で引けました。外人は100万株の売り越しで、出来高は19.2億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が大幅に拡大し、ボトムアウト感はなくなり、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
14日の米国株式市場は、米政府やFRBが米政府系住宅金融会社への支援策を好感し、フレディマックやファニーメイを含む金融株に買い戻しが先行したものの、買いは続かず、資金繰り悪化の思惑が出たナショナル・シティや、アナリストが投資判断を引き下げたザイオン・バンコープなど地方銀行株を中心に売りが膨らみ、住宅ローン関連の業務の不振が引き続き地銀の業績を押し下げるとの見方が強まり金融株の下げが目立ちました。
15日の日本市場では、米国市場の下落にともない外国人などによる売りが膨らみ、大手銀行など金融株が下落し、米景気減速を背景にした販売不振への懸念や円高に振れたこともあり、自動車やハイテクなど輸出関連株も総じて安くなり、日経平均を大きく引き下げました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の下に抜け、総合乖離率は-24.4%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率も-11.3%とマイナス幅は拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は2.0ポイントと拡大し、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.3ポイント下回わるレベルとなり、若干割安となりました。ここのところ米国市場にほぼ連動した動きとなっています。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線、25日線、9日線の下でも在ります。先週末は下落したものの安値更新とはなりませんでした。200日との乖離率は13.3%と拡大し下げ過ぎを示しています。Nasdaqも一目均衡表の雲の下に抜け、9日線、25日線、75日線の下で、昨日は下げたものの、安値更新となりませんでした。3月の安値はまだ割っていません。日経平均は直近の安値を更新し、9日線、25日線、75日線の下に在り、一目均衡表の雲の下に抜け雲とは大きく離れつつあります。短期間に戻れそうになく中期的に下降トレンド入りの可能性大となりました。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は住宅公社資本注入のニュースだけでは反転しませんでした。現在のリスクは流動性リスクではなく支払い力不足であることが明確になったようです。株価指数はテクニカルな視点で目先のリバウンドはあっても良い時期ですが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、中長期的には、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われます。第一弾の対策が出ましたが、不足のようです。今週から主要銀行の第一四半期の決算発表がありますので、様子見気分も有りそうです。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、14日も安値更新しています。(3月安値18.6ドルに対して現在15.2ドル)一方、日本企業の3月期決算発表は終わりましたが、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは15.5となりました。

[今後の見通し]
米連邦住宅抵当会社の国有化と言う材料では下落の歯止めにはなりませんでした。その結果、終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは約-0.1%(-10円)とほぼ無くなりました。ドル換算チャートでは安値更新とはなりませんでしたが、一目均衡表の雲の下に抜けて、3月の安値を割り2月の安値に並んだ格好ですので、引き続き中期的な低迷が危惧されます。円ベースの日経平均は売られすぎ感はあるものの、なかなか反転とはなりません。米銀行の決算発表が終わるまでは、9日線を抜いて短期的な上昇転換を確認することは難しそうです。


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Monday, July 14, 2008

<080714>日経平均の今後の見通し

[市況]
11日のNYSEとNASDAQは大幅下落しましたが、日経平均は前日比20円ほど安く寄りつきましたが、前場は上昇し140円高もありましたが、後場は下落に転じ、結局29円安で引けました。外人は1120万株の売り越しで、出来高は19.3億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が縮小したものの、個別銘柄は"売り"が有利な状況ですが安値更新銘柄数は減少しボトムアウト感があります。
11日の米国株式市場は、フレディマックとファニーメイの国有化検討報道で財務懸念から、両社の株価は約50%下落、金融株にも売りが広がりました。ポールソン米財務長官が「両社を現在の形態で支援する」との声明を発表すると、株価指数は下げ幅を広げました。原油も147ドルに上昇し、ダウ平均の下げ幅は一時250ドルを超え、11000ドルの大台を割り込む場面もありましたが、バーナンキFRB議長が「フレディマックとファニーメイは、FRBから公定歩合で資金を借り入れることが可能だ」と話したと伝わると、株価全体も急速に下げ渋りました。
14日の日本市場では、早朝に米財務長官が、住宅公社2社に対し必要なら公的資金を注入して資本増強するとの緊急声明を発表し、前場は大手銀行株などを中心に支援策を好感した買いが入り、日経平均は上げ幅が140円を超す場面がありましたが、「今晩の米市場の反応を待ちたい」との見方から徐々に様子見ムードが強まり、GLOBEXで米株価指数先物が伸び悩んだこともあり、下落して終わりました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の下に抜け、総合乖離率は-19.3%とマイナス幅が若干拡大し、200日線との乖離率も-9.7%とマイナス幅は若干拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.9ポイントと変化はありませんが、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.5ポイント上回わるレベルとなり、若干割高となりました。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線、25日線、9日線の下でも在ります。先週末は下落し、大きく安値更新しました。200日との乖離率は13.1%となり下げ過ぎを示しています。Nasdaqも一目均衡表の雲の下に抜け、9日線、25日線、75日線の下で、安値更新となりましが、3月の安値はまだ割っていません。日経平均は9日線、25日線、75日線の下に在り、一目均衡表の雲の下に抜け雲とは大きく離れつつあります。こもに戻れないと中期的に下降トレンド入りを覚悟しなければなりません。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は住宅公社資本注入のニュースで今夜大きく反転するかどうか注目です。株価指数はテクニカルな視点で目先のリバウンドは近そうですが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、中長期的には、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われます。第一弾の対策が出ましたが、今週から主要銀行の第一四半期の決算発表がありますので、様子見気分も有りそうです。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、11日に安値更新しています。(3月安値18.6ドルに対して現在16.2ドル)一方、日本企業の3月期決算発表は終わりましたが、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは15.7となりました。

[今後の見通し]
今日も、米連邦住宅抵当会社の国有化と言う材料が確定しても、米国市場の反応を見たいと云う結果になりました。終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは約+1.2%(+160円)割高となりました。ドル換算チャートでは一目均衡表の雲の下に抜けて、3月の安値を割り2月の安値に並んだ後少し戻した格好ですが、引き続き中期的な低迷が危惧されます。円ベースの日経平均は売られすぎ感はあるものの、今日も反発とはなりませんでした。今回もこのニュースが米国市場反転に繋がらないと、9日線を抜いて短期的な上昇転換を確認することは難しそうです。


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Sunday, July 13, 2008

<20080713>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.9ポイントとなり、先週に比べ0.1ポイント割安度は減少しました。200日線乖離率差は-0.6ポイントとなり先週よりも2.1ポイント割高度は縮小し割高となりました。日本市場は米国市場に比べ下げ渋っています。今週も米国の金融不安、原油高騰と為替が関心事です。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週も米国市場は原油急騰と金融不安が悪材料となり、大きく下落しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより-2.3%の減益予想となっています。先週からは変化はありません。
③長期金利は日米とも横ばいですが、日米の金利差は2.3%から2.4%と拡大ぎみに推移していますが、為替は107円から106円と若干円高ぎみの推移でした。今週も引き続き為替が大きな関心事です。
④5月末に、OECDによる日米の2008年のGDP伸び率予測値が修正され日本が1.6%→1.7%となり、米国は2.0%→1.2%となりましたので、この面では日本市場にとって0.5ポイント強気材料となりました。OECD合計も2.3%→1.8%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されている中、世界の投資家にとって日本市場が見直される根拠の一つとなりそうです。
⑤外人は7月第1週は2週連続で売り越しとなりました。7月2週も売り越しだった可能性大ですが、今週も売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①③⑤が弱気材料でした。今週も米国市場動向と為替で大きく左右されそうです。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下限を下に抜け、200日移動平均線乖離率は-9.6%となり先週と比較してマイナス幅は拡大し、総合乖離率は-19.6%となりマイナス幅は2.9ポイント拡大しました。3つともマイナスで中期上昇トレンドは、"赤信号"となりました。日本市場をより客観的に示していると考えられる日経平均のドル換算チャートでも一目均衡表の雲の下に抜け中期上昇トレンドは"赤信号"となっています。

[今週の見通し]
先週末に米上院で住宅ローンの借り手救済法案が可決されました。ホワイトハウスは公的資金で買い取る条項に反対していますが、今週は米金融機関の決算もありますので金融不安対策に一定の方向が示されれば、株価がリバウンドすることも期待できるのではないかと思いますが、市場が評価しないと一段安も有りえます。変動幅の大きな週となりそうです。


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Friday, July 11, 2008

<080711>日経平均の今後の見通し

[市況]
10日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日と同水準で寄りつきましたが、前場は軟調な展開で150円安もありましたが、後場は上昇に転じ100円高もありましたが、結局27円安で引けました。外人は780万株の売り越しで、出来高は23.1億株とSQで増加したものの低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"売り"が有利な状況ですが安値更新銘柄数は減少しボトムアウト感がでてきました。
10日の米国株式市場は、財務悪化への警戒感からファニーメイやフレディマックが大幅安。バーナンキFRB議長とポールソン財務長官が議会証言で、金融システム危機対策としてFRBの監視権限強化などを議会に提唱したものの金融株は下落。原油高も有り株価指数はマイナスとなる場面もあったものの、押し目買いとM&Aニュース(ダウ・ケミカルがローム・アンド・ハースを150億ドル超で買収すると発表)が株価指数を押し上げました。
11日の日本市場では、外人の売り越し傾向が続いていることや、円が106円台後半とやや円高に振れていることが重しになり前場は軟調な展開でした。後場に「米連邦住宅抵当会社の国有化が検討されている」との米紙報道をきっかけに、金融システム安定化への期待が高まり上昇に転じましたが、週末でポジション調整もでて小反落で終わりました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の下に抜け、総合乖離率は-19.1%とマイナス幅が若干拡大し、200日線との乖離率も-9.6%とマイナス幅は若干拡大しまし、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.9ポイントと変化はありませんが、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.2ポイント下回わるレベルとなり、若干割安となりました。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線、25日線、9日線の下でも在ります。上昇したものの安値更新となり、勢いは感じられません。200日との乖離率はNasdaqも一目均衡表の雲の下に抜け、9日線、25日線、75日線の下で、9日線を抜くことはできませんでしたが、安値更新とはなりませんでした。日経平均は9日線、25日線、75日線の下に在り、今日も一目均衡表の雲の中に戻れず逆に雲とは離れつつあります。数日内にもどれないと、中期的に下降トレンド入りを覚悟しなければなりません。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は原油高と金融不安よりM&Aニュースが勝ったようです。株価指数はテクニカルな視点で目先のリバウンドは近そうですが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、中長期的には、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われますが、現在のところ、まだ対策が出ていません。来週に主要銀行の第一四半期の決算発表時を控えていますので、疑心暗鬼が続いています。しかし、逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。そろそろ、対策が出ても良い時期ではないかと思いまが、やっとその気配が出てきたようです。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、安値更新寸前まで下げています。(3月安値18.6ドルに対して現在16.3ドル)一方、日本企業の3月期決算発表は終わりましたが、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.2%で、予想PERは15.7となりました。

[今後の見通し]
今日は、米連邦住宅抵当会社の国有化と言う材料がでましたが、米国市場の反応を見たいと云う結果になりました。終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは約-0.3%(-50円)と若干割安となりました。ドル換算チャートでは一目均衡表の雲の下に抜けて、3月の安値を割り2月の安値に並びました、中期的な低迷も危惧されます。円ベースの日経平均は売られすぎ感はあるものの、今日も冴えず、一目均衡表の雲の下限に沿ってリバウンドするシナリオは急反発しないと困難になってきましたが、今日のニュースが米国市場反転に繋がらないと、9日線を抜いて短期的な上昇転換を確認することは難しそうです。


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Thursday, July 10, 2008

<080710>日経平均の今後の見通し

[市況]
9日のNYSEとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均は120円ほど安く寄りつきましたが、その後は上昇に転じ、後場も堅調に推移して、結局15円高で引けました。外人は440万株の売り越しで、出来高は20.1億株と若干増加したものの低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大しました。個別銘柄は"売り"が有利な状況ですが安値更新銘柄数は増加傾向となりボトムアウト感はなくなりました。
9日の米国株式市場は、資本に関する不安がくすぶるフレディマックやファニーメイが急反落し、大手銀行株や証券株も大幅安となりました。シスコシステムズとインテルの業績に関するアナリストの慎重な見方が伝わり、ハイテク株も下落しました。さらにアナリストが目標株価の引き下げを発表した小売株が軟調となり、株価指数は大幅に下落しました。10日の日本市場では、米市場の急落を受けて、寄付きは13000円台を割り込んだものの、SQ算出を控えて、13000円を守りたい参加者から先物に支え的な買いが入ったようです。不動産、銀行、小売株、自動車や非鉄株などが買われ、後場は前日を上回って推移しました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の下に抜け、総合乖離率は-19.0%とマイナス幅が若干縮小し、200日線との乖離率も-9.5%とマイナス幅は若干縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.9ポイントと変化はありませんが、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.9ポイント上回わるレベルとなり、若干割高となりました。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線、25日線、9日線の下でも在ります。9日線は抜けませんでしたが、安値更新とはなりませんでした。Nasdaqも一目均衡表の雲の下に抜け、9日線、25日線、75日線の下で、9日線を抜くことはできませんでしたが、安値更新とはなりませんでした。日経平均は9日線、25日線、75日線の下に在り、今日も一目均衡表の雲の中に戻れず逆に雲とは離れつつあります。数日内にもどれないと、中期的に下降トレンド入りを覚悟しなければなりません。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は原油高と金融不安に企業業績悪化も加わってきました。株価指数はテクニカルな視点で目先のリバウンドは近そうですが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、中長期的には、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われますが、現在のところ、まだ対策が出ていません。来週に主要銀行の第一四半期の決算発表時を控えていますので、疑心暗鬼が続いています。しかし、逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。そろそろ、対策が出ても良い時期ではないかと思います。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、また安値更新寸前まで下げました。(3月安値18.6ドルに対して現在16.4ドル)一方、日本企業の3月期決算発表は終わりましたが、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.0%で、予想PERは15.6となりました。

[今後の見通し]
今日は、米国安にも関わらず若干上昇しました。やはりSQがらみで13000円に近づけたい向きがあったようです。終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは約0.4%(+60円)と若干割高となりました。ドル換算チャートでは一目均衡表の雲の下に抜けて、今日の安値は3月の安値を割り2月の安値に並びました、中期的な低迷も危惧されます。円ベースの日経平均は売られすぎ感はあるものの、今日も冴えず、一目均衡表の雲の下限に沿ってリバウンドするシナリオは急反発しないと困難になってきました。米国市場が落着かないことには、9日線を抜いて短期的な上昇転換を確認することは難しそうです。


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Wednesday, July 09, 2008

<080709>日経平均の今後の見通し

[市況]
8日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は140円ほど高く寄りつき、前場は堅調な動きでしたが、後場は一転して軟調に推移して、結局19円高で引けました。外人は1020万株の売り越しで、出来高は19.7億株と低水準ですが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が縮小しました。個別銘柄は"売り"が有利な状況ですが安値更新銘柄数は減少傾向でボトムアウト感があります。
8日の米国株式市場は、5月の仮契約住宅販売指数が前月比4.7%低下。住宅市場の低迷継続が意識されると売りが出て、ダウ平均はマイナスとなる場面もありましたが、原油先物相場の大幅下落や証券会社向けの資金供給制度の延長を検討しているとのバーナンキFRB議長の発言を受けて買いが優勢になりました。9日の日本市場では、米国の金融システム不安の後退を受け、前場は前日に売られた大手銀行株や不動産株への買い戻しで大きく上昇したものの、後場は「イランがイスラエルも射程圏に入るミサイルを発射した」との一部報道をきっかけに地合いが売りに一変し、日経平均は急速に伸び悩んで終了しました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の下に抜け、総合乖離率は-19.7%とマイナス幅が若干縮小し、200日線との乖離率は-9.7%とマイナス幅は若干縮小しましたが、3つともマイナスになってしまいましたので、中期的トレンドは、"赤信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.9ポイントと変化はありませんが、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.2ポイント下回わるレベルとなり、割安となりました。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線、25日線、9日線の下でも在ります。やっと安値更新は止まりました。9日線を抜けるかどうか注目する必要があります。Nasdaqも一目均衡表の雲の下に抜け、9日線、25日線、75日線の下ですが、9日線近辺まで戻しました。こちらも、9日線を抜けるかどうか注目する必要があります。日経平均は9日線、25日線、75日線の下に在り、今日は一目均衡表の雲の中に戻れませんでした。数日内にもどれないと、中期的に下降トレンド入りを覚悟しなければなりません。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は原油安と金融不安後退で上昇しました。株価指数はテクニカルな視点で目先のリバウンドが近そうでしたので、目先は上昇が期待できますが、イランのミサイル実験をどう評価するかを見たいと思います。中長期には、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われますが、現在のところ、まだ対策が出ていません。来週に主要銀行の第一四半期の決算発表時を控えていますので、疑心暗鬼が続いています。しかし、逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。そろそろ、対策が出ても良い時期ではないかと思います。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、やっとボトムアウトの兆しがでてきました。(3月安値18.6ドルに対して現在17.4ドル)一方、日本企業の3月期決算発表は終わりましたが、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは15.6となりました。

[今後の見通し]
今日は、米国市場高にも関わらず上昇しませんでした。イラン問題もありますが、SQがらみで13000円に近づけたい向きもあるようです。終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは約-1.2%(-180円)と割安度が増加しました。ドル換算チャートでは一目均衡表の雲の下に抜けて、3月の安値に並びました、中期的な低迷も危惧されます。円ベースの日経平均は今日も冴えず短期的上昇転換の気配はなくなり、一目均衡表の雲の下限に沿ってリバウンドするシナリオは急反発しないと困難になってきました。9日線を抜いて短期的な上昇転換を確認できるのはSQ後に延びそうです。


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Tuesday, July 08, 2008

<080708>日経平均の今後の見通し

[市況]
7日のNYSEとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均は70円ほど安く寄りつき、その後も終日下落基調で、結局326円安で引けました。外人は750万株の売り越しで、出来高は19.5億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況ですが安値更新銘柄数は500程度と増えておらずボトムアウト感があります。
7日の米国株式市場は、朝方はドルが堅調に推移したことや、原油が大幅安となったことを好感して、株価指数は上昇して始り、GMの追加リストラ策や、マイクロソフトが再交渉に関心を示したヤフーが上昇したことも株価の支援材料となったものの、サンフランシスコ連銀のイエレン総裁が講演で、金融市場が一段と悪化する可能性を指摘する一方、インフレ警戒感を示したと伝わったことが嫌気され。フレディマックやファニーメイが急落するなど、金融株の下げがきつくなり、株価指数は下げに転じました。8日の日本市場では、米国市場が下落した流れを受けて、前場から売りが優勢となり、アジア株安やGLOBEXで米株価指数が軟調なこともあり、後場も一段安となりました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の下に抜け、総合乖離率は-20.5%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-9.9%とマイナス幅は拡大しました。3つともマイナスになってしまいましたので、中期的トレンドは、"赤信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.9ポイントと変化はありませんが、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.3ポイント上回わるレベルとなり、割高感もなくなってきました。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線、25日線、9日線の下でも在ります。ザラ場では連日年初来の安値更新となっています。年初の下げ幅をあてはめると11090ドル近辺が当面の下げの目安となりまが、そろそろ下げ止まりポイントに近づいてきたと思われます。Nasdaqも一目均衡表の雲の下に抜け、9日線、25日線、75日線の下で、ザラ場では直近の安値更新となってしまいました。日経平均は9日線、25日線、75日線の下に在り、抵抗ラインと見られてきた一目均衡表の雲の下限の下に出てしまいました。数日内にもどれないと、中期的に下降トレンド入りを覚悟しなければなりません。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は金融不安で下落しました。株価指数はテクニカルな視点で目先のリバウンドも近そうですが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われますが、現在のところ、まだ対策が出ていません。来週に主要銀行の第一四半期の決算発表時を控えていますので、疑心暗鬼が続いています。しかし、逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。そろそろ、対策が出ても良い時期ではないかと思います。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、年初来安値を更新しています。(3月安値18.6ドルに対して現在16.4ドル)一方、日本企業の3月期決算発表は終わりましたが、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは15.6となりました。

[今後の見通し]
今日の日経平均は思いのほか下げ、終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは約-0.7%(-110円)と売られすぎとなりました。ドル換算チャートでは一目均衡表の雲の下に抜けて、3月の安値に接近し、中期的な低迷も危惧されます。今日の下げで9日線抜けず短期的上昇転換は遠くなり、円ベースの日経平均の一目均衡表の雲の下限に沿ってリバウンドするシナリオは怪しくなってきました。短期的なボトムは少し延びそうです。


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Monday, July 07, 2008

<080707>日経平均の今後の見通し

[市況]
4日のNYSEとNASDAQは休場でしが、日経平均は20円ほど安く寄りつき前場は小動きでしたが後場に上昇し、結局122円高で引けました。外人は490万株の売り越しで、出来高は17.7億株と低水準でしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が縮小し、個別銘柄はまだ"売り"が有利な状況ですがボトムアウト感が出てきました。
4日の米国株式市場は、独立記念日で休場でした。7日の日本市場では、朝方は欧州株式相場が金融株主導で下落したことを嫌気した売りで、小安い水準で揉みあっていましたが、後場はアジアの株式相場が総じて堅調に推移していることや朝方に比べ円相場が下落していることが買い安心感につながって輸出株が買われ、株価指数は上昇しました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の中に在り、総合乖離率は-13.8%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-7.7%とマイナス幅は縮小しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、引き続き"黄信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.9ポイントと変化はありませんが、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.4ポイント上回わるレベルとなり、割高となってきました。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線、25日線、9日線の下でも在ります。終値では上昇したものの、ザラ場では年初来の安値更新となっています。年初の下げ幅をあてはめると11090ドル近辺が当面の下げの目安となりまが、そろそろ下げ止まりポイントに近づいてきたと思われます。Nasdaqも一目均衡表の雲の下に抜け、9日線、25日線、75日線の下で、今日も直近の安値更新となってしまいました。日経平均は9日線、25日線、75日線の下に在り、一目均衡表の雲の中ですが、今日は下限ラインに沿って上昇しました。週末に13500以上をキープ出来れば雲を下回ることはありませんので、注目したいと思います。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は休場でしたが、原油先物は落着いた動きでした。株価指数はテクニカルな視点で目先のリバウンドも近そうですが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われますが、現在のところ、まだ対策が出ていません。7月に主要銀行の決算発表時を控えていますので、疑心暗鬼が続いています。しかし、逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。そろそろ、対策が出ても良い時期ではないかと思います。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、年初来安値を更新しています。(3月安値18.6ドルに対して現在16.8ドル)一方、日本企業の3月期決算発表は終わりましたが、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは15.8となりました。

[今後の見通し]
今日は、円安に素直に反応して日経平均は上昇しましたが、終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは約+1.0%(130円)と前日と変化はありません。ドル換算チャートでは一目均衡表の雲の下に抜けて11日経過し、雲の中に戻れず、下離れ、雲の下限の5ドル(540円)下にありますので、中期的な低迷も危惧されます。しかし、今日の上げで円ベースの日経平均の一目均衡表の雲の下限に沿ってリバウンドする可能性が高まりました。9日線を抜けば目先は上昇に転じたと考えて良いと思います。


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Saturday, July 05, 2008

<20080706>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+2.0ポイントとなり、先週に比べ0.1ポイント割安度は増加しました。200日線乖離率差は+1.5ポイントとなり先週よりも0.8ポイント割高度は拡大しました。日本市場は米国市場に比べ下げ渋っています。今週も米国の金融不安、原油高騰と為替が関心事です。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週も米国市場は原油急騰と金融不安が悪材料となり、下落しましたが下げ幅は小幅でした。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより-2.3%の減益予想となっています。先週からは変化はありません。
③長期金利は日米とも横ばいですが、日米の金利差は2.3%と縮小ぎみに推移していますが、為替は105円から106円と若干円高でした。今週も引き続き為替が大きな関心事です。
④5月末に、OECDによる日米の2008年のGDP伸び率予測値が修正され日本が1.6%→1.7%となり、米国は2.0%→1.2%となりましたので、この面では日本市場にとって0.5ポイント強気材料となりました。OECD合計も2.3%→1.8%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されている中、世界の投資家にとって日本市場が見直される根拠の一つとなりそうです。
⑤外人は6月第4週は13週ぶりに売り越しとなりました。7月1週も売り越しだった可能性大ですが、今週も売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①③⑤が弱気材料でした。今週も米国市場動向と為替で左右されそうです。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、まだ雲の下限に接近し、200日移動平均線乖離率は-8.6%となり先週と比較してマイナス幅は拡大し、総合乖離率は-16.7%となりマイナス幅は4.7ポイント拡大しました。中期上昇トレンドは、"黄信号"のままですが、日本市場をより客観的に示していると考えられる日経平均のドル換算チャートは一目均衡表の雲の下に抜け中期上昇トレンドは"赤信号"となっています。

[今週の見通し]
日米市場とも弱気材料ばかりで反転上昇に繋がりそうな材料は今のところ見られませんが、唯一、売り飽き気分という投資家心理に期待する時期は到来したように思われますので、今週はリバウンドが期待できるのではないかと思います。しかし、原油安や金融不安を払拭できる材料が伴わないと、大きなリバウンドは期待薄でしょう。


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Friday, July 04, 2008

<080704>日経平均の今後の見通し

[市況]
3日のNYSEは上昇しNASDAQが小幅下落したことを受けて、日経平均は20円ほど高く寄りつきましたが後場中ごろまで軟調に推移しました、引けにかけて戻し、結局27円安で引けました。外人は1380万株の売り越しで、出来高は18.3億株と低水準でしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が縮小し、個別銘柄は"売り"が有利な状況ですがボトムアウト感も出てきました。
3日の米国株式市場では、雇用統計が前月比62000人減となり、市場予想の55000人減以上だったものの、失業率は前月と同じ5.5%で事前に市場予想を大きく上回る雇用減少になるとの思惑があった為安心感が広がって値ごろ感からの買いが入ったようです。ダウ平均は120ドル超上げる場面もありましたが、6月のISM非製造業景況感指数で、総合指数が48.2と3カ月ぶりに好不況の分かれ目である50を下回ったほか、週間の新規失業保険申請件数は大幅に増加するなど米景気悪化への警戒感から、ダウ平均は下げに転じる場面もありました。
4日の日本市場では、前場は米市場でNASDAQ指数が小幅に続落したことを受けて、日経平均の寄与度が高い値がさハイテク株の東エレクやアドテストなどに売りが波及し、原油高の影響を懸念した売りもみられました。後場も軟調な流れはさほど変わらず12日連続安となりました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の中に在り、総合乖離率は-16.7%とマイナス幅が若干拡大し、200日線との乖離率は-8.6%とマイナス幅は若干拡大しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、引き続き"黄信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.9ポイントと変化はありませんが、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.5ポイント上回わるレベルとなり、若干割高となりました。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線、25日線、9日線の下でも在ります。終値では上昇したものの、ザラ場では年初来の安値更新となりました。年初の下げ幅をあてはめると11090ドル近辺が当面の下げの目安となりまが、そろそろ下げ止まりポイントに近づいてきたと思われます。Nasdaqも一目均衡表の雲の下に抜け、9日線、25日線、75日線の下で、今日も直近の安値更新となってしまいました。日経平均は9日線、25日線、75日線の下に在り、一目均衡表の雲の中ですが、今日も下限ラインにかなり接近しました。サイコロジカルラインや移動平均乖離率からは安値圏に到達したようです。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は雇用統計にはさほどネガティブには反応しませんでした。テクニカルな視点では目先のリバウンドも近そうですが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われますが、現在のところ、まだ対策が出ていません。7月に主要銀行の決算発表時を控えていますので、疑心暗鬼が続いています。しかし、逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。そろそろ、対策が出ても良い時期ではないかと思います。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、年初来安値を更新しています。(3月安値18.6ドルに対して現在16.8ドル)一方、日本企業の3月期決算発表は終わりましたが、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは15.7となりました。

[今後の見通し]
今日も、円安・米国市場高にも関わらず日経平均は下げました。その結果、終値ではNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは約+0.9%(130円)に縮小しました。ドル換算チャートでは一目均衡表の雲の下に抜けて10日経過し、雲の中に戻れず、下離れ、今日も直近安値を更新しましたので低迷は長引きそうに見えます。しかし、円ベースの日経平均の一目均衡表の雲の下限(13040円)が目先の下値の一応の目安と考えれば、かなり接近していますし、売られすぎを示す指標が出始めましたので、目先のリバウンドは近そうです。


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Thursday, July 03, 2008

<080703>日経平均の今後の見通し

[市況]
2日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均は120円ほど安く寄りつき前場は160安もありましたが、その後は上昇に転じました。後場はもみ合いとなりましたが、結局20円安で引けました。外人は1560万株の売り越しで、出来高は22.4億株と増加しましたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況ですが安値更新銘柄数はボトム圏の目安である1000に接近しています。
2日の米国株式市場では、ドイツ銀行の4―6月期の決算が黒字見通しを発表したほか、米地銀のフィフス・サード・バンコープの投資判断が引き上げたことなどを手掛かりに、金融株が底堅く推移し午前中は株価指数が上昇する場面があったものの、ADPの6月の全米雇用リポートで、雇用者数が前月から予想以上に減少と発表されると、次第に売りが優勢となり、原油の急伸もあり、株価指数は引けにかけて下げ幅を広げました。3日の日本市場では、外部環境の悪化を受けた朝方の売り一巡後は、買い戻しの流れが優勢となりました。上海総合指数が上昇していることや、ハンセン指数が朝安後に下げ幅を縮小していることも支援材料になったようです。後場は債券先物高で株価指数が売られる場面もあり、もみ合いとなりましたが、結局は54年ぶりの11日連続下落となりました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の中に在り、総合乖離率は-16.3%とマイナス幅が若干拡大し、200日線との乖離率は-8.5%とマイナス幅は変化ありませんでした。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、引き続き"黄信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.9ポイントと変化はありませんが、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.7ポイント下回わるレベルとなり、若干割安となりました。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線、25日線、9日線の下でも在ります。下落したものの、ザラ場年初来の安値更新とはなりませんでした。年初の下げ幅をあてはめると11090ドル近辺が当面の下げの目安となりまが、そろそろ下げ止まりポイントに近づいてきたと思われます。Nasdaqも一目均衡表の雲の下に抜け、9日線、25日線、75日線の下で、直近の安値更新となってしまいました。日経平均は9日線、25日線、75日線の下に在り、一目均衡表の雲の中ですが、下限ラインにかなり接近しました。サイコロジカルラインや移動平均乖離率からは安値圏に到達したようです。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は原油高と雇用減に反応し大きく下げました。テクニカルな視点では目先のリバウンドも近そうですが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われますが、現在のところ、まだ対策が出ていません。7月に主要銀行の決算発表時を控えていますので、疑心暗鬼が続いています。しかし、逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。そろそろ、対策が出ても良い時期ではないかと思います。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、年初来安値を更新しています。(3月安値18.6ドルに対して現在16.8ドル)一方、日本企業の3月期決算発表は終わりましたが、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは15.7となりました。

[今後の見通し]
今日は、日経平均は米国市場の下落率ほどは下げませんでした。その結果、終値ではNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは約+1.8%(250円)に拡大しました。ドル換算チャートでは一目均衡表の雲の下に抜けて9日経過し、雲の中に戻れず、下離れましたので低迷は長引きそうです。米雇用統計やECBの利上げ次第では一段安もありそうですが、円ベースの日経平均の一目均衡表の雲の下限(13040円)が目先の下値の一応の目安と考えれば、かなり接近していますし、売られすぎを示す指標が出始めましたので、目先のリバウンドは近そうです。


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Wednesday, July 02, 2008

<080702>日経平均の今後の見通し

[市況]
1日のNYSEとNASDAQは小幅上昇したことを受けて、日経平均は30円ほど高く寄りつきましたが、その後は下落に転じ、終日軟調な展開となり、結局176円安で引けました。外人は620万株の買い越しながら、出来高は20.1億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
1日の米国株式市場では、原油先が高値圏で推移したことなどや金融株安を嫌気し、売りが先行したものの、6月のISM製造業景況感指数が50.2と前月から上昇し、GMの6月の新車販売台数は前年同月比で大幅減ながら、市場で警戒されたほど悪化しなかったと受け止められ、GM株が一時急伸して、幅広い銘柄に買いが波及し、ダウ平均は上げに転じました。
2日の日本市場では、国内外の景気悪化懸念が広がり、米雇用統計の発表やECB理事会を控え、買いが入らない中、やや円高も影響し、輸出関連株や銀行株など主力株を中心に幅広く売りが出て43年ぶりの10日続落となりました。このところ日経平均が米国株価指数に対して割高に推移していたことも影響したようです。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-16.1%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率も-8.5%とマイナス幅は拡大しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、引き続き"黄信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.9ポイントと変化はありませんが、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.7ポイント下回わるレベルとなり、若干割安となりました。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線、25日線、9日線の下でも在ります。連日の年初来の安値更新となりましたが、そろそろ下げ止ポイントは近づいてきたと思われます。年初の下げ幅をあてはめると11090ドル近辺が目安となります。Nasdaqも一目均衡表の雲の下に抜け、9日線、25日線、75日線の下となってしまいました。日経平均は一目均衡表の雲の中に入り、9日線、25日線の下に在り、75日線も割ってしまいました。

[ファンダメンタル視点]
米国市場はそろそろ好材料に反応しやすくなってきたようですが、目先はリバウンドも近そうですが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われますが、現在のところ、まだ対策が出ていません。7月に主要銀行の決算発表時を控えていますので、疑心暗鬼が続いています。しかし、逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。そろそろ、対策が出ても良い時期ではないかと思います。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、年初来安値を更新しています。(3月安値18.6ドルに対して現在17.1ドル)一方、日本企業の3月期決算発表は終わりましたが、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは15.8となりました。

[今後の見通し]
今日は、日経平均は米国市場高にも拘らず下げました。このところ割高に推移していましたので仕方のないところです。終値ではNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは約+1.2%(230円)に縮小しました。ドル換算チャートでは一目均衡表の雲の下に抜けて8日経過し、雲の中に戻れず、下離れましたので低迷は長引きそうですが、日経平均の一目均衡表の雲の下限(13040円)が目先の下値の目安と考えれば、目先のリバウンドは近そうです。


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Tuesday, July 01, 2008

<080701>日経平均の今後の見通し

[市況]
30日のNYSEは小幅上昇、NASDAQは下落しましたが、日経平均は30円ほど高く寄りつき、前場は比較的堅調な動きでしたが、後場は軟調な展開となり、結局18円安で引けました。外人は340万株の売り越しとなりましたが、出来高は18.6億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
30日の米国株式市場では、前週に予想を下回る決算を発表したリサーチ・イン・モーションが下げ止まらなかったことなどNASDAQは続落しましたが、NY Dowは値ごろ感から買いが優勢だったものの、原油が高値圏で推移したことやリーマン・ブラザースが10%超下落するなど大手金融株がさえない値動きで、上値は限られました。1日の日本市場では、日経平均が2004年9月以来となる9日続落となりは。朝方は日銀短観の大企業製造業のDIが事前の市場予想ほど悪化しなかったことが、安心感を誘い、先行きのDIが大幅に改善した鉄鋼は買い先行で始まりましたが、設備投資が鈍化していることや、売上高経常利益率の悪化が今後の景気低迷を連想させ、日経平均は上値の重い展開が続きました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-12.5%とマイナス幅が若干拡大し、200日線との乖離率も-7.4%とマイナス幅は若干拡大しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、引き続き"黄信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.9ポイントと変化はありませんが、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.4ポイント上回わるレベルとなり、若干割高な状況です。
NY Dowは、連日の年初来の安値更新となり下げ止まる気配が見えません。一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線、25日線、9日線の下でも在ります。Nasdaqも一目均衡表の雲の下に抜け、9日線、25日線、75日線の下となってしまいました。日経平均は一目均衡表の雲の中に入り、9日線、25日線の下に在り、75日線も割ってしまいました。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は原油高と金融機関の財務懸念で、冴えない動きでした。今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われますが、現在のところ、まだ対策が出ていません。7月に主要銀行の決算発表時を控えていますので、疑心暗鬼が続いています。しかし、逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。そろそろ、対策が出ても良い時期ではないかと思います。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、年初来安値を更新しています。(3月安値18.6ドルに対して現在17.0ドル)一方、日本企業の3月期決算発表は終わりましたが、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは15.9となりました。

[今後の見通し]
今日も、日経平均は米国市場の動きには逆らえないようです。終値ではNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは約+2.7%(370円)となりました。ドル換算チャートでは一目均衡表の雲の下に抜けて7日経過し、なかなか雲の中に戻れませんが底堅い動きです。しかし反発力は弱く、そろそろ下離れそうな気配です。


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